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2024年夏 最新版 これだけは絶対押さえたいバルセロナ観光スポット、モデルコース =スタッフお勧めベスト10!=

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街に数多くある観光名所スポットが点在する、ヨーロッパでも屈指の人気都市バルセロナ。

その中から観光情報のエキスパート、全てお見通しのバルセロナウォーカー編集スタッフが選りすぐった

2024年ここだけは行っておきたいベスト10!

ランキング順で紹介していきますので、バルセロナの観光計画の参考にしてみてください。

お勧め観光スポット毎にバルセロナに住むスタッフの友人、知人のスペイン人、イギリス人達からも本音の一言コメントも頂きました。

 

1位 サグラダファミリア

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いわずも知れたバルセロナのシンボルと言えば、ここサグラダ・ファミリア。

バルセロナに旅行で来る人の実に97%、年間300万人が訪れると言われる屈指の観光スポットです。

地下鉄から地上に出て振り向くとそこは!。

本物を目にしたときの感動は一生の思い出になる事間違い無し。何があってもここだけは外せない、スタッフ投票で満点文句無しの1位!

僕のお勧めは、このガウディの代表作。毎朝通勤で横を通るんだけど、ふと気が付くと少しづつどこかが変わっているんだよ」 と語るのは近所に住む弁護士のエンリックさん。 【サグラダファミリア教会】★★★★★
世界第3位にランクされるバルセロナ屈指の人気スポットを、ガイドブック以上に盛りだくさんに詳しく徹底解説

 

2位 グエル公園

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バルセロナ市内中心から少し離れた場所にありますが、こちらもガウディの代表作。

もともとここは英国風庭園住宅として計画され作られましたが、結局完成したのは公共スペースのみ。

ただ、それが幸いしてとてつもなく広い公園にも関わらず、鑑賞ポイントが集中していて効率よく回れます。

スタッフ投票でほぼ満点に近かった2位!

僕がお勧めするのはここだね。子供の頃に近くに住んでいて、おとぎの世界って感じてたんだ。あと街も一望できて最高さ」 と語るのは人気の地元バルを経営するオスカーさん。 【グエル公園】★★★★★
サグラダファミリアに次ぐ人気の格好スポット。8通りの行き方や、NHKで紹介された早朝訪問などを実際に検証し解説

 

3位 カサ・バトリョ

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完成当初は、見た目の強烈さゆえに「骨の家」と皮肉交じりに名づけられたマンションでしたが、現在では観光客を魅了するスポットとなっています。

場所はグラシア通りと言うブランショップや老舗ホテルが並ぶバルセロナの目抜き通りでアクセス最高。

近くにある同じガウディ作品の「カサ・ミラ」とは人気を二分。ここも、グエル公園同様にほぼ満点の支持を得て3位!

2016-783-550 カサ・ミラも良いんだけど、海をイメージしたこのカサバトリョの方が好きだね、と言っても入ったのは小学校の遠足だけど」と笑って語るのは警察官のカルレスさん。 【カサ・バトリョ】★★★★★
バルセロナに点在する人気のガウディ作品の中の一つ。長年未公開だった建物ですがガウディ生誕150年目の2002年ついに公開

 

4位 カタルーニャ音楽堂

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ガウディと並ぶ、モデルニスモ建築家の巨匠ドメニク・モンタネール作となるコンサートホール。

当時はガウディより人気を博したと言われる建築家のモンタネールの最高傑作で、ホール内の中の過剰とも言える程の装飾と天井のステンドグラスは見る者を魅了します。

尚、ガイド付きツアーもしくは、コンサートで中を見ることができます。ガウディ作品以外では、ここがスタッフから最高の支持を得て堂々の第4位!

僕のお勧めはここ音楽堂。年に1度のクリスマスのコンサートにしか来ないけど、いつ見てもステンドグラスと装飾は雰囲気抜群だね」と語るのはタクシー運転手のロベルトさん。 【カタルーニャ音楽堂】★★★★★
建築学校ではガウディの先生でもあったモンタネール作品。もう一つの代表作のサンパウ病院と共に世界遺産として登録。

 

5位 カテドラル

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バルセロナというと、ガウディばかりが有名ですが、歴史を知るなら旧市街がお勧めです。

ゴシック地区と呼ばれるこの地域には「バルセロナ」という街の起源を知ることができる、歴史的観光スポットが点在しています。

その中心がバルセロナ最高の格式を誇る大聖堂。

サグラダファミリアとの対比という意味でも訪れる価値がありと言うことで5位!

僕たちにとってこの大聖堂は特別なんだ。日曜日に来てご覧、カタルーニャの民族の踊りサルダーナが見れるよ」と語るのは近くで会計事務所を営むジョディさん。  【カテドラル】★★★★★
観光地となっている人気のグラダファミリアよりも、地元バルセロナ市民に愛されているのは実はこちら。バルセロナ最高位の教会

 

6位 カサ・ミラ

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ガウディが残した、最後の完成作品がこのカサ・ミラ。

この集合住宅は現在でも一般住居としても使われていて、4世帯がはいる世界遺産マンションはここだけ。

ところで家賃は3世代に渡り値上げをしないという条件を売りに賃貸契約がなされ家賃は当時からほとんど値上げされず、300㎡のマンションがなんと日本円で15万円、相場の10分の1ほど。

ここはスタッフの意見が割れて6位になりましたが、もっと上位に来て良いような気がします。

インパクトある外観から別名ペドレラ(石切り場)と呼ばれてるけど、中でも屋上が私の一番のお勧め」と語るのはカサ・ミラ近くのワインショップで働くマリアさん。 【カサ・ミラ】★★★★★
バルセロナの目抜き通り、高級ブランドショップが並ぶグラシア通りに建つガウディ建築。カサバトリョと人気の双璧をなします

 

7位 ボケリア市場

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市民の胃袋の愛称をもつボケリヤ(サン・ジョセップ市場)。

野菜、肉、魚を初めとして日本には無い珍しい食材も見える事ができます。

また市場の新鮮な食材を使って料理するバルで食事もできますし、最近は歩きながら食べれるつまみも出てきて便利になりました。

建築物の観光がメインとなるバルセロナですが、ここもスタッフが間違いなくお勧めするスポットとして第7位!

何でも揃う市場、ここで仕入れているレストラン経営者は多くいるんだよ。でも最近観光客が多すぎて買い物しにくくなったね」と語るのは行列人気バルを経営するペップさん。 【サンジョセップ市場】★★★★☆
通称”ボケリア”、地元カタルーニャ語で胃袋を表す市民の市場
。観光客にも絶大な人気を誇り買い物以外でも訪れる人が絶えません

 

8位 ランブラス通り

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人で賑わうランブラス通り、春から秋のシーズン中は歩くのも大変なほど。

市の中心を南北に伸びるバルセロナ随一の繁華街で道の両脇にはレストラン、土産物屋、更に大道芸人達が並び、この道を歩いているだけでバルセロナが感じられるそんな場所で第8位。

ただし、人が多いだけにスリも多いので、身の回りには十分注意してくださいね。

僕達のお勧めはランブラス。バルセロナへ来たらカタルーニャ広場から海までとりあえずこの通りを散歩してみたらいいよ」と語るのはイギリスから留学中のトムとエヴァさん。 ranbura80 【ランブラス通り】★★★★☆
バルセロナで一番の繁華街は市の中心から港まで伸びる遊歩道は、夏場は真っ直ぐ歩くのも困難なほどの人気の通り

 

9位 カンプ・ノウ スタジアム

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世界屈指のクラブチームFCバルセロナ。

その本拠地のカンプノウスタジアムはヨーロッパ最大の観客席規模を誇る10万人収容のスタジアムです。

メッシ、イニエスタなどのスーパースターがいた世界最強チームの試合はサッカー好きなら必見。

旅程でもし試合が見られなくてもスタジアム・ツアーに参加し、雰囲気を味わうだけでも感動間違いなしの第9位!

バルセロナで一番熱いスポーツと言えばサッカー。「機会があったら是非バルサの試合を観てほしいね」と語るのは何度も日本を訪れた親日家のファン・カルロスさん。 【カンプ・ノウ・スタジアム】★★★★☆
試合日のレストランはガラガラ、試合中は道路を走る車も極端に減るというぐらいの地元バルセロナの人気チーム

 

10位 サン・パウ病院

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現在は使用されていませんが、病院がそのまま世界遺産となったのは数多い世界遺産の中でもここだけ。

サグラダ・ファミリアに近い場所にあるので、一緒に回るのが便利です。

建物の外観も素晴らしいのですが、広大な敷地に立ち並らぶ幻想的なモデルニスモ建築の病棟はとても病院とは思えない感動の第10位!

私のお勧めはここ。今の近代的な病院は隣にあるけど病院が世界遺産になったって凄いと思わない?」と語る隣接の新病院で働く看護士のチエスカさん。 【サン・パウ病院】★★★★☆
世界屈指の優雅な病院は世界遺産。学生時代のガウディの先生、その後はライバルとなるモンタネールの代表作

 

まとめ&アドバイス

ランキングからもわかるように、バルセロナの町はガウディや同じ時代のモデルニスモ建築なしには語れませんがガウディ三昧で過ごすなら、見学する順番がポイント!

近いスポットごとに回るのもいいですが、ガウディが制作した順に見学するのもおすすめです。

また、ガウディとライバルだったモンタネールの建築、二人の作品を比較しながら見ていくのも面白いと思います。

建築物以外では市場、バルセロナ一番の繁華街のランブラス通り。

半世紀に一人と言われる最高選手メッシーを長年擁した世界最強のチームの一つと言われるFCバルセロナ、その本拠地ヨーロッパ最大規模を誇るカンプノウスタジアムも見逃せません。

尚、ランキングには入ってはいませんが、旅程に余裕がある方や二度目のバルセロナ旅行の方なパエリヤを食べるついでにビーチや、欧米人旅行者に絶大な人気を誇る無料の噴水ショーなども、一味違ったバルセロナが感じられる場所なので是非行って欲しいスポットです。

また、3泊以上されるなら郊外の観光スポットも訪れることも可能。その中では一番人気のモンセラットが間違いなくお勧めで、一日がかりになりますがコロニア・グエル教会一緒に併せて回ることもできます。

更に4,5泊以上されるのでしたら欧米人旅行者に人気のジローナの街もお勧めですし、ワイン好きの方なら近郊のワイナリー見学も組み入れてみてはどうでしょう。

尚、ガウディ建築に関してはグエル邸までが誰もが認めるお勧めですが、それ以外のマイナーで作品を数多く見るよりは郊外へ足を延ばす方が間違いなく有意義です。

よく質問される穴場スポットとしては、ありきたりの観光に飽きたなら骨董かゴミか分からない微妙なものが揃う蚤の市なども面白いでしょうし、若者に人気の絶景夜景スポットのカルメル要塞

あと数ある美術館、博物館の中でも一つ行くとしたら間違いなくピカソ美術館。その次に来るのがミロ美術館と郊外になりますが内容の充実したダリ美術館もアート好きなら是非。

エンターティメントとしては、世界最高レベルの選手を擁するバルサの試合観戦

それに加え、観た日本人に大好評なのがフラメンコ。観光客向けと思われがちですが、多くの方が質の非常に高い内容に感動されるかと思います。

以下、短期間でバルセロナのお勧め観光スポットをくまなく押さえる弾丸コース。
決め打ちコースも併せて参考にしてみて下さい!。

danngan 【弾丸一日コース】
バルセロナを一日で楽しみ尽くせ!人気観光スポットを最低限押さえます
danngan 【弾丸2日コース】
ここまで見て食べて楽しめるぞ~!2日の弾丸バルセロナならここまで見れる!

 

 


記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。

この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。
記事最終更新 2024.02.24

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202夏年春 最新版 コロニア・グエル教会への行き方 =地下鉄回数券で行ける!=

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ガウディの残した建築物の中では最高傑作の誉れ高いグエル教会。

バルセロナ市から外へ、郊外電車に乗って行くので少しハードルが高そうですが、意外に簡単に行けます。

ここでは、その行き方を徹底解説します。

場所はこのあたり

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バルセロナ市内からは向かって左上の郊外、ちょうどモンセラットへ行く経路の中間点にあたります。

ガウディ建築の中でも、郊外のスポットのグエル教会ですが案外と市内から近い距離にあります。

実際、そこからバルセロナまで通勤している地元スペイン人もいるぐらいでアクセス的に悪くなく簡単に行けます。

 

利用列車

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バルセロナからは一日に約90本の電車(S33、S8、S4の3種類)がコロニアグエル駅まで運行しています。

 

行き方

バルセロナの起点は地下鉄Espanyaとなります。

ここでは、地下鉄で起点となる地下鉄Espanya駅からコロニアグエル教会までの行き方を順を追って解説していきます。

 

Espanya駅

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地下鉄スペイン広場駅に着いたら 目印の標識
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しばらく進むとFGCカタルーニャ鉄道の改札口が見えてきます

バルセロナからグエル教会まで行く場合は、まず スペイン広場 (Espanya) 駅からカタルーニャ鉄道(FGC) に乗り30分程。

地下鉄でスペイン広場駅まで来た人は、そのチケットがそのまま乗り継として使えコロニア・グエル(Colonia Güell)駅まで行きます。

スペイン広場へ地下鉄で着いたと仮定して、そこからカタルーニャ鉄道(FGC)へ乗り換えするのですが、その場合はホームへ降りたらFGCのオレンジ色のマークを探してその方向へ進んでください。
*FGCのマークの色が最近オレンジからグリーンに変更となりました

尚、カタルーニャ鉄道の改札も地下鉄と同じ地下にあり   L1 のホームからでしたら近いですが  L3 だと少々(5分程)歩くことになります。

IMG_1796 【カタルーニャ鉄道・FGC】
バルセロナ郊外へ行く電車は、カタルーニャ広場とスペイン広場から出ています。
IMG_0993_201504140 【スペイン広場】★☆☆☆☆
スペイン広場は、バルセロナ中心地へと入る西の玄関口です。空港と市内を
….

 

電車を確認

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 切符は右から入れ入場  目の前に列車案内のモニター
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スペイン広場(Espanya) 駅まで来た地下鉄がそのまま使えますので、自動改札に切符入れて入場します。

改札を越えて目の前に、出発する列車情報が出ている案内モニターがあります。

コロニア・グエル駅に止まるのはS33、S8、S4の3種類の電車ですので、それを確認しホームへ向かいます。
(注意)モンセラットへ行くR5は、コロニア・グエルに停まりません

 

コロニアグエル駅到着

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 乗り降りが殆ど無い寂しい駅  無人の駅舎を通り抜け外へ

コロニア・グエル駅に着いたら、降りたホームを電車の進行方向に歩き出します。

すると階段があるので、上ると駅舎があり改札を通り外に出ます。

*駅舎を通らないで行ける最新の行き方動画が、この記事の最後にありますのでそれを参考にしてみてください。

 

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 駅を出ると前にロータリー  案内地図も立っています

駅は出るとバルセロナの喧騒から一転、田舎に来たという感じがするのどかな雰囲気。

出た横にはグエル教会への案内板も立っていますが、簡単なのは足元を見てみます

 

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 これが重要!  信号は守りましょう

すると歩道に青色の足跡が!! 

これに従うって進むとインフォメーションへ連れて行ってくれます。信号を渡る時も曲がり角も、足跡が「こっちだよ」と教えてくれます。

 

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 看板も立っています  昔の繊維工場跡

信号を渡った後、次の角を右へ曲がるとコロニア・グエルの工場跡があります。現在は繊維工場としては使われていません。

 

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 緑の小道をひたすら進むと  こんな家が見えてきます

そのまま足跡をたどっていくと、次はモデルニスモ建築の家が見えてきました。この家はオルダル邸。

 

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 この建物手前を左に  歩道をインフォメーションへ

そのまま足跡を辿って行き、この角で左に曲がるとインフォメーション。尚、チケット購入後教会へ向かう際は、再びここまで戻ってきます。

 

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 チケットはここで購入  トイレとはこちら

インフォメーションの中へ入って、グエル教会の入場券を買います。

オンラインで事前に買った人も、ここでチケットと引き換えとなります。

尚、道を渡った建物にはトイレと水が購入できる自動販売機があるので必要な方はここで済ましておいてください。

 

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さっきの道を戻り少し進んで右 教会の塀に突き当たるので左へ

チケットを購入した後はインフォメーションを出て、さっき曲がった道のところまで戻り左へ。

そして少し歩いて右へ曲がり進むとグエル教会の金網の塀にぶつかりますのでそこを左へ。

 

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歩くこと50メートルで到着 脇に係員が座っています

暇そうに座っている係員が見えたら、そこが教会の入り口です。

 

徒歩ルート地図

駅からは、2つルートがありますが下の方が同じ徒歩8分でも50メートル短く、また途中に坂が無いので楽。

更に上には目印の足跡が道にペイントされていないので、下の青ラインのルートで行って下さい。

 

動画解説

 

まとめ&アドバイス

以前は地下鉄チケットでは行けませんでしたが行けるようになり、乗り換え先の近郷電車が実質無料。

尚、Clonia Guell駅はゾーン2となっていますが、特別にゾーン1駅の扱いとなっていて、市内観光で使う通常の地下鉄回数券が問題なく使えます。

スペイン広場から電車で30分弱、そこから歩いて10分程で着き電車の本数が多くアクセスは悪くありませんのでモンセラットの帰りにも簡単に寄ることができます。

また、よく整備されていて行き方としては難易度が低いです。

 


 

記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。

この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。。 記事最終更新 2024.02.24

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2024年夏 最新版 完全解説 モンセラット(モンセラート)

DSC_0497

カタルーニャの聖地と呼ばれるモンセラット(モンセラート)は、バルセロナから約1時間で気軽に行くことができ見所も多く、ショートトリップのスポットとしては一番の人気を誇っています。

バルセロナ滞在で日程に余裕があれば、是非一度は訪れてみて下さい。

概要

カタルーニャ語で「のこぎりの山」という意味のモンセラット。

この不思議な風景に多くのカタルーニャの芸術家が影響を受けました。

その中でも一番よく知られているのが、あのガウディ。

彼の残した作品で誰もが知るサグラダファミリアは、モンセラットの影響を受けあの様なデザインを思いついたとも言われています。

また、モンセラットが聖地として重要な地位を占める理由の一つとなったのが、19世紀初頭のスペイン独立戦争。

当時フランスの皇帝であったナポレオンがスペインに侵攻、その際に地元の民兵が立てこもり最後まで抵抗を続けた場所として知られています。

また近代のスペイン史に残る悪名高き独裁フランコ政権時代には、家以外の公の場で話すことが禁止されていたカタルーニャ語を断固として使い続けミサを行っていた唯一の教会でもありました。

それらの理由で地元の人々の心の故郷として、また精神的なよりどころとなっています。

ところでバルセロナの女の子に付ける名前の人気NO1を知っていますか?

現在でこそ名前にも色々なバリエーションがありますが、少し前まではバルセロナの女の子の名前人気NO.1は「モンセラット」。

この事実からも、いかに地元の人達に愛されているか分かるでしょう

saguraji 【サグラダファミリア】
ガウディがここモンセラットを訪れた際に受けたインスピレーションが、その後の彼の創作活動に大きない影響を与えたと言われています。それが最も表れているのが、あのサグラダファミリア。尖塔はまさにモンセラットの山そのもの。

@
furachan 【フランコ将軍とは?】
1936年に始まったスペイン内戦で反乱軍を指揮し勝利、その後に30年に渡り独裁政権をしいた元首で当時より独立意識が強かったカタルーニャにおいては、カタルーニャ語の使用禁止するなど強硬な姿勢をとり続けバルセロナでは最も忌み嫌われる存在となっています。

 

新着情報

2023年5月3日より、大聖堂、黒マリア、聖歌隊(ミサ)の見学は有料、そして以下の公式サイトより予約必須となりましたのでご注意ください

以下のリンクより、予約のページに飛んで予約して下さい。
チケットは1か月前より販売されます。
tickets.montserratvisita.com/en

①大聖堂入場のみ 6€

②大聖堂入場+黒マリア像参拝 8€

③大聖堂入場+聖歌隊(ミサ)入場 8€

④大聖堂入場+黒マリア+聖歌隊 12€(黒マリア時間指定なし)

お勧めチケットしては④のセットチケット。
このチケット、聖歌隊は13時指定ですが黒マリア像の参拝時間を指定できませんが、その代わりにどの時間にも入場が出来るので時間に縛られる事無くお勧めです。

但し、聖歌隊の歌わない日や既に聖歌隊のチケットが完売の日は④は不可となります。

*夏、聖歌隊は夏季休暇(2023年7月1日~8月26日)のためお休みです。
また、通常土、日曜日の13時のミサは歌いません、詳細はここでご確認ください。

 

【入場チケット手配】

現在、手数+2.5€で入場チケットの手配をしています。
自分でご購入される場合と違い、チケットの取り間違いリスクがゼロ。
よろしければ是非ご利用ください、詳細は以下。
バルセロナウォーカー、格安チケット購入代行。

 

山の起源

日本では見かけない単体の岩で出来た山、モンセラット。長さ10キロ(青)、幅5キロ(赤)、周囲25キロ(紫)の楕円形の山は、元々は海に4000~3400万年前にかけ川が流れ込んで出来た扇状地。

上流から砂、砂利、泥が流れ込んで堆積、その厚さは1300メートルににも達しますがやがて自重によりそれらが圧縮され、砂岩礫岩、いわゆる堆積岩となります。

そのあと、今から2,500万年前に始まったアルプス・ヒマラヤ造山運動により徐々に地殻が隆起、その後の長年の浸食により現在、私達が目にする特徴的な形の山になりました。

ただ、地殻の隆起とその後の浸食に関しては、日本でも普通に起きるありふれた自然現象です。

にも拘らず、ここモンセラットだけが、世界的にも珍しい奇岩になっているのには理由があります。

全体的に山が白く見えるモンセラットは、いわゆる石灰岩(セメントの主原料)を大量に含んでいて、それが砂利と砂利をくっつける接着剤の役割をしていて、このことが岩が周りの土より浸食に強く、ここだけがぽつんと残った大きな理由です。

現在、切り立った岩山はロッククライミングの名所にもなっています。

 

頭上に落ちる巨岩

更に付け加えると、土よりは浸食に強かったのですが岩と言っても小石の塊なので長年の雨、風、太陽光によって徐々に小石が剥がれ落ちていき、それがこの独特の風景を造りだしたもう一つの要因でもあります。

尚この浸食は今も続いていて、小さい小石はもちろんですが十年単位で大きな岩の塊が落下しています(2019年12月に落下の様子)。

ちなみに、モンセラットの教会の上を見ると….

教会の真上に下半分が既に落ちた巨大な岩の塊があり、いつか落下してくると言われています。

その為に岩にはセンサー(写真右の緑)が取り付けられて日々監視はしていますが、10年後もしくは100年、千年、それより後のいつか必ず落ちて教会を大破させることは必至で、それは正に神のみぞ知ると言うところ。

ちなみに、ここカタルーニャでは地震は殆どなく、前回あった地震は約600年前の1427年ので、取り敢えず頭の上の岩の事は忘れて楽しく観光しましょう。

 

戦国江戸時代に訪れた日本人

モンセラット観光から少し話はそれますが、 今から400年程前にこのモンセラットを訪れた日本人達がいたのをご存知ですか? 

その一つが、九州のキリシタン大名ローマ法王に名代として藩士の少年達を派遣した天正遣欧少年使節。

そしてもう一つが、伊達政宗仙台藩とスペインとの貿易(太平洋貿易)交渉のために送った慶長遣欧使節です。

どちらの使節団も旅の道中で、このモンセラットに立ち寄り数日滞在しています。

遥か昔、ちょんまげに着物姿の日本人が現在の私達と同じモンセラットの岩山を見ていたと思うと感慨深いものがあります。

ちなみに、天正遣欧使節が帰途の際に着物の下に着るように宣教師から贈られたのが、ポルトガル製の肌着(ポルトガル語でGibao)。

これが後に日本では着物の下に着る長襦袢として一般化するのですが、ポルトガル語のGibao(ジバゥン)がなまって襦袢となったわけです。

 

天正遣欧使節

1582年(天正10年)に九州のキリシタン大名、大友宗麟大村純忠有馬晴信の名代としてローマへ派遣された4名。

日野江城下にあったセミナリヨ(神学校)で学ぶ生徒の中から選ばれた4人の少年(左下写真)(伊東マンショ々石ミゲル原マルティノ中浦ジュリアン)を中心とした使節団は、ヴァリニャーノ司教により編成されました。

伊東マンショと法王グレゴリウス13世の謁見の場面の絵も現存します。(右下写真)。

日本からインドのゴアを経由しポルトガルのリスボンまで2年半をかけ、その後イタリア、メディチ家が統治ルネッサンス文化の中心フイレンツエを通りバチカンへ。

帰路にバルセロナ、ここモンセラットに立ち寄り、そして当時世界最強のスペイン国王の居城マドリッド、再びリスボンそして日本へ。日本人として初めてヨーロッパの地を踏んだ彼らは、合計8年にも及ぶ長旅を経て1590年(天正18年)に帰国しました。

またその時の逸話として、旅の途中で立ち寄ったトスカーナ大公国で舞踏会に招かれた少年達、その中で伊藤マンショはトスカーナ大公妃に指名され一緒に踊ったと言う記録が現存します。

襦袢の他にも、持ち帰ったグーテンベルク印刷機によって日本語書物の活版印刷が歴史上初めて行われるなどの功績にも関わらず、豊臣秀吉によるバテレン追放令発布後、1人は処刑、1人は追放、1人は棄教(信仰を捨てる)となります。

嵐や座礁による難破、熱病、海賊などの危険にさらされながらの、正に命がけの航海にも関わらず悲しい結末を迎えました。

ちなみに、かつて存在した日本の戦国イケメン「アイドルグループ・天正遣欧使節」を知っていますか?

横文字と歴史ウンチクのまじったポップな歌詞にカッコいいラップパート、そして短剣を使ったアクションダンスは歴史から学ぶことの重要性と、これから進むべき私達の日本人の未来へのヒントを授けてくれます

 

慶長遣欧使節団


天正遣欧少年使節が「キリシタンの本山詣で」であったこととは違い、伊達政宗が仙台藩とスペインとの貿易(太平洋貿易)交渉のために送っ使節が慶長遣欧使節団です。

その使節を率いた支倉常長(写真左下)は 日本を出てメキシコのアカプルコに着いたあとに陸路で大西洋まで歩き、そこからもう一度船に乗りスペイン到着。

更にイタリアまで旅しヴァチカン宮殿でローマ教皇パウロ5世と謁見します。

また、常長は東洋人として初めてローマ市民権を与えられローマ貴族にも列せられました。

この慶長遣欧使節団の遺した逸話として、到着した港コリア・デル・リオには支倉常長ら本隊とは別に仙台藩の藩士や使節として加わった商人の一部や水夫が日本に帰国の日まで支倉の帰りを待ちながら港町に長期滞在します。

この間に日本人達とスペイン人が恋に落ち、結局そのまま日本に帰らずスペインに残った者もいました。

興味深いのは、この町にはハポン(Japón=日本)姓をもつ人が約六百人住んでいます。

尚、400年経ったせいもあり現在は日本人の面影はその人達の顔には残っていませんが、彼らこそがその末裔(写真右下)と言われています。

 

見どころ

さて、ここで主な見どころをピックアップすると、まず山の中腹(標高725m)に建立された、ベネディクト会のサンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂、並びにそこに安置されている黒マリア像、少年合唱団、遠くピレネー山脈を望む眺望などがあります。

また、自然を楽しむトレッキングコースなどもあり、週末は地元スペイン人達で賑わいます。

と言うわけでモンセラットの見どころは、非常に分かり易く、一は自然、もう一つの見どころは聖堂。

ここでは、時間を有効に使うために、分かり易くそれら見どころを数字化てみますと。。

自然60%、聖堂25%、黒マリア10%、聖歌隊が残り5%と言うのが、これまで訪れた人の平均的な満足度です。

この中でなんと言っても一番重要なのは自然で、そういう意味では天候が悪いとモンセラットの楽しみは半減してしまいます。

季節によっての天候の特徴、また天気予報は以下で確認し旅行計画の参考にしてみて下さい。

 

2014042916444838c 「バルセロナの気候、時差、祝祭日」
バルセロナは年間通して比較的温暖で、雨の少ない地中海性気候は….

モンセラット便利マップ

http://kamimura.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_7328-1.jpg

①聖堂 ②聖堂内部 ③修道院 ④博物館 ⑤ギフトショップ ⑦ホテル
Abat Cisneros
⑧アパート
Cel-les
⑨ATM ⑩登山電車駅 ⑪サンジョアン行き
ケーブルカー
⑫サンタコバ行き
ケーブルカー
⑬ロープウェイ駅
⑯レストラン ⑰カフェテリア ⑱ギフトショップ ⑲トイレ ⑳ユース ㉑カフェテリア

観光のメインとなるモンセラットの山上のこの地図は、それぞれ施設の位置関係が番号で示されています。

観光で来られた方が一番利用するものを、ここで幾つか抜粋し解説します。

 

【到着】モンセラットの山上は横に長く広がった土地に、聖堂をはじめとした建物が建っています。

登山電車(Cremallera)で来た場合はに着き、ロープウエイ(Aeri)で来た場合はに着きます。

地図で見て分かる様に、ロープウエイの場合は下車してから坂を上って4分程、登山電車駅まで歩く必要があります。

登山電車駅、ロープウエイどちらで来ても聖堂へ行くのには、登山電車駅正面の階段を上がっていくことになりますが、青の点線で歩いて頂くと階段が無く楽に上がっていけます。

【トイレ】登山電車駅から青い点線に沿って歩くと、その途中のところにトイレがあります。

またのカフェテリアのレジの奥にもあり、あと㉑のカフェテリアにも小さいトイレがあります。

穴場としてはホテルAbat Cisnerosのレセプションその奥の地下にホテルのトイレがあり、ここが一番利用者が少なく静かです。

【お土産屋】ギフトショップはインフォメーションの前と、登山電車駅の前のの2軒があります。の方が断然、品揃えが豊富ですので、あえて⑤は利用する必要は無いでしょう。

またに小さな食品店があり、水やお菓子など簡単な物が買えます。

尚、地元の農産物のお土産、名産マトーチーズはのカフェテリアから100メートル右に行ったところに、その屋台が10軒ほど並んでいます。

にATMがありますが山上では屋台をはじめどの店でも、たとえ少額の支払いであってもカードが使えます。

【レストラン】⑰㉑のカフェテリア以外に、レストランが2つあります。

一つはホテルAbat Cisnerosの中、には外の景色が眺められるレストランと食べ放題のビュッフェ式レストランの2つがります。

ただし注意が必要なのはそちらの2軒は冬は閉鎖されますので、その際はホテルのレストランもしくはカフェテリアでの軽い食事となります。

大聖堂

モンセラット山上での一番の観光スポットは、ここベネディクト会のサンタ・マリア・モンセラット修道院付属大聖堂(Monasterio de Montserrat)。

元あった大聖堂はスペイン独立戦争 (1808-1814)の際、フランスのナポレオン軍の砲撃により破壊され、現在の建物は19~20世紀に再建されたものです。

 

聖堂正面

http://kamimura.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201005_170235kaka.jpg

正面が大聖堂の前廊、左が修道院、黒マリア像へ続く通路は一番右の入り口を真っ直ぐ進んだところ。

サグラダファミリアやバルセロナ市内最大規模のカテドラルとは、同じ教会でもその構成は大きく違います。

聖堂の正面に立つとまず目につくのが左側にある建物。

これがサンタマリア・デ・モンセラット修道院。

ここでは大聖堂はこの修道院の付属扱いで、メインはあくまでも修道院。なので大聖堂の真横に同規模の建物が、並んでいると言うわけです。

 

ちなみに、ここでは現在でもベネディクト会の80人ほどの修道士(男のみ)が修行し暮らしています。

修道院の起源に関しては正確には分かっていませんが、9世紀には簡単な4つの礼拝堂が建てられたと考えられています。

これらの礼拝堂では、現在の修道院で行われている修行とは全く異なり、隠修士と呼ばれる僧侶が孤独な祈りの生活を送っていました。

それはどの様な修行かと言うと日本の山岳信仰の山伏の様な感じでした。

具体的には自給自足の生活を送りながら洞窟や祠に籠って孤独、禁欲に耐えただひたすら祈ることにより、より高度な観想を得る。

いわゆる私達の身近な仏教でいうところの、悟りの境地を求めました。

【山の起源】で、述べましたが大聖堂上にある、いつ崩れるか分からない大岩②。

その岩の上を見ると朽ちた小屋の跡が見えますが、それが昔使われていた祠です。

修道院には観光客は入れませんが小さなパティオ(入口はここ)が見学可能なので、時間があれば見てみて下さい。

また、そこに立つ石柱の上部には、ロマネスク時代の典型とも言える漫画チックな彫刻が見れます。

 

http://kamimura.com/wp-content/uploads/2020/10/monjesmonserat.jpg 【ベネディクト会とは? 】
カトリック教会最古の修道会で、服従、清貧、童貞(純潔)の厳しい戒律を持つ一方、中世ヨーロッパにおいては宗教のみならず・芸術・建築・土木において大きな役割を果たしました。また、黒い修道服を着ていることから「黒い修道士」とも呼ばれています。
1-colourplates-8 【隠修士とは?】
神との一致と完徳を求める孤独生活の修道士のことで、その起源は3世紀初めエジプト,パレスティナ,シリアの荒野や砂漠に現れます。ただその後、キリスト教は隠修様式から家族様式へと発展したことにより一旦は廃れますが11世紀~13世紀には複数の隠修士会が復活。いわゆる仏教でいうところの洞窟修行にあたります。

 

正面の壁に注目

http://kamimura.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201005_174525.jpg

大聖堂に入る前に壁に注目してみて下さい。

【山の起源】の項でも述べましたが大昔このモンセラットは、川によって山から運ばれた砂利や砂が千メートル以上堆積したものです。

天気が穏やかな時には砂の層が生成され、大雨などの際には上流から砂利が一気に運ばれた跡が見てとれます。

また岩が全体に赤っぽいのはイタリアをはじめとする地中海沿岸に広がる赤土地帯、その赤土が湖に流れ込んで堆積岩を赤く染めたからです。

 

聖堂の正面の広場右にあるアーチの塀③。

その塀の向こうには後に解説するサン・ミゲル展望台の十字架が望めます。

また聖堂の入り口をくぐると聖堂の前廊(写真右)にあたり、ここには2つの棺が置かれています。

左がジョアン・ダラゴー、右が13世紀の海軍提督にして海賊でもあったバルナット・デ・ビラマリー。これらは16世紀に作られたものです。

 

パティオ

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1800年の初頭に、ナポレオンにより完全に破壊された後に再建された大聖堂は、いろいろな建築様式が混在するものとなっています。

この正面のファサードは、ガウディ以前にサグラダファミリアの設計を最初に任されていたフランシスコ・ビリャール (Francisco Villar)によるネオプラテレスク様式で建てられたものです。

ちなみに、プラテレスク様式とは16世紀にスペインで流行したもので、ゴシック様式の構造体にルネサンス装飾を施し更にイスラム寺院などに見られる細かな装飾が施されたものです。

ここでは最初の流行から300年後、再び使われた建築様式と言うことで「新プラテレスク様式」と言う事ですね。

 

尚、午前中は11時に毎日ミサがおこなわれ、その前の10:40頃からは大聖堂の鐘が一斉に鳴りだします。

建物に囲まれたパテイオ内を、その鐘の音がまるで狂ったように響きわたり、なんだかあの世にトリップした様な気になります。

興味がある方、是非体験してみると面白いはずです。

 

聖堂前のパティオの中心には、海の生物が描かれたモザイクがります。

これは、洗礼のシンボルと言える水から生まれたキリスト教徒のみが、聖体の象徴と言える魚を食することが出来ると言うことを意味しています。

ちなみに、この絵で面白いのは描かれた中で一番大きいイラストのクラゲ4匹が十字架の形に配置されているところです。

またこのモザイク画の中心の円はパワースポットと知られ、腕を広げて瞑想すると不思議な力が蘇ると言われています。

黒マリアへの回廊

マリア像への入り口①はパティオの右端。

その横の壁を飾る絵②は「掻き絵」と呼ばれるものです。

その制作方法は、まず壁に2色の漆喰を例えばモンセラットの場合だと下地に白、その上に黄土色というふうに塗り重ねた後に尖った鉄の刃先で黄土色の漆喰を取り除き、下から現れた白の部分と残された黄土色の部分でデザインされています。

次に、聖堂の中へ入ると教会内に並ぶ礼拝堂の壁の横を切り抜いた狭い通路③があります。

これは参拝者が直接、黒マリアまで行ける様に作られたこの聖堂だけのものです。

ちなみに礼拝堂の一つサンジョセップ・デ・カラサンスの祭壇④は、ガウディの弟子の一人でもあるフランセスク・ベレンゲール・メストレによるもので、よく見ると祭壇の中の一部にモデルニスモ装飾が含まれています。

ここでは、お楽しみに敢えて言いませんので行ったら探してみて下さい。

 

通路を進んで行くと、この大聖堂の見どころの一つの階段に着きます。

そこにある雪花石膏で出来たアーケードには幾つもの音楽を奏でる天使の彫刻があることから、天使の扉と呼ばれています。

ちなみに、一見すると大理石に見える雪花石膏ですが特徴として大理石に比べ透明度に優れている一方で非常に柔らかく、石像の足のつま先はこれまで多くの信者さん達が触ったことにより丸く、まるで靴下を履いているようになっています。

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天使の扉を越え階段を上ると、左右の壁に日本の漆器にも似た、ビザンティン美術を彷彿させるモザイク画が見えます。

これらは1947年サンティアゴ・パドロスによって製作されたもので、正に見る者を圧倒します。

 

ここに描かれている左右24人の聖人は、マリアの処女性と母性、それぞれ2つの異なった面を表現しています。

階段の下から見て右側が処女の聖女達、そして左側が母の聖女達と並んでいます。

 

黒マリア様を祭った教会の奥の部屋へは、この急な階段を上ります。その入り口には賽銭箱を持った、どこか悲し気な聖歌隊の少年の木彫り像があります。

ちなみに、さい銭箱が小さくてすぐに一杯になるのではとよく聞かれますが、心配は要りません。

実は像の中は空洞で、手の賽銭箱に入れた小銭は足元の大箱に落ち貯まるようになっていて、その表情とは裏腹にちゃっかりした子供です。

 

黒マリア

キリ ストをひざに抱き聖堂に祀られているのが、“ラ・モレネータ”(黒い女の子)の愛称で親しまれている黒いマリア様。

このマリア様が右手にもつ玉は世界(全宇宙)を象徴するものです。

像はガラスに収められていますが、手に持った球の部分だけがガラスが切り抜かれ触ることが出来るようになっています。

昔からその玉に触れて願い事をすれば叶うと言われ、長い行列が連日出来ています。

尚、修道院の公式見解ではもともと白かったマリア像が、長い年月をかけて表面に塗られたニスが劣化して色が変化した。

もしくは多くの人に触れら色が徐々に黒くなった、蝋燭のすすによって黒くなったとか諸説はありますが、はっきりしたことは分かっていません。

ちなみに科学的検証では何度となく修理がされていて、作られたのは12世 紀のものだとか..  (伝説の年代と異なります)。

いろいろな謎がある黒マリア様ですがお昼休みを挟んで一日2回、面会できます。

ただ、シーズン中はその行列の最後尾は大聖堂入口の外にまで達し1時間以上待つことはざら。

シーズン以外(11月~3月クリスマスを除く)の平日なら10~20分くらい並べば入ることができますが、なるべく午前の早い時間に着いているのがベストです。

 黒マリア様の面会時間  ①7:00~10:30 ②12:00~18:15 ③19:30~20:00(7/1~9/15)

*スマホは画面を横表示にすると正しく表示されます。

 

a0277094_1421698 黒マリア伝説】
その昔880年、とある土曜日の午後のこと。山の麓に住む人々が天からのメロディーとともに山の中腹に光が灯されているのを見ました。次の土曜日にも同じことが起こったので司祭が洞窟に入ってみるとマリア像が佇んでいたのです。近くの町マンレザへ運ぶのに降ろそうと持ち上げるとマリア像が重くて動かず仕方なくそこに教会を建て今に続いたと言われています。(注)イメージ画像

*黒マリア発見に関しては、諸説が幾つもあります。

 

祭壇と身廊の眺め

黒マリアの置かれている部屋は、壁、天井と、煌めくばかりにモザイクが施されています。

その天井を見上げると、ちょうどマリアの膝に抱かれたキリストの頭上にあたる位置に鳩がいます。

これは、精霊を象徴していて、更に上を見ると4人の翼を持った天使。

また、その中心の丸い円の中には、神の右手が描かれています。

黒マリア様の持つ玉に触り、願い事を頼んだら今度は背後を見て下さい。

眼下に教会の身廊が、そこにひろがっています。キリストは普段いつも、この視点で上から私たちを眺めていたんだと、新たな発見。

更に、身廊の一番奥には巨大なステンドグラスの円形のバラ窓からの輝く光りが、一直線にマリアそしてキリストに注がれています。

黒マリアの裏部屋

祭壇から階段を降りたところに小さな入り口、その奥には礼拝堂があります。

ミサをやっていると観光客は入場できませんが、運よく開いていれば是非、中へ入ってみて下さい。

ゴシックとロマネスク、さらに初期モデルニスモも加わった様式の礼拝堂は1876年から8年かけて建てられたもので、工事の監督にはなんとあのガウディも加わっていました。

この礼拝堂でユニークなのは、先ほど見た黒マリア様の後ろ姿が見えることです。

そう、この部屋がちょうど黒マリア像の真後ろにあたります。

こちらの礼拝堂でもマリア様のご利益を得られるようにとその部分だけが切り取られた壁。

誰が考えたのか分かりませんが珍しいリバーシブル構造となっています。

あと、この部屋の後方に立つ像がカタルーニャの聖人のサン・ジョルディ。

このモンセラットの解説記事の冒頭にも触れた様に、カタルーニャで生まれてくる女の子に付けられる名前のトップはモンセラットですが、男の子の場合はジョルディがそのトップで地元スペイン人からはモンセラットと共に絶大な人気を誇っています。

sanjoru
サン・ジョルディの伝説】
王女がドラゴンにとらえられ、生贄にされるところを白い白馬に乗ったサン・ジョルディが現れドラゴンを退治、その時の剣の一刺しによって流れたドラゴンの血から薔薇が咲き、サン・ジョルディは、その中で最も美しい薔薇を手折り、永遠の愛のシンボルとして王女に贈ったと言われています。

 

聖水盤

教会の最後の部屋には聖水盤が置かれていますが、これは今、解説した黒マリアの裏の礼拝堂用のものです。

ちなみに、何の為にあるかと言うと、信徒が受洗したことを常に忘れないようにするためと、礼拝堂に入る時に身を清める意味です。

具体的には、聖水に指を浸し身体の前で十字を切ります。

ところで、他のヨーロッパでは大理石の皿が一般的ですが、スペインの場合は巨大な”シャコガイ”がよく使われています。

理由は、フイリピンがスペインの植民地だった時代に大量に持ち込まれていたからです。

尚、コロニア・グエル教会①やサグラダファミリアの生誕、受難のどちらのファザードともに、入り口を入ったところにシャコ貝の聖水盤②が置かれています。

http://kamimura.com/wp-content/uploads/2020/10/senreig.jpg 【受洗とは】
カトリックでは「幼児は原罪によって神の恵みを失って生まれてくるため、洗礼によって新たに生まれ直す必要がある」とされています。ここで言う原罪とは人類の祖アダムとイブが、あの食べてはならないと言われていたにも関わらずこっそり食べたリンゴ。それを知った神の怒りにより、エデンの園から追放されることになった訳ですが、その罪がまだ今の時代にも延々と私達の中に引き継がれているのです。
http://i1.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/08/hotate-001.jpg?resize=141%2C105 【ビーナス誕生の貝】
イタリアの有名な絵画にボッティチェリの「ヴィーナス誕生」という絵画がありますが、ヴィーナスが台にしているのも貝ですが、あれは”ホタテ貝”。ちなみに、スペインの有名なサンティアゴ巡礼の際は、巡礼者は食器の変わりにホタテ貝の貝殻を持ち歩きます。それは聖ヤコブの杖に、ほたて貝の貝殻がついていたことが由来です。

 

 

アベ・マリアの道

黒マリア様の参拝が終わって教会の外に出ると、前にある通路がアベ・マリアの通りです。

教会と古代この場所が湖の底だったのを示すモンセラットの山の岩肌に挟まれた、場所にはたくさんの色とりどりの蝋燭が並んでいます。

これがいわゆる献灯と言われるもので、ここでは蝋燭1本が長い方で3€、短い方で2€ほどで売っています。

実際の蝋燭の原価はその半額程の物ですが、参拝者が蝋燭を購入することにより、その差額分が教会に寄付と言う形になります。

先程、子供の木像でみ見たような賽銭箱も教会内にありますが、火をつけ供える時に再びお願い事もできると言うことから、より信者に人気があるのがこの献灯です。

ちなみに、日本の一部の寺院にも、蝋燭や線香を購入して供えるところがありますが、それと同じです。

バルセロナ市内はどこも入場料を取り、またそれが非常に高いわけですが、この教会はこれ程見せてくれて無料。なのでもしよろしければ、入場のお礼に蝋燭を一本買ってみてはどうでしょう。

蝋燭は火をつけ供えるだけでなく、お土産に日本に買って持って帰っても、それはそれで教会の収入になりますので喜ばれます。

ちなみに、蝋燭は短い方で半日、長い方では約一日持ちます。また、日中の参拝者が供えていった後の夕方から夜は蝋燭の数も多く、更に薄暗いこともあり一番きれいに見える時間帯です。

もし、モンセラットに宿泊される方は、観光客が帰った後の夕方のミサの前後に、その幻想的な蝋燭の灯を一度見に行かれることをお勧めします。

 

身廊

黒マリアの参拝のあとは、ゆっくり聖堂内を見て回りますが、疲れたら休憩がてらに長椅子に腰掛けて静寂に浸るのも良いかと思います。

既に述べましたが、18世紀初頭にナポレオンにより完全なまでに破壊された後の再建だけあってよく見ると、スペインの他の教会に比べ新しいものです。

建築様式としては基本はゴシックですが、かなりルネッサンスの様式も入った折衷主義の要素が色濃い教会になっています。

その一例として壁や柱は漆喰で塗られ白く全体的に明るく、もしバルセロナのカテドラルに行く予定の方でしたら、その違いを見るのも非常に興味深いはずです。

また、この教会の独特な造りとしては祭壇の真上、非常に低い位置にキリストの十字架があることで実際に司教がそこに立つと正に頭の上に十字架が乗っている様にも見えます。

では、なぜこんなに低いのかと言うとそれには訳があります。聖堂の一番奥に鎮座する黒マリアを、礼拝堂の椅子から眺めようとすると、キリストの十字架が上にあると見えなくなります。

なのでマリアの邪魔にならない様に、本来そこにあるべき位置(写真右を参照)からキリストが下に降りてきているわけです。

もうお分かりになられた方も、おられるかも知れませんが。これらの意味するものは、この教会においての主役はキリストではなく、あくまでマリア。

そう、ここではなんと主役が逆転しているのです。

 

奉献されたランプ

聖堂の左右にはそれぞれ6つの礼拝堂があり、その前にずらりとランプが並んでいます。

これらは中世においては巡礼者達、現在では地元の信者と言っても有力者や企業、団体になりますがそれらが奉献として贈った物です。

日本で言うと、神社の参道に並ぶ個人名や会社名の入った灯篭がこれにあたります。

左右に並ぶたくさんのランプのうち、祭壇に向かって左側の一番前のランプが地元サッカーチームFCバルセロナから奉献されたものです。

尚、一番前にあると言う事は、それイコールどのランプよりも重要視されていると言う事です。

ちなみに、もしこのモンセラットの大聖堂で重要度を順位付けするなら、①黒マリア、②キリスト、③FCバルセロナの順となり、バルセロナでいかにサッカーの人気が高いかお分かり頂けるかと思います

あと、聖堂の横にならぶ礼拝堂の一つに全くこの場所にそぐわないと思われるモダンアートの様な礼拝堂がありますが、これはサグラダファミリアの受難のファザードを作った彫刻家スビラックス作品。

既にサグラダファミリアを訪れた方なら、入り口のドアの装飾を見ると誰もが容易にそれに気づくと思います。

ところで歴史ある教会になぜこんなモダンな物が、と思うかも知れませんが、イタリアと並び敬虔なカトリック教徒が大半を占めていた、そんなスペインも今や昔。

現在は、教会のミサに来るのは80歳以上のお年寄りがその殆どで、その数も僅かしかいません。

そんな中、教会としては何とか若い人に来て欲しい、興味を持って欲しいと言うことで、旧態依然の教会の古い概念を払拭し敷居を下げようとするその努力の結果とも言えます。

また、歴史は長く由緒あるものの、ナポレオンにより完全に破壊された後の再建と言うこともあり、下手に古い建物を残すことにこだわりや、しがらみがないと言うのも逆にあって実際今でも数年おきに教会のどこかを作り変えたりしています。

それはある意味、文化財としてしか存在しなくなったヨーロッパの多くの教会に比べ今なお活発に活動している、生きている教会と言えるのかもしれません。

 

最後に登山電車駅から、黒マリア像までたどり着くまでの一連の流れを動画にしましたのでチエックしてみて下さい。

 

 

少年聖歌隊 (エスコラニア)

最後に、紹介するのがヨーロッパ最古の少年聖歌隊といわれている、モンセラット・エスコラニア。

9歳から約14歳までの声変わりする前の少年たちが、平日13時と18時45分から始まるミサの後半に聖歌を2曲(10分くらい)歌います。

その美しい歌声を聴いていると、心が洗われるようです。

お休みの日も結構あるので見たい方は必ず、予め調べてから行くようにして下さい。

以下、聖歌隊の公式サイトのスケジュールの見方を、日本語で補助解説していますのでご確認ください。

(この部分は宣伝)
尚、一日に2回ある聖歌隊が歌うミサですが、お勧めは夕方18時45分から始まる方で、観光客だらけの日中13時のものより落ち着いて聞くことが出来ます。ただし、ミサに参加すると登山電車の終電に乗れませんので不可となりますが、以下バルセロナウォーカーの午後ツアーに参加頂くと可能です!

DSCF1005 【少年聖歌隊のスケジュール】
天使の歌声を聞くには必ず時間を確認して行きましょう。日本語で解説しています。
2-c4-grand-picasso--644x362 【モンセラット午後ツアー】
専用車で行く楽ちんツアーは、カミムラがガイドしご案内します!。

 

美術館

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ピカソやエル・グレコ、ミロなどをはじめとした、スペインとカタルーニャを代表する画家の作品を中心に展示。

また、近現代の作品だけでなくメソポタミアや古代エジプト文明の道具なども展示されており、非常に幅の広い美術館です。

 

ただし、所蔵されている作品の殆どが信者から寄付されたもので構成されているせいもあり、しっかりしたコンセプトで運営されている美術館に比べ作品のジャンルと年代が幅広いことイコール、全体的に取り留めの無い展示内容になっています。

その例が、なぜカトリック教会の美術館に古代エジプトの遺跡の品が?

グレコの絵と近代前衛芸術のピカソやダリが一緒と言うぐあいで、有名画家の作品があるにはありますが、たった1点なのでわざわざお金を払ってモンセラットまで来て見なくても、バルセロナ市内でちゃんとピカソ美術館やフィゲラスのダリ美術館で見る方が良いと思います。

本来なら教会に昔から伝わる美術品や、宗教儀式に使われていた品が展示されるはずなのですが、ここには残念ながらそう言う物は一切ありません。

それには理由があって、1800年初頭のナポレオン軍の侵攻の際、残念なことにそれまで教会にあったはずの数々の貴重な美術品などが全て略奪されてしまったからです。

尚、旅行中に他の美術館へ行く時間が無い方なら見る価値はあるかも知れません。特にピカソが14歳の時に描いた老いた漁師は、他の数ある展示作品を圧倒する秀作です。

 

1930 ピカソ美術館】★★★★☆
バルセロナで青春時代を過ごしたピカソ。その頃の作品を中心に展示。
IMG_1109-001 【ダリ劇場美術館】★★★★☆
バルセロナから高速鉄道で1時間。ダリの神髄を知るならここしかない!

 

ギフトショップ

一通りの観光が済んだら、お約束事のお土産探し。

ギフトショップは2軒ありますが、登山電車駅の前にあるお店が大きくて、こちらがお勧め。どこの観光地も同じかも知れませんが、大体の物はそろっています。

面白いのは、この教会でしか売っていないCAVA(スパークリングワイン)とか、修道院につきもののリキュール(食後酒)。

また、黒マリア様の大小様々なレプリカもあって、日本の方もたまに「家に飾ってマリア様の前で主人に毎日、懺悔させます」と言って買われる方もいます。

 

お勧め展望台

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景色を見ながら山上まで上り、その後に大聖堂と黒マリア様を見てそれで、ほぼモンセラット観光は終わりです。

実際、多くのツアーの行程がその様になっています。

個人旅行の方でしたら、これから紹介するお勧めも予定に付け加えてみると、更に満足度がアップするはずです。

では、ここからは大聖堂の周りにいただけでは分からない絶景スポットと、地元名産のチーズが食べられるお店などを紹介します。

 

サン・ミゲル展望台

大聖堂前の広場の横に並ぶ、アーチの壁の間から、遥か向こうの岩の上に十字架が建っているのが見えますが、そこがサン・ミゲル【 Creu de Sant Miquel】展望台です。

ちなみに、モンセラットのポスターや絵葉書になる定番のビューポイントがここで、大聖堂と岩山の両方の全景が見れる唯一のスポット。

晩秋から春は、遠くフランスとの国境ピレネー山脈も望むことができ、天気が良ければ太陽の陽を反射し輝く地中海も見え、もし歩くのが苦手でなければ一押しスポットです。

所要時間は大聖堂から歩いて片道20分、往復40分。展望台で写真を撮ったり、景色を眺めたりするのに20分追加すると、合計で約1時間程の散歩となります。

ちなみにこれまで日本から来られた方を数百人ここに案内しましたが、満足度は非常に高く皆さん来て良かったと言われる、まさにこれが鉄板のスポット。

またここの良いところは、この後に紹介しますがケーブルカーを使っていくサン・ジョアンやサンタ・コバと違って、歩いていくので無料です。

また、ケーブルカーのように時間に縛られることも、乗車する際に行列に並ぶ事も無くお勧めです。

動画 サン・ミゲル展望台への行き方

ケーブルカー

次に解説する、サン・ジョアン、サンタ・コバへは、ケーブルカーを使って行きます。

乗り場は登山電車駅から観光インフォメーションの前を通って、その先を左に進んだところです。

画像を見てもらって分かる様に、サンタ・コバ行き②は位置関係で言うとちょうど登山電車駅の真上。

また、サンジョアン行き①は、入り口をその先30メートル程行った右側です。

季節、曜日によって微妙に運行時間が変わりますので、上のカレンダーでご確認ください。

尚、最新の時刻表は公式サイトにも載っています。料金は以下となり、サンタ・コバ行きは安く、サンジョアンとサンタコバの両方セットになったチケットは割引が適用されます。

シーズン中は、サン・ジョアン行きのケーブルカーが混むことが多く、乗車するのに30分以上行列に並ぶこともあります。

この後、詳しく紹介しますがバルセロナを早朝出るコースでモンセラットを観光すると、黒マリアと大聖堂の観光が大体終わるのが10時前ぐらいです。ケーブルカーの始発も10時。

その時間なら混むことは無いので、サン・ジョアンに行かれる方は、大聖堂の見学後に予定を持ってくるとベストです。

 

 

サン・ジュアンSant Joan

大聖堂がある中腹の標高は725m。

もちろん、そこからでも遠くの景色を見ることが出来ますが、その上のケーブルカーで上がる標高972メートルの山上は、まるで天空にいるかのよう。

また、これまで見ていたモンセラットの山の反対側も見えます。

 

駅舎の上に展望台があり、さっき見て来た教会が眼下に見下ろせます。

また、展望台の中には水などの自販機と、簡単なモンセラット山に関する展示があります。

尚、この先のサン・ジョアン祈祷所や、山頂のサン・ジェロニへ行かれる方は、この先には一切、売店はおろかトイレもありません。

なので、特にサン・ジェロニへは往復3時間はかかるので、必ず駅にあるトイレで済ましておきましょう。

 

【サン・ジョアン祈祷庵、サン・ジェロニ山頂、サンタ・マグダレナ祈祷庵跡】
ガイドブックなどに書かれていて、見所の一つとなっている隠修士が住んでいたサン・ジュアン祈祷庵までは、頂上駅から歩いて往復約30分程。

また、モンセラットの最高地点の1236mサン・ジェロニ頂上は、既に述べた通り往復でで約3時間半です。

よく日本の方に聞かれる質問に「サン・ジュアンや、サン・ジェロニへ行く価値がありますか?」

ここでそれに答えますと、サン・ジュアン祈祷庵は扉が閉まっていて中に入れない上、行った日本人の中に「まるで古い倉庫みたい」と言った人がいるぐらいで特にこれと言って何も見る物はありません。

それは山中にある建物全てに言え、豪華な大聖堂を見た後に山小屋を見ても何の感動も起きないのはしょうがないところです。

あと、サンジョアンの更に先にサンタ・マグダレナがありますが、それはさらに酷くたどり着いた先はただの瓦礫で何もなく満足感ゼロ。道が危険なこともあり行く価値は全くありません。

また、サン・ジェロニの頂上は360度見渡せる景色ですが、それなりにトレッキングに来たと言う意識で行かなと往復3時間の行程はかなり辛いと言えます。もしどうしても行かれるなら、モンセラットに1泊されると無理が無いと思います。

個人的には、ケーブルカー頂上駅の駅舎上の展望台からの眺めと、駅を出て左へ数分のところの道のカーブが少し高台になっているので、そこからモンセラットの山の裏側の景色を楽しむだけで十分満足できると思います。

それ以上は疲れるわりに得る物が少なく、特に夏場は陽を遮る物がないので熱中症には十分注意が必要です。

動画 サン・ジョアン行フニクラ(ケーブルカー)

帰りの、フニクラの下りの解説

動画 モンセラット頂上サン・ジェロニへの歩き方

 

サンタ・コバ

教会の守護神の黒マリアが発見された洞窟サンタ・コバへは、ケーブルカーに乗って下の駅まで行き更にそこから洞窟サンタ・コバへは、岩肌を縫って続く道をひたすら歩きます。

黒マリア様が発見された洞窟(写真右下)までは約20分です。

 

見どころの礼拝堂③④はこじんまりとした物で特に感動する人はいませんが、サン・ジョアンなど山中にある祈祷所に比べれば、まだこちらの方が見る価値はあります。

また、その途中の洞窟に通じる道は「ロザリオの道」と呼ばれ、そこには地元カタルーニャの著名な芸術家によって作られた15の彫刻作品②が点在しています。

尚、その中にはガウディが制作に参加した「キリストの復活」①もありますが、ガウディの3大がっかり作品の一つとも言われるもので、これにはあまり期待しないでください。

尚、このサン・タコバもサン・ジョアンへも、ケーブルカーを使わず歩いても行けます。

若い人で普段から歩き慣れているなら、舗装もされているので問題なく行けますし時間はかかりますがその分、節約にもなります。

ただ、それ程にも体力に自信が無いと言う方でしたら迷わずケーブルカーの利用をお勧めします。

ちなみに下りなら楽だと言う事で片道をケーブルカーにして、下りを徒歩にされる方もいますが私の経験則で言うと案外と下りの坂の方が脚膝にきます。

また、歩く時間が長くなると、その間の景色の変化も乏しく途中で飽きて来るのも事実です。

 

歩きたくない方向けに

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モンセラットに来られる方の中には既にバルセロナの市内観光で歩き疲れて、もう歩きたくないと言う方も結構おられました。

また、高齢で山道を歩くのとてもと言う方もおられます。

そう言う方でしたら、上の地図の一番右端に展望台がるので行かれてみてはどうでしょう。

整備された歩道は坂も無いですし、片道で10分弱。

展望台(写真下左)からは遠く登山鉄道の麓の駅が見え、また10月末から4月の頭までは、遠く彼方に雪化粧したフランス国境にあたるピレネー山脈が見渡せ、また⑯のレストランの少し手前の辺りからは、岩に貼りついて建つサンタコバの礼拝堂が見ることが出来ます。

地元名産チーズ

モンセラットに来られたら是非食べて欲しいのが、この地域で作られる山羊のフレッシュチーズ。Mató(マトー)と呼ばれるこのデザートチーズは脂肪分が少なくクセもなく、まるでお豆腐のような感じでもあり日本人好みの味。

軽く食べられる小さいカップに入ったものが2€で売られていて、その場でハチミツを掛けてくれます。

尚、屋台が並ぶ場所はメインのカフェテリア、ギフトショップから右に少し行ったところで、どこも同じような物を売っています。

食べる時のポイントは、下の方から混ぜながら食べるとハチミツの甘味が全体にいきわたるので、最後まで甘味を感じながら美味しく頂けます。

もし、蜂蜜が足りなくなったらカップを指し出して「入れてと」日本語で言えば、機嫌よく幾らでも掛けてくれますよ。

マトーチーズ以外にも、色々売っていてお土産になりそうなものではチーズ。

6種類ほどあって、全部試食させてくれますので、食べてから買うか買わないか決めれます。

お勧めは、ローズマリーのハーブをまぶしたチーズ、トリフ入りチーズ、スペインを代表するマンチエゴチーズなど。

値段は半分に切った拳ぐらいの大きさで10~15ユーロ程。

確認済みですが日本の税関の検疫も問題なく通れますし常温で3か月、冷蔵庫に入れておくと半年はもちます。

あと、面白いところでは蜂が集めて来た花粉。これはお茶にスプーン一杯、混ぜて飲むと風邪をひかないと言われています。

あと乾燥イチジク、蜂蜜などなんでも試食させてくれます。

尚、ここの良いところは観光客だからと吹っ掛けたりせずに、普通の地元値段で売っていますから安心ですので是非試してみて下さい。

ちなみに友人の”ニコ”(上記の写真右下)が売り子をやっていて、イイやつなので見つけたら寄ってやって下さい。

チーズやいちじくを、これでもかと言うぐらい色々と試食させてくれます。

別に買わないからと言って嫌な顔ひとつしませんし、お喋り好きなのでひやかしがてらにどうぞ。ちなみに、私が教えた怪しい日本語「コンニチワ、タベテクダサイ、コレオイシイ、ヒツジ、ヤギ、ウシ…等々の単語」が盛りだくさんに聞けます。

 

お勧めモデルコース

これまでの経験から満足度の高いコースを組み立てました。

ただとりあえず言えるのが、モンセラットは朝一に来るのがベストです。

理由は後のまとめ&アドバイスの述べますが、特に混む春から秋は頑張って是非7:36分のスペイン広場駅(Plazca Espanya)から行って下さい。

ここでは13時の聖歌隊を聴くと言う設定にしていますが、それを入れなければ観光のコースにかなり柔軟性を持たせることが出来ます。

個人的には、10分程で終る歌を聴くのに、シーズン中は場所取りに1時間前かそれ以上を椅子に座って待たなければいけないわけで、それ程に価値があるのかは正直微妙なところです。

その辺は、それぞれご自分で判断ください。

 

【バルセロナ・スペイン広場駅 ➡ Monistrol de Montserrat 駅
7:36発の電車に乗ると約一時間で、登山電車の乗り換え駅のMonistrol de Montserrat駅に8:41に到着。

下車したら、同じホーム前方に停まっている登山電車に乗り換えます。

【Monistrol Enllaç 駅 ➡ Montserrat Monestir 駅】
登山電車の出発時間は8:48 で頂上駅には9:08分着。

ちなみに、同じ駅で更にホームも連続していますが、それぞれ電車と登山電車で駅名が違います。

【頂上に着いたら一番に黒マリアを目指す】
ポイントは何はともあれ一目散に黒マリアへ。

Montserrat Monestir 駅を出たら、前方に見える階段を上り右手へ進むと聖堂が見えるので、黒マリアへの入口はその右側に向かいます。

【引き続き大聖堂の内部や外を見学】
黒マリアの見学が終わったら、次は教会内部を見学します。

ちなみに昼前には観光客で一杯になるモンセラットですが、まだこの時間だとまばらで、パワースポットでもゆっくり写真撮影することも可能!

【サン・ミゲル展望台へ】
モンセラットの山と、教会を一緒に見れるサン・ミゲル展望台へ。

片道20分程で、向こうの見学と写真撮影など入れて約1時間程の行程です。ケーブルカーを使わないので、時間に縛られることもありません。

【カフェテリアで休憩、お土産物を見て回る】
サンミゲル展望台の後は、また戻ってカフェテリアでゆっくりお茶して休憩したり、ギフトショップを覗いたり、地元名産品の試食をしたりしながら過ごします。

【13時のミサ、少年聖歌隊の歌声を聞く】
天使の歌声の少年聖歌隊のミサに参加。

合唱が始まる最低30分前にはほとんど空席がなくなり立ち見になりますので早めに席を確保しましょう。

休みの日も多いのでスケジュール確認はこちら

【少年聖歌隊の歌が終わったら、バルセロナへ戻る】

聖歌隊の歌は10分程で終わりそれが終われば、夏場や週末は13:35発の登山電車に乗りバルセロナに戻った後に更に市内観光や買い物をする時間があります。

上記のコースは黒マリアと、大聖堂の見学の基本を押さえつつ、サン・ミゲル展望台へも行きます。13時の聖歌隊まで時間的に余裕があるので、かなりゆっくりできます。

もし、ホテルで朝食を取れなかった人は大聖堂の見学の後にカフェで朝食を取ってから、サン・ミゲルへ行ってもOK。黒マリアを見た後はもう混む心配はありませんから。

あと、モンセラット観光に丸一日費やしバルセロナ戻りを夕方から夜(19時)にするなら、更に山の上のサン・ジョアンや黒マリアの発見されたサンタ・コバへも行けます。

ただし、日差しの強い夏はかなりヘビーな観光となるのでその点は注意して下さい。

 

密かに教える裏技

この記事では日帰り観光を想定していますが、本当に落ちついてモンセラットを楽しみたい方へは1泊すると言う裏技の方法もあります。

春から秋のシーズン中は、早朝を除いてとにかく混みます。行列の待ち時間や、せっかくの子供達の天使の歌声も、人が多すぎると良さが半減してしまいます。

夜は静寂の教会と満天の星を眺めリラックス時間に余裕がある方へは一泊してゆっくりとモンセラットを堪能されるのもお勧めしています。

詳しくは、説明していますのでご覧ください。

1-IMG_1701 【モンセラット観光の裏技はコレ】
観光客で溢れかえる日中のモンセラットも、そこし時間をずらすだけで静寂の世界..
hilltyan 【週刊HILLチャンネル 第10回】
お馴染み語れり尽くせりHILLチャンネル、この回はモンセラット特集です

 

バルセロナからの行き方

動画解説)登山電車編

 

動画解説)ロープウエーイ編

行き方、駅でのチケットの買い方、注意点などの更に詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

また、コロニアグエル教会と一緒に一日で周りたい方は、攻略法があるので参考にしてみて下さい。

DSCF1078 【モンセラットへの行き方】
スペイン広場からFGCに乗って1時間少し。駅では色々なコンビネーション….
IMG_2185-001 【モンセラット&コロニアルグエル教会1日攻略法】 モンセラットとグエル教会を一日で周りきる方法をお教えします。

 

番外編)麓から徒歩で

元気が余っている若い人や、普段から山登りが好きな方でしたら、徒歩(1時間半)でも上がれます。

ただし天候(雨の日は不可)と、旅先の事ですので体調にはくれぐれも注意の上でお願いします。

登山のスタート地点は、登山電車の出る駅から徒歩10分程の村の広場。

場所と駅から行き方は:https://goo.gl/maps/bkapvy4B8PfWHwJo7

 

レストラン&カフェテリア

モンセラットのレストラン

最後に、モンセラットでの食事について解説します。

まず最初に人里離れた山上の観光地なので物価が非常に高いと思う人が多いですが、その心配は無用。モンセラットは、わりとリーズナブルですのでご安心ください。

カフェテリアは2軒あって、場所はこのモンセラットの解説記事の最初に載せた地図で確認ください。

どちらも、基本的にはフランスパンのサンドイッチや、クロワッサンなどの菓子パンが中心の軽い軽食となります。

しっかり食べたい方は、レストランになりますが、注意が必要なのは3軒あるうち2軒は秋から冬のオフシーズンに閉まることです。

詳細は以下の、モンセラットレストラン検証記事をご覧ください。

1-IMG_3171 【モンセラットのレストラン検証】
山上にある2軒のレストランを実際に食べて比較検証してみました..

【見所を集めたフォトムービー】

 

まとめ&アドバイス

 バルセロナから日帰りできるスポットとしては、なんと言ってもここが一番人気。

バルセロナの街の人ごみに疲れたら、ここで自然に癒されてみてはどうでしょう。

ただし、春夏秋の観光ハイシーズンのモンセラットは、この動画を見てもらうと分かりますが、市内と何ら変わらずかなり混み合います。

アドバイスとしては、バルセロナ市内からは1時間おきに電車がありますが、ズバリお勧めは朝の7:36発の電車でしょう。

理由は、この電車で行くと未だ観光客がモンセラットに来る前なので効率よく、そして落ち着いて観光が出来ます。

8時台の電車だと黒マリアを見るのにはギリギリで、運悪く行列が並んでいると10時半の午前の最終入場時間に「ハイ、ここまでの人で終わり!」

と切られてしまいかねず、その後の観光の予定が全て狂ってしまい、悪くすると行列に何時間も費やすことになります。

早起きは三文の徳、できれば頑張って早起きして下さい。

尚、山の見どころを全部を回ると、まる一日かかるので特にケーブルカーに乗るサン・ジョアンやサンタ・コバは省略し教会だけ、もしくは教会+サン・ミゲル展望台で終わらすのもありかと思います。

体力に自信の無い方や、夏場は特に無理は禁物。

ちなみにお勧め度合いをランク付けすると。。
①登山時の麓からの車窓
②黒マリアと教会
③サン・ミゲル展望台からの眺め
④サン・ジョアンからの眺め
⑤サンタ・コバ
⑥少年聖歌隊
⑦地元名産のマト(Mató)チーズ

それぞれの理由としては。。
①なんといってもモンセラット観光の最大の魅力はその景色
②山腹の聖地に建つ大聖堂はもちろん、黒マリアも外せない
③途中坂が続きますが徒歩で簡単に行ける手軽さ+景色
④教会より更に高いだけあって、眺めが良い
⑤上記の③④の次になりますが、まずまずお勧め
⑥13時のミサは非常に混んでスマホの森となり、イマイチ雰囲気が味わえず順位が落ちます
⑦カップ1杯2ユーロで、これがわりと美味しく日本人に好評

①②までは必須で、プラス1時間と歩くのが嫌で無ければ③と、安くて美味しいと好評の⑦がお勧め。

それ以降は例えばバルセロナに戻ってからも少し観光したい方、コロニア・グエル教会も一緒に回りたい方、市内に戻りお土産の買い物したい方は④⑤⑥は飛ばしても後悔することは無く、あくまでメインは①と②。

もちろんそれぞれの体力、好みによるかと思いますが、これまで日本人で行かれた方の声をまとめると、上記のようになります。

 

【現地ツアーの注意事項】
時間のかかるモンセラットはツアーに参加される方も多いかと思いますが、ツアーの内容によっては魅力が半減するものもあります。

まず一つ目は、麓から山上へは登山電車を利用するツアーをお勧めします。

バスで山上まで行くツアーだと途中に繰り広げられる絶景の景色があまり見えず、なんのことはない日本の峠道と同じで、ただカーブが続くだけのいろは坂のつまらない景色となりますし酔いやすい人は気持ち悪くなりかねません。

次に、黒マリアが必ず見れ触れることを確約しているツアーで無いと、せっかく行っても日本に戻って「名物の見てないの?」と言われかねず、後々まで悔いが残ります。

以上、2点が入っているかを確認してから申し込まれると良いでしょう。

 

宣伝になりますが、もし早朝電車で乗り換えて行くのが面倒、慣れない地で疲れたくないと言う方、年配の方お子様連れ、旅程がタイトで半日で効率よくモンセラットを訪れ午後は市内観光に時間を使いたい方。

バルセロナウォーカーが主催のプライベートオリジナルツアーをご利用されてみてはいかがでしょうか。

専用車(他のお客様との混載無し)でホテルまでお出迎え、お送り、またバルセロナ空港送迎の途中に訪れることも可能。

ツアーは当サイトを運営するカミムラもしくは、弊社日本人スタッフが同行しますので安心です。料金はお一人110€~。

 

2-c4-grand-picasso--644x362 【モンセラット半日ツアー】
ホテルまでの送迎がついているのでドアツードアで安心、そして楽ちんツアー。


お勧め度:18点/20点
★★★★★(4.50)


住所 Montserrat  【地図はこちら】
URL http://www.montserratvisita.com/en/index.html
開館時間 大聖堂 7:30~20:00
インフォメーション・カフェテリア・ショップ 9:00~18:45(土日祝9:00~20:00)
ビュッフェ・レストラン 12:15-16:00 (冬季はお休み)
美術館 10:00~17:45 (土日祝10:00~18:45)
最寄駅 FGC R5線 Montserrat-Aeri駅もしくは、Monistrol de Montserrat駅
詳しい行き方は【モンセラットへの行き方】参照ください。


記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。

 

【この記事を書いた人:カミムラ】京都府生まれ1989日本を離れバックパックを担いで海外へ1997よりバルセロナ在住。最終更新:2024.02.24

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2024年夏 最新版 =完全解説 カサ・ミラ Casa Mila =訳あり格安賃貸住宅は世界遺産=

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ガウディが54歳の時に設計し、1910年から2年かけ実業家のペレ・ミラとその妻ルゼー・セギモンの邸宅兼、集合住宅として建設されました。

カサ・ミラは他では見られない直線部分をまったく持たない建造物になっていて、壮麗で非常に印象的な建物です。

それはあたかも砂丘か溶岩の波のような雰囲気をもっており、一般的な現代建築の様式とは隔絶し、目抜き通りに建つ石切り場となっています。

 

醜悪な建物と呼ばれ

建設当時のバルセロナ市民はカサ・ミラを醜悪な建物と考え「石切場(ラ・ペドレラ)」というニックネームをつけましたが、今日ではバル セロナを代表する歴史的建造物となっており1984年にユネスコの世界遺産にも登録されました。

尚、ガイドブックなどでは、あまり語られていませんが「サグラダ・ファミリア」同様にカサ・ミラはガウディ作品と完全には言い切れないところがあります。

それは1909年に起きた「悲劇の一週間」の事件を境にガウディがこの建築から手を引いてしまったことにより本来と違う形で完成され、規模、予算では同じグラシア通りに建っガウディ作の「カサ・バトリョ」を遥かに上回るにも関わらず評価が微妙に劣る大きな理由となっています。

 

【ミラ夫妻】 施主ペレ・ミラは名高い繊維業者の父を持ち、叔父はバルセロナ市長を務めると言うカタルーニャの名家出身。また、その妻ロゼ・セジモンは22歳年上の前夫の膨大な遺産を引き継いだ未亡人で、どちらもセレブ中のセレブ。二人は当時のバルセロナでは「目立つ家」が富豪のステイタスシンボルだったこともあり、巨額な費用を投じてガウディにカサ・ミラの建築を委ねました。

 

デザインの起源

ガウディは作品の中で常に自然界の動物や植物を手本にしていました。このカサ・ミラの場合もやはり、自然界の景色からインスピレーションを得たものと言われています。

ただ、ガウディは生前に多くを語らなかったこともあり、一体何にインスピレーションを得たとは未だに誰も確かなことは分からずじまいとなっています。

現在、推測の域を出ませんが専門家達によると上記4つあるうちの、多分どれかではないかと言われています。その一つは、バルセロナ近郊にあるカタルーニャの聖地のモンセラットの山。

二つ目はこれもバルセロナ近郊にある渓谷、サン・ミケル・デ・ファイ。あと、スペイン国外になりますがトルコのカッパドキア。そして最後は、その当時ヨーロッパで流行していた葛飾北斎の版画。

この4つのうち、日本人としては北斎であって欲しいと思いますが、当時モネセザンヌゴッホなど名だたる巨匠が熱狂した浮世絵、当然ガウディも知っていたはずで、もしかしたらその可能性もゼロではないでしょう。

IMG_1897 【モンセラット】★★★★☆
カタルーニャの聖地として巡礼が訪れ、また黒いマリア信仰のの地として…

 

特異な外観

波打つ壁

カサ・ミラに来て最初に目に入るその姿は、周りに立ち並ぶクラシックな建物の中にあっては全く異質。

バルセロナ郊外のエル・ガラフで取れる石灰岩を使った外観は、石切り場と称されたのもうなずけるほど個性を発しています。ここでの見どころは直線を徹底的に排し曲線だけで構成される壁面と、一つ一つが異なり同じものが一つとしてないバルコニーの鉄の欄干、そのデザインです。

また、外壁部分でガウディらしさがよく表れているものとして、建物の正面にあたるグラシア通りの角にある幾つかのバルコニー。よく見ると、床に穴を開けてガラス床にすることで可能な限り自然光を下に通し明るさを保ちました。

尚、カサ・ミラは、同じガウディ作となる、カサ・バトリョの2軒分以上に相当する敷地面積があり、地下から屋根裏部屋まで8フロアー、更に当時バルセロナ初となる地下駐車場を備え合計の窓数は150、住宅としては他に類をみない大規模な建物でした。

また、建築費に至ってはカサ・バトリョの10倍にも達し、この場所がバルセロナで一番と言える一等地を占める事でも分かるように、建物のオーナーのミラ夫妻は当時バルセロナのブルジョワの中でも、トップクラスの資産家だったというのが分かります。

1-IMG_2730 【カサ・バトリョ】 ★★★★★
1877年にEmilio Sala Cortésによって建てられた建物を1903年から繊維業で…
palauguell 【グエル邸】★★★★☆
アントニ・ガウディの良き親友であり、最大のパトロンであった実業家エウセビ・グエル。

 

鉄を駆使した欄干

次の見どころとなる欄干を見ていきます。既に100年以上前に現在を先取りするかのごとくリサイクルが大好きだったガウディ。

彼の多くの作品の中で特に壁面を飾るモザイク、その制作に不要となったタイルや生活食器の皿やコップ、瓶などをよく利用しましたが、ここではバルコニーの欄干をリサイクル材料を使い制作しました。

欄干の制作においてリサイクルの材料となったのは、くず鉄でした。その内容は鉄板、鎖、鉄の網、鉄管、鍋などあらゆる種類のくず鉄を材料とし、裁断したり曲げたりして使用しました。

また、それらは溶接ではなく鋲止めと言う職人技術で膨大な手間が掛けられ、更に驚くべきは小さなものまで含めると合計で100近くある欄干が、どれ一つとして同じ物がないと言うことです。

欄干は海藻とよく例えられますが見ていくと抽象的な現代アートの様な装飾で、中に鉄で出来たリボンや鳩、人の顔、また一体何を表しているのか分からない物までさりげなく埋め込まれています。

これらはガウディ主導のもと実際のデザインや制作を行ったのは右腕と称され、ガウディ作品にはなくてならないジュゼップ・マリア・ジュジョールでした。

【ジュゼップ・マリア・ジュジョール】
建築家でアントニ・ガウディの協力者として家具デザインや絵画などの分野で才能を発揮した総合アーティスト。「彼はあなたの助手か?」と聞かれた際に「助手ではない兄弟だと」答えたと言う逸話も残るほどガウディの信頼が厚く正に右腕と言う存在でした。ガウディの裏方とし、顔に似合わずその天才的な色彩感覚はこのグエル公園のモザイクに遺憾なく発揮され、非常に大きな役割を果たしました。

 

 

見学スタート

カサ・ミラの入口は2か所あり、正面入口が「PREMIUM Tiket Office」プレミアムチケット入場口そして、正面右手の先に「With Ticket」オンライン予約済と「Without Ticket」当日券、それぞれのレーンから入場します

。上の写真を見ての通り、優先入場のプレミアチケットは一切待つ必要がありません。また、通常チケットでもオンラインで既に予約済みの方は、指定の時間に行けば待たずに入場できます。

当日券に関しては春から秋、年末年始などのシーズン中は長い行列に並ぶことになり、貴重な時間をむやみに浪費するだけですので、できるだけ事前に予約するようにして下さい。

オンライン購入のうち、プレミアと一般チケットの違いは、プレミアには日時の指定がなく開館時間ならいつでも入れて、時間に全く縛られないのが利点。ご自分の旅程に合わせて選ばれるとよろしいかと思います。

2016-04-25 (6) 【カサ・ミラ予約方法】
オンラインによる事前チケット予約購入についてできる限り分かり易く説明しました。

 

入場受付

入場すると、まずネットで予約した控えを受付に見せます。そのあと隣にあるオーディオガイドの貸し出しカウンターへ行き「ジャパニーズ(日本語)」と言ってオーディオガイドが借りますが、これはもちろん料金に含まれています。

次に荷物検査が一応形だけですがあるので荷物を機械に通して前に進んでください。

 

建物の見取り図

カサ・ミラは同じガウディ作となるカサ・バトリョの2軒分以上に相当する広い敷地面積があるため入り口が2つあり、またパティオも2つ存在します。

右の②のパティオは横長の楕円形、左の①のパティオは丸に近い形になります。既に入場の項で述べましたが、プレミアムチケット保持者は上の地図の左角から入場。

それ以外は右の建物入り口の更に右に「一般予約・当日券」専用入り口があってそこから入ります。なので最初に見るパテイオはチケットの種類によって異なります。

尚、カサ・ミラは建物内の全てが見学できるわけではなく次の5ヶ所だけが一般公開されています。
・1階の中庭 
・屋上 
・屋根裏の回廊 
・屋根裏の一つ下の階の住居スペース(借家人の家)

では、カサ・ミラの見学をスタートします。

 

吹き抜けの中庭

ここからは通常チケットでの入場と仮定して、進めていきます。

まず、荷物検査を済ませて中へ入ると、石切り場と揶揄された外観とは同じ曲線でもそこはまったく違った雰囲気をかもしだし、それはまるで深い海底にいるような感じ。

次にパティオから上を見上げると垂直にぎっしりと並んだ窓の集合体に圧倒され、更に上を見ると楕円に切り取られた空がぽっかりのぞいていると言う何とも不思議な光景です。

ヨーロッパ人の多くは、このポーチを中世のゴシック様式と感じるようです。日本人の私には九州の「軍艦島」の様な密集感を感じたり、映画「アルカトラズからの脱出」などをイメージしてしまいます。

また、上のぽっかり空いた穴から望む青い空は不思議な世界を醸し出していると言えば聞こえは良いのですが、見方によれば刑務所と紙一重と言えなくもありません。

このパティオには2つ階段があり、ハワイやバリのリゾートホテルのよな植物の生えている螺旋の階段が家主のミラ家専用。

また、パティはガウディが採光をより重視した為に屋根は取り付けられず完全な吹き抜けとなっていて、雨の日は容赦なくポーチを濡らします。なのでガウディによって階段の上には専用の屋根が取り付けられました。

建物の外に比べ中のポーチは人の目に留まらないこともあり普通は簡単に仕上げられているものですが、さすがガウディだけあって一切手抜きなし。

階段の欄干や窓の格子なども、きっちりと職人に作らせています。

今度はパティオの下部を見ていくと、そこは上部とは一転して華やかな世界が広がります。

シャビエル・ノゲスの絵はまるで印象派のモネが描いた絵を彷彿させます。

ただし、この部分は元々は破砕タイルを張る予定でした。それが、ガウディと施主のミラ夫妻との間に起きたトラブルによりガウディが途中でこのカサ・ミラの建築から手を引いてしまい計画が変更。その後にこの壁に描かれた絵に関しては、ガウディ作品ではありません。

 

屋上

屋上に出ると、光景が一転。山の稜線をイメージした床は高低差のある波打つ構造になっているのが分かるでしょうか?

これらは山の峰をイメージしています。

また、奇妙なオブジェのように見えるのは階段出口や煙突、換気口です。

 

奇妙なオブジェ群

ガウディの真骨頂、世界で一つしかない奇妙なオブジェが建つ並ぶ屋上。

左から巨大抹茶アイス、タコ星人、ダルマ!と思わず呟いた日本人いました。

では、ここでしか見れないユニークなオブジェを見ていきます。

まず、写真左上はキリスト誕生の際に聖書に出てくる兜を被ったローマ兵をイメージしたものと言われ、このデザインはガウディの死後に作られたサグラダファミリア受難の門にも使われています。

次に今から100年以上前に作られたと思えないファンタジーなオブジェが並び、その一つはリサイクルされた空ビンで装飾されています。ここでも、ガウディのエコ意識の高さがうかがえます。

【トレンカディスとは】
カタルーニャ語で破砕タイル又は破砕仕上げ全般を指す言葉。ですのでカサミラの場合に使われているリサイクル瓶も、タイルではありませんが一種のトレンカディスと言えます。元々は降雨から壁を保護する目的に始まり、次第に装飾するために利用され一種のモザイクとして使われました。ガウディ以外にもこの時代に活躍した他の建築家も多用し、数多く残るモデルニスモ建築に見ることができます。

 

登場人物たち

屋上に並ぶオブジェはよく見ると2つの種類が見てとれます。その一つは素焼きの鉢、テラコッタ風の防水モルタルで作ったオブジェ、そしてもう一つはトレンカディスと呼ばれる破砕タイルを全面に張り付けたオブジェです。

ではこれらの奇妙な像、登場人物とも言える面々を解説します。

まず煙突の総数30本、①ガラス瓶の破片を煙突の上にモザイクとして貼り付けたものと、もう一つは②鎧を被ったローマ兵とも呼ばれる煙突。

ローマ兵の煙突は単体で立っているものもあれば、2,5,6,7本とグループになっているものもあって、その配置も偶然なのか意図的なのか分かりませんが絶妙なバランスで立っています。

次に通気塔が2つあり、そのうち①はメビウスの輪を合わせたとも呼ばれるもので存在感は絶大。ダリのシュールレアリスムを彷彿させ、日本人には岡本太郎の作品に似ていると言う意見もあります。

②はゲゲゲの鬼太郎に出てくるお化けのようですが、キノコをインスピレーションしたもので開いている穴は女性を表しているとも言われています。最後は6つある階段出口のオブジェ。

どれも釣り鐘状になっていて①は焼き菓子のメレンゲ、それ以外は抽象的な人の顔で、その中でもこの後に述べますがサグラダ・ファミリアが見えるフォトスポットのオブジェは、通称 ”笑うブッダ” とも呼ばれるもので実際お釈迦様が屋上で楽しそうに笑っているように見えます。

ちなみに、カサ・ミラの屋上にまつわる都市伝説とも言える話があって、実はこの屋上では風の強い日には煙突に風がぶつかり、不思議な音が聞こえると言われています。

それを知っているのは長年この建物に住む住人だけだそうですが、一説には煙突を螺旋状の形状にすることにより屋上に吹く風の上昇気流が加速、煙突内部はその為に真空状態になり煙や空気を吸い上げる効果を産み出していると言われます。

実際にガウディがそれを計算していたのか定かではありませんが、本当だとするとそれは正に驚異的。

 

煙突に込められた意味

ガウディ建築にみられる特徴として、その奇抜な煙突があります。建物の中では脇役でどうでもいい存在のはずが非常に凝った造りが多く、ガウディは煙突にかなりこだわりを持っていました。

一説には、魔物が家に侵入する際に煙突こそが一番の弱点と言う意識が中世の昔から人々にあり、ここを守る意味で荒々しく武器の様に尖った煙突にしたり、このカサ・ミラの場合では兵士の顔になっていたりするのもその為です。

MAH000931 【カサ・バトリョ】 ★★★★★
1877年にEmilio Sala Cortésによって建てられた建物を1903年から繊維業で.…
IMG_2489 【グエル公園】 ★★★★★
ガウディの大スポンサーでもあり、理解者でもあったグエル伯爵が計画した…
IMG_0126 【グエル邸】★★★★☆
アントニ・ガウディの良き親友であり、最大のパトロンであった実業家エウセビ.…
201501140624364fb 【カサ・ビセンス】★★★☆☆
ガウデイの初期の作品で他との違いは、直線的な構造の煙突が見れ…

 

屋上の歩き方

http://i2.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_3153-002.jpg

エレベーターを降りたら赤線矢印通りに屋上をぐるっと一周するオーソドックスなコースで回りますが、下の360°カメラ画像で大体の配置が分かると思います。

また、各オブジェですが特に通気塔①などは見る角度によって全く違う印象になりますので、色々な方向からオブジェを見ると更に楽しめるはずです。

あと、お勧めと言う程では無いですが屋上からはバルセロナの目抜き通りのパセジダグラシアや周りのビルに住む住人の庭、オフィスなどが見えます。

また、カサミラの裏から碁盤の目に都市整備された内側が見え、それらは観光には関係ないかも知れませんが街歩きでは見れないバルセロナの市民の裏の生活が垣間見れて案外と興味深いかと思います。

 

まずは屋上360°画像

*画像は指、マウスでぐりぐり回せます。

 

三つのパティオ

屋上の開口部から下を覗きこむと建物内壁にぎっしり並ぶ窓、その下には1階の中庭が見えます。ここでよく注意して並んだ窓を見ると、階下へ行くにつれて窓が大きなサイズとなっていることに気づくはず。

これは意識的に、より自然光が取り込めるようにと言うカサ・バトリョでも使われたガウディならではの手法です。

また巣箱のような形の屋根裏部屋の窓は上下2列に並んでいますが、それぞれ微妙に大きさが違います。下の方の窓は上より大きく、それは屋根裏部屋の空間にできる限り自然光を入れるためです。

それぞれの窓は開閉することが出来、夏場は合計160ある上下の窓を同時に開けることにより中の温度を効率的に下げることができます。

余談になりますが、オーナーのミラ夫人は建築中に何度も費用やデザインに関してガウディともめたのに加え、出来上がったこの建物が大嫌いで夫の死後、屋上の一部を勝手に改装しました。

 

撮影スポット

屋上全体がフォトスポットと言えるカサミラですが、歩き回っていればこんな景色(写真左下)に遭遇するはずです。

奥に立つ白いタイルの階段出口のオブジェが通称 ” 笑うブッダ ” ともいわれる像で、その左手(写真上)から向こうに、なんとガウディの代表作サグラダファミリアが見えます。ここは、人気のフォトスポットですのでお忘れなく!

日本のガイドブックには書かれていませんが、バルセロナの後ろにそびえるティビダボの山。そこに建つサグラダ・コラソン教会もやはり階段出口の像の手の向こうに見えます。

場所はエレベーターから屋上に登って来て、最初に見る白い大きなオブジェがそれです。

CIMG8869 【サグラダ・ファミリア】★★★★★
バルセロナ観光の目玉をガイドブック要らずの徹底解説し尽くしました。
sagarado (14) 【サグラダ・コラソン教会】 ★★☆☆☆
標高512メートルに建つ天空の教会はバルセロナの街から夜になると山の上にライト…

 

建物内部

屋上見学の後は屋根裏部屋、そして住居へと順に内部を見て回ります。

 

屋根裏部屋

http://i1.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/07/IMG_3275.jpg

屋上から降りて今度は屋根裏を見学します。

バスケットコート2面の広さを持つ屋根裏部屋は洗濯物を干す場所、使用人の作業場、また建物の温度を調整する機能を担っていた空間です。

尚、広いアーチ状の回廊が続くこのフロアーは現在「エスパイ・ガウディ」と呼ばれるガウディ建築に関する展示場となっています。見学を始めると最初に目に飛び込む天井を支えるアーチ。

それはまるで動物のあばら骨にも見えますが、これこそがこのフロアーの最大の見どころです。また、注目すべきはカタルーニャ地方でよく使われる通常の半分ほどの厚みの蒲鉾板のような薄いレンガ。

一見、きゃしゃに見えますが「カテナリーアーチ」と呼ばれる、特異なリブ構造が屋上を安定的に支えています。

カテナリー・アーチとは

http://i2.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/07/caterina.jpg
二本のポールに張られた鎖のたわみがカテナリーアーチ ロープのたわみ通りに切った型に積み木を載せる

ロープや鎖などの両端を持って垂らしたときにできる、曲線をカテナリーと呼びます。因みに上下逆向きにした形状にすると全ての部材に均等に圧縮力がかかることになり、力学的に最も安定するため現在でもアーチ橋などに多く用いられています。

では実際にガウディは工事現場でどうやったかと言うと、まずアーチの起点となる2点を定め、そこにロープを張ります。次に、アーチの高さを決め垂れ下がるロープの下の頂点がその位置に来るように調節します。

出来上がった曲線の後ろに板を置いて、その曲線を筆などでなぞって板に移すことによって、重力と張力のバランスが完璧に取れたカテナリーアーチをゲット。後はその曲線通りに板を切り抜き、その上下を逆転させれば職人達がレンガをアーチ状に積んでいく基本になる枠が完成となります。

尚、ガウディはこのカサ・ミラの他にカサ・バトリョの屋根裏、サグラダファミリアの身廊など様々な作品でカテナリーアーチを使用しました。その理由としては安定した構造に加え視覚的にも美しく更にレンガ積みの構造は制作しやすく、また経済的な方法でもあったからです。

 

展示室を周る

屋根裏の回廊にはカサミラの模型をはじめとして、それ以外のガウディの資料が展示されています。
例えばサグラダファミリア地下の博物館に錘と糸を利用した有名な逆さ吊り模型がありますが、それがここでは糸の代わりに細いチエーンを使った模型が展示されています。

またその下に鏡がおかれており、逆さに見えるその姿はあのサグラダ・ファミリアそっくり。

展示されている模型は後から作った、ただの模型と言えばそれまでですが、ガウディは建築に当たっては図面より模型を重視し実際に幾つもの模型を製作し実験を重ねながら細部を詰めていくと同時に、新たなアイデアを得たりしていました

ポイントとしては、ガウディになった気持ちになって眺めてみると、展示物もまた違った見方が出来るかと思います。

このフロアーには、ガウディが設計した椅子も幾つか展示されています。ガウディは建築のみならず、デザイナーとしても優れ個性的な家具を残しています。

写真の②椅子はカサ・バトリョの建設の際にデザインしたもので二人用の椅子の間にひじ掛けを設け、それぞれの椅子が違った方向を向いているという何とも意味深な組み合わせはガウディ流のジョークでしょうか。

また①椅子は、椅子を引く際にちょうどいい具合に指が入る凹みが背もたれにあると言う、まるで小林製薬の様な痒い所に手が届くそのアイデアには脱帽です。

ちなみに、ガウディが制作した椅子は全て耐久性に優れ野球のバットでも知られるトネリコの木が使われています。

 

椅子以外にも家具はもちろん、それに付ける金具なども非常に凝ったものを残しています。

ガウディ作品のそれらどれにも共通しているのは自然界にある日常の生活で普通に目にしている植物や動物などをモチーフとし、デザインに生かしている点です。

尚、カサ・ミラの前のグラシア通りに敷かれている敷石もガウディのデザインですので歩く際には是非確認してみて下さい。

 

住居部分は平凡

カサ・ミラは現在も4世帯が住む集合住宅と言う珍しい世界遺産です。それ以外の部分はどうなっているかと言うと事務所、ショップ、カフェテリアなどになっています。

また家主であるミラ夫婦が住んでいた2階はエキシビション(特別展示会場)となっていて、不定期で色々な展示がされています。なので、住宅部分の見学可能なのは屋根裏部屋の下の借家人が住んでいた1フロアーのみ。

 

中はサロン、ベッドルーム、キッチン、浴室、またその時代に使用された家具などが置かれていて当時の生活を垣間見れます。

ただし、見学した多くの人が受ける印象はと言うと、奇抜な外観や、空まで突き抜ける吹き抜けのポーチ、インパクトあるオブジェが並ぶ屋上に比べるとずいぶんと平凡。

そこにはガウディらしさが殆どなく芸術性は皆無で、またブルジョアが住んだ豪邸と言うには明らかに質素で、スペインのどこにでもある小金持ちの家と言うところです。

ただこれには理由があって、それは既に述べましたが施主のミラ夫妻との間に起きたトラブルによりガウディが途中でこのカサ・ミラの建築から手を引いてしまっていたので、この住居部分にはタッチしていませんでした。

更にそれに加えオーナーが住んでいた2階フロアーとは違い、あくまでもここは賃貸物件であったことからシンプルな造りになっており、建物のオーナー家主が住んでいたフロアーが見学出来る「カサ・バトリョ」との大きな差となっています。

 

もう一つのパティオ

見学の最後は、グラシア通り入り口のパティオに降りて来ます。最初に見たパティオと同じ様に見えますが、よく見ていくと幾つか違いが見受けられます。

まず一つ目は空。

上を見上げると最初に見たパティオの空が楕円だったのに、ここは丸い円。また形だけで無く、大きさにも違いがありこちらの方がより小さくその分暗くなります。

次の違いは、オーナーのミラ夫妻の住居となっていた2階への専用階段。よく似た螺旋階段ですが屋根に違いがあります。

あと、このポーチでは建物への入り口の門を間近で見ることが出来ます。

ガウディ建築の特徴の一つとして鍛鉄を使い職人が手間を掛けて作ったっ素晴らしい、手すり、欄干、オブジェ、それらが見れます。

以上で、カサ・ミラの内部の見学は終わりになりますが、入場チケットにエキシビション(2階の特別展示)も含まれていますので時間があれば見て下さい。

 

エキシビション

展示はガウディとは全く関係ない写真展などがおこなわれています、なのでわざわざ見る必要はありませんがここに来て分かるのは今では家具も無く壁も取り払われ何も残っていない床面積1,323平方メートル、坪換算で400、畳を敷き詰めると800畳と言うこの広大なスペースにオーナのミラ夫妻が住んでいたと言う事です。

カサバトリョの10倍の建設費をつぎ込むことが出来た資金力なら贅を尽くした邸だったはず、もしここが残っていたなら屋根裏の下の階で見た借家人の住居と印象はかなり違ったはずです。

 

【プレミアチケットの注意点】

プレミアチケットで入場した人は最後に入場した時と同じポーチに戻って来るので、もう一つの横長楕円のポーチを見ないままに終わってしまいます。

二つに大きな差は無いのですが、せっかく入場したんですから両方見てはどうでしょう。売店に入る手前を左へいくとそこがポーチです。

 

売店

1-img_1898

最後に、お土産を売っている売店ですが、カサ・ミラ内には2軒あって1軒は住居の見学できるフロアー、もう一軒は建物の一階部分のプレミアチケット入場口の右にあります。

一階の方が広くて買いやすいので、見学が終わった最後にゆっくりみて下さい。

尚、ここではバルセロナ他の観光スポットやデパートで買える共通のお土産物も多くありますので、ここではカサ・ミラと関係した物を選ぶと良いでしょう。

 

その他

ここからは、カサ・ミラの見学コース以外の裏からの眺めやカフェ、夜間入場のナイトツアーについても解説します。

 

無料で裏から眺める

1-img_0721

カサ・ミラにお金を払って入場しても、どうしても見れないのが建物の裏。ほとんど知られていませんが、実は2軒隣のビルの中庭のテラスから見ることが出来ます。

しかも無料なので、興味のある方は覗いてみてはどうでしょう?。詳細は下のリンクから。

1-img_0740 【カサ・ミラを裏から眺めれる穴場スポット】
日本人で知っている人はいないカサ・ミラを裏から無料で見える場所がここ….。

 

お勧めカフェ

1-img_9381

カサミラの1階のプレミアチケット入場口の左にはカフェテリアがあります。中へ入って階段を上がると、こんな波打つ天井。

世界遺産の中でゆっくりお茶はいかがでしょうか?

値段もそんなに高くなく日本のスタバと同じぐらい。この界隈のどのカフェテリアより静かで落ち着いて、それを知ってか、ご近所のマダム達がよく利用しています。

1-img_9393 【カフェテリア訪問記】
実際に中のカフェテリア「El Cafè de la Pedrera」でお茶をしてみました!

 

ナイトツアーとは

カサミラの見学は日中以外にも、夜にナイトツアーで観ることもできます。

昼とはまた違った幻想的な景色が見れるので、時間と予算が許せば是非ご覧ください。以下、ナイトツアーと食事付ツアーの2つを検証して来ました。

 

カサ・ミラのトリビア

ここからはカサ・ミラにまつわる様々な裏話、雑学を述べていきます…

 

なぜか最安家賃

マンションとして建てられたこの建物ですが高額な家賃(当時の平均的月収の約10倍)と見た目の悪さから、なかなか借り手が見つからず家賃は3世代に渡り値上げをしないという条件で賃貸契約がなされ現在でも4世帯が実際に居住しています。

家賃は当時からほとんど値上げされず1200ユーロほど。

バルセロナのド真中、300㎡以上の広さ、しかも世界遺産と言う事で現在の家賃の相場ならその10倍、日本円で100万以上するとも言われています。

 

斬新な鉄材

ガウディ作品の殆どがレンガを積み上げる中世からの手法、組積造により建てられていますが、このカサ・ミラには当時としては極めて斬新な鉄が建材として使われています

それにより建物の負荷を支えていた従来型の壁を全て取り払うことが出来、各階の間取りを自由に変えられるいわゆるカーテンウオールを可能としました。

 

初の地下駐車場

オーナーのミラ氏はバルセロナ市長を務めていた叔父と共に自分でレースを主催する程の車好きだったと言う事もあり、バルセロナでも最初となる地下駐車場が建物内に作られました

観光客に公開はされていませんが、現在は会議スペースとして利用されていて200人が収容でき程の大きさを誇ります。地下駐車場へのスロープがあって、2つあるどのポーチからもアクセスできるようになっています。

 

ガウディ最後の住宅

ガウディは生涯に幾つかの住宅を建てましたが、このカサ・ミラが最後になります。これ以降は未完となったコロニア・グエル教会、そして生涯をかけたサグラダ・ファミリアのみ。

 

ワンルームマンション

カサ・ミラのオーナのペレ・ミラの死後7年後建物は売却されましたが、購入した不動産業者により屋根裏部屋に新たに13の賃貸用の部屋、ワンルームマンションが増設されました。尚、1990年にそれらは全て撤去され現在に至ります。

 

時代最後の建築家

ガウディが生きた時代は建築材に大きな変化が起きそれまでのレンガや石を使った組積造から、鉄の建築材への利用、更にセメントとの併用など、バウハウスに代表されるようなそれまでの建築の常識を覆す出来事がありました。

そうした時代変化の中で、ガウディは言わば前時代の最期にいた建築家でもありました。

 

大ファンだったダリ

ダリは、このカサ・ミラのオブジェ群の大ファンで、また同時に大きな影響を受けました。カサ・ミラ屋上の写真を常に持っていたと言いますし、生前ダリがインタビューを受けた際には、ガウディとピカソの二人は数いる芸術家の中でも特別。彼らこそが本当の天才だと言っています。

 

筋金入の頑固者

カサ・ミラ工事期間中、施主のミラ夫妻とガウディとの間には争いが絶えませんでした。

理由は設計の変更や精度を追求するあまり、やり直しを繰り返し建設費が増大、建物の大きさが敷地の外まではみだしたため市役所との間に問題が起ったりと施主、特に夫人の怒りをかってばかり。

しかし、絶対に妥協しない筋金入りのガウディの頑固さもあって、最後は建設から途中で降りる最悪の事態にまで発展しました。

 

見所ムービー

 

アクセス方法一覧

【カサ・ミラ ➡ グエル公園シャトルバス乗り場】
【カサ・ミラ ➡ カサ・バトリョ】
【カサ・ミラ ➡ サグラダ・ファミリア】
【カサ・ミラ ➡ カタルーニャ音楽堂】

 

まとめ&アドバイス

ガウディの代表作の一つですが、カサ・ミラは通常の建築物というよりむしろ彫刻であるとの見方もあり実用性に欠けるという批判もありますが、誰の目にもその圧倒的な存在感を持つ建物を否定できないのは事実です。

あと、既に何度も述べていますが、惜しむらくはガウディが途中でこの建築から降りたことに尽きると思います。

外壁、ポーチ、更に屋上に関しては素晴らしいの一言に尽きるのに対して住宅部分は貧弱で、とてもガウディ作と言えず不満の残るところです。

特に建築に興味が無い方でしたら外からの見学dけで良いかも知れませんが、そうでない方は見る価値は十分にあります。特に屋上は必見、天才建築家だけでは語り尽くせないアーティストとしてのガウディの凄さを感じることが出来、あの鬼才のダリが大ファンだったと言うのもうなづけます。

あと、たまに聞かれるライトアップについてですが、サグラダ・ファミリアの様な必見とは全く言い難く、近くに夜たまたま来ていたら見る程度で十分です。

最後に。。
カサ・ミラの観光にかかる所要時間は、1時間が目安となります。

建築が好きな方、ガウディに強い思い入れがある方でしたら更にプラス30分~1時間というところでしょうか。写真が好きな方は結構大変です。理由は最近監視カメラが異常なほどに増設され、それが写り込んでしまう事が多々あります。

また消化器など余計な物が、所かまわず配置されていてもう少し、置き場所を考えられないものかと悲しくなりますが、お手数ですが色々とアングルを変えて頑張って良い写真をとってください。

 

【最後に…】

この記事を読まれ役に立ったと思われる方、バルセロナで一番クオリティーが高いフラメンコショーのタブラオ・コルドベスの予約代行を公式サイトで予約されるより僅か1ユーロですがお安くやっています。、観に行かれる予定の方は弊社にてお申込みく頂けると、バルセロナウォーカー記事更新のカンパになるので是非お願いいたします。詳細はここ

 

 

 


お勧め度18点/20点
★★★★★(4.5)


 

住所 Paseo de Gracia, 92 【地図はこちら】
URL https://www.lapedrera.com/en/home
開館時間 ~3/3  9:00~18:30、 3/4~11/1 9:00~20:30 ナイトツアー 21:00~23:00
*入場は閉館15分前まで
休館日 12/25, メンテナンスのため2024年1月15日~1月21日 
料金 大人€28 学生・シニア:€19, 子供7歳~17歳:€12.50 6歳以下は無料
オープンデイトチケット(日時指定無し)45€、  ナイトツアー39€
デイナイトチケット(日中と夜両方入場可)49€
※当日窓口で購入する場合は3ユーロ加算されます
最寄駅 地下鉄 L3 L5 号線Diagonal(ディアゴナル) 駅から徒歩1分
所要時間 1時間~1時間半

 

記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。

この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。。 記事最終更新 2024.2.15

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レストラン記事一覧

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ショッピング記事一覧

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エンターテイメント記事一覧

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