ピカソ美術館やサンタマリア・ダ・マル教会などの観光スポットが点在するボルン地区。その中の小さな広場に面したこの店はバルセロナでも屈指の人気のレストランバルで開店前には行列が出来る店としても知られています。
店の概要&特徴
ピカソ美術館やサンタマリア・ダ・マル教会などの観光スポットが点在するボルン地区。その中の小さな広場に面したこの店はバルセロナでも屈指の人気のレストランバルで開店前には行列が出来る店としても知られています。 @ この店の特徴はなんと言っても、バルセロナのカリスマシエフと言われる「Pep Manubens」氏が考え創り出したオリジナリティー溢れるタパス(小皿料理)。 流行の創作料理のような派手さは無く、地元料理の延長上にあるものですが味には定評があります。 @ ところで以前と言っても10年前までは地元客が中心のこの店でしたが、現在はほとんどが観光客で地元客は特に早い時間帯に見かける事はありません。また、値段はバルとしてみると安くはありませんが、レストランを凌駕するする料理は本当に美味しい料理を食べたい方には一押しのレストランバルです。 |
店の雰囲気
店の奥には7つのテーブル席がありますが、なんと言ってもこの店の顔と言えるのはカウンター席。そこで繰り広げられる活気ある光景もこの店のウリの一つです。また魚河岸のオヤ ジを彷彿させるPepさんのダミ声もこの店の名物。行列の出来る店ですが、カウンター席のキャパは20人少しですので開店する時間に合わせて早めに並んでいないと、前に食べだした客が出るまで後ろで1時間近く待つ事になります。 | |
サービス
| 基本的にはカウンターバルなので、サービスは特に語ることはありませんが客数に対してスタッフの数は十分で、オーダーや料理の皿出しでストレスを感じるような事は全くありません。また20年以上も超人気を誇り、黙っていても客が押し寄せる繁盛店ですがオーナーのペップ氏が必ず毎日カウンター内に入って指揮している点は評価できます。 @ ←ペップさんと娘さん。シエフは私の友人。 |
アクセス
日本から旅行で来られる多くの方が訪れるピカソ美術館からは徒歩で3分程。近年ツーリストに人気のボルン地区ですからアクセスは悪いはずはありません。 @ 周りにはオシャレなショップやレストラン、バルが数多くあり、行列する開店前に時間を調整するのに困らなくてその点でも便利です。 |
お勧め料理はこれ
【Pimiento de Padoron】(ピミエントデ、パドロン) |
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【Almejas con jamón】(アルメハス) @ 日本ではアサリ料理と言えば酒蒸しとなってしまいますが、これを食べるとそれが決してアサリの美味しい食べ方で無かったと気が付くはず。貝の出汁と生ハム、オリーブオイル、ニンニクの組み合わせは絶妙で絶品。皿に残ったソースにパンを付けて食べると二度楽しめます。 |
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【Chipirones con garbanzos】(ガルバンソコン、チピロネス) 淡白な味とざらざらした食感のひよこ豆に、ホタルイカの出汁と旨みを吸わせ、絡ませたこの料理。烏賊を使った煮物系の料理はイマイチ好きでない私ですが、これはウマイと間違いなく言える一品です。 注)これは蛍イカの仕入れの都合で月曜の夜はありません。その代わりに甲イカ(セピア)があるのですが、それは美味しくないので月曜は諦めてください。 |
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【Tartare de Atun 】(タルタルデ、アツン) @ 油っこい料理が多いスペインで日本人には嬉しいマグロのタルタル。 @ ただし、マグロを食べ慣れている日本人にとって特別とは言えないので、これは箸休め的なものと考えて注文されると良いでしょう。 |
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【 Navajas a la Plancha】(ナバハス) @ 今までマテ貝を何百回と食べて来て思うのは、貝の鮮度はもちろん重要ですが、個体差もあるように思います。なので、常にベストとは言いかねるのがこのマテ貝の料理。 そんな中でこの店は砂抜きはもちろん完璧、そしてわりと味も安定していてお勧めできます。 |
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【Tortilla de Patatas】(トルティーヤ) @ この店のベストと言える一品。 今まで色々なトルティーヤを食べて来ましたが、中の具はオリーブオイルで煮揚げたポテトそれを玉子で包んでアリオリを塗る。どれも昔からあった調理法にも関わらず極めて独創的で、バルセロナの料理史に残る逸品と言っても過言では無いでしょう。 |
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【Butifarra de foie con judías a la reducción de oporto】 @ フォアグラ入りのソーセージに豆、ポートワインを使った甘いソースの組み合わせは、食べ経験の乏しい方には少々解りにくいかもしれませんが、これも悪くありません。 |
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@ 以上2人でしたら目安は4品ぐらいです。注文はカタカナを棒読みしてもらえれば通じます。(単語は短縮、句読点は日本人読みしても通じ易いように、本来とは違う位置にわざと振ってあります)。 @ |
微妙な料理
【Frito mixto】 (フリート、ミクスト) 自分でちゃんと注文せずに、お任せにしてしまうと最初に出てくるのがこれ。揚げ自体は上手く揚がっていますが、特に日本人にとってどうと言う物でもなく、揚げ物だけにお腹が膨れます。これを食べるぐらいなら、他の料理を一つでも多く試した方が良いです。 |
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【Alcachofas fritas】 (アルカチョファス) アーティチョークのフライですが、これは微妙。私は大好きでシーズン中(冬)いつも頼みますが、日本で言うところの「ふきのとう」系の味で、その美味しさが分からない人に、食べても全く満足感が無いと思います。偉そうに言うようですが、味に対する引き出しが少ない人にはこれの良さは解らないでしょう。 |
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【Pan con tomate】 (パンコントマテ) 料理ではありませんが、席に着けば有無を言わさず出てきます。焼きたてで美味しいのですが、注意が必要なのは5分もすれば不味くなるので、いつまでも置いていないで早めに食べて下さい。3,4人で行くときでも1皿だけにしてもらって、それを食べ終わったら新たにもう一皿と小刻みに注文すると良いでしょう。 |
はずれ料理
ドリンク
ドリンクですがこの店では基本的にはビールかテーブルワインになります。ただ、ワインリストもあって結構な値段な物も揃えてはいますのでそちらか選ぶの良いでしょう。料理は基本が海鮮系なので白が良いかと思いますが、こだわる必要は全くありませんし、バルセロナですからCAVAも良いかと思います。あとこの店にはサングリアはありません、またそんな恥ずかしい物は注文しないで下さいね。 | |
@ 最後にデザートもありますが、この店で食べてもしょうがないので食べたい方は近くにお勧めスイーツの「Bubo」があるのでそこで食べて下さい。と言っても日本人に飲んで食べた後に、デザートと言う習慣があるとは思えませんが。 |
まとめ&アドバイス
まず、料理はおまかせにせずに必ず、日本人として最多30回以上バカのように通い続けている私の上記の説明を元に注文して下さい。 @ 料理は盛り付けを見ても分かる様に、特に凝ったものでは全くありません。使っている食材もごく普通に見かける物ばかりで、流行遅れの地味とも言えます。そんな地味で派手さの無い時代遅れに見える料理ですが、他店が真似をしようとしてもこの店を越える事が出来ない、それはカリスマシエフのPep氏の才能に他ならないと思います。 @ 常連客の私としては、近年新作が無いことが唯一の不満。 ただ、日本から来られる方には全く関係ないことで、日々シエフ自らがしっかり管理している店ですから安心して行って下さい。「セルべセリア・カタラナ」とその姉妹店、そしてこの「カル・ペップ」が誰にも分かり易い料理で、日本から初めてバルセロナに来られる方には、ミシュランの三ツ星よりも一押しと思っています。 @ 最後に、カウンターバルと言っても一人で行く店ではありません。最低2人、ベストは3もしくは4人で行かないと他のバル同様堪能し尽くせないですし、少人数ではコスパが悪くなるだけです。 |
注意事項
バルセロナでも屈指の人気店、手前のカウンターのキャパは20人ほどしかなく開店と同時に満席になります。 @ また、その時点で座れなかった人は皆の食べてい るの後ろで、それを眺めら約一時間立って待ちます。そうならない為には必ず開店15分前、夏場なら30分前には並んでください。 @ 尚、店の奥に予約も可 能(4人以上)なテーブル席もありますが、この店のこの店らしさを感じさせてくれる真骨頂と言えるのはカウンター。予約すれば並ばなくても良いですが、テーブル席で食べるとこの店の良さが半減してしまいます。 @ |
住所 | Plaça de les olles, núm. 8 【地図はこちら】 |
URL | http://www.calpep.com/ |
Tel | 93 310 79 61 |
営業時間 | 13:00-15:45 19:30-23:30(日祭日、土曜夜、月曜昼はお休み) |
最寄駅 | 地下鉄 L4 JaumeⅠ 駅から徒歩8分 |
予算 | 一人当た30~40€(ドリンク別) |
訪問記 | ジョランダ訪問記事 |
*夏とクリスマスシーズンの休みに関してはレストランHPで確認ください。 |
By | オフィスHILL 2015.1.27 作成 2017.1.26 最終更新 |
記事は訪問時点のものです。料金、営業時間等は頻繁に変わります。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報や有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたらこちらよりご連絡ください。 |
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