「バルセロナってどんな街なんだろう?」「ガイドブックに載っていること以外にも知りたい?」
と思ってる方のためにバルセロナに住むスペイン人の個性的な性格、習慣、文化、面白情報を長年住む私達が皆様にお教えする「これが素顔のバルセロ!」
これさえ読めば、旅が更に楽しくなること間違いなし!
目次
- 1 名前の由来
- 2 面積と人口
- 3 交通
- 4
- 5 天候、気候
- 6
- 7 エンターティメント
- 8 独立心
- 9 知られざるこんな常識
- 9.1 飛行機雲ウオッチング
- 9.2
- 9.3 川もなければ橋も無い
- 9.4 ヨーロッパ最多数を誇る
- 9.5 恐怖の歩行者信号
- 9.6
- 9.7 傾斜している通りは目印
- 9.8
- 9.9 知らないと言えない人達
- 9.10 人間様より躾がなってる犬
- 9.11 ポイ捨OKのたばこ
- 9.12 夏は22時まで明るい
- 9.13 2022年冬 最新版 サグラダ・ファミリア ライトアップ時間、治安アドバイス
- 9.14 お昼寝するのは今は昔
- 9.15 大阪じゃなくて東京
- 9.16 スペイン随一のケチ
- 9.17 自分で作るアイスコーヒー
- 9.18 酔っ払いを見かけない
- 9.19 番組が時間通りには始まらない
- 9.20 宵っ張り次の日の朝は
- 9.21 地中海は魚が少ない
- 9.22 知られざる親日国
- 9.23 地元は飲まないサングリア
- 9.24 車はぶつけて出せ
- 9.25 大臣の半分以上が女性
- 9.26 落書きだらけの街でも平気
- 10 まとめ
名前の由来
彼の父、ハミルカル・バルカがイベリア半島にやってきて、現在のバルセロナの辺りに植民都市バルキーノを建設し始めますが、その家名バルカが今日のバルセロナの名前の由来となっています。
その後カルタゴは戦いに敗れローマ帝国の支配下に置かれたことにより、バルセロナの町の本格的な礎が築かれ始めました。
紀元前1世紀の頃のバルセロナの外観(左)、現在のバルセロナ市のオレンジの部分が当時の街あったエリアを示しています。
バルセロナ市歴史博物館 ~地下遺跡にバルセロナの起源を見る~
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面積と人口
バルセロナ市は102k㎡でスペイン人口の約4%である162万人で、日本で言えばちょうど札幌と福岡の間あたりの人口。
ただ、近隣都市を含むバルセロナ経済圏は面積3,242k㎡で、人口約480万人はスペインのみならず欧州の中でも有数の規模を誇ります。
また、世界でもトップの人気観光都市としても知られ、2017年は独立問題で年の後半こそ減りはしたものの年間1,200万人、実に住んでる人口の8倍もの観光客が訪れました。
これを日本の総人口に置き換えてみると、年間に日本に10億人の観光客が訪れた事になります。これは、赤ちゃんから老人までの全ての中国の人が、毎年観光に日本に来るようなものと想像してみてくだされば、その凄さがわかるはず。
写真はバルセロナ一番の繁華街のランブラス通りで、夏場は歩くのも困難なほど旅行者で埋まります。
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交通
バルセロナ市内には地下鉄、市バス、トラムなどの交通網が張り巡らされどこへ行くにも便利で、料金も日本に比べ非常に安く設定されています。
また、郊外へはカタルーニャ鉄道やレンフェを使って簡単に行くことができます。
旅の計画を立てる際は空港と市内をつなぐアエロブス、市内観光に便利なツーリストバスなど観光客に便利な乗り物も事前にチエックしておいてください。
天候、気候
地中海に面しているバルセロナは、年間通して温暖な気候が特徴的です。
夏は暑いと言っても日本に比べれば快適でエアコン無しで過ごせ、更に雨がほとんど降らないので傘いらず。
また冬は雪が降るほど寒くなることもありませんし、冬の平均気温が日本の都市の中でほぼ同じなのが鹿児島市と聞けば、ご理解いただけるかと思います。
なので、どんな季節に旅行しても「日本より快適だなぁ」と感想を持つこと間違いなし。
バルセロナの気候、天気・服装・祝祭日 =旅行ベストシーズン=
エンターティメント
バルセロナは世界屈指のサッカーチーム、FCバルセロナの本拠地。
更にリーガ・エスパニョーラの1部リーグに所属しかつて中村俊輔が在籍したRCDエスパニョールもあり、サッカーに非常に熱い街です。
試合のある日は街中でユニフォームを着ているファンも多く、試合時間になると若者からお年寄りまでバルには地元ファンが集まって観戦しています。
旅行者にとっては、もう一つはフラメンコ!
南スペインのアンダルシア地方のもので本場ではありませんが、日本なら東京に全てあつまるのと同じで、経済力のある街に人が集まる故、バルセロナでは本場以上に質の高いフラメンコを楽しむことが出来て、知られざる観光の穴場となっています。
独立心
バルセロナが属すカタルーニャ州は一時期スペインとは違う国でした。そのため、マドリードなど他の都市とは異なる独自の文化や言語を持っています。
現在、カタルーニャ人はスペイン国からの独立を希望する風潮が強く、市内でスペイン国旗を見るのはホテルくらい。多くの家のバルコニーには、黄色地に赤の4線が入ったカタルーニャの旗が掲げられています。
ただし、2017年の独立賛成派が起こした独立の是非を問う選挙では1回目の投票では賛成派が勝利したものの、2回目はそれまで声をあげなかった、争いを好まない沈黙の反対派と呼ばれる人達がこぞって投票。
結果、票数では反対派が勝利し、それにより市民の意見が賛成反対がほぼ同数の真っ二つに割れていることが、賛成派の思惑とは逆に暴露される結果となりました。
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知られざるこんな常識
ガイドブックに書かれていない、様々なスペインならではの常識をここで一挙紹介。
飛行機雲ウオッチング
飛行機のエンジンの排気ガスの中の水分が急に冷やされて凍り、雲となって白く見えると言う飛行機雲。
日本でもたまに見ますが飛行機の飛ぶ高さや上空の温度、湿度、空気の流れなどの条件がそろわないと発生しないのでそんなに頻繁に見られるわけではありません。
ところが、ここバルセロナは天気が晴れていれば御覧のように飛行機雲がバッチリ。滞在中、一度は空を見上げてみてください!
川もなければ橋も無い
バルセロナは日本に比べて降水量が少なく、少し街の外へ出れば自生したサボテンが巨大化しているほど。
市内には川らしい川は全く無く、また当然の事ながら橋もありません。
ちなみに慢性的な水不足の為にバルセロナの水道代は高い上に、極端な硬質水でその水道水の不味さはヨーロッパでも有名。
写真はグエル公園で人の身長を遥かに超えて自生しているサボテン
ヨーロッパ最多数を誇る
冬に雪が降らない温暖な気候で、雨も少ないバルセロナ。
ここではスペイン人のバイク好き気質も手伝って、ヨーロッパ最多のバイクの数を誇ります。
またYAMAHAのスクーターから、1100CCのBMWの大型まで種類も豊富。
そして街ではラテン気質丸出し、危ない危険なもの物大好きスペイン人だけあって、命懸けでぶっ飛ばす熱いライダー達を多数見かけることが出来ます。
恐怖の歩行者信号
信号は世界中どこも同じ。
なのでスペインも日本もシステムは同じなのですが、ひとつ大きな違いがあります。
それは歩行者信号の点滅が異常に短く、一瞬にして青から赤になり走って渡らないと横断歩道を渡る途中でドライバーからのクラクション攻撃を受けます。
傾斜している通りは目印
バルセロナの街を歩いていると、建物が結構似通っていて道に迷うことがあります。
そんな時に知っておくと便利なのが、日本の神戸のようにバルセロナは町全体がティビダボの山やグエル公園から、海に向かって傾斜しています。
これを覚えておくと、道に迷った時には通りを見て下っている方が海その逆が山と言う具合に、容易に方向を知ることができます。
また、街歩きの途中よく見ていく気が付くはずですが、建物一階が傾斜地ゆえに半地下になっている建物が多くあり世界遺産のサン・病院に立ち並ぶ病棟が正にそう。
知らないと言えない人達
どの通りも建物が似通っていて、日本人は歩いていると迷うこともしばしばのバルセロナ。
そんな時、歩く人に片言の英語で問い掛けると親切にスペイン人は答えてくれますが要注意なのが間違った道をよく教えてくれること。
サービス精神旺盛の彼らはその習性ゆえに決して知らないと言えないので、知らなくてもついつい適当に教えてしまいます。なので道を尋ねるときは必ず2,3人に聞くようにしましょう。
人間様より躾がなってる犬
日本で犬を飼われ、また犬好きの方がバルセロナに来て驚くのがこれ。
むやみに吠えたりする犬はほとんどなく、店の前で大人しく飼い主の買い物が終わるまで待っている光景を良く街中で見かけます。
なので、リード無しで散歩させている人も結構いるほど。
ちなみに、その犬に比べてしつけが全くなっていないと言われるのが人間様のスペイン人。ゴミは路上に捨てる、列の順番は守らない、他人の迷惑考えず騒ぐなど数知れず。
ポイ捨OKのたばこ
バルセロナの2010年からレストラン、バルの店内では禁煙になり、タバコの煙の中で食事することがなく快適になりました。
愛煙家は外で吸っていますが、これはまだ規制されていません。
そのため、吸殻の路上ポイ捨ては日常茶飯事で決してマナーが良いとは言えません。
夏は22時まで明るい
夏は日が長いバルセロナ、夜22時くらいまで明るい時期(6月末から8月)もあります。
サグラダファミリアなど夜景鑑賞を計画しているなら、時間を事前に確認しましょう。
ところでバルセロナの緯度は青森県の弘前市と同じ北緯41°で日本とほぼ同じ。
なのに、どうしてそんなに日が長いのかと言うと理由は簡単で、その分夜明けが日本より1~2時間ほど遅くなるからで一日の日照時間自体は変わりません。
2022年冬 最新版 サグラダ・ファミリア ライトアップ時間、治安アドバイス
お昼寝するのは今は昔
スペインの習慣 として世界的に有名なのがシエスタ(お昼寝)です。
では実際に昼寝しているのかと言うと、農業しか無いような田舎ならともかく、現代のバルセロナでシエスタの時間に昼寝している人はいません。
ただしお昼休みは通常3時間近くあり、じゃあその間何をするかと言うと、ゆっくりランチを食べた後は、ただただお喋りに興じるのがスペ イン流。
大阪じゃなくて東京
バルセロナは首都マドリッドに次いでスペイン第2の都市。
だからなのか多くの日本人はマドリッド=東京、バルセロナ=大阪のイメージを持ってられるようですが、しかし実際はマドリッド=大阪、東京=バルセロナとそのイメージは逆転しています。
スペインで全国的によく語られる話ですが、バルセロナは人がシラっとしていて冷たく逆にマドリッドは人情味深いと言われていて、これはフランにより近いと言うのも影響しているのかも知れません。
スペイン随一のケチ
ここバルセロナが属するカタルーニャ州はスペインの中でも勤勉と言われています。
確かに南のアンダルシアに住むスペイン人に比べるとそうなのですが、その代わりと言うわけではないですが、スペインで一番のケチな人達としても広く知らています。
実際バルセロナに住んで25年の間、私は一度も見ず知らずのスぺイン人から奢ってもらったという経験がありませんが旅行でアンダルシアへ行くと、向こうでは地元の人が日本から来たのか?遠いところからよく来たなと奢ってくれる事があり、その差には正直驚てしまいます。
自分で作るアイスコーヒー
夏の暑い時期に飲みたいアイスコーヒー、バルセロナでは日本のようなアイスコーヒーは出てきません。
コーヒーと別に氷入りのグラスが出てきますので、自分でコーヒーを氷入りのグラスへ注ぎましょう。
これはスペインにはガムシロップが存在しないので、温かいコーヒーに砂糖を溶かしてから入れると言うスペイン流に考えられたアイデアです。
酔っ払いを見かけない
バルで朝から水代わりにビールを飲んだり、平日のランチでも平気でワインを飲むスペイン人ですが案外と見掛けないのが酔っ払い。
日本だと新橋あたりで千鳥足で歩くサラリーマンを見掛けますが、こちらでは週末でもそんなのは皆無。
理由は、スペイン人は飲む量をわりとしっかりコントロールできているからなのと、日本の様に酒を飲んで憂さを晴らさないとやっていけない程のストレスを元々持ち合わせいないからとも言われています。
番組が時間通りには始まらない
日本ではまずあり得ないのですが、テレビ番組が定時に始まらない事は日常茶飯事。
番組中や終わりにそれについてのお詫びがあるかと言うとそれも皆無で、ラテンと分かっていても夜9時のニュースと言う番組名が付いているにも関わらず、適当な時間に始まる番組には呆れるばかり。
あと、テレビのコマーシャルが以上に長く6分続いたり、ちょっと前なら映画の中ほどでコマーシャルが30分くらい入り映画が中断、そのあまりの長さに前半のストーリーを忘れてしまうこともしばしば。
宵っ張り次の日の朝は
スペインでは普通夜8時まで挨拶は「こんにちは」と言うぐらい、日本人に比べ時間の感覚が後ろに3時間ほどズレています。
特に週末はスペイン人に言わせると夜は24時からで、実際その時間クラブへ行ってもまだ盛り上がっていません。
さて世界最高レベルの宵っ張りのスペイン人ですが、日曜の朝は死んだように静かで朝から放送しているテレビと言えば子供向けの日本のアニメばかり。
その理由はと言うと、大人は昼間までひたすら寝ているから。
地中海は魚が少ない
バルセロナの海と日本の海の違いは2つ。
一つは大都市に隣接しているにしては澄んだ水、2つ目は磯の香りが全くしないこと。
理由は地中海は出口がジブラルタル海峡だけの閉ざされた海のせいで海水の塩分濃度が高く、プランクトンが育ちにくい環境だからです。
なので水は澄み磯臭くないのですが、その代わり魚が少なく1㎢あたり漁獲量は瀬戸内海のなんと僅か4%。
バルセロナで食べられる魚のほとんどが大西洋産で、実は地元の海のものではありません。
知られざる親日国
和食ブーム、そして日本ブームの影響もあって日本人に対しては非常に好意的で驚くほどの親日国なのがスペイン。
また、日本へ旅行へ訪れるた人達が受けた好印象も更にそれを後押し、最近は日本のアニメのキャラや地名を自分の子供の名前にする人までいるほど。
ちなみに、ここバルセロナにはなんと日本へ旅行に行って気に入った街の奈良を由来とする合計7人のNaraちゃんがいます。
尚、バルセロナに住む日本人は留学生を含めて約1,900人と言われ、またその半数以上は女性。
地元は飲まないサングリア
日本人のイメージするスペイン料理の代表と言えばパエリアですが、実は普段ほとんど家庭では作りません。
日本に置き換えると、それはチラシ寿司と同じでようなもので家庭料理とは程遠い存在で理由はこちらを参照。
あと、バルセロナでサングリアを飲むのは観光客だけ、地元スペイン人が飲んでいるを見たことがありません。
また、日本のスペイン料理店でお馴染みのアヒーヨも探せばあることはありますが、それらはどれも観光客オンリーの店ばかり。
車はぶつけて出せ
バルセロナの街にあふれる路駐。
日本の様に車庫証明が無くても購入できるせいもあり、ありとあらゆる道に所狭しと車が停まっています。
そのな光景のなか日本から来られた人が一番びっくりするのが、前後に殆ど隙間が無い縦列駐車。
これまで「どうやって、この車をだすのですか?」と何度も受けた質問、その答えは簡単で前後の車に何度もバンパーでぶつけて徐々に隙間を作り出ます。
尚、上の写真はまだ良い方で、前後がぴったり完全にくっ付いている縦列駐車もたまに見かけます。
大臣の半分以上が女性
日本人にとって一見、何の仕事をするのかよくわからない名前の省がスペインにあり、それは男女平等省。
2018年のスペイン内閣17人中11人が女性大臣で、その割合は実に65%にも達し世界最高レベル。
近年、元々は男尊女卑的なラテン国であったにも関わらず急速に女性が社会へ進出。
またイタリアと並ぶカトリック大国で家族の絆が強い国であるにも関わらず、世界でもトップクラスに少子化が進むなど、何につけ極端に突っ走ってしまうのがここの人達。
落書きだらけの街でも平気
バルセロナの街にあふれる落書き。
商店のシャッター、壁、ゴミのコンテナ、公園のベンチ、電車、電柱とありとあらゆる所に落書きがあります。
ちなみに日本から来られる方はこれにビックリされ、よく言われるのが「この辺りは治安が良くないのですか?」。
その答えはと言うと、地元スペイン人には当たり前過ぎる光景で誰一人、全く気にもしません。
一応書いてるお兄さん達に言わすとこれでもアートらしいのですが…
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まとめ
バルセロナという町を知っていただけましたか?
バルセロナの歴史、気候など特徴を知っておくと旅行もさらに楽しくなります。
また、バルセロナに住むスペイン人達の不思議な常識も知っておくと理解が深まります。
ガウディ建築が有名でも実は歴史はもっと深いことを知ったり、日本では考えられないようなカルチャーショックを受けることもきっとあるかと思いますが、その全部含めて体験する。
それが、バルセロナを旅行する醍醐味です。
Benvinguts a Barcelona!!(ようこそバルセロナへ)
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください
@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2022.11.11 |
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