一般に言われているすり置き引き対策を再考すると。まず、観光客に見えない様にする。ですがサグラだファミリア等の観光地に行くのは観光客だけで地元の人は行きません、そんなことは泥棒は百も承知です。
無敵のスリ置き引き対策
バルセロなの治安、本当のところ。 犯罪の傾向について。 被害の殆どを占めるスリと置き引きの事例と対策。 @ 以上3つの記事をバルセロナウォーカーにUPして2年半になります。 日本人の盗難被害を少しでも減らそうと一生懸命に書いたつもりですが、実際のところは思った程の効果が出ていないようで昨年から今年にかけては、これまで以上に日本人の盗難被害が増えました。 @ 今回は、これまでの記事より踏み込んで、こうすればまずトラブルに遭う事は無いと保証できる方法、海外旅行の初心者の方にでも簡単に出来る対策をアドバイスします。 |
*当サイトはスマホでは正しく表示されません。お手数ですがPC表示に切り替えてご覧ください。 |
一般に言われているすり置き引き対策を再考
・観光客に見えない様にする。 サグラダファミリア等の観光地に行くのは観光客だけで地元の人は行きません、そんなことは泥棒は百も承知。 @ ・地下鉄でホームで待つときは壁を背にして周りに怪しい人が居ないかを確認する。 怪しいと簡単に見分けれるほど分かりやすい泥棒もいますが、そうでないのも多くいて、バルセロナに長年住んでもいなければ、見分けることは困難です。 @ ・乗車の際は前後のスリに挟み撃ちにならないように確認する。 空いてる時間ならともかく、混んでいたらどうしようもありません。またスリは混んでる時間を選んで待ち受けています。 @ ・地下鉄はドアの傍に立たない。 これは出来ます。 @ ・エスカレーターの降り口では前後の人に注意する。 事前に怪しい人かどうかの見分けが難しく、リスクを完全に回避するなら階段を利用するしかありません。 @ ・バッグは体に密着させ、常に手をかけて持つ。 これは出来ます。ただし、駆け込み乗車の際などは注意力が落ちるので、1本見送るぐらいの余裕をもちます。 @ ・バックのファスナーを閉め、そこに小さい南京錠で開けられない様に留める。 これも出来ます。ただし、かなり面倒くさいです。 @ ・財布は簡単に取り出せないようにカバンの奥深くにしまって、さらにチェーン等でカバンと固定しておく。 これも、面倒ですが出来ます。ただし、置き引きに鞄ごと持っていかれては元も子もないので注意しましょう。 @ ・レストランなどではバッグは必ず自分の目が届く範囲に置き、肩を通す紐の部分に自分の足かテーブル、または椅子の足を通し持ち去られない様にする。 ここまでやるか?と思われるかも知れませんが、ミシュラン3星ほどの高級レストランなら問題ないにしても、一般のレストランやバルは気を抜けません。特に観光客が多く利用する店やグラシア通り、ランブラス通りの店は要注意です。 @ ・知らない人に道を聞かれたり、写真を撮ってくれと言われても相手にしない。 本当の観光客もいますが、中には泥棒もいるのでリスクを回避する意味で取り合えずは相手にしない。 @ ・汚れた液体を衣服にかけ,拭き取ろうと親切を装って近づき、隙をみてバッグ奪う。声をかける人物が近づいてきても絶対に相手にすることなくその場からすぐに離れる。 前もってこの手口を知っていも掛けられるのは回避できませんが、落ち着いて行動さえできれば大丈夫です。 @ きりがないのでこれぐらいにしますが、主なものでもこんなに注意することがあり、被害に遭う状況も様々。上記の注意並びにその対策ですが、皆さんぶっちゃけ「そんなのが簡単に出来るなら苦労はないよ!」とい言うのが本音でしょう。 @ また、泥棒は単独ではなくたいてい3人が一組になっています。それらに対抗するには、朝ホテルを出てから夜に戻ってくるまで一日中、一瞬たりとも気を抜く事が出来ず、安心して街歩きも楽しめません。 @ ここではもっと簡単に、そしてより確実に効果ある対処方法は何かを考えていきます。 |
まず持ち物の整理、要らないも持たない!
![]() |
![]() |
観光中に原本が必要となるのは銀行で両替する時のみ | 免許証は運転しないのなら必要なし |
![]() |
![]() |
スイカで地下鉄に乗ろうとしても残念ながら無理 | ローソンは、探してもバルセロナのどこにもありません |
@ 具体的な対処法の前に、基本中の基本から始めると。。 まず観光中に必要でないもので、盗られたり失くしたりして困るものは持たない。 ・パスポート原本 ・運転免許書 ・学生所・社員証 ・SUICA、銀行キャッシュカード(国内用)、ポイントカード、 ・E-チケット ・病院の診察券 ・健康保険証 ・図書館のカード @ 案外と多くの人が持っているのが運転免許証、SUICA、日本の銀行のキャッシュカード、健康保険証などがあります。日本を出発する空港まではそれらも必要なのですが、バルセロナ観光中には全くの無用の長物。家に置いて行けるものは置き、空港までどうしても必要な物は出国審査を終え出発便を待つ間にそれらを出し別に仕舞っておきましょう。 @ バルセロナを観光中、パスポートについては原本が必要になるのは、銀行で両替する時ぐらいで観光地への入場やショッピングで必要はありません。ただし、その代わりとしてパスポートの写真と名前などの個人情報が書かれたページのコピーを必ず持つようにして下さい。 @ こんなことは当たり前だと思っている人もいるかとは思いますが、数百人かそれ以上の日本人が今この時間、要らないものを財布に一杯詰めて海外を旅行しているのも事実です。 |
観光中に守るべき重要な物は何か?
![]() |
![]() |
現金は盗まれても二度と戻って来ません | 再発行が出来、不正使用にも保険が効く |
@ 海外旅行で守るべき物の一番目はパスポートですが、元本はホテルに置いてコピーを携帯するということでこれは街歩きの際は考えなくてもいいでしょう。次に重要なのは現金で、その次にクレジットカードとなります。カードは再発行してもらえ不正に使用された場合でも保険が効くので、現金に比べれば実質の被害は殆どありません。ただし現地で再発行されると言っても1,2日掛かり、やはり困るのに変わりはありません。次に挙げるとカメラがありますが、最近はスマホで済ます人も多いので、これは人に寄るかと思います。 @ あとホテルのカードキー、これは失くしても多くの場合手数料を取られることもないですし、有料でも日本に帰って旅行保険で請求できます。入場チケットはコピーを余分に一部プリントアウトし、別の場所に保管する、もしくはスマホに保存しておくことでこれも防げます。あと、ガイドブックや地図を失くしても今の時代、ネットで簡単に情報が得れるので被害は少ないはずです。 @ 以上、気付かれたでしょうか本当に盗られて困る物はそんなに多くはありません。ただし上記以外にもう一つあります、それは近年必需品となったスマホ。 |
スマホは必要なのか?
![]() |
![]() |
急増するスマホの盗難 | グーグル地図を使って街歩き |
![]() |
![]() |
スマホに保存したサグラダファミリア入場チケット | カメラとしても大人気 |
@ 最近、非常に多いのがスマホの盗難。数から言うと財布に匹敵するぐらいで、日本人のみならず欧米人観光客の多くもバルセロナで被害に遭っています。理由としては街中を歩いてる途中や地下鉄車内、レストランやバルで財布を何度も出して見る人はまずいません。一方、スマホの場合は一日に数えられない程ポケットや鞄から出し入れしているので泥棒の格好の標的となっています。 @ さて、盗難対策で一番効果がある方法はと言うと、観光には持って出ないでホテルに置いておくことに尽きます。ですが、今の私達の生活の中で一番利用する便利なアイテムがスマホであるのは誰もが認めるところです。 @ バルセロナの街歩きにグーグル地図があれば、方向音痴でも迷う事もありませんし、サグラダファミリアを初めとした観光スポットの入場券は、全部スマホ表示で大丈夫。また、インスタグラムやフェイスブックに代表されるSNSで投稿するならスマホは必須。LINEやメールで連絡をとるなど、その利便性、必要性故にここでは敢えてリスクを覚悟した上でスマホを持って観光すると仮定し、防犯対策を考えていきます。 |
どんな鞄を使うか
![]() |
![]() |
この手のハンドバックはスリの格好の餌食に | まぬけな旅行者バックの代表、 背中で背負うタイプ |
![]() |
![]() |
斜め掛けに出来るショルダーバック | ボデイバックを前掛けにする |
@ スリ被害に遭わない為の基本として、後ろポケットには絶対に財布を入れないと言うのがありますが、鞄選びも重要です。最も適しているのがファスナー付きのショルダーバッグ。逆に盗まれやすいのがハンドバックや、両手が自由になりこそしますが後方に対し全く無防備な背中にしょうリュック。 @ あと、必ず守らなければいけないショルダーバッグの持ち方として、バッグはたすき掛けにし身体に密着した状態で前に持ち、更に手を添えるようにします。重要なのは自分の、常に前に来るようにすることです。若い男性に流行りのボディバックは身体に密着し、バックが高い位置にあるので前に掛けている分には手で押さえなくても良く、スリ対策としてはかなり有効。 |
肩掛け鞄にも思わぬスキ
![]() |
![]() |
人の出入りが多い人気レストランは要注意 | バッグを椅子と背中に挟んでも隙間があれば…. |
![]() |
![]() |
鞄が視界にあっても、テラス席は危険が一杯 | 物乞いや、急に後ろから話しかけられ振り向くと.. |
@ ショルダーバッグを斜めのたすき掛けにして、前に持つように常時していればスリ被害に遭う事はかなり軽減されます。ただし一つ盲点があり、鞄を前に掛けて一日中肌身離さず出来るかどうかと言うと、必ず鞄を体から離す時があります。レストランやバルで食事の時、またショップで試着する時などにテーブルや椅子にバッグをおくことになるのですが、そこには置き引きの危険が存在します。 @ 旅行者全般に言えるのですが、スリに比べると置き引きに対しての警戒度は低く、そのせいか想像以上に多くの人が、その小さな隙をつかれて被害に遭っています。以下、2015年のバルセロナでの被害に遭った日本人の数。ただし、これはあくまで日本領事館に届けがあった分で、実際の被害はこの倍もしくは数倍に達すると推定されます。 @ |
スリ | 置き引き |
172人 | 134人 |
【資料】2015年、邦人被害状況(在バルセロナ総領事館届け出ベース) |
バルセロナ のスリ置き引き完全護身術
![]() |
@ 海外生活30年、中南米では空き巣2回、ホールドアップ1回、銃撃1回、デング熱1回、アフリカではマラリア感染入院、コレラ緊急搬送を経て現在のバルセロナへ来てからもスリ2回、車の盗難1回を経験。そんなサバイバルを生き抜いた私がお贈りする『カミムラ流スリ置き引き、生き残り護身術』。 @ 今まで誰も考えやらなかった効果的な方法を今回、特別に家元より皆さんに伝授いたします。 @ まず、何とか旅行者の隙を見つけて盗ろうとしているスリ置き引きに、正攻法で同じ土俵に上って勝負をしたところで、向こうは毎日盗みをやっているプロ。一方、狙われる旅行者はと言うと、いつ彼らにどこで遭遇するのか分からない張りつめた状況は、まるで何月何日いつ飛んでくるか分からない北朝鮮のミサイルを24時間体制で迎撃するようもの。実際のところ警戒しても疲れるだけで逆に却って隙ができ、肝心な時に適切な行動がとれないなんて事にも。これまでの、被害状況を見る限りはその効果には大きな疑問が残ります。 @ さて、ここで私が提案する策とは。。 鞄や財布を、スリや置き引きから守ることを綺麗さっぱり放棄する。 |
発想を転換が効果的
![]() |
![]() |
|
財布を守ることをやめる | バックが盗られて諦めがつくようにする |
![]() |
![]() |
![]() |
高額の現金は観光に必要なし | カードで殆どの支払いが出来る | スマホをメインに統合する |
@ 既に述べた様に私達が本当にこれだけは盗られては困るという、絶対に守らなければならないものとは案外と少ないのです。それは、現金、クレジットカード、スマホのたった3つぐらいのものです。 @ この3つを鞄や財布に入れなければ、泥棒に遭遇しようと別段あわてることも何もありません。盗ろうとしてもそこに無いのですから。では次に鞄や財布を守るのを放棄して、一体どうやってその3つを守るか。。。。 |
スマホを首に掛け、更にカードと現金を合体
![]() |
||
首掛け式のストラップはボタン一つで取り外しが出来ます | ||
![]() |
![]() |
![]() |
カードホルダー付きケース | 手帳タイプ | 裏にポケットを貼り付けるものも |
@ まずスマホを中心に、現金とカードを合体させ首に掛けると言う方法をとります。 具体的にはカードホルダー付きスマホケースや手帳タイプのスマホケース、もしくはスマホの背面にポケットを貼り付けて、そこにカードと現金、パスポートのコピーをしまいます。ストラップは、ネット検索で「ネックストラップ」と入れるとAmazonや楽天で買えます。またスマホカバーは「スマホカバーカード入れ」で検索すると出て来るので、商品レビューを見て比べ気に入ったのを購入して下さい。 @ 首に掛けたスマホですが、使用しない時はなるべく衣服の下になるようにすると歩行中に左右に振れず持ちやすく、泥棒の目にも見えないのでリスクを大幅に軽減できます。尚、コートやジャケットを着ている冬場なら全く問題ないですが、夏場でしたら肌着と服の間になるように掛けます。あと、スマホは常にストラップにつないだまま使用します。それによって、テーブルに置いていたスマホが気が付いたら無くなっていたと言う、典型的パターンの被害もゼロに出来ます。 @ さて、お気づきになられたでしょうか? もうこの時点で鞄も財布も、是が非でも守りきる必要が無くなったことを。 泥棒達が欲しくてたまらない現金、スマホ。もう鞄の中には無く、あるのは特に重要でない盗られてもなんとかなるものばかり。これだけで、守る為に張り詰めていた緊張が肩から抜け楽になります。主なものでも十数種類もある盗難の手口、それぞれに的確に対処するなどは初めから土台無理。これが一番シンプルかつ効果的。 |
旅行用の財布を持つ
![]() |
![]() |
こんな財布で旅するのは愚の骨頂 | 旅行用にはダイソーの財布 |
![]() |
![]() |
小額紙幣と小銭を入れるMAXは20€、 | 地下鉄10回券 |
@ ここまで財布は放棄する、持たないと言う前提で来ましたが、アドバイスとして旅行用の財布をぜひ一つ用意して下さい。ベストはダイソーで売っている様な安物で、出来れば2個買うと良いです。 @ なぜ敢えて旅行用に安財布かと言うと、カフェテリアなどで使う少額のお金、小額紙幣と小銭(合計最大でも20€程)や、地下鉄の10回券を入れるために利用します。ちょっとした少額の支払いや、改札でのチケットの出し入れに、いちいち首に掛けたスマホから出すのは面倒ですし、またその度に周りに見せるのは無用にリスクを上げるだけです。なので、頻繁に使う回数券や小銭は財布に入れて利用します。尚、この財布は出しやすい前ポケットに入れて持ちますが、最悪スラれても被害を最小に抑えれるようにお金を2つの財布に半分づつ分け、さらに左右のポケットに入れることでリスクは半分に、スリに対する強度は2倍にする事が出来ます。 @ ちなみに、夫婦2人が同時にスラれたなどと言う事例がこれまでないことから、被害にあっても一人の財布1個に限定されます。なので夫婦や友達など二人旅なら、それぞれが同じように2個の財布を持てばリスクは1/4、強度は4倍となり正に無敵。どうせ盗られても150円の財布1個に日本円で2千程の現金と、使いさしの回数券ぐらいなら痛くも痒くもないと割り切れます。 |
家元の場合は。。
@ 実際に家元がバルセロナで毎日使っている貴重品の持ち方はこんな感じです。 スマホは既に透明シリコンのカバーを持っていたので、背面にカードポケットを貼り付けるタイプを購入。ストラップは日本の様に良いのがなかったので、5個で千円の中国製の安物を購入。と言っても2ヶ月使っていますが特に問題ありません。ポケットの中にはIDと普段使いしているクレジットカード1枚と、非常用に20€札一枚を入れています。 @ 次に財布は、これまた中国製の安物で500円程。中にはいつも5~20€程の現金が入っていますが、20€を越えることは決してありません。あとそれに地下鉄の10回券と、スポーツジムのメンバーカードが1枚。基本、盗られても良い財布なのですが、うっかり道で落としたこともあるのでチエーンを付けてズボンのベルトにつなげています。ちなみに写真下のVICTORINOX(ビクトリノックス) ベルトハンガーが使い勝手よく気に入っています。 @ |
![]() |
|
さすがスイス製と言う感じで良く出来ていて、シンプルながらしっかりした造りで一生使えそうです。 | |
![]() |
![]() |
これが本体で1,120円 | チエーンも1,120円 |
@ ベルトにワンタッチで付け外し出来、更にガッチリホールドしてくれます。たとえスリが財布を思いっきり引っ張ろうが決して外れない様になっていて絶妙な造り。耐久性に関してどうも私の寿命よりありそうですし、これで千円なら間違いなく買い!。 @ あと、高い財布ならさすがに躊躇しますが、ダイソーの安財布ならキリ・千枚通しなどで、がっつり穴を開けてそこにフックを通して持つと無敵。前ポケットに入れる財布にクレジットカードを入れる方は、これを付けるとより安心できるはず。ネットでVICTORINOX(ビクトリノックス) ベルトハンガーと検索するとすぐにAMAZONで見つかります。 |
安全ポーチも併用する
![]() |
|
ダサイのは分かりますが、これより確実なのは無いのは確かです。ポイントは入れる物を厳選し出し入れ回数を減らす。 | |
![]() |
![]() |
街歩きでは銀行へ行くなど以外は邪魔なので使わない | スマホを首掛けするなら、このタイプは不便 |
@ 何と言っても海外でスリから身を守る意味で一番有効なのは、昔も今もこの安全ポーチに勝るものはありません。衣服の下に入れたポーチの中から貴重品をスリ取るというのは、どんな天才スリでもできません。もし、それでも盗られたとしたら、それはどんな対策も無かったとという事で諦めもつきますが実際にはそんな事は無理です。 @ ただし、有用なこの安全ポーチにも欠点があり、その最たるものはダサイと言うことと、必要な時に一々衣服の下からポーチを引っ張りだすのは手間と言うことで使わない人も多くいます。ショップやレストランで清算する毎に店員の前で服の中から出すのは、確かに恥ずかしいでしょう。 @ ここでは、この最強の武器をいかに上手くストレス無く使うかと言う事を考えます。まず面倒くさい出し入れを減らすためにどうするかですが、バルセロナの街歩きではこれは使わずホテルに置いておきます。既に述べた様にカード、必要最低現金を合体したスマホを首から掛けているので、こんなポーチは全く必要ないからです。 @ ただ、必要で有効な場面もあってそれは、バルセロナ空港からホテルまで。もしくはマドリッドなどから電車でバルセロナ入りされる方は、サンツ中央駅からホテルまで。泥棒達も良く知っていることですが、この間の移動はパスポートの原本、カード全部、現金全部、旅行中の家財道具を全てしょっての移動となりリスクが大。また、それら全部を首掛けスマホケースに入れて持つのは無理で収まり切りません。そこで、このポーチの出番になります。また面倒な出し入れと言っても、空港からホテルまで一切出す必要がないのですから何の苦痛にもならないはずですし、その代わりに得られる安心感は計り知れないものがあります。 @ 尚、バルセロナ滞在中に銀行に両替へ行く時や、やむを得ずまとまった現金を持って出掛けなければならない時などは、ピンポイントでこのポーチを使うと良いでしょう。安全ポーチは2種類ありますが家元の助言としては腰に巻くタイプをお勧めします。理由は首掛ポーチだと、首に掛けたスマホと重なってしまい、取り出し難く異常に膨らんで目立ちますし邪魔。また、それらの重量が全部首にかかると疲れるということもありウエストポーチがお勧め。 |
スリ置き引き対策ロードマップ
ここでは旅行の準備段階からバルセロナに到着、そして観光の予定を全て終え日本に帰るまでのスリ置き引き対策の一連の作業の流れを、ロードマップとして時系列で示しました。 @ |
日本での準備 ① |
@ アマゾンもしくは楽天などで、次の3つを購入します。 ・ネックストラップ ・カードと紙幣1枚が入るスマホケース ・安全ポーチ、腰巻タイプを一つ。 あと、近くのダイソーで小銭とカードが入るぐらいの小さな財布を2個購入します。 @ |
日本での準備 ② | @ ・パスポートのコピー(写真と名前などの個人情報が書かれたページ) ・完璧を求める人は、戸籍抄本原本を1通役所で取っておきます。理由は.. ・PCで取った各入場チケットはスマホに転送し、紛失に備える。 @ |
日本での準備 ③ | @ ①の4つが揃ったら、旅行の際の予行演習として会社に行く時に3,4日スマホを首掛けして出勤し、そのまま家に帰るまで使ってみます。尚、スマホにはクレジットカードと1万円札1枚も入れ、ダイソーの小銭入れ2個にはそれぞれに2千円と小銭、SUICAなど定期券も入れ実際にコンビニなどで買い物してみながら、バルセロナでのお金の持ち方をイメージします。あと1日で良いので出勤時と帰り、中にパスポートを入れた安全ポーチを腰に巻いて使ってみます。その際に自分にしっくりくる装着位置はどこかなど、色々調整してみてください。 @ |
出発日前夜 | @ 財布の中から旅行に必要で無いポイントカードなどを仕分けし、他に忘れ物は無いかなど最終チエックをし明日からの旅行に備えます。 @ |
出国日、空港で出発待ち | @ 空港でチエックインを済ました後に出国審査を受けて、搭乗口に向かいます。飛行機の搭乗が始まるまでの待ち時間を利用し、ここで財布の最終の仕分けをします。日本円紙幣、ユーロ現金、銀行のキャッシュカード、SUICA、免許書など空港まで必要なので持ってきたけれど、海外では使わないもの全部貴重遺品ポーチにしまいます。ダイソーの2つの小銭入れには両替した20€札を1枚づつそれぞれの財布にいれ、それを左右のポケットに分けます。また、スマホケースにはクレジットカード1枚と現金50€札1枚、パスポートのコピーを刺し入れます。 @ |
バルセロナ空港到着 | @ 飛行機が着陸したら、鞄から貴重品入れを出し腰に巻きます。南周り中東などを経由する便やヨーロッパでもイギリス、スイスなどシェンゲン協定加盟国外を経由して来られた方は、入国審査があるので、パスポートは出しておきますがそうでない人は審査が無いので、バルセロナ空港ではそのままポーチに入れておきます。預けた荷物スーツケースをピックアップしたらいよいよ外に出ます。市内へのアクセスはHPを参照してください。料金はタクシーは大体40€弱、空港バス+タクシーは15€弱、鉄道は回数券を購入するので10.20€、地下鉄なら4.50€となり、どの方法を使ってもダイソーの財布の中にある20€×2枚=合計40€内で事足ります。 @ |
それぞれの 交通機関で移動 |
移動中は腰に巻いた貴重品ポーチは一切出す必要はありません。 |
ホテルに到着 | @ チエックインのためにポーチからパスポートを出し、手続きが終われば部屋に入って。。 やれやれ到着しました!。ここではまず、貴重品ポーチは部屋に備え付けのセーフティボックスに入れます。これ以降、貴重品ポーチは基本的に銀行に両替に行く以外は出すことはありません。深夜に着いた人は、このまま部屋でバタンキュー。日中や夕方夜の早い時間に着いた人は、外に出かけられると思いますが、その場合は以下を参照して下さい。 @ |
観光に街に出る初日 | @ 出かける前に部屋で首にスマホを掛けます。ケースの中にはカード1枚、現金50€札1枚が入っています。2つのダイソーの財布の中へは20€×1枚、もしくは小額紙幣を20€分づつそれぞれ入れます。日本ではユーロの小銭にへの両替はありませんが、既に地下鉄、電車を利用て空港から市内へ来た方は、お釣りの小銭を持っていると思いますので、それを入れて大体20€にして下さい。尚、ここからはカフェテリアで軽く食べたり飲んだり、水の購入などの少額の支払い以外は、全てカードでおこないます。また、地下鉄回数券を購入した場合は、財布に入れて使用します。 @ |
街に出る2日目以降 | @ 初日と同じ繰り返しで、部屋で首にスマホを掛けます。ケースにはカード1枚、50€札1枚とこれまた昨日と同じ。2つのダイソーの財布の中には、昨日使って減った分のお金をセーフティボックスから出して、それぞれが20€程になるよう補充します。あと、ホテルの朝食会場でのバッグの置き引き事例もありますので、部屋を一旦出たらホテル内であっても、もうそこは外と言う気持ちを忘れないで下さい。 @ |
最終日 ホテルチエックアウト前 |
@ 部屋のセーフティボックスから貴重品を出し、ポーチを腰に巻いて出ます。この時ダイソーの財布にいつもどおり減った分を補充。尚、チエックアウト時に、観光税を払う人はその分余計に現金を財布に入れます。ちなみに、ホテルでの盗難で一番多いのはチエックイン時と出発の朝のロビーですので注意しましょう。 @ |
空港へ | @ 空港へはそれぞれお好きな手段で行ってもらってOKですが、最後の最後にトラブルに遭うのだけは避けたいものです。出来ればタクシー、節約したい方はタクシー+空港バスをご利用ください。大きな荷物を持っての地下鉄や電車の利用は全て自己責任、なにがあっても文句を言うのはお門違いです。尚、基本的にはどの方法で行っても来た時と同じで、ダイソーの財布のお金で十分事足ります。 @ |
空港の荷物検査を 過ぎたら.. |
@ ここから先は、もう後は帰るだけ。セキュリティーもばっちりですし、勝手知ったる日本ですから、私から言う事はありません。 @ |
@ このロードマップに補足説明を入れると、予行演習として1週間会社にスマホを首掛けして出勤し、そのまま家に帰るまで付けてみると言うのがあります。使い始めがいきなりバルセロナに着いてからだと、首に掛けた際の感じとか、紐の長さの具合、スマホの操作感、歩く時の揺れなど予想外に使いづらいと言うようなこともおきます。日本で予め使用することによって、より使いやすいよう事前に調整する機会が生まれます。 @ 尚、スマホケースに入れる50€札1枚ですが、それだけあればバルセロナ市内ならどんなに遠くても緊急時にタクシーでホテルまで帰って来れますし、モンセラットや、ジローナ、タラゴナ、フイゲラスなど郊外の町や観光地からで帰る電車賃としても十分な額にして、多過ぎないのが50ユーロと言うところで設定しました。 |
完全解説動画(作成中)
お楽しみに! |
まとめ&アドバイス
繰り返しになりますがスリ置き引きは旅行者のわずかな隙、その一瞬を的確に狙ってきます。また、一概にスリと言っても幾つもの手口があり、さらに置き引きまで含めると主なものでも十数通り存在します。海外旅行初心者の方はもちろん、ベテランでもかなりの場数を踏んでいないと、それぞれの手口に対応し完璧に守り切れるものではありません。 @ そんな中でも持ち物全部を是が非でもとせず、ほんとに重要な物だけを守りぬくと言う方法なら格段に難易度は下がり、ある意味誰にでも出来ます。 @ 大したものが入っていない鞄や財布は放棄しろとは言いましたが、もちろんそれすら盗られないに越したことはありませんし最低限の注意は必要です。ただ、泥棒に遭遇してどうしても守り切れ無かったと言う様な事もおきます。そんな時に鞄と小銭入れには悪いですが、トカゲの尻尾斬りごとく犠牲になってもらい、被害を極力減らすことに努めるのが最良の策と言えるでしょう。 @ 最後に。。 今まで一般に言われたいたスリ置き引き対策は、ただ事例を並べた上に、ありきたりな注意を即すものばかりでした。結局のところそれでは被害の減少を望めず、考えに考え試行錯誤し行き着いた答えが、ベストかどうか分かりませんがここで示したものです。 @ また、バルセロナ以外のヨーロッパの観光都市はどこも、スリ置き引き被害があります。試しに検索でパリ、ロンドン、ローマなどの後にスリ置き引きと入れれば、それこそ嫌と言うほど実際に起きた事例が出てきます。今回、ここで紹介した方法はヨーロッパのどの都市でも間違いなく有効ですので、参考にして見て下さい。 @ @ |
良くある質問をまとめてみましたので参考にしてください。 @ |
Q. バルセロナは犯罪被害が多く危険な街と聞いたのですが本当ですか? A. 既にこの記事「バルセロナは危険なの!?」でも書いていますが、イギリスの雑誌エコノミストが発表した世界の主な50大都市の安全ランキングでバルセロナは13位。ロンドン(20位)やニューヨーク(21位)、パリ(24位)、 ローマ(27位)より上位にランクインしています。また、殺人などの凶悪犯罪に関しては、ほぼ日本と同じで極僅かでその点は心配ありません。ただし、旅行者が最も遭う犯罪、スリと置き引きに関しては日本の十数倍起きていて、これが大きな問題となります。 @ |
Q. スリ置き引き対策に最も有効な方法は何ですか? A. 必要以上に現金を持たない、また盗られて困る物も出来る限り持たない。地下鉄での被害が多いので利用は控え、その代わりに日本に比べ料金の安いタクシーを使うとより安全です。 @ |
Q. ホテルのセイフティーボックスは安全ですか?。 A. 東南アジアや中南米などの発展途上国とは違いスペインは先進国なので、従業員が盗むと言う様な事はありません。相部屋になるような安宿ならともかく、まともなホテルなら99.9%安全と言えます。たいていのホテルは「セイフティーボックス以外の場所の盗難は一切責任は負いません」と書かれており、それすなわちセイフティーボックス以上に安全な保管場所は無いという事です。 @ |
Q. クレジットカードは、首から掛けるスマホケースに入れる一枚で良いですか? A. カードは最低2枚は必要です。限度額を超えたり、最近はICチップになったことで減りましたが磁気が効かなくなったとか、理由はよく分からないが店によっては使えなかったなどのケースに備え複数用意します。もし今現在1枚しか持ってなくても、1週間もあれば新たに作れます。また、入会審査に要らないVISAデビットカード、当サイトでお勧めしている入金した額までしか使えないプリペイド式カードなど簡単に作れるのでプラス2枚、合計で3枚ほど用意しておくと安心です。尚。注意が必要なのはJCB、AMEXブランドのカードは使えないところがあるので、VISAもしくはMASTERがベスト。あと、旧式の磁気カードだとパスポート原本の提示を求められることがあるので、必ずICチップ入りのものを用意してください。 @ |
Q. 前ポケットに入れる財布には20€弱のお金と回数券と書かれていますが、一緒に支払い用のカードを入れても良いでしょうか。 A. 入れるならいつもメインに使っているクレジットカードでは無く、先程述べた様な2枚目3枚目のカードを入れるようにしてください。もし日本でメインのカードを使って何かの引き落とし契約をしている場合、盗難による再発行後のカードは番号がこれまでと異なり、それに伴い引き落とし手続きの変更もしなければならなくなります。尚、ポイントを貯めている方も多いかと思いますが、その場合はスーパーなどで少額の買い物なら小銭財布に入れたカードを使い、額の大きい買い物すなわちポイントが大きいものはメインのカードを使い分けると良いでしょう。 @ |
Q. 来月、夫婦2人でバルセロナ旅行に行きますが、財布や貴重品ポーチは別々に持つより男性の主人が一括してもつ方が安全と思いますがどうでしょうか。 A. スリや置き引きは、夫婦や家族連れを狙う際には一体誰がお金を管理しているか良く知っています。既に述べた様にそれぞれが同じように2個の財布を持てばリスクは1/4、強度は4倍となります。また、ご主人が持っていると思い込んでいる泥棒達のウラをかくことになり、よりリスクを減らすことが出来ます。 @ |
Q. 鞄は盗られても良いように貴重品は入れないとして、カメラはどうしたら良いのですか? A. 基本的に一番安全な持ち方としては首に掛けることです。スマホは服の下、カメラは外に出しておくと良いでしょう。ちなみに、カメラを単独で狙った盗難は聞きませんが、一眼などの大きなカメラはカフェテリアなどで首に掛けたままと言う訳にはいかないでしょうから、テーブルに置く際などは注意して下さい。あと、より慎重になるならSDカードは小さめな容量にし、撮ったら毎日こまめに交換するのが良いでしょう。 @ |
Q. 日本で予め買ってプリントしたサグラダファミリアを始めとした入場チケットはどうやって持てば良いのですか? A. 各種入場券はその日に入る観光スポットのチケットのみを、ショルダーバックに入れて持ちます。最悪、盗まれたり失くした場合でもスマホにメールの控え(PDFファイル)があればそれを提示することで入場できます。また、各入場チケット、E-チケット、鉄道のチケットなどはすべて2通分プリントアウトもしくはコピーし、その1通はスーツケースに入れ別に保管しておくのも良いかと思います。 @ |
@ 【関連記事】 @ 「バルセロナは危険なの!?」 本当のことをお話しします。 @ 「万が一被害に遭ってしまったら」 もしもの時に軽く一読しておいてください。 |
By | ![]() |
オフィスHILL 2018.04.05 作成 2018.04.21 最終更新 |
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報があれば、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたらこちらよりご連絡ください。よろしくお願いいたします。 |
ピックアップ記事。
観光記事一覧
基本情報記事一覧
レストラン記事一覧
ショッピング記事一覧
エンターテイメント記事一覧
![]() |
【サッカー情報】 メッシーを擁するバルサ。世界屈指の人気チームを中心に解説します。 |
![]() |
【フラメンコ情報】 本場アンダルシアに負けず劣らずのレベルの高いフラメンコがここでも見れます。 |
![]() |
【バルセロナのイベント情報】 コンサートを初め、お祭り、スポーツ、サッカー等のイベント情報まずはココでチエック! |