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2025年夏 最新版 完全解説 カサ・バトリョ ~海をイメージとしたガウディ建築の傑作~

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数あるガウディ作品の中でも最も完成度が高いとも言われるのがカサ・バトリョ。

ここではバルセロナのメインストリートに建ち海をイメージしたと言う建物を徹底的に解説していきます!

概要

バルセロナのメインストリートであるパセジ・ダ・グラシア通り沿いに建つカサ・バトリョの歴史は、1877年に建築家Emilio Sala Cortésによって建てられた建物をその当時、繊維業で財をなしたD.Josep Batlló i Casanovaが1903年に購入したことから始まります。

当時のバルセロナでは「目立つ家」が富豪のステイタスシンボルだったこともあり、それまでに無い個性的な改装を求めガウディに依頼したのが1904年。

5階建ての建物の地下1階と地上6階、そして屋根裏を増改築し2年後の1906年、ガウディが54歳の時に完成させた集合住宅がこのカサ・バトリョです。

ガウディが完成させた当時から、別名「骨の家」「あくびの家」とも呼ばれる、ユニークな外観の建物も長い間、個人所有だったため未公開でした。それが初めて公開されたのがガウディ生誕150年にあたる2002年のこと。

尚、2005年にカサミラ、サグラダ・ファミリア、グエル邸などと共にアントニオ・ガウディ作品群の一つとして世界遺産に登録されました。

ちなみに現在のカサ・バトリョの所有者は、地元バルセロナの企業で世界的に知られた、あの飴玉のチュパチャプス社となっています。

http://i0.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/07/batllofamil.jpg  【バトリョ家】絹織物の製造業者の息子として生まれたジョセップ・バトリョ。1884年に繊維業を営む同業者の娘と、いわゆる政略結婚により更に資産を増やしその財力を使いバルセロナのメイン通りにこの邸宅を建てました。
彼の同業者仲間としてガウディが建てた「カサ・ミラ」のオーナーのペレ・ミラ、並びにガウディの大スポンサーだったエウセビ・グエルがいます。当時は繊維業が現在のIT企業と同じく何よりも儲かる商売でした。

 

デザインの起源

ところで、この建物の屋根の造形には諸説があるのをご存じでしょうか?

①カタルーニャの聖人サンジョルディの伝説にちなんで、ドラゴンに見立てている説。

石柱が骨、バルコニーが骸骨に見えるので「骨の家(Casa dels Ossos)」とも呼ばれドラゴンの犠牲になった人たちの骨を表していると言う説。

②屋根をアルルカンの帽子に見たて、バルコニーは仮面、ジュゼップ・マリアジュジョールの手に寄る様々な色の破砕タイルが祭りの紙吹雪を表しているとする謝肉祭説。

③外側の外壁を含めて海をイメージしている説。
@
個人的には壁面が太陽の陽を浴びてキラキラ光っているのがバルセロナの海に通じるところがあり③の説を採用したいと思いますが、カサ・バトリョのHPで屋根にドラゴンが乗っているのを見るともしかして①の説が有力かも知れません。

ちなみに、ガウディ自体が生前あまり多くを話さなかったこともあり、記録が殆ど残っておらず一体何をモデルにしたか、イメージにしたかは実際は誰にも分からず。

ガイドブック、専門書にはまるで真実の様に多くのことがそこに書かれていますが。専門家と呼ばれる人がこうであろうと勝手に想像したものです。

あのサグラダファミリアですら、本当のモデルは何だったのか実は未だに分かっていません。

もしガウディが生きていて本当の意味を話てくれたら、その多くは全く別の解釈だったと言うのも十分ありえます。

jujol 【ジュゼップ・マリア・ジュジョール】建築家でアントニ・ガウディの協力者として家具デザインや絵画などの分野で才能を発揮した総合アーティスト。「彼はあなたの助手か?」と聞かれた際に「助手ではない兄弟だと」答えたと言う逸話も残るほどガウディの信頼が厚く正に右腕と言う存在でした。
ガウディの裏方とし、顔に似合わずその天才的な色彩感覚はこのグエル公園のモザイクに遺憾なく発揮され、非常に大きな役割を果たしました。

 

外壁のテーマは海

屋根については諸説があると言いましたが、建物全体のテーマはと言うとずばり「海」と言う事でこれに関してはほぼ間違いないようです。ここではそれを前提に解説していきます。

まず、ファサード(建物正面)は海面のように波打ち、その表面には青を基調としたトレンカディス(破砕タイルのモザイク)に加え、ガラスの破片も同時に大量に使うことによって壁面全体がキラキラと輝くまるでサンゴ礁の海を表現しています。

建物の最上部にある小さな穴は屋根裏部屋の窓で、その左右横にある2つの鉄のアームは大型の家具を入れる際に滑車を取り付けてクレーンの様に使った昔の名残。

また、その間にある小さな窓と白いチューリップ型囲いは屋根裏部屋のバルコニーです。

 

トレンカディスとは?


カタルーニャ語で破砕タイル又は破砕仕上げ全般を指す言葉です。

元々は降雨から壁を保護する目的に始まり、次第に装飾するために利用され一種のモザイクとして使われました

。低費用にも関わらず高い装飾効果を生むことから、ガウディは特に好んでこの技法を使用。

様々な色のタイルやガラスの組み合わせは無限とも言われ、作る上で一番重要なのは色彩感覚。

ガウディは自ら大通りの歩道に立ち、制作にあたっては職人達に細かな指示をしました。

 

骨の家

次に建物の下部を見ていくと、まず目につくのが開口部が異常とも言えるほどに大きな窓。

ガウディは改装するにあたり可能な限り陽の光を取り入れるため、元々あった2,3階部分の外壁を大胆に取り壊しました。

建物の端から端まで広がり波打った窓枠その上部を見るとちょうど、それはコウモリが羽を広げた様にも見えます。

ちなみに、このデザインは当時バルセロナに住む人々に大きなインパクトを与え、その芸術性が分からなかった市民からは賞賛よりもむしろからかいの対象となり、大きな窓の姿から「あくびの家」とか、また人によっては窓に並ぶ石柱のその独特の形から「骨の家」などと揶揄しました。

【2階は建物のオーナー】
現在は無くなりましたが、かつて習慣としてバルセロナの街の古い建物に共通していたことがあります。
それは2,3階の窓が他の階より広かったり出窓だったり、またバルコニーが大きかったり。取り敢えずそこが建物で一番豪華に作ってあって、その理由はと言うと建物のオーナー家族が住むフロアー2階と上階に住む借家人との差を強調する差別化するためのものでした。
ところで日本人には理解できない点が一つあると思いますがどうでしょう
富豪と呼ばれるお金持ちが自分だけの一軒家に住まず、家の上の階を煩わしいはずの他人に借家として貸すのか?

と言う疑問が沸くかと思いますが、それは法律でバルセロナ市内の中心には土地の有効利用の観点から、当時から一軒家の建設は許可されていなかったからです。

なので別に家賃が欲しかったと言うわけでは無く、法律の縛りの中でそうなったわけです。

 

不協和音の一画

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壁を接して真横に並ぶカサ・アマトリエールと少し離れてカサ・リェオ・イ・モレラ

 

ところでグラシア通りのこの一画には、カサ・バトリョを始め左横にはカサ・アマトリェール、またその左にあるのがカサ・リェオ・イ・モレラと言う当時のモデルニスモを代表する3大建築家(写真左からガウディ、モンタネール、プッチ・カダファルク)によって作られた歴史的建造物が100メートル程の距離に横一列に並でいます。

ここは、三者三様に異なる建築を一度に観賞することができる稀なスポットですが、その統一性の無さにより建築好きの人達からは「不協和音の一画」と揶揄されてもいます。

と言っても特に三人が仲が当時悪かったと言うような記録はありませんし、年上のモンタネールは建築学校ではガウディの先生でもあったので多分大丈夫だった、かと..。

ちなみに、実際に見比べてもらえれば分かりますが三人の中で他二人にはない全く別次元の個性を放っている人、それは間違いなくガウディです。

【不協和音とは?】
1. 二つ以上の音が同時に出された時に、全体が調和しないで不安定な感じを与える和音。
2. 人間関係の場合、心を合わせて仲良くせず不調和となっている様

casa amatller (10) 【カサ・アマトリエール】★★★☆☆
チョコレート製造を生業としていたアントニ・アマトリェール
….
979 【カサ・リェオ・イ・モレラ★★★☆☆
バルセロナ市の目抜き通りパセジダ・グラシア通りに位置する….

 

 

見学スタート

ここでは一般的なチケット、Blueチケットを利用しての入場から見学ルートにそって、徹底解説していきます。

尚、3種類ある入場チケット、それぞれの比較は以下の記事。

【徹底検証】カサ・バトリョのお勧めチケットは一体どれだ⁈

また、チケットのオンライン購入は以下の記事をご覧ください。

最新版 カサ・バトリョ 入場チケット予約購入方法

 

入場

入り口でのチケットチエックの後、オーディオガイドが渡されます。

その際に言語を聞かれるのでジャパニーズと言うと、日本語で聞けるようセッティングしてくれます。

ここのオーディオガイドはサグラダファミリアやカサ・ミラなどとは違い、専用のスマホを利用したオーディオ+ビジュアルのハイブリッドタイプ。

ハイテク仕様のオーディオガイドは、もちろん使い方も簡単で見どころ毎に振られてる番号があるので、その前に立って書かれている番号を押すと音声ガイドと共にアニメーションがスマホに写しだされます。

 

2つの階段

オーディオガイドを受けとり先へ進むと右手に階段、左手にもう一つの入り口が見えます。

これは、この建物のオーナーのバトリョ家と上階に住む借家人(店子)の入り口が、それぞれ独立しているからです。

また、バトリョ家の入口横には管理人の小部屋があり、その右手には掃除用具などを入れる収納スペースとして物置が配置されています。

ちなみにそこには特別にあつらえた専用の縦長楕円形の扉が2つあって、ただの物置にも一切手抜きしない、さすがはガウディといきなり感心させられます。

次にバトリョ家の入り口を中へ進むと、まず目に入るのがケロヨンを思わせる不気味な置物。そしてその横の木製の階段の手すりの下に通称ドラゴンの背骨と呼ばれる波打つ板が見えます。

これは、手すりの間から幼児が落下するのを防止するためのものです。

さてここからいよいよ、カサ・バトリョの内部見学が始まりますが、注目して頂きたいのはこの先にある直線を排した曲線の世界。

そう、いよいよガウディー・ワールド第2部の始まりです。

螺旋の階段を上がっていくと、頭上に見えてくるのが天窓。

これは日中、建物中央吹き抜けのパティオに降り注ぐ太陽の光を、本来最も暗くなるこの空間に取り込むようにしたものです。

楕円の窓枠はトネリコと呼ばれる木を使ったもので、テーブルや椅子などの制作にもガウディはこの木材を好んで使いました。

さて、階段を登りきるといよいよ住居になります。。。

http://i0.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/07/toneriko.jpg 【トネリコ(西洋トネリコ)】
ガウディが愛したこの木は、スペインからロシアにかけて自生する木で成長が早い上に、用途の広い材木で昔から重要な資源として建物の柱、木工品など多岐にわたって利用されてきました。その特徴としてはトネリコの材は固く丈夫で耐久力がある上に曲げやすく、初期の飛行機のフレームにも使われた程です。

 

暖炉には仕掛が..

階段を上がって最初に目にするのが「暖炉の部屋」と呼ばれるものです。

ここは、屋敷のオーナーのバトリョ氏の執務室として使われていましたが、ガウディはここが下の入り口から階段までのパブリックスペースと、この部屋の奥にあるバトリョ家のプライベートスペースへの移行空間として位置付け、その様な役割を与えていました。

部屋を見ていくと壁一面に施されたモザイク模様には金箔が使われていて、まるで秀吉の黄金の茶室かと思わせます。

ただし、ガウディが作っただけあって成金の悪趣味とは程遠く、スペイン南部で取れるコルクが壁一面に貼られているのかと思える程シックなものです。

ところで、この部屋の暖炉に注目して下さい。暖炉と部屋を壁に埋め込んでしまうと言う発想は、その奇妙なキノコの形と共に理解し難いところですが、逆にこれこそガウディらしいと言えるでしょうし、きっと何らかの意味を秘めているとも取れます。

更に両脇の木製のベンチをよく観察すると、片側が2人掛けで反対側が1人掛けと変則的になっています。これには理由があって、暖を取ることはもちろんですが昔は同時に一寸した談話室にもなっていて、時に閉ざされた小さな空間で年頃の男女が2人きりになることもあり、その際は間違いが起きる心配もありました。

そんな時のために暖炉を挟んで向いのベンチにお目付け役の女中が座る、そのための1人掛けベンチでした。

 

サロンを分ける扉

http://i2.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2017/06/1-IMG_1196.jpg

「暖炉の部屋」を次に進むと、今度はこの家のサロンです。

グラシア通りに面した大窓の外には骨にも例えられているバルコニーの柱、採光がとれる大きな窓、水玉模様の丸いステンドグラスは海水の飛沫を表現しています。

実際ステンドグラスを通して差し込む太陽の光は、まるで海面を反射するようにキラキラと輝いています。

ところでこのサロンの左右にある扉。

これは普段は独立した部屋として使っていますが、必要に応じてアコーディオンの扉を全開してつなげ、一つの大きなスペースにすることで親しい友人などを招いてパーティなどの社交の場として利用する為のものです。

日本でも田舎の旧家にはまだ少し残っている冠婚葬祭の際に開け放ち一つの大広間として使う襖、それと同じ役割をこのドアはしていました。

あくびの家と、揶揄されるほどの他のバルセロナのどの家にも無かった大きな窓、この窓にもガウディならではの工夫が施されていて実はこの窓、普段は決して開けられることは無いのですが実は開きます。

また、その開け方も独特で左右にではなく上に開きます。近づいてよく見ると各窓には窓を持ち上げるケーブルが付いているので、見学の際はそれを確認してみて下さい。

ところで、大通り側にサロンを配置するのは太陽の光が一番入ると言う事もありますが、それ以外にも大きな意味があったのをご存じですか? 

それはバルセロナの一番のメイン通りであるグラシア通り、そこに建つ贅を尽くした目立つ屋敷はその前を道行く人達からの羨望の眼差しで見上げられていた場所でした。

そんな前を通る庶民を上から優越感を持って見渡すサロンこそが、当時のブルジョア階級の特権・意識が現れている場所でもありました。

ただ、そう言う貧しい意識とは別の世界にガウディがいたことは間違いなく、次の彼の晩年の言葉がそれを如実に語っています。

「私の親友たちは死んでしまい私には家族も客もいないし、財産もなにもない。だから私はサグラダ・ファミリアに完全に没頭できるんだ」。

お金は持っていても煩悩から逃れられずその塊となっていたブルジョアと、全く別次元の生き方をしていたガウディ。

後年、ガウディが金持ち向けの住宅を一切作らなくなった理由の一つがここにあります。

CIMG8869 「サグラダファミリア」★★★★★
世界屈指の人気観光スポット見所を、ガイドブック以上に詳しく徹底解説。

 

ダイニング

友人知人などを招いて、社交の場としても使われた大通りに面したサロン。

それとは打って変わりダイニングルームは建物の一番奥に位置したせいもあり、外からの雑音も無くここが家族の本当の意味での完全プライベート空間でした。

尚、ここから廊下を介して使用人の部屋とつながり、また小腹が空いた時などでも使い勝手が良い様に2つの寝室がこの両脇に位置しています。

さて、このダイニングルームの特徴としては、可能な限り太陽の自然光を取り入れるために作られた大きな窓。

そして、100年前にデザインされたと思えないパステルカラーのモザイクの柱。

この珍しい二本で一対となっている柱は、グラナダのアルハンブラ宮殿にあるライオンの間にそのインスピレーションを得たと言われています。

次に、もう一つの特徴は天井にあるミルククラウン。

ミルクに一滴落としたときに水滴の跳ね返りできる王冠。

ここではそれをを天地逆さまにデザイン化し天井の装飾に取り入れ、住居として使われていた頃はその中心に照明のランプが吊られていました。

http://i1.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/07/milkulura.jpg 米国のエジャートンがストロボを数千分の1秒単位という高速で制御することによりミルククラウンの撮影に世界で初めて成功したのが1931年。
ガウディがカサバトリョを作ったのが1904年ですから驚くべきはその27年前には誰もが見逃してしまう様な日常のほんの一瞬の現象にガウディは既に気付いていて、建築デザインに大胆に取り入れていたと言うことです。

 

テラス

ダイニングルームを出るとテラスになっていて、ここも見所の一つになっています。

壁面の装飾は前面に比べればかなり控えめですが、建物の最上部のトレンカディスはガウディの代表作の一つでもあるグエル公園の波打つベンチをイメージさせるデザインとなっています。

尚、テラスの出入り口の左右にあるガラスで覆われた青い池の様な穴は、その下にある地下室へ光を入れる天窓です。

また、その横にあるオブジェはグエル公園でも使われた円形タイル、更に緑、青、赤などの鮮やかなトレンカディスで、これでもかと言うぐらいに飾られています。

破砕タイルと呼ばれるトレンカディスですがここではガウディ、材料はタイルだけにこだわらずガラスも使用していて他には無い非常に美しい仕上がりとなっています。

IMG_2489 【グエル公園】★★★★★
 ガウディの大スポンサーでもあり、理解者でもあったグエル伯爵が計画した…

 

海底の吹き抜け

建物内部の中央パティオは、海底や海底洞窟をイメージして造られていて、別名”光庭”とも呼ばれます。

4つの壁面にはガウディ・ブルーとも称される海底をイメージした青の市松模様のタイルが所々カメオ式の立体のタイルと共に、斜め45度の角度で貼られています。

ここで注目すべきはパティオ全体が同じ色に見えるように、強い光を受ける上階には光を吸収し易い濃い色調を、逆に光が届き難い下層には反射率の高い白っぽい色調のタイルを貼り合計で5段階に変化させている点です。

 

また、窓に注目すると明り採りの窓は上の階ほど小さく、逆に下の階になるほど大きくすることにより、部屋に射し込む日差しの均等化を同時におこなっています。

これにより、それまで上階の部屋の温度が夏季に上がり過ぎる問題を解決しました。

尚、この手法はこの後に建設されたカサ・ミラ、そのパテイオに面した窓でも応用されています。


ところで、ガウディが光にこだわったのは、なにもこのカサ・バトリョだけではありません。

彼の作品の全てにおいては、いかに光を取り入れるかが生涯の最も重要なテーマとなっていて、その代表と言えるのが世界で一番明るい教会と言われるサグラダ・ファミリア。

実際、ガウディの工房では自然光を最大に取り入れるための模型を幾つも作り、亡くなる寸前までその為の実験を重ねていました。

 

パティオ一面の壁に貼られたコバルトブルーのタイル。

これだけでも海を十分に表していますが、ガウディはそれに飽き足らず階段のガラスのパネルに工夫をこらしました。

それは表面に敢えて凹凸あるガラスを用いることによって、その向こうの背景となるタイルの青が揺らぎ、まるで目の前にほんとうの海があるようなそんな錯覚を与えてくれます。

更に窓をよく見ると、その幾つかは上下のサイズが違うのに気づきますがこれは窓に2つの機能を持たせたもので、上の大きい方が採光、そして下の小さな方が換気用となっていて、光以外にも換気と熱の循環まで綿密に計算し尽くされたものです。

 

屋根裏

元々は建物に無かった屋根裏部屋ですが、ガウディのリフォームにより新しく付け加えられました。

屋根裏の役目はまず第一に使用人のためのスペースとして、次に夏の暑さや冬の寒さなどの外気温の変化から建物を保護する温度調整室の役目も担っています。

また、屋根裏部屋は柱を排しラジョーラ(Rajola)と呼ばれる地元カタルーニャ産の薄レンガを使いアーチで構成。

これは地元カタルーニャの伝統家屋からインスピレーションを得たもので、カサミラでも同様の屋根裏構造(カテナリーアーチ)が見てとれます。

ただ、両者の違いとしてはここカサ・バトリョでは、レンガの上に漆喰を塗り純白の空間とし、本来なら暗い印象の屋根裏部屋を明るく演出したことです。

 

【カテリーナ曲線(アーチ)とは】

ロープや鎖などの両端を持って垂らしたときにできる、曲線をカテナリーと呼びます。

因みに上下逆向きにした形状にすると全ての部材に均等に圧縮力がかかることになり、力学的に最も安定するため現在でもアーチ橋などに多く用いられています。

では実際にガウディは工事現場でどうやったかと言うと、まずアーチの起点となる2点を定めそこにロープを張ります。

次に、アーチの高さを決め垂れ下がるロープの下の頂点がその位置に来るように調節します。

出来上がった曲線の後ろに板を置いて、その曲線を筆などでなぞって板に移すことによって重力と張力のバランスが完璧に取れたカテナリーアーチを得ます。

後はその曲線通りに板を切り抜き、その上下を逆転させれば、職人達がレンガをアーチ状に積んでいく基本になる枠が完成となります。

分かり易く解説、実験した動画もご覧ください。

尚、ガウディはこのカサ・バトリョの他に既に述べたカサ・ミラの屋根裏、更にサグラダ・ファミリアの身廊、コロニアグエル教会など様々な作品でカテナリーアーチを使用しました。その理由としては安定した構造に加え視覚的にも美しく、またレンガ積みの構造は制作しやすく、経済的な方法でもあったからです。

DSCF1094 【コロニア・グエル教会】 ★★★★☆
ガウディが10年の歳月費やし、カテリーナアーチを極限まで極めた最高傑作と名高い.… 
casamila0 【カサ・ミラ】★★★★★
すぐ近くの世界遺産はカサ・バトリョと共にバルセロナを代表する建築物。

 

屋上

屋上の見どころの一つは建物正面の屋根。表のグラシア通りから見える部分のタイルは大きく、それはドラゴンの背中(鱗)をイメージさせます。

また、その反対側のタイルはオレンジ色の細かなモザイクのピースを使うことにより、爬虫類の腹をイメージしたもので、非常に考えられた造りとなっています。

もう一つの見どころは、合計27本ある煙突。それらは4つのグループに束にまとめられています。

揺れる様に曲がった煙突は波、表面に貼られたトレンカディス、その姿は群生するキノコを模したとも言われますが一見しただけでは煙突と思えない何とも不思議な造りはガウディならではのもです。

以上でツアーは終わりになり、所要時間は約1時間から一時間半となります。

 

【煙突に込めた意味】
ガウディ建築にみられる特徴の一つとして、その奇抜な煙突があります。建物の中では脇役でどうでもいい存在のはずが非常に凝った造りが多く、ガウディは煙突にかなりこだわりを持っていました。

一説には、魔物が家に侵入する際に煙突こそが一番の弱点と言う意識が中世の昔から人々にあり、ここを守る意味で荒々しく武器の様に尖った煙突にしたり、またカサ・ミラの場合では兵士の顔になっているのもその為です。

このカサ・バトリョの煙突も先がとがり横にはカバーが付いて、魔物が侵入できないように開口部を隠した造りになっています。

casamila0 【カサ・ミラ】★★★★★
ガウディが54歳の時に設計し1905年から1907年にかけて実業家のペレ・ミラと.…
IMG_2489 【グエル公園】 ★★★★★
 ガウディの大スポンサーでもあり、理解者でもあったグエル伯爵が計画した…
IMG_0126 【グエル邸】★★★★☆
アントニ・ガウディの良き親友であり、最大のパトロンであった実業家エウセビ.…
201501140624364fb 【カサ・ビセンス】★★★☆☆
ガウデイの初期の作品で他との違いは、直線的な構造の煙突が見れ…

 

新設アトラクション

コロナ以降2021年より新たに上記の主要見学スポット以外に、「ガウディキューブ(全チケット入場可)」と「ガウディドーム(シルバーとゴールドチケットのみ入場可)」も追加されました。

 

(写真1)

「ガウディキューブ」は、空間デザイナーのレフィーク・アナドールがプロデュースした3分ほどのショーで壁、天井、床がスクリーンとなり360度で映像と音楽が体感できます。

ただ、建築好きの方や、建築の専門家などガウディ作品を純粋に楽しみたい方達からは全く必要の無いアトラクション。

世界遺産をただのテーマパークに貶めると、次の日本人建築家の隈研吾氏によるデザインされた階段と共に酷評されています。

 

隈写真2

 

 

ライトアップ

サグラダファミリア程、感動的ではありませんがここもライトアップされます。

時間は日没後に暗くなってから深夜1時まで。立地が良いのでグラシア通りでのショッピングの最後、夕食の後などに立ち寄るのも簡単です。

また、サンジョルディの日(4月23日)やクリスマス期間などの日は、特別なイベント装飾がおこなわれます。

ただし、地元の見慣れた人にとってはそれはそれで楽しめますが、旅行で一度しか来られない方ならやはりガウディ建築はオリジナルで見たいはずですし、写真を撮って残したい方でしたそれらの日を外すと良いかと思います。

 

見どころムービー

カサバトリョの主な見どころを集めてフォトムービーを作ってみました。

 

アクセス一覧

カサ・バトリョ、主要観光スポット間のアクセス一覧を実際に地下鉄に乗って歩いて移動した完全動画解説。

【カサ・バトリョ ➡ グエル公園シャトルバス乗り場】
【カサ・バトリョ ➡ サグラダ・ファミリア】
【カサ・バトリョ ➡ カサ・ミラ】
【カサ・バトリョ ➡ カタルーニャ音楽堂】

 

アドバイス&まとめ

数あるガウディの作品の中で、完成度と言う面においてはトップレベル。

ここが必見スポットであることに疑う余地はありません。

唯一の欠点と言えば建物所有者が民間企業(飴玉お菓子のチュッパチャプス社)のもので、貪欲なほどの営利目的を第一にやっているせいで入場料が非常に高いことです。

ただ、最近は他の観光スポットも負けじとどんどん値上げされたので、バルセロナに住んでる者として恥ずかしい限りですが、それはバルセロナの観光相場と納得してください。

入場チケットには色々な種類があって悩むところですが、どのチケットも時間指定が必要です。

一番シンプルなBlueか、あれこれ考えるのが面倒なら全て楽めると割り切って一番高いGold、そのどちらかがお勧めです。
最近はPlatinum(プラチナチケット)も発売されていますがGold(ゴールドチケット)との違いは、キャンセルが出来るか、日付変更が出来るかの違いです。

実際に比較した詳しい記事、チケット購入の手順などは下の関連記事にまとめてあるのでご覧ください。

 

【最後に…】

この記事を読まれ役に立ったと思われる方、バルセロナで一番クオリティーが高いフラメンコショーのタブラオ・コルドベスの予約代行を公式サイトで予約されるより僅か1ユーロですがお安くやっています。、観に行かれる予定の方は弊社にてお申込みく頂けると、バルセロナウォーカー記事更新のカンパになるので是非お願いいたします。詳細はここ

 

 

 


お勧め度:19点/20点
★★★★★(4.75)


 

住所 Passeig de Gracias 43 地図はこちら】
URL https://www.casabatllo.es/en/
電話 93 216 03 06
時間 基本は365日年中無休 9:00-22:00 (最終入場は21:00)
但し、事情により早めにクローズになる日もあるので事前にHP、または入り口で確認
料金 Blue: 一般35€、学割(学生証提示)・13-17歳29€ 65歳以上32€、13歳未満無料
*上記はオンラインでの事前購入料金。窓口で買うと4€高くなります。
最寄り駅 パセジ・ダ・グラシア駅
3 号線から徒歩約1分、 4 号線もしくは 2 号線から徒歩約7分
所要時間 1時間15分

 

 


記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。

この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。。 記事最終更新 2024.2.16

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2025年春 最新版 完全解説 サグラダ・ファミリア教会

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サグラダ・ファミリア教会は、スペインで最も有名な見どころとして、グラナダのアルハンブラ宮殿と双璧をなしています。実際、バルセロナに来る97%の旅行者が訪れる屈指の観光スポット。

ここでは、その見どころを旅行ガイドブックの数倍のボリュームで徹底的に解説します。

 

概要

建築家アントニ・ガウディの代表的な作品として既に130年以上経ちますが、現在まで未だに建設工事が延々と続く教会として知られ、その途方もなさ、訳の分からなさ故に世界中から、さすがラテンの国スペインだと称賛されています。

さて、サグラダ・ファミリアの歴史を紐解くと、その起源は1866年、宗教専門書の店主で慈善活動家でもあったジュゼップ・マリア・ブカベリャが、バルセロナに聖ヨセフ信仰協会を設立した事が始まりとなります。

ほどなくして会長のブカベリャは、この会員の寄付を建設費に充てる事でキリストの聖家族に捧げる贖罪教会をバルセロナに建てる事を決意しました。

これがサグラダ・ファミリアの前身です。ちなみに、サグラダ・ファミリアは、ヨセフ、マリア、イエスから成る「聖なる家族」を意味する言葉です。

【聖家族】
キリスト教で幼児イエス=キリストと母マリアおよび父ヨセフの三人の家族、これが古来より家族の原形とされしばしば絵画や彫刻の題材として扱われて来ました。Sagrada Famíliaとはラテン語Sacra Familiaを語源とした、カタルーニャ語です。

建設着工まで、その後約5年程の準備期間を経て1882年3月19日サグラダ・ファミリア教会の建設がスタートします。この際、初代の主任建築家には当時無名のアントニ・ガウディではなく、無報酬で設計を申し出た建築家フランシスコ・デ・パウラ・デル・ビリャールが就任。

当時、ビリャールが考案した教会は典型的なネオゴシック様式の教会で建物最大となる塔部分の高さでも85mほど。現在建設中のサグラダ・ファミリアの塔の高さが172.5mになる事を考えると、当時の建築構想は今よりもかなり小規模だったと言えます。

建築は着工後一年で主任建築家のビリャールと、建設アドバイザーを務めていたジュアン・マルトレイの間で建築材料を巡って意見が対立。

更に依頼人であるブカベリャが予算的な面からマルトレイの意見に賛同したため、結局ビリャールは建築主任を辞任、そして新たに2代目の建築主任として白羽の矢が立ったのがこの時、若干31歳のアントニ・ガウディでした。

ガウディ生前の間に完成したのは地下聖堂と生誕のファザードのみ、ガウディの死後にも工事は続けられはしましたが1936年のスペイン内戦の混乱を経たあとの予算不足や、100人の地元著名人が建設継続反対を訴えるなど様々なマイナス要因が重なり、サグラダ・ファミリアの建設はその後30年近くも滞ってしまいます。

そんな絶望的な状況により、当時は未完成のまま残して博物館にすると言う案もあったほどです。

21 世紀に入っても完成まであと200年はかかるだろうと言われながら、その後も細々と建設が続けられていましたがそんな中、転機となったのはグローバル化による観光客の爆発的な増加による入場収入です。

既にそれは建設資金の全てを蓄えたとも言われる程の潤沢な予算をもたらしてくれました。

2010年ローマ教皇ベネディクト16世によって「バシリカ」に認定するミサが執り行われたのを大きな契機に、ガウディ没後100年に当たる2026年の完成を目指し急ピッチで建設が進んでいましたが、新型コロナウイルスの影響を受けて現行の2026年からずれ込むことになりました。

 

完成イメージ

saguradajpkansei

完成したらこのようになるそうです。ベージュ色の部分がすでに出来上がった部分。

クリーム色の部分が未完成の部分です。中心になる170メートルの最も高い「イエスの塔」をはじめ、まだ建設される塔がいくつか残っていて、2021年12月遂にマリアの塔(写真の一番右側の塔)が完成しました。

 

建設の歴史

http://i0.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/07/syasins.jpg

工事の歴史で重要なものを幾つかここで述べると。
・1882年 工事開始の定礎が置かれる
・1913年 生誕の塔の高さが66メートルに達する
・1926年 ガウディが路面電車の事故により死去
・1933年 生誕の塔が完成
・1935年 スペイン内戦この後17年間にわたり工事停止
・1988年 彫刻家ジョセップ・マリア・スビラックスが工事に参加
・2010年 ローマ法王訪問。寺院からバシリカに昇格

当初は完成に300年はかかるとささやかれたサグラダ・ファミリアも、ようやく完成の目途が立つようになりましたが、サグラダ・ファミリア建設の歴史の中で一番暗雲が立ち込めたのが1935年からの内戦でした。

この時、建設を進める上で指標となっていたガウディが大量に残した図面、模型が殆ど消失破壊され、以降に作られた部分とガウディが作った部分に決定的な差がでることになりました。

http://kamimura.com/wp-content/uploads/2020/09/kurun.jpg 【ケルン大聖堂VS サグラダ・ファミリア】
サグラダ・ファミリアの工事が
語られるときいつも話題になるのが、既に100年もの期間を要しているにも関わらず未完であることですが、実はこの信じられない長さもヨーロッパの大規模な教会建設ではごく普通なのです。ケルン大聖堂に至っては完成までに600年以上の歳月を要したほどで、それからするとサグラダ・ファミリアは完成まで400年工期が残されていると言えます。

 

感動のイメージビデオ

イメージCGには出てきていませんが、栄光のファサード側の道を渡ったブロックに本当の入り口が出来ることになっています。日本では全く語られていませんが、栄光のファサードの前の2ブロック(写真右下)のマンションの住人数百人が2026年に立ち退きさせられます。

そしてその後の更地にサグラダ・ファミリアの正面入場口が出来て最終的な十字架の形に完成(写真左右下、赤枠が現在の建物)となります。ですので本当の完成は2026年以降の何時になるか未だ分かっていません。

 

見学の基本

まず入場チケットはどの種類を選ぶかとなりますが、一生に一度の訪問なら悔いを残さないうえでも「入場+塔」へ登れるチケットをお勧めします。またその場合、オーディオガイドも付くので個人旅行で来られる方にはもってこいです。

次に見学時間の目安としては入場から生誕、そして受難ファサードと内部の見学、更に塔に登り、そのあと地下の博物館とお土産ショップを入れて約1時間半。

特に建築を勉強したとか思い入れがある方は、じっくり見学したとして大体3時間くらいが目安です。

見学の流れは、入場➡生誕のファサードの外観見学➡塔➡教会内部➡受難のファサード➡博物館➡お土産ショップ➡退場。

と言う感じになりますが、オーディオガイドを借り(左下写真)教会内に点在する案内番号順(右下写真)に進んでいくと見落とし無く回れるはずです。

もし、見落とした箇所をもう一度見たいという場合は、博物館の後にもう一度戻って見てから退場されると良いでしょう。

あと、教会の敷地の外にも写真スポット(リンクは下)などがあるので、入場前もしくは入場後にそちらの方へも行ってみて下さい。では、これよりサグラダ・ファミリアの見どころを解説していきます。

sag11 【予約方法】
サグラダ・ファミリの事前チケット予約購入の方法を徹底的に持てる力の限り説明します。
【サグラダ・ファミリア撮影ポイント4選】
バルセロナ観光の目玉、サグラダ・ファミリアに来たら思い出写真はここで撮ろう!

 

生誕のファサード

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サグラダ・ファミリア教会は別名、立体曼荼羅ならぬ‘立体聖書’とも呼ばれています。東側の生誕ファサードには、マリアの受胎告知に始まり、イエス・キリストが誕生し成長していくまでの各エピソードが彫刻によって表されています。

まずファサードには左から順に父ヨセフを象徴する「希望の門」、イエスを象徴する「慈愛の門」、母マリアを象徴する「信仰の門」の3つから成り立っています。ここでそれを更に詳しく見ていきます。

 

http://i0.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2016/12/1-IMG_0411-003.jpg http://i1.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2016/12/1-IMG_0413-002.jpg

.【エジプトへの逃避行】ヘロデ王のイエス殺害計画を知り、幼いイエスを胸に抱いたマリアたちがエジプトへ逃げる場面。

【幼児虐殺】イエス・キリストの誕生を知ったヘロデ王は、王の座を失うことを恐れ生まれた幼児を見境なく殺すよう命じます。赤ちゃんを殺そうとする兵士に、母親がすがりつく場面。

 

http://i1.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2016/12/1-IMG_0418.jpg http://i1.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2016/12/1-IMG_0422.jpg

.【聖母マリアの載冠】キリストが聖母マリアに冠を授ける場面、その横(左下)はマリアの婚約者、夫にしてキリストの養父でもある聖父ヨセフ。

【受胎告知】大天使ガブリエルが、マリアに神の子の母に選ばれた事を告げる、中世の西洋絵画で見かけるお馴染みの場面。

 

http://i2.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2015/03/1-IMG_0419.jpg http://i1.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2016/12/1-IMG_0420-001.jpg

.【ラッパを吹く天使】キリストの誕生を告げるラッパを吹く天使たちは、ガウディが実際に3人の軍人をモデルにして制作したと言われます。

 

http://i0.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2016/12/1-IMG_0409.jpg http://i1.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2016/12/1-IMG_0425.jpg

.【奏楽の天使たち】ファサードの正面左に3人、右に3人、合計6人の天使達が、それぞれハーブ、ファゴット、バイオリン、民族楽器を演奏している場面で、この幾つかの像は日本人彫刻家の外尾悦郎氏の制作によります。

 

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.【キリスト生誕】生まれたばかりのキリストの養父ヨセフと母マリアが見守る場面。

 ⑧ 【羊飼いの礼拝】最初に星を見て神の子イエスの誕生を知った羊飼いたち、彼らがベツレヘムに向かって礼拝する場面で、この羊飼いは神に対しての私達、民衆の姿を表していると言われています。

 

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.【聖母マリアの訪問】聖母マリアが神の子キリストを身籠もったことを伝えるため、従姉のエリザベトを訪ねている場面。

 ⑩ 【働くキリスト】大工である養父ヨセフを手伝って働く若きキリストの姿を描いた場面。

 

それぞれに意味ある彫刻

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マリアの受胎告知に始まり、イエス・キリストが誕生の物語を示す像の数々を見た後は、次にファサードに埋め込まれた彫刻を見て下さい。

聖書の逸話や小さな象徴に込められた意味、それを予め知った上で見ると面白さがぐんと増すこと間違いなし。

では、ここでは主な8つを解説します。

 

 ①  ファサード中央上部にある「生命の木」と呼ばれる糸杉にハトがとまっています。これは腐りにくい常緑樹である糸杉が永遠の命の象徴であり、ハトは神のもとに集まる信者たちを 表現しています。

またその頂上にある彫刻は、赤い部分がギリシャ語の「神」の頭文字であるT、その真ん中にある✖がキリストのシンボルである十字架、更にその上に止まっている鳩が精霊、これら全て合わせて聖三位一体を表しています。

尚、塔の側面に縦に開いた穴には瓦の様な石板が下向けにはめ込まれていますが、これは塔の中に設置された鐘の音が下の街に向かって響く様にしたものです。

 

20160718003923 【三位一体説】
キリスト教の根幹である、イエスの本姓についての見解で、「父(神)と子(イエス)と精霊」は三つの位格をもつが本質的に一体であるという説のことです。宗教改革後のプロテスタント諸派も三位一体説においては一致しており、キリスト教の最も重要な教義となっています。

 

 ② 次に「生命の木」の下にあるイエス・キリストを表すJHSの文字 。ファサードの端まで歩いて行って見上げないと確認できないのですが、そのJHSの文字の裏の十字架の両端にはギリシャ文字の「Α、Ω」が彫ってあります。

Aはギリシャ文字の最初の文字Ωは最後の文字、英語なら「A、Z」、日本語のひらがなで言うところの「あ、ん」。これすなわち最初と最後、この世の始まりと終わり全てを司るのはキリストだけと言うことを示しています。

尚この「Α、Ω」はガウディ作品の最高傑作と言われるコロニア・グエル教会をはじめ、モンセラット、その他の教会にも隠し文字のごとく、必ずどこかに埋め込まれているので興味ある方は探してみて下さい。

 

 . 今度はJHS文字の下を見ます。すると岩が解けて垂れ下がった様に見えるのが実は氷柱(つらら)を表現しています。

理由はキリストが生まれたと言われる季節、冬を表現するためにこの生誕のファサードでは全体に氷柱があしらわれています。

. 次に氷柱から右に目を移すと、小さくほとんど誰も気が付く人はいませんが、手のひらとその中心に見つめる目があります。一見謎めいているこれは、聖書で言うところの導く手と全てを見る目です。

これが表しているものは何かと言うと、これこそが神の摂理と言われるものです。

 

中央の愛徳の門、教会の入り口の上に立つのが、いわゆる東方の三賢人をキリストの元に導いたベツレヘムの星。またその星の下が流れ星の尾になる部分です。

. 次にその下を見ると、緑色装飾の入り口の扉があって、これは日本人彫刻家の外尾氏の作となりますが、ガウディとは全く関係なく氏のオリジナルで少し違和感があります。

 

. 3つある門、ファサードの中央に位置し愛徳の門の両端の柱、聖ヨセフの柱とマリアの柱を支えているカメは‘変わらざるもの’を象徴しています。

ちなみに、このカメ一見同じ様に見えますがバルセロナの海側に位置する聖ヨセフの柱を支えているのは海ガメで、山側に位置するマリアの柱を支えているのは陸ガメというガウディらしい凝りよ。サグラダ・ファミリアを実際訪れた際は是非その違いを確認してみて下さい。

  ⑧ 次に礼拝ファサードの両端にあるカメレオンの彫刻は「変化」を表し、‘変わらざるもの’を象徴する亀と対局をなします。

塔へ上がる

エレベーターで塔に登ると、中で係員から簡単な解説があります。エレベーターを降りた後に、更に少し階段を上ると街の半分が一望できます。

生誕のファサードにある数々のオブジェや彫刻が間地かに見ることが出来、棟内の階段はスリル満点。

百聞は一見に如かず、ネタバレなんて気にせず下の動かせる360°画像で実際に塔からの眺めをご覧ください。

Post from RICOH THETA. #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

*画像をクリックすると生誕の塔上の360°画像が、ご自分で好きな方向に動かして見れます!

 

螺旋階段

多くのガウディ建築の中で多用される自然をモチーフした造形作品。生誕のファサード、教会の裏側にあたる後陣のファサードで見る木や草、そして亀、蛇、トカゲ、カエルなどの動物。

この尖塔内の階段は巻貝の中の構造にヒントを得て造られたものです。

塔によって右巻きと左巻きがあり、その幅は非常に狭く降りて行く途中まるできりもみ状態に落下していく錯覚を覚えます。

 

img_9949-1 【どちらの塔がお勧めか、徹底検証】
塔に登るなら生誕それとも受難側?それぞれの長所と短所は比較したその結果はいかに!

 

受難のファサード

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生誕のファサードを見た後は、今度は受難のファサードを見て行きます。

生誕のファサードとはスタイルが一変、この受難のファサードの彫刻はカタルーニャ出身の彫刻家ジョセップ・マリア・スビラックスによるものです。

日が沈む西に面した受難のファサードは、最後の晩餐から磔刑、そして昇天の場面までキリストの受難と死が一切装飾のないシンプルな現代彫刻によって表されています。

 

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受難のファサードについて、一つづつ詳しく解説していきます。

見方としてはファサードの左下の最後の晩餐  ①  から、「S」の字を描くように上にエピソードが進んでいくので、それを順に追って見ていきます。

 

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 ① 【最後の晩餐】 キリストが処刑される前夜の最後の晩餐の場面は、数々の名画の題材にもなりました。その際の弟子たちの苦悩の表情を、ここでスビラックスは直線で描きます。

  ② 【16数字の板】 「ユダの接吻」の後ろに見える、合計16個の数字が描かれた一枚のパネル。

その4つの数字を縦、横、斜めいずれの組み合わせで足しても「33」となります。その数字はイエスの死んだ年齢の「33」を表しているのです。

 

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 ③ 【ペテロの否定】キリストが捕らわれた後、弟子のペテロがキリストを知っていることを否定した場面。後ろの三人の女性が三度に渡り否定したことを表しています。

  ④ 【この人を見よ】鞭打ちの刑の後に、イリスと民衆の前にさらし者にされる場面です。

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 ⑤ 【イエスの裁判】ここで手を洗うのはローマ総督のピラト。自分の立場を守る為に無罪だと知りながらキリストの運命を決めることを放棄した場面です。

  ⑥ 【ロンギネス】キリストが磔になった際に、更に脇腹に槍で突き刺したとされる冷酷な兵士です。

 

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 ⑦ 【ネガのレリーフ】十字架を背負わされ自ら歩くキリストに、汗を拭うよう布を差し出したヴェロニカ。その布にはなんとキリストの顔の跡が残ったという場面です。

ここでスビラックスは、ガウディへのオマージュとして、ローマ兵の仮面にはカサ・ミラの煙突を模した仮面をかぶせ、兵の左に立つ福音者はガウディその人を表しています。また地下の博物館にはモチーフになったガウディの写真が展示されていますので是非確認してみて下さい。

  ⑧ 【3人のマリアとキレネ人シモン】倒れたキリストのそばで聖母マリア、クレオファスのマリア、マグダラのマリアの3人が嘆き悲しむ場面。そして右側にはキレネ人のシモンが、キリストが磔された十字架を今まさに担ぎあげようとするところです。

 

http://i1.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2016/12/1-IMG_0477.jpg http://i2.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2016/12/1-IMG_0479.jpg

 ⑨ 【サイコロ遊びにふける兵士達】キリストが十字架に磔になっているにも関わらず、キリストから奪い取った衣服を賭けて兵士達がサイコロ遊びをしている場面。

  ⑩ 【キリストの磔】磔で死んだキリスト、その傍らにいるのはヨハネに慰められる聖母マリアとマグダラのマリア。キリストの足元の右には死を意味する頭蓋骨が置かれています。

 

.⑪ 【キリストの埋葬】ヨセフとニコデモが布に包まれたキリストを埋葬しようとしている場面。その後ろには、膝まづく聖母マリア。

【鞭打ちのキリスト】受難の門の入口の前には、鞭打ち刑を受けるキリストの彫刻。その後ろに見える「福音の扉」には、キリストの生涯最後の2日間についての出来事が新約聖書より8,000文字が抜粋され、またその中でも特に重要な部分については金色の文字で書かれています。

 

受難の塔へ上がる

生誕のファサードと同じでこちらもエレベーターで塔に登ることが出来ますが、違いは生誕の塔よりさらに15メートル高い所まで行ける事。また工事が続く現場が眼前に広がり、リアルに現場体験できるのは興味深いところ。

重さに2トンにもなる、金色のキリスト像が鎮座する展望台渡り廊下も広くて生誕のファサードの様な窮屈さは無く、ゆっくり心置きなく見れます。

 

ピナクル(小尖塔)

1-img_0489

塔の先端部分はピナクルと呼ばれるもので、そこには鮮やかなモザイク装飾が施されています。これには意味が込められていて上部から司教帽、杖、指輪が表現されています。

現在は生誕と受難それぞれ8本の塔と聖母マリアに捧げる塔のみが完成していますが、今後はマタイ、ルカ、マルコ、ヨハネの4本の塔、最後は最も高い塔となる170メートルのキリストに捧げる塔、合計18本が建つ予定となっています。

 

後陣のファサードと聖具室

ガウディは前任者が残した未完の地下聖堂を完成させると、次にガウディが建設に取り掛かったのがこの後陣のファサードです。デザインは基本的にはゴシック様式を模したもですが、ここにもガウディの独自性を見ることが出来ます。

特に壁に貼り付いている幾つものガーゴイルがそうで、従来のゴシック様式でも想像上の魔物が多く使われていましたが、ガウディは敢えて日常の自然の中で見られる動物や爬虫類、例えばヘビ、カタツムリ、トカゲ、カエル、巻貝、更にカメレオン、サラマンダーなどを用いました。

尚、ヘビやトカゲが下を向いているのは口から水を吐き出すと言う機能以外に、それはマリアのシンボルが放つ純潔から逃げる悪魔の姿を現しているとも言われています。

また、サグラダ・ファミリアから徒歩8分ほどにある世界遺産のサン・パウ病院の病棟の屋根にも多数のガーゴイルを見ることが出来ます。もしサグラ・ダファミリアの後に行かれる方は、その違いを是非比べてみて下さい。

 

ガーゴイルとは?

ガーゴイルとは西洋建築の屋根に設置される雨どいの機能を持つ怪物をかたどった彫刻のことを指します。雨の際は樋から伝わって来た水が最後に怪物の口から流れるように設計されています。諸説はありますが意味としては魔除け。

また逆に聖なる土地へ怪物が入れないことを示す為とされ、サグラダ・ファミリアの場合は聖なる教会内へ悪魔の侵入を防ぎ、サンパウ病院の病棟の屋根に幾つも並ぶ不気味な怪物をかたどるガーゴイル。

それは病で苦しむ人達のいる病棟へ悪魔の侵入を防ぐと共に、病の気を外へ吐き出すという意味で設置されています。

 

2014-12-01 (18) 【サン・パウ病院】★★★★★
サグラダ・ファミリアから徒歩で8分程にある世界遺産は病院と言う…

 

聖具室

後陣のファサードを更に見ていくと、その端に背の低いドームが建っています。この建物は宗教行事で使う様々な用品を収める聖具室で、12壁面からなるドーム。

現在1つのみですが2026年までにはもう一つ作られることになっており、後陣のファサードの左右の端にそれぞれが並びます。

尚、ドームの上のレリーフはイエス・キリストのシンボルである葡萄を摘む人と、民衆のシンボルである羊を表しています。

http://i1.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/06/kohitujisan.jpg  【迷える子羊】
新約聖書のマタイによる福音書にあらわれる言葉「迷える子羊」は、私達大衆を羊の群れの中からはぐれてしまった迷った子羊に例えたもので、それは人生の中で起きる色々な問題に直面したときにどうしてよいか分からず迷っている人達を指します。また、羊飼いはその子羊を正しい道に導いてくれる人、すなわちキリストを指します。

 

聖堂内部

教会を支える柱は4種類の石が使われ、天井近くに達するとそれらは枝を広げ、まるで木の葉が生い茂っている森のようです。

生前、建築は光を操ることと語っていたガウディが100年前に目指した自然の明るさに満ちた教会、上を見上げると木々の間から太陽の光が差し込み、それはまるで森の中にいるような錯覚に陥り、ガウディ作品の一つグエル邸のドーム天井をも彷彿させます。

 

guerudoomu 【グエル邸】
ガウディのスポンサーでもあり友人でもあったグエル侯爵の自宅は旧市街の…

 

ステンドグラス

一般的に教会の内部は薄暗いものですが、サグラダ・ファミリア教会の内部には大きなステンドグラスを通して陽の光が入り込むため、自然な明るさなのがとても印象的です。

生誕のファサード側は青と緑色(写真右)がメインの色となるステンドグラスを使い、バルセロナの海である地中海をイメージさせています。

そして、受難のファサード側(写真左)は主にオレンジとグリーンで構成されています。この2つのステンドグラスの違いは色の差だけかと思う人も多いのですが、それ以外に大きな違いを感じるのが午後です。

 

夕方になると西日を受け、まるで燃えるようなオレンジ。ごらんのように教会内一面が色の洪水に包まれます!お勧めは日の入り3時間前から、2時間前ぐらいの間の1時間が最も鮮やかになります。

バルセロナの各月の日没の平均時間は以下になります。日の短い冬の12月だと14時半頃、逆に日が長い夏7月だと18時半ぐらいからの1時間が目安になります。

天井飾り

1-img_0553

サグラダ・ファミリア教会の主祭壇の天蓋飾り。

これ自体はガウディの作品ではありませんが、麦とブドウで飾られた天蓋は生前のガウディ作品の一つであるマヨルカ島のカテドラルの天蓋飾りを元に、彼の死後に作られました。

 

教会付属の学校

受難のファサードの横にひっそりと佇むこの建物は、ガウディがサグラダ・ファミリア教会で働く労働者の子供達のために教会の角地に建てた付属学校です。

地味で小さな作品ながらも天井を波のようにうねらすなどの工夫により、最小限の材料で最大限のスベースをガウディは生み出すことに成功しました。

尚、現在建つものは1936年の内戦で破壊された後に再建されたものです。

地下博物館

少し入り口が分かりにくいのですが受難のファサードを出て左、付属学校の手前に地下博物館があります。

サグラダ・ファミリアの入場料にはこの見学も含まれており、建設当初の貴重な写真やガウディのデッサン、模型、資料などの展示、更には実際の建築に使う模型製作の工房を目の前で見ることができます。

展示の中で見逃せないのが、錘と糸を利用した有名な逆さ吊り模型。

カタルーニャの聖地モンセラットの奇岩をモデルにしたと言われるサグラダ・ファミリアですが、ガウディは設計にあたっては複雑な計算はおこなわず「フニクラ」と呼ばれる逆さ吊り模型を使い、自然な曲線に加え力学的にも安定した設計を達成しました。

尚、地下博物館に展示されている模型は、サグラダ・ファミリアの建設のテストベンチとなるプロジェクトとして知られるコロニア・グエル教会の構造実験に使われたものです。

ちなみにこの模型の制作にガウディは10年もの歳月を費やし、結局はコロニア・グエル教会が未完成に終わったその原因ともなりました。

 

DSCF1094 「コロニア・グエル教会」
ガウディの最高傑作と呼ばれる教会は建築好きには根強い支持を得ています
IMG_1897 【モンセラット】
カタルーニャの聖地。奇岩の山に立つ教会の中黒いマリア様が願いを叶えてくれます。

 

売店(お土産)

お土産が買える売店は、2店あって一つは受難のファサード側、そしてもう一つは生誕のファサード側。博物館の最後の出口が生誕側の売店につながっているので、最後にそこで買い物するといいでしょう。

お土産はサグラダ・ファミリアだけでしか買えないものと、バルセロナの他でも買える物があるので、出来ればここではサグラダ・ファミリアでしか買えないものを選びたいですね。

 

無料ミサとガウディの墓

受難のファサード側の当日入場券売り場の左横には地下の礼拝堂の入り口があり、ここは無料で誰でも入ることができます。

ミサ以外の時間は閉鎖されていつでも入れる訳ではありませんが、年間300万人の観光客が訪れる喧騒の教会も、この地下の礼拝堂は別世界。

観光客しかいない上の教会と違って、本当の地元の信者の人達がお祈りしています。また、礼拝堂にはガウディのお墓があるので、時間があれば入場前にお参りしてみてはいかがでしょうか。

 

ミサ参加アドバイス

例えば朝一にサグラダ・ファミリアへ行かれる方でしたら、8:30に地下礼拝堂へ入って内部のガウディのお墓などを見学します。

その後、9時からミサが始まりますがスペイン語のミサを聞いても分からないでしょうし、キリスト教徒で無いなら、ミサが始まる前に信者さん達の礼拝の邪魔にならない様に退出してしまいましょう。

礼拝堂から生誕のファサードまでの移動時間を5分と仮定して、朝一9時のサグラダファミリアの入場に余裕で間に合います。

*地下礼拝堂に入れる時間は朝は8:30~10:30 夕方は18:00~21:00

 

インターナショナルミサ

毎週、日曜日に無料で入場できるインターナショナルミサがあります。

時間は午前9時から10時までの1時間、観光客はもちろんキリスト教徒で無くても誰でも参加できます。

尚、この入場はミサ、礼拝の為に特別に入場できるもので観光目的で見て回ることは一切できません。
ミサの時間中は席から動けませんし、教会入場(8:00)後はは速やかに着席、そして終了(10:00)後は速やかに退場をさせられます。

 

ミサ参加アドバイス

ミサに参加できる人数は800人と制限されていますので、日によっては満席で入れない場合があるのでなるべく早く着くようにしてください。

サグラダファミリアをしっかり見学したい人には、塔には登れない、博物館には入れない、オーディオガイドの利用も出来ない、自由に歩くことは許されないので全くお勧めするものではありません。

取り敢えず無料で中を見たいが、お金は使いたくないと言う方にのみ利用価値があるかと思います。

注意点としては、早めに着いて行列に並ぶので合計で約三時間ほどかかり、その間ずっと拘束されます。

あと、ホテルからは早朝の地下鉄利用となると思いますが、週末の早朝は利用者が少なく治安の面で十分注意が必要です。

アキモト&カミムラの包み隠さずの検証レポートは第154回HILLチャンネルでも見れます。

 

夜景(ライトアップ)

日中の観光だけでサグラダ・ファミリア教会を見終えたと思っていませんか?実は夜景を見てこそのサグラダ・ファミリアなのです。

ちなみに、日中は観光客で溢れるサグラダ・ファミリアもライトアップされた夜は未だ観光客にはよく知られていないので、昼に比べ落ち着いて鑑賞できます

日中、太陽の光の中でみた教会とは違った迫力、それはまるでひとつの有機体のような不思議なエネルギーを感じます。

尚、ライトアップは生誕のファサードがメインで、受難のファサードもライトアップはされてはいますがライトの色のせいもあり残念ながら人気はありません。

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ガウディ語録

ガウディが生前に残した言葉をまとめ紹介してみます。

それぞれの言葉の意味を解説はここではしませんが少しだけ述べると、一見だれの目にも奇抜でとんでもない印象を受けるガウディ作品ですが、実際は非常にシンプルな考えを基に造られたと言うことです。

それを表す言葉として創造的たろうとして脇道にそれてはならない。通常なされていることを観察し、それをより良くしようと努力すればそれでよい」。

以下、20のガウディの言葉を思い出しながら実際にその作品を見ると、一段と理解が深まるはずです。

 

  1. オリジナリティーには起源に戻るという意味がある。オリジナルとはもともとの解決策であるシンプルさに回帰することだ。
  2. 物事を上手くやるために必要なこと。第一に愛、第二に技術。
  3. 世の中に新しい創造などない。あるのはただ発見である。
  4. すべての建築にはヒビがある。またすべての人間に罪があるように、大切なのはこれを致命傷にしないことだ。
  5. 自然界には直線は存在しない。直線は人間に属する。曲線は神に属する。
  6. 全ては、自然が書いた偉大な書物を学ぶことから生まれる。人間が造る物は、既にその偉大な書物の中に書かれている。
  7. 創造的たろうとして脇道にそれてはならない。通常なされていることを観察し、それをより良くしようと努力すればそれでよい。
  8. 美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなければならない。
  9. 創造的であろうとして意味の無いものを付け加えてはいけない。自然の原理をよく観察しそれをよりよくしようと努力するだけでいい。
  10. 役に立たない人なんていないということを覚えておかないといけない。たとえ同じ能力がなくても誰だって役に立つんだ。
  11. 建築とは光を操ること。彫刻とは光と遊ぶことだ。
  12. 世界では何も発明されてないんだ。発明家の幸運は神が全人類の目の前に置いたものを見たにすぎない。
  13. 人間は決して自由な存在ではない。しかし、人間の意欲の中には自由が存在する。
  14. 人間の作るものが神を超えてはならない。だからサグラダ・ファミリアは高さ170mで、ムンジュイックの丘より3m低くなっている。
  15. 私の親友たちは死んでしまい私には家族も、客もいないし、財産もなにもない。だから私はサグラダ・ファミリアに完全に没頭できるんだ(晩年)
  16. 建築に使われる色は強烈で、論理的で、肥沃でなければならない。
  17. サグラダ・ファミリアの工事はゆっくり進むんだ。私のクライアントは別に急いではいない
  18. 未来の建築は自然のイミテーション(真似)に基づいたものになるだろう。なぜならあらゆる手法の中でそれが最も合理的で、長持ちし、経済的だからだ。
  19. 芸術作品というのは誘惑的なものじゃないとならない。また、オリジナルすぎても誘惑の度合いを失ってしまい、それは芸術作品ではなくなってしまう。
  20. お互いを補い、修正する振り返りと行動を交互に使い分けることが必要で、前進するためにも行動と振り返りの二つの脚が同じく必要。

 

知られていない事実

世界遺産は一部のみ

サグラダ・ファミリアは2005年、ユネスコの世界遺産に登録されましたが未完成の建造物が建設途中に世界遺産に登録されたのは、このサグラダ・ファミリアが初めてです。

ところで皆さんは、サグラダ・ファミリア全体がひとつの世界遺産だと思っていませんか?

実は世界遺産に登録されているのは、ガウディが携わった教会の中で最初に建設された地下礼拝堂と生誕のファサード(門の表面と塔)だけです。

もちろんいずれ教会が完成したあかつきには建物全体が世界遺産になるとは思いますが、ただガウディの死後に造られた部分と更にこれから完成までに造られる部分に関しては芸術性ならびに建築物としての価値が低いとの意見もありどうなるか微妙なところです。

 

地元民からの反対

ここでは日本人が知らない、決してガイドブックでは語られない、現在進行中のサグラダ・ファミリアの建築に対して様々な批判、負の部分も敢えてここで語ってみます。

バルセロナ住民でサグラダ・ファミリアを完成を本当に待ちわびている人は僅か。教会とは名ばかりの観光スポットのサグラダ・ファミリアに殆どの市民は興味が無いのが実情で、特に教会に隣接する住民にとっては迷惑以外の何物でもないと言うのが悲しいですが裏の事情となっています。

イタリアと並び敬虔なカトリック教徒が大半を占めたそんなスペインも今や昔。教会のミサに来るのはお年寄りがその殆どで、その数も僅か。年齢が50,60代のスペイン人の友人でさえ、子供の頃に行ったきりもう何十年もお祈りに教会なんて行っていないと平気で言い切るこのご時世。

そんな人々の心が離れていってしまったことなどものともせず、法外とも言える高額な入場料収入を原資に、ただひたすら作り続ける本末転倒のサグラダ・ファミリア教会とは一体?

日本で新たに、神社やお寺(新興宗教除く)が作られないのはなぜか?結局のところ、それはスペインも同じです。実際に地元スペイン人達からも、150年前に計画された教会は今では、時代の置いてけぼりでしかないと言われています。

 

建築、芸術への批判

元々、詳細な図面を書くより石膏模型を使ってギリギリまで変更を加えながら最終的な形を決めていくという、いわば設計と工事を同時に進めるのが、このサグラダ・ファミリアに限らずガウディの手法だったわけですが、亡くなった10年後に起きた1936年内戦で元々多くはなかったそれら資料の殆どが消失。

それ以降は僅かに残った資料を元に、後の建築家達が想像しながら作って来ました。ただこれに関して昔からあったのが、地元芸術家や文化人による大きな批判です。

批判の理由の一つに、それはこれまで日本から来られた旅行者の多くの方も感じたあの違和感。ガウディが生前造った生誕のファサードと、それ以外の部分があまりにも違うことです。

特に受難のファサードをデザインしたスビラックス氏に対しては、過去には市民の反対デモも起きた程。結局のところ天才ガウディの建築を受け継いだのが凡才の建築家達、凡才の彫刻家達(外尾氏も残念ながら作品レベルが低くそれに含まれると言われています)だった事が、何よりもサグラダ・ファミリアの不運でした。

ただ一方ではその2つの違いがコントラストとなって、ガウディの偉大さがより鮮明に分かると言う意見も一部にはあります。

また、21 世紀に入っても完成まであと200年はかかるだろうと言われながら、建設がピッチで工事が進む様になった理由として大きかったのは技術の簡略化。

ガウディ本来の緻密な組積構造による建築様式を捨て去り、近代的で安易な鉄筋コンクリート、鉄骨並びにプレハブ構造に変更。更に3DプリンターやIT技術まで導入したとは聞こえが良いですが、結局は手抜。

これらにも大きな批判があり、特に世界中のプロの建築家、芸術家(生前のダリ、ミロなど)からのブーイングは留まるところを知りません。

以上の様な理由でガウディ死後、今も続く建築については最終的に世界遺産から除外すると言う話もあります。

 

 

【最後に…】

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フォトムービ

 

アクセス一覧動画

【サグラダ・ファミリア ➡ グエル公園シャトルバス(運休中)乗り場】
【サグラダ・ファミリア ➡ カサ・バトリョ】
【サグラダ・ファミリア ➡ カサ・ミラ】
【サグラダ・ファミリア ➡ カタルーニャ音楽堂】

 

サグラダファミリア➡グエル公園

グエル公園への移動はタクシーがベストの方法です。


 

@


お勧め度:20点/20点
★★★★★(5.00)


住所 Carrer de Mallorca, 401    【地図はこちら】
URL http://www.sagradafamilia.org/en/
TEL 935 13 20 60
開館時間 4~9月:(月―金)9:00~20:00(土)9:00~18:00(日)10:30~20:00、10月・3月:(月―金)9:00~18:00(土)9:00~18:00(日)10:30~19:00、11月~2月:(月―土)9:00~18:00(日)10:30~18:00
1/1、1/6、12/25、12/26:9:00~14:00
料金 入場のみ:26€
入場券+オーディオガイド+塔のエレベーター:36€
最寄駅 最寄り駅:地下鉄  2    5  号線サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)駅下車すぐ


記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。

この記事を書いた人:カミムラ
生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。旅行代理店オフイス・ヒルを立ち上げ、観光情報サイト「バルセロナウォーカー」にて旅行者に役立つ情報を発信しています。 最終更新 2025.3.25

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特集2025年冬 カルソッツ =バルセロナの冬の風物詩”焼きネギ”=

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12月から3月までの冬季限定の食べ物、カルソッツ(ネギ)。

地元バルセロナの人達にとって季節の風物詩ともなっていて、スペイン旅行の話しのネタにもなること間違いなし!

のカルソッツの食べ方楽しみ方、そして知られざる秘密をここで詳しく解説していきます。

 

本場はタラゴナ県

まず、カルソツの発祥はカタルーニャ州と言ってもバルセロナではなく隣に位置するタラゴナ県。

その中でも内陸に位置するValls(バイス)地方が発祥地となっています。

バルセロナから高速に乗って車で一時間あまり。

周りにネギ畑が広がるのVallsの街にはこれと言って見る物はないのですが、毎年一月の最終日曜日に開催されるカルソッツ祭りには遠方からもネギを求めて多くの人が訪れます。

 

年に一度カルソッツ祭り

毎年1月の最終日曜日に開催されるネギ(カルソッツ)祭り。

バルセロナから鉄道で2時間弱のネギの本場Vallsの模様を取材してきました。

 

正体は実は玉ねぎ

ところで、見た目は日本のネギに似ていますが実はこれは玉ねぎ(白玉ねぎ)です。

地元スペイン人も実際に作っている農家の人以外は殆ど誰も知らない独特な栽培方法によりカルソッツは作られ、ここではその秘密の栽培方法を植物オタク、副業でKokemonを経営するカミムラが読者の皆さんにだけこっそりここで教えます。

まず、日本もそうですが玉ねぎは普通は種をまいて育てるのですが、カルソッツは種の代わりに玉ねぎをそのまま使うという事が大きな違い。

右の写真を見てもらうと分かるのですが玉ねぎを畑に植えると、そこから何本ものねぎの茎(くき)が同時に出ています。

これは専門用語で分球と言い直径3センチを超える玉ねぎを種代わりに植えると、本来一本の茎で伸びる玉ねぎが何本にも分かれて成長していきます。

一本の茎で成長する玉ねぎを分球させて茎が何本も出ると、地下茎の玉ねぎに十分な養分がいきません。

本来なら赤枠にできるはず玉ねぎが肥大せず、商品価値がなくなってしまいます。ですが面白いのはカルソッツは玉ねぎを収穫する目的とせず、初めからネギを目的にしているわけです。

ちなみに、このような栽培をしているのは世界広しと言えどここだけ。

 

カルソッツの一生

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日本で栽培されているネギとは全くの別物で、10月に種を蒔いて翌年の7月に一旦玉ねぎとして収穫。

2か月後の9月に今度はその玉ねぎを種(苗)として畑に植えます。

すると秋から冬にかけてどんどん成長、また分球して大きさと共にネギの茎の数が増え、翌年の1月から最後に花が付きだす4月まで収穫できます。


実に1年半を要する気の長い栽培方法ですが、この事は農家で生まれた人でない限り地元スペイン人でも知っている人はまずいません。

ちなみに、日本では下仁田ネギで代用してカルソッツを出すスペインバルがありますが、既にお分かりの通りそれは大きな勘違いで似ても似つかぬ全くの別物です。

 

マシアで食べる

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毎年冬になると大量に出る葡萄の剪定枝を薪にして、ネギは洗わず外皮も剥かずに一気に焼き上げます
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田舎で良く見かける昔の地主農家の家 独特のスタイルで食べるので盛り上がれます!

カルソッツは日常に家庭で食べるものではなく週末に家族や親戚、友達が集まって食べます。

本場のVallsの村の周りには昔に農家として使われていたMASIA(マシア)と呼ばれる一軒屋をレストランにした店が幾つもあり、週末は地元以外にもバルセロナから訪れる客でシーズン中は大賑わいします。

また、焼き方はブドウ畑の剪定で出た枝を薪に使用し、野外で豪快に焼くのが本場流。

 

カルソターダ

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屋根瓦に載って出てくるカルソッツはコース料理の中では前菜

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 ポロンと呼ばれる容器に入ったワイン  パン・コン・トマテとロメスコソース
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 白インゲン豆と、ソーセジ、羊などの肉  デザートの定番となるクレマカタラナ

カルソッツは野菜ということもあり、それだけでは食事にはならないのでメインに肉料理を普通組み合わせます。

このセット料理はカルソターダと呼ばれ、カルッソッツはその中の前菜という位置づけです。

また、このコースの定番と言うのがあって以下。

① 田舎風のパンを使った自分作るパン・コン・トマテ。
② ポロンと呼ばれる独特の容器に入った樽出しのワイン。
③ デザートとして、クレマカタラナ。
④ 店にもよりあったり無かったりしますがメインの肉に合わせて出てくるCAVA。

以上、これが標準的なセットとなります。

 

食べ方はユーモラス

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カルソッツの食べ方は非常に個性的。

フォークやナイフは一切使わず、手で焼け焦げた外皮を剥いて、ロメスコと呼ばれる地元の名産のアーモンドとトマトを使って作ったソースを付けて食べます。

また、ソースを付けたネギを自分の頭の上まで持ちあ上げ下からネギめがけてパクくと言うユーモラスなもの。

ここで地元スペイン人のちょっとヤンキー系のお姉さんが食べ方の実演をしてくれていますので、参考にしてみてください。

 

 

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ところで、カルソッツを食べる上で一番のポイントはネギの皮の剥き方。

これはバルセロナに住むスペイン人にも案外と良くわかってなく自己流でやっているい人が多いのですが、コツさえつかめば簡単に綺麗に剥けます。

ポイントはまずネギの上部、芯の部分を片手で持ちます。そしてもう一方の手でネギの一番下の根っこが出ていた部分をつまみ、上の手を持ち上げるとスルッときれいに抜けます。

 

カルソッツ必需品

カルソッツを食べるのに必需品は、エプロンと手袋。

素手食べるネギで一番困るのはの焼き焦げた炭で手が真っ黒になること。

以前、ビニール手袋が普及していなかった頃は、特に爪の間に炭が入って手を洗ってもなかなか取れなくて困ったのですが、最近はどこも手袋が付いてくるようになりました。

 

バルセロナのレストランで食べると出来たパンコントマテが出てきますが、このカルソターダでは自分で作ります。

日本から旅行で来られる方は初めてと思うので、ここでパン・コン・トマトの作り方を解説します。

まず、トマトとニンニクをは半分に切ります。ここで注意するのはトマトの切方でトマトは必ず横方向、胴切りにします。

そしてニンニクをパンに擦り付けます、ただしあまり付けると辛くなるのでほんの少し軽く。次にトマトを擦り付けるのですが、トマトを揉みほぐす様にしながら擦り付けると上手くいきます。

そこまで終わったら、今度はテーブルに常備されているオリーブオイルをたっぷり掛け出来上がり。

ちなみに、日本人は遠慮して少ししか掛けませんが、たっぷりオリーブオイルを掛けるのが美味しいパン・コン・トマテを作るコツですので、これでもかと言うぐらいオリーブオイルを掛けて下さい。

あと、好みによって少し塩をふっても良いでしょう。

 

ポロンで回し飲み

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お店の人に主導権を握られ、とことん飲まされ

 

飲み方解説動画

ここでは、いかにも人のよさうなラファエルおじさんが、伝統のポロンを使ってのワインの飲み方を教えます

カルソターダにはドリンクが付いてきます、定番はポロンと呼ばれる尿瓶の様な容器に入ったワイン。

このポロンは、もともとワインを家族や仲間で回し飲みする為のもので、口を付けないで次々と皆で回し飲めると言う優れもの。

最初は少し難しく感じるかもしえませんが、皆で回し飲みすると楽しく盛り上がれること間違いなし。

ただし慣れない日本人は、汚れて困る服でないことが必須条件。

コツは最初は口の近くから初めて徐々に上に持ち上げていくと上手くいくでしょう。ちなみに、顔からより遠く高い所から口に注ぐのが上級者。

 

お勧めレストラン

本来は郊外の一軒家のレストランの野外で豪快に焼いたものを食べるものですが、さすがに市内のレストランでブドウの剪定枝を燃やして焼くわけ にいきません。

その代わりとしてどこもガス台で焼いていて本場のそれとは多少違いもあるのですが、それでもネギ独特の甘みが楽しめ美味しいものです。

ここでは旅行で来られる方でも行きやすい、アクセスの良いバルセロナ市内のレストランをピックアップ。

冬の季節の風物詩のカルソッツを気軽に楽しめる、レストランを幾つか紹介します。

 

Restaurante Carmen

サンツ中央駅から徒歩数分にある、地元スペイン人に人気の炭火焼レストラン。

店は一昔前と言う感じであまり雰囲気があるとは言えませんが、地元客が多く特に週末は活気があり悪くありません。

また、サービスはシンプルですが庶民的な感じで、観光客向けの店によく見かける味気無さもなくいい感じ。

ネギの焼き加減は火の通りが多少弱く感じる時もありますが許容範囲。

この店の最大の特徴はコース料理30.90€の肉が非常に充実していて、お勧め3軒の中でもボリューム満点。

尚、ネギはお代わりこそ出来ませんがメインとデザートも含めると、日本人にはこのぐらいがちょうどの量と言えます。

*最近ネギの焼きがイマイチの時があるので、この店より安定している下のEl Glopをご利用ください。

住所:Valladrid 44 Barcelona    【地図】
TEL:93 330 3688 
営業時間:13:00~16:00、20:00~24:00  定休日:月曜と火、水、日曜日の夜
URL:http://restaurantcarmen.com/
最寄り駅:地下鉄3、5号線Estació Sants駅より徒歩7分  【辛口ジョランダ訪問記事】

 

El Glop

日本のガイドブックに載ったことのある、わりと観光客に良く知られた炭火焼きレストラン。

バルセロナ市内の中心部にこの店の他に2軒の姉妹店がありますが、この本店がその中ではアクセスはイマイチですが一番お勧め。

料理に関しては値段が安いこともあり、ネギのお代わりが出来なかったり、メインの肉が多少貧弱であったりします。

ただし、ネギの焼き加減そしてソースもそれなりの味、更にサービスもこなれているので一応の合格点の範囲。

ちなみにこの店、地元と旅行者が半々という店なので三軒のうちでは一番入りやすいかも知れません。

尚、市内の中心にある2軒の姉妹店の内、CASP店は大箱の観光客向けレストランでイマイチ。

住所:Carrer de Sant Lluís, 24 【地図】
TEL:932 13 70 58
営業時間:13:00~16、  20:00~1 :00  年中無休(クリスマスを除く)
URL:http://elglop.com/taverna-el-glop/
最寄り駅:地下鉄4号線Joanic駅より徒歩6分  【辛口ジョランダ訪問記事】

 

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ベスト、レストラン

1-IMG_0033

地元スペイン人の誰も認めるカルソッツの名店は、バルセロナから車で一時間少しの本場Valls村にあるこの店Cal Ganxo

そのレベルは、上記のバルセロナにあるレストランとは雲泥の差。

本気で極めたい人は、バルセロナウォーカーのモンセラットツアーに+カルソッツランチ追加として催行していますのでお申込みください。

 

訪問動画

 

まとめ&アドバイス

バルセロナで冬の時期にしか食べれない季節の風物詩と言ったら、まず思い浮かぶのがこのカルソッツ。

ただ、バルセロナ市内のレストランで見かけるようになったのは最近のことで、25年前に私がバルセロナに住み始めたときは殆ど見かけませんでした。

近年、炭火焼きレストランで冬にカルソッツ出す店が増えて徐々に定着し、今や冬の週末に家族や仲間と集まってワイワイ楽しく食べる人気料理となっています。

ところでネギの独特の栽培法もそうですが、収穫までに通常の2倍の時間と手間がかかるのがカルソッツ。

まず春に種をまいて秋に玉ねぎを一旦収穫し、それを畑に種として植え直してネギを作ると言う普通のネギ栽培の倍の時間と手間を掛けるのが、いかにも食べ物にはこだわるスペイン人らしいところです。

ところで、カルソッツの発祥は定かではありませんが、私が思うのには畑の端に捨ててあった玉ねぎ。

そこから、たまたま芽が出てネギになっているのを見つけたお百姓さん。

おじさん運悪くその日、お弁当を忘れてお腹がぺこぺこだったこともあり「これを何とかして、食べれないものかのう?」

と、思い付き畑の片隅を見るとちょうどそこに捨ててあったブドウの剪定枝、おおこれは何て運がいいもんじゃ、じゃあこれを使って焼いて食べてみようと焼いてみると「こりゃあ、ネギが甘くてうめえ~」。

更に後日、今度は「ロメスコソースを付けたらどうじゃろかなぁ?」と、家から持参したソースを付けて食べたら。。。 

うんめええ!おりゃあ、ほんに幸せもんじゃぁ~!

となった、それが始まりじゃないかと思うのですがどうでしょう?

 

【美味しく食べるポイント】

最後にこのカルソッツのポイント幾つか述べると。

ポイント1
ネギは太い方が食べごたえがあり甘くて美味しい

その点ではシーズン初めの12月はまだまだネギが成長しきっていないこともありイマイチで、やはり2,3月がベストシーズン。

 

ポイント2
焼き加減は店によってまちまち。

季節物ということもあり、焼き慣れていない店では焼き過ぎて殆ど炭になってしまっていたり、火の通りがあまく半生なんてこともあります。

 

ポイント3
ソースによって美味しさが全然違う。

ネギのサイズ焼き方は経験を積んでいくうちによくなるのですが、経験で越えられないのがソースで店によっておいしい店とそうでない店では満足感が全然違います。

 

ポイント4
ケチケチせずにネギの外皮はざっくり捨てる。

皮をむく時はもったいないと思わず外皮を多めに剥いて食べましょう。

 

ポイント5
カルソターダは、かなりヘビーな料理。

ねぎを食べて次に肉、そしてデザートを食べるとかなりお腹一杯になって日本人なら完食できない人が多いかもしれません。

そんな場合はセットメニューのカルソターダにせず、アラカルトメニューからネギを選ぶと良いでしょう。

ただし、ネギの後もこれでもかと言う感じで出て来る料理、その一連流れは儀式にも近いものがあり日本人の知らないスペイン人の好みや食習慣が垣間見れます。

本当の意味の地元体験がしたい人なら、当サイトとしてはコース(カルソターダ)で食されることをお勧めします。

 

★本場Valls村の誰もが認める名店Cal Ganxoで食べるカルソッツを食べ、更にモンセラット+ローマ時代の水道橋まで入った充実ツアー、絶賛予約受付中。詳細はここから

 

【最後に…】

この記事を読まれ役に立ったと思われる方、バルセロナで一番クオリティーが高いフラメンコショーのタブラオ・コルドベスの予約代行を公式サイトで予約されるより僅か1ユーロですがお安くやっています。、観に行かれる予定の方は弊社にてお申込みく頂けると、バルセロナウォーカー記事更新のカンパになるので是非お願いいたします。詳細はここ

 


記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。

この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。
この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。ジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。。 記事最終更新 2025.03.25

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ダリの家(卵の家)=ダリの遊び心が凝縮された晩年の家カダケス=

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バルセロナからバスで2時間。

フランス国境に近い漁港のカダケスは夏のリゾート地として知られていますが、そこから徒歩20分程のPort-Ligat(ポル・リガット)と言う地中海の入り江にダリがが晩年を過ごした家「Casa Museu Salvador Dali 」。

現在はそのまま博物館として一般に公開されている家を今回は一緒に見て行きましょう。

はじめに

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元々は漁師の家だったものを1930年ダリが購入。

その後40年に渡り改装を続け、妻のガラが亡くなる1982年までここで暮らしました。

またこの家は別名「卵の家」とも呼ばれ邸内には幾つもの卵のオブジェが置かれています。

 

予約必須

IMG_5861

チケットはオンラインでの事前購入が必須となっています。

IMG_5863 IMG_5864

しかし、購入が完了した際にダウンロードして印刷したものはチケットではありません。

予約番号のみで実際のチケットは入場予約時間の30分前に窓口でピックUPしなければなりません。

 

ガイド説明

IMG_5916

予約の指定時間になるとガイドが家に案内してくれます。

一グループ8人で回りますが、家が小さいのでそれが限界というところ。家は居住スペース、アトリエ、そして庭の三つのエリアに分かれています。

 

シロクマお出迎え

IMG_5883

家に入ってまず目に入るのがこの白熊。ダリらしい装飾が部屋中にちりばめられています。

下の写真の部屋には白鳥の剝製。ダリによると白鳥は生の象徴で、横にいる鷲は死の象徴。

 

IMG_5874

また家の中のあちこちにダリが好んだと言われる香りを放つイモテールのドライフラワーが飾られています。

尚、本棚にある本はイミテーションで本物は全てフイゲラスのダリ美術館に収蔵されています。

 

ダリとガラの寝室

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ダリの愛妻のガラ。

生前はダリを残して愛人の元へ走ったりして決して良妻と言えなかったのですが、彼女が死ぬ3カ月前にこの家に戻りダリに看取られここで亡くなりました。

 

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サロンのテーブルに置かれているカタツムリはテイファニーの特注品。

アトリエ

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この家で創作活動を続けたダリのアトリエがここ。

当時使用していた絵の具や筆などがそのまま置かれていて、ダリ好きの人にはたまらない。

 

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まるでつい昨日まで使っていたように置いてある、色の滲んだパレットとパレットナイフ。

 

ピカソ、フランコ将軍と

部屋の一つは生前のダリの写真が数多く展示され、その中には同じスペインを代表するピカソとのショットも。

ちなみに、戦時中にフランスからアメリカに脱出する時にピカソがその資金を援助しました。

また、市民戦争を経てスペインの独裁者となった悪名高いフランコ将軍との写真もあります。

この将軍との会見、握手している様子が彼がその後に非難を浴び続ける原因となりました。

 

庭もダリ

この家の別名「卵の家」と呼ばれる所以になった卵のオブジェが屋根を初め庭のあちこちに置かれ、またオリーブ畑の中にはボートや瓦などで作り上げモンスターをイメージさせる作品が点在します。

古い手漕ぎボートや瓦を利用して作った「瓦礫のキリスト」等も見る事が出来ます。

 

プールもダリ

プールの奥はダリとガラが寝そべってくつろいでいた場所。

横には闘牛士のミニュチュア人形、フイゲラスのダリ美術館でお馴染みのあの唇型のソファー、更に意味不明のイタリアピレリー社のタイヤの看板。

この他にもミシュランのゴム人形や電話ボックスなど、ダリならではの感性あふれる遊び心満載の品々で溢れています。

 

まとめ&アドバイス

バルセロナからカダケス行のバス、そしてそこから徒歩もしくはタクシーと言う行程になります。

ほぼ丸一日かかるダリの家、ここまで来るのは数日のバルセロナ滞在でかなり難しいと思いますが旅行の日程に余裕のある方で、ダリの過ごした日常全てを知りたい方にはお勧めです。

尚、入場チケットは少し面倒、なぜか30分前に着いてオンラインで購入した仮チケットとを交換しなければなりません。

入場開始までの30分は、ダリの家の周りの入江を歩いたりして時間を潰してみてください。

 

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フイゲラスのダリ美術館と、この卵の家を
一日で2か所周りたい人はバルセロナウォーカーのオリジナルツアーもあるので、そちらもご検討されてはどうでしょうか。

ちなみに、プボール城を含めた、ダリ・トライアングル3ヶ所巡りなんかも、バルセロナウォーカーのツアーなら一日で可能です。

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ホテルまでの送迎がついているのでドアツードアで安心、そして楽ちんツアー。

 


お勧め度:10点/20点
★★★☆☆(2.5)


 

住所 Platja Portlligat, s/n, 17488 Cadaqués, Girona,   【地図はこちら】
URL http://www.salvador-dali.org/museus/casa-salvador-dali-portlligat/
電話 972 25 10 15
時間 1/1~1/6(10:30~18:00) 1/7~2/11(閉館) 2/12~6/14(10:30~18:00)
6/15~9/15(9:30~21:00) 9/16~12/31(10:30~18:00) *最終は閉館50分前
休み:1/1、2/7-3/9の月曜、6/8、10/5、11/1-12/28の月曜、12/25
料金 一般15€  学生,66歳以上12€  子供7歳未満無料 チケットは上記HPより
7,8月料金が約20%UPします。
行き方 バルセロナからは、北バスターミナルより約2時間
チケットのオンライン購入はここより。
シッチエスバス停から徒歩15~20分    【バス停から詳しい行き方】
所要時間 1時間

 


記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。

 

この記事を書いた人:アキモト
日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2024.08.03

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