2020年9月現在、無料ゾーンは無くなり、全て有料となりました。グエル公園はガウディの大スポンサーでもあり、理解者でもあったグエル伯爵が計画した英国風の庭園式住宅地です。当時ガウディは今で言うゲーティッドコミュニティーのよう…
ブルジョワ向け庭園住宅
グエル公園とはガウディの大スポンサーでもあり、理解者でもあったグエル伯爵が計画した英国風の庭園式住宅地です。 @ 当時ガウディは、今で言うゲーティッドコミュニティーのように、住宅地を外壁で囲み中へのアクセスを管理できるような宅地計画を作りました。ただ、ブルジョア向けの住宅販売にも関わらず公共の交通手段がない上、敷地面積の6分の1しか建物が建てられないとか、勝手に木の伐採が出来ないなどいろいろな規制があり、結局はグエル伯爵の家(今は学校)、ガウディの家(今はガウディ博物館)の他に実際に売れたのは1軒のみで、夢の宅地造成計画は1914年に断念されることとなりました。 @ 尚、その後1922年にバルセロナ市が取得し管理することになり、1984年にはアントニ・ガウディ作品群として世界遺産に登録され、現在サグラダファミリア、カンプノウスタジアムに次いでバルセロナでは3番目に入場者が多い人気スポットとなっています。 @ 2020年6月よりコロナの影響で無料ゾーンは無くなり、全て有料となりました。また、早朝入場もできなくなりました。今後も状況は非常に流動的で、随時情報更新していきます。 @ |
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「サグラダファミリア」★★★★★ 世界屈指の人気観光スポット見所を、ガイドブック以上に詳しく徹底解説。 |
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【カンプ・ノウ・スタジアム】★★★★☆ 誰もが知っているメッシー 選手がいるFCバルセロナ。 残念ながら試合が見れない.… |
コロナウイルス感染拡大後の、最新状況はこちらより。 |
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グエル公園への行き方と入場口
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主な出入り口は4つ、そのうち正面のみが出口専用となっています | ||
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①地下鉄利用は左入り口 | ②タクシー利用は正面右チケット売り場 | ③シャトルバス利用は右入り口 |
@ グエル公園の主な入場口は3か所あり、それぞれ利用する交通手段によって違ってきます。 @ ①シャトルバスで来た場合。市バス24番でカタルーニャ広場、もしくはカサミラ前から乗って来た場合は公園右入り口から入ることになります。 ②地下鉄を利用しLesepus駅から徒歩で来た場合は公園左入り口から。 ③タクシー、もしくはツーリストバスの場合は正面入り口が近年出口専用に変更されたので、その正面入り口から右に200メートル程行ったところにあるチケット売り場より入場します。 @ 尚、それぞれ3の行き方を以下で徹底解説していますのでご覧ください。 @ |
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【グエル公園への行き方】 地下鉄4号線のAlfons X駅からシャトルバスが出るようになり便利に…。 |
主だった見どころが集中するMonumental Zone
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黄色のエリアが有料のモニュメントゾーンで入り口は4か所。正面ゲートは出口専用でそこからは入れません。 | |||
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上の写真がグエル公園の主な見どころ。ゾーンの左半分に点在するスポットを順番に見ていけるので周るのは非常に簡単。 |
@ 公園内には有料と無料の二つのゾーンがあり、上記地図の黄色の部分でモニュメントゾーン(Monumental Zone)と呼ばれているところが有料で、時間当たり人数(30分ごとに400人)を制限しています。主な見どころの殆どがこのゾーンに集中し、観光所要時間は大体1~1時間半ぐらいをみておくと十分です。 @ 基本は、この有料ゾーンのみの観光で十分です。ただもし時間に余裕があって興味があれば、無料ゾーンの府へも足を運べば良いかと思いますが、タイトな旅程内で他にも色々な場所を周りたい方や、夏場の日中など炎天下で体力のいる季節は、それに見合う程の満足感が得れないかも知れません。 |
見学前に知っておきたいキーワード
グエル公園に着いて取り敢えずガイドブックを見ながら回って行くのも良いですが、事前に知っておくとより理解しやすく、また違った物が見えてくることもあります。ここでは、見学前に知っておきたいグエル公園にまつわるキーワードをまとめてみました。 @ |
【すり鉢】 |
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必要な平地と道路を確保するために作られた色々な建造物 | 一見して分かる住宅には不適のすり鉢状の土地 |
@ グエル公園は冒頭で述べた通り、住宅地として開発されたものですが、その土地は山の斜面となっていて、更に真ん中の有料ゾーンに向かってすり鉢状に凹んでいることで決して宅地としては条件に恵まれたものではありませんでした。平坦な土地が殆どなかった故に、住宅地を作る上で数々の工夫がここでは施されています。まず、凹んだ土地を埋める様にすり鉢の一番底に貯水槽、その上にギリシャ神殿風の柱が並ぶ市場、上はその柱が支える平らな広場と言う3段構造となっています。 @ 広場の裏の無料ゾーンに並ぶ石造りのヤシの木、公園右の入り口から入って直ぐ右手にの高架橋、洗濯女の柱廊などは、車の道路を作った際の基礎となった部分です。と言うわけで一見何の意味で作ったか分からない物も、実はこの特殊な地形を克服するために作られた物です。 @ |
【組積構造】(そせきぞう) |
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一見すると石造りに見えるが、中はレンガ | これがレンガの積み木で出来ているとは驚異的 |
@ ガウディ建築はコンクリートと鉄筋、鉄骨が多用される現在の建築とは大きく違い、レンガを積んだ建物、言い換えれば積み木で出来ています。それは子供の頃に遊んだ将棋崩しの脆さを彷彿させますが、重力、摩擦力、強度を元に計算された構造が微妙にそれらを支えています。 @ 右の画像の柱廊は表面に岩が貼られていますが、中はレンガです。またギリシャ神殿風の柱、これも中はレンガの積み木で出来ています。ちなみにガウディが活躍した頃と言うのはちょうど鉄筋コンクリートが発明され普及し始める頃で、未だそれらが一般的でなかったのと、日本と違い地震の無い土地柄で耐震を考慮する必要がなかったのもその一因と言えます。 @ |
【アーチ、ヴォールト】 |
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波打つようにアーチが奥に連続して続くヴォールト | 柱を斜めにして横に押し出す力を支えるリブを廃した |
@ 既に述べた通り鉄筋コンクリート、鉄骨を使わない組積構造で建設する際は、建物の空間を確保する為に中世から続く建築手法であるアーチで天井を支え、それを延ばしヴォールトを作り道路の下に歩行者用の空間を作りました。 @ ただ、グエル公園で作られた柱やヴォールト、ドームは見るものに、それまでの建築物には無かった特異な印象を与えます。例えばヴォールト天井の重みが外に押し出す力を相殺す為に斜めになった柱と波打つような空間。それは、生前ガウディが言っていた「芸術作品というのは誘惑的なものでないとならない。また、オリジナルすぎても誘惑の度合いを失ってしまい、それは芸術作品ではなくなってしまう」と言う彼の作品に共通する芸術性と言うテーマがあったからです。 @ |
【モザイク】 |
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適当に割れたタイルを貼り付けただけにも見えるが…. | 組み合わせ次第で色々な表情を見せるモザイク |
@ グエル公園に使われているモザイクはカタルーニャ語で言うトレンカディス(破砕タイル)と呼ばれるもので、タイルを一旦細かく砕いた物を建造物の表面に再び装飾として貼り付けたものです。公園内のベンチはもちろん、市場の天井、守衛の家などに大量に使われました。 @ 尚、トレンカディスの基本コンセプトはガウディが示しましたが、それを具体化していったのはガウディも認める天才的な色彩感覚を持っていたジュジョール。これは、グエル公園の見どころとして外せない非常に重要なものです。 また逸話として、ある日ガウディとジュジョールは工事に参加していた職人達に割れたタイルの外観(形、色)で仕分けしカゴに入れるように頼みました。それは職人の中で誰が一番トレンカディスの制作に向いているかを知るための試験であったと言われています。 |
入場口からロザリオの道へ
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シャトルバスを降りて直ぐ目の前の門が公園入口 | 門を越えて右に高架橋、ここは無料ゾーン |
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公園の入場門を越えて進んで行くと巨大な石の珠が並びます。そう、ここがロザリオの道 |
@ では入場口から公園に入って行きます。尚、ここでは既にチケットを予約して持っていることを前提に話を進めていきます。もし、チケットを予約していなかった人は門の手前のチケット売り場で購入できますが数時間後の入場しかなかったり、チケットが完売のこともあるので必ずオンラインで事前に購入しておいてください。 @ さて、中に入りますと前にあるのがロザリオの道です。ラ・ナトゥーラ広場へ続く道の左端には、転々と石が置かれています。この石はロザリオを象徴し、その数は54個*と言われ公園のラ・ナトゥーラ広場を取り囲むように並べてあります。尚、この道は馬車も走れるように設計されていたため、道に球体の石を並べて車道と歩道を区分けする目印にもしたそうです。 *どのガイドブック、また一般には54個と言われていますが実際に数えると133個ありました。原因は不明。 |
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【ロザリオの意外な用途】ロザリオは聖母マリアへの祈りを54回繰り返し唱える際、指で珠を繰りながらその回数を確認するために用いた道具と言われています。では、なぜ必要だったのか?理由は同じ祈りの言葉を54回も繰り返すうちに途中で何回唱えたか分からなくなり、祈りがこんがらかるからです。その様な理由から本来ロザリオは首にかけるものではなく手に持つ物です。実はこのロザリオはキリスト教のみならず、イスラム教、そして私達日本人の仏教にも共通していて、イスラム教の祈りは99個の珠、仏教の念仏の祈りは煩悩の数を表す108個の珠数となっています。ちなみにどの宗教にも共通しているのは、やたらお祈りが長く同じ言葉を繰り返すこと。裏を返すと宗教こそ違えど、結局はどこも同じと言うことです。通行人の数を調べる手持ちカウンターが、もしその当時あったならきっと信者は皆なそれを指で”カチカチ”と押しながら祈りを唱えていたことでしょう。 |
キリスト教 | イスラム教 | |
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仏教 | カウンター |
入場時間前に高架橋を見て下さい
有料ゾーンへの入場口へは公園の門をまっすぐ先に進むと、徒歩2分程にあります。 さて、初めての場所なので誰もが予約時間より早めに余裕を持って着くと思いますが、ここでまだ入場時間に20~30分の余裕があれば門を越えてすぐ右に高架道路(無料ゾーン)がるので、そこを見学してみるのがお勧めです。所要時間は15分から20分あれば、ざっと見て写真も撮れます。その後は目と鼻の先に有料ゾーン入り口あがあるので遅れる心配もなく確実に付けますし、これなら一挙両得。また、幾つかある無料ゾーンの一番見どころはこの高架橋でもあります。 @ 尚、入場から高架橋まで動画で解説していますので参考にしてみて下さい。 |
ラ・ナトゥーラ広場・有料ゾーン入り口
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ロザリオの道を進むと有料ゾーンの入り口 | 早く着いても予約時間にならないと入れません |
@ ロザリオの道を進むと、約3分ほどで有料ゾーンのラ・ナトゥーラ広場の入り口に着きます。ここでチケットのチエックがあります。尚、自分の予約してある時間より早くは入れませんので、その時間を待って、同時刻の入場者の列に並びます。次に有料ゾーンの歩き方を以下で解説します。 |
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① ➡ | ② ➡ | ③ ➡ | ④ ➡ | ⑤ ➡ | ⑥ |
@ 有料ゾーン入場後の歩き方は、まず目の前にある広場、そこに並ぶベンチ①へ向かいます。ベンチの先が市内を一望できる展望台になっているのでそこまで行き、写真などを撮ってそれが終われば次の②の洗濯女の柱廊ポーチへ。更にその先へ進むとねじり棒の柱③があって、そこから下り道を道なりに進むと正門の④お菓子の家(管理事務所)に着きます。 @ 次に前の中央階段を上るとトカゲのオブジェ⑤、さらに上にあがるとギリシャ神殿風の円柱が並ぶ市場⑥に辿り着きこれで有料ゾーンの観光の終わりとなります。その後は市場の右横の階段を上って再び先程の入り口にもどりますが、帰りはシャトルバスを使わずタクシーで移動される場合は、再び公園入口に戻らなくても管理人の家の横の正面出口から出て、前の道を右へ進むとタクシー乗り場があります。 |
メリーゴーランドを彷彿させる波打つベンチ
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グエル公園の最大の見どころの一つ波打つベンチ | |
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100m超のベンチは別の工房で作られここで組み立てられた | 眼下にはサグラダファミリアとバルセロナの街 |
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全て完成するのに6年を要したベンチ | ピカソのキュービズの影響も… |
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@ 訪れる人に人気の蛇行するトレンカディスの波打つベンチ。また、見晴らし台をも兼ねたこのベンチの先端からはバルセロナの町が一望できる絶景ポイント。この6年の歳月を要した全長110メートルのベンチは、ジュゼップ・マリア・ジュジョールによるものです。 @ このベンチ、一見するとまず土台から作りその上に破砕タイルを貼りつめたように思いますが、実際は別の工房で1つあたり2メートル程の完成ブロックとして作製しました。ここでそれぞれのブロックを連結して組みあげた現在で言うところのプレハブ工法です。この工法の利点は品質が一定で、高い精度を確保でき、また建築現場での作業が軽減され、工期が短縮されることですが製作に6年も要したことからベンチがいかに緻密で手間のかかる作業だったかが伺い知れます。また広場の最先端部分がより凹面が深く連続した形になっているのは、それぞれの凹が個別スペース、独立した親密な場所として機能することを意図したもので、それはまるでガウディー流のメリーゴーランドと言えるのかもしれません。 @ あとここで注目すべきこととして、ベンチに貼られた一見すると適当に組みあわせただけのタイルは、よく見ていくとそれぞれ同じ色がある程度集まっていたり、またそうでなかったり、何か規則的であるのか?全く不規則なのか?の絶妙のバランス。更に同時期パリに生まれピカソにより世界に知られることとなったキュービズム。その前衛的な手法もいち早く取り入れたこのベンチこそが、ジュジョールの一大アートと言えるものだったのです。 @ |
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【ジュゼップ・マリア・ジュジョール】 建築家でアントニ・ガウディの協力者として家具デザインや絵画などの分野で才能を発揮した総合アーティスト。「彼はあなたの助手か?」と聞かれた際に「助手ではない兄弟だと」答えたと言う逸話も残るほどガウディの信頼が厚く正に右腕と言う存在でした。ガウディの裏方とし、顔に似合わずその天才的な色彩感覚はこのグエル公園のモザイクに遺憾なく発揮され、非常に大きな役割を果たしました。 |
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ベンチの上下にある茶色の半円筒形のタイル。これだけがこのベンチ専用に焼かれた物 | |
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ところどころに隠し文字が彫られている | カサバトリョと同じ円盤のセラミック |
@ ベンチの材料は割れたタイルや不要になった食器を集めた物ですが、その中に一つだけこのベンチの為にわざわざ焼かれたタイルが存在します。それはベンチの上の部分とちょうど腰があたる部分にある半円筒形の黄土色をしたタイル。面白いのは、焼く前の粘土が柔らかいうちにジュジョールが、聖母マリアへの祈りの文字や絵をタイルに落書きしていることです。 @ あと、モザイクの中には絶妙の色を配した幾つもの円盤形の化粧タイルを見れますが、これはガウディ作品の中でも特に評価が高いカサ・バトリョの裏のテラスの装飾に大量に使われた物と同じですが、その使われ方を両者で比較してみるのも興味深いでしょう。 @ |
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【カサ・バトリョ】 11904-1906年ガウディが改装を手掛け。ずっと未公開だった世界遺産。 |
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ベンチの裏にもびっしりと敷き詰められたモザイク。そのデザインは合計75種にも及ぶバリエーションがあります | |
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こんな楽しいデザインも、ちゃっかり | 色の違う瓶の底を集めて貼り付けたもの |
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光に当たると宝石の様に見えます | 星座をイラスト化し、あしらった箇所 |
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ベンチの外を取り囲むライオンのガーゴイル。下に並ぶ水の雫の彫刻は広場が持つ水を集約する機能を強調しています。 |
@ 110メートルにも及ぶベンチですが、装飾は広場の中の腰掛ける部分に留まらず、ベンチの外にまで及んでいます。先端部分は蛇行が大きいこともあり、それらは広場の中側からも容易に見ることが出来、広場の外の階段からは、星座をイラスト化したモザイクも見て取れます。この徹底的なこだわりこそが、ベンチの政策だけで6年を要した主な原因ですが、ある意味これこそがガウディ、ジュジョールと言う最強のコンビの神髄と言えるでしょう。 @ |
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ガーゴイルとは西洋建築の屋根に設置される雨どいの機能を持つ怪物をかたどった彫刻のことです。雨の際は樋から伝わって来た水が最後に怪物の口から流れるように設計してあって諸説はありますが意味としては魔除け。聖なる土地に怪物が入れないことを示す為とされ、グエル公園の場合は33個のライオンの頭が敷地内への悪魔の侵入を防ぎました。またサグラダファミリア後陣のファザードに並ぶ、へピやトカゲの不気味な爬虫類のガーゴイルも同じ意味で壁に備え付けられています。これは、ある意味日本の鬼瓦に相当します。 |
雨水を吐くガーゴイル | サグラダファミリア |
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【サグラダファミリア】 言わずと知れたバルセロナもっとも人気の高い観光スポットと言えば…. |
洗濯女の柱廊ポーチ
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上の道路を支える擁壁として作られた柱廊ポーチは、まるで浜に打ち寄せる大波をイメージさせます | |
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洗濯女の柱廊を進むと、柱がねじまき状になりますが、よく見るとここは下から2段となっています | |
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この辺りでは垂直と斜めの柱2つがセットになります | 他の柱より強度の高い、螺旋状にねじられた柱 |
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柱を注意深く見ると、こんな1本が!これこそが回廊の名前の由来となった、洗濯をする女性像 |
@ 広場を出て横の階段を下りると、洗濯女の回廊と呼ばれるここに出ます。傾斜地の公園にちょうどこの回廊の上の場所に道路を通す為に作られた擁壁ですが、ガウディのこだわりはここでも遺憾なく発揮されます。 @ まず建設にあたっては自然な形で土地の傾斜を保つこととし、更に道路の下の部分に歩行者が通行できるように柱廊ポーチを作りました。尚、洗濯女の像は公園内で唯一の人間の形をした像で、おそらくガウディはギリシャ彫刻の「奉納像」からインスピレーションを得たものと言われています。 @ この回廊では最初に「見学前に知っておきたいキーワード」で述べた、組積み工法を駆使しての絶妙なバランスで作られているとイメージしながら見て歩くと、より興味深いものになるかと思います。 @ |
お菓子の家
中央エントランスの両脇にあるのが、管理事務所(現在はショップ)と守衛の家。どちらもヘンデルとグレーテルのお菓子の家をイメージして建てられたと言われています。また、地元カタルーニヤが生んだ鬼才ダリが「タルト菓子のようだ」と評した、まるでお菓子の家そのものです。 @ ちなみに、ダリが生前バルセロナゆかりの芸術家の中で、これこそ天才と認めていたのがガウディとピカソだったそうです。 @ |
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【ダリ劇場美術館】★★★★☆ バルセロナから高速鉄道で1時間。ダリの神髄を知るならここを訪れて… |
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【ピカソ美術館】★★★★★ スペインが生んだ偉大な芸術家パブロ・ピカソ。1895年から97年にかけてバルセロナに…. |
【守衛の住む住宅】 |
@ 定員30人と入場制限がありますが、守衛の家は中の見学が可能です。中ではビデオを流してモデルニスモ時代やガウディ作品についての説明がされていますが、もし行列が出来ていて入場を待たなければならないのでしたら、大した内容でありませんので飛ばしても全く問題ありません。 |
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守衛住居と管理事務所、一見すると同じように見えますが、微妙な違いが見て取れます。一つが出窓①で当時は守衛の家族が住んでいた住居を強調する意味でのものでした。また②白い窓砕に貼り付けたマーブルチョコレートの様な円盤型の色とりどりの破砕タイル。窓を取り囲むように貼り付けてあるのは、外から見る人の注意が中へ向かわない様にしたプライバシー保護の為だそうです。 |
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@ 建物の塔頂部の水玉模様のキノコ③、まるで楳図かずお氏の「まことちゃんハウス」を彷彿させる煙突。これは毒キノコで、驚くのはその水玉模様の白い部分は何とコーヒーカップを逆さまににして出来ています。この奇抜な組み合わせですが、それには理由があって元々コーヒー好きだったガウディは、コーヒーは体に悪いとグエル公園の建設ちょうどこの時期に気が付き、毒のコーヒーを断つことを決心しその心意気を表しているのが、この毒キノコの煙突だそうです。 @ ちなみに、ガウディは今でいう大変な健康オタクでこれ以外にも健康に良いものを好んで作品の中に使っています。例えば、この後に解説する公園の中央階段にある蛇のオブジェの中にもそれが見て取れます。 @ |
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建物の屋根にある、のこぎり状のオブジェ④。一見すると、ただの装飾に見えますがこれは手すりです。その内側は下から見えないですが屋根の角屋根の左右にあるテラスのために作られています。ただし隙間から落ちる危険もあり実用性には多少疑問が残ります。また、この手すりは向かい側の管理事務所の屋根、中央階段横の左右の壁の上にもずらりと並び公園のシンボルの一つでもあります。 |
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カサ・ミラ | カサ・ミラ | カサ・バトリョ | グエル邸 |
@ 【煙突に込めた意味】 ガウディ建築にみられる特徴として、その奇抜な煙突があります。建物の中では脇役でどうでもいい存在のはずが非常に凝った造りが多く、ガウディは煙突にかなりこだわりを持っていました。一説には、魔物が家に侵入する際に煙突こそが一番の弱点と言う意識が中世の昔から人々にあり、ここを守る意味で荒々しく武器の様に尖った煙突にしたり、またカサ・ミラの場合では兵士の顔になっているのもその為です。 @ |
【管理事務所】 |
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尖塔①はガウディが尊敬してやまなかったドイツの作曲家、また劇場王と称されたワグナー、その庇護者であったバイエルン王ルートヴィヒ2世に敬意を表したものと言われ、塔の青白の市松模様もバイエルンの旗を元にしています。 尚、ガウディとグエル氏との関係は、ワグナーと王と同じくスポンサーとして芸術家が才能を発揮できる場所と資金を提供したことです。実際、グエル無しにガウディは世に出れなかったと言われています。 |
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窓②③は守衛の家族が住んでいた住居の窓とは、建物の性格上から微妙に違います。まず目立つのは尖塔と同じ青と白のセラミックの枠の大窓。これはガウディが壁に大穴を開けるように命じ作らせたもので室内に朝と夕がの太陽が挿し込むようになっています。2つのうち公園側に一つ、そしてもう一つは道側(東)に向け作られました。 |
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住むことを前提にしていなかった為に部屋があるのは1階部分のみ。2階は二つのテラスとなっていて建物の左右に作られました。ここの手すりも守衛の家同様にのこぎり状手すり④がテラスを囲むように並びます。 あと、トカゲのオブジェがある中央階段の踊り場から、眺めるとよくわかりますが右の④テラスから尖塔への階段が見て取れます。尚、建物の中は現在はお土産物のショップとして使われていますが、その天井を見るとガウディ作品特有の湾曲し平行に並んだアーチを見ることが出来ます。 |
@ 2つのお菓子の家は近くからだと真下から眺める形になってしまい、上の方がよく見えません。向かいにある中央階段の踊り場から鑑賞して細部を確認すると良いでしょう。またそれぞれ一見、同じように見える建物も、用途の違いによる微妙な差が見てとれるかと思います。 |
正面、中央階段
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まるで劇場の舞台に向かうかのように設置された大階段。また、その段数に秘められた謎…. | |
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モーゼを守った蛇の後ろにはユーカリの実 | 全長2.4メートルの泉を守るドラゴン |
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真ん中には通称世界のへそと呼ばれる石 | 夏は日よけ、風の日は風よけにもなるベンチ |
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側壁は伝統的な化粧タイルをトレンカディスで表現 | 守衛の家でも使われていた柵。ここでは裏面が石ころ |
@ 公園の正面、目の前に飛び込んでくるのは中央大階段です。ギリシャ神話を元にシンボリズム溢れるこの階段は、下界の喧騒から離れた山に作られた住宅地。その非日常の世界へと誘う重要な舞台装置としての役割が、ここでは与えられていました。 @ また、今やバルセロナのシンボルにもなっている大トカゲは公園の泉の守り主、蛇はギリシャ神話でモーゼを守っていたネフシュタン、更に神話の中の”世界のへそ”デルフィを象徴した石と続きます。階段の側壁に目を移すとは昔の伝統的な化粧タイルの構図をまねた様々なデザインのトレンカディスで作られたパネルが並んでいます。 @ 中央の階段にある蛇の像の後ろの青いモザイクタイルに散らばる丸い粒、それはユーカリの実でここでは健康を表しています。なぜそれが健康になるのかと言うと、理由は当時の地中海沿岸では広くマラリアが流行していて、マラリア対策として蚊の繁殖を抑えるために湿地減らす試みがなされ、水分の吸収力が高く土地を乾かすことで知られるユーカリが盛んに植えられました。ここではガウディはそれを健康と結び付けています。 @ 守衛の家の煙突のコーヒーカップの逸話もそうですが、ガウディの健康オタク話には枚挙にいとまがなく、このグエル公園がある地区名がLa Salud(健康地区)と、当時の人としては珍しく現代人に負けないほど健康を気にしていました。それには理由があり、実は幼少の頃に小児リュウマチを患い、一生涯その後遺症を背負ってくらしていたからの人生感でもあったわけで、ガウディはこんな言葉も残しています。 @ 「若い健康にあふれている者は気をつかう必要はないだろうが、老人は特に用心し消化の良いものを選び、その量も控えめにする。果物、野菜、牛乳、麦パン、は全体に良いが牛乳に関しては消化が遅いのでその代わりにヨーグルトを薦める。水をよく飲み血液中の胆汁や尿素を除くフイルターとしての腎臓を洗う。全てのフィルターは奇麗にしていなければならない。リキュールやワインは肝臓に悪く。肉と脂肪は腎臓に悪い。」 @ |
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【階段の秘密】中央の階段の構成は一番下から順に11段の階段と踊り場が3つ続き、世界のへそと呼ばれる踊り場までの数は合計するとちょうど33段あります。この33はイエス・キリストが死んだ年齢で、またサグラダファミリアには縦横斜めいずれの組み合わせで足しても33になるパネルが、受難のファザードに埋め込まれています。行かれた際に、試しに数えてみると面白いかと思います。 |
市場と貯水槽
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市場になる予定だったホールには、86本のドリース式の列柱が並びます | ||
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雨を集める機能も有したラ・ナトゥーラ広場 | 雨水は市場の円柱の中の樋を通り、下の貯水槽へ落ちます |
@ 施主であるグエルから、この建築にギリシャ神話を入れるように依頼されたガウディは、屋根を支える柱にドリース式の列柱を取り入れました。この円柱の下には貯水槽があり、上の大広場に降った雨水を貯める仕組みとなっています。 @ 尚、広場は古代ギリシャ劇場のような半円形になっていて、実際ここでは、ギリシャの都市国家のように住民が集い合うオープンスペースとして、また雨水あつめるための役割を担っています。 |
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柱の間の半径3メートル4つの天井飾りが太陽、ドームに埋め込まれた半径1メートルの14の天井飾りが月を表しています | |
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秋 | 夏 |
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冬 | 春 |
@ 次に天井飾りに注目すると大きい円盤が4つありますが、これは「太陽」を表し、その周りにそれぞれ小さな4つの円盤が「月」を表しています。ガウディは天体の動きこそが市場で売られる生鮮食品の成長の源、その生命のサイクルをこの天井飾りで表現しようとしました。 |
【月を表す14の天井飾り】 |
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天井飾りは肉眼では判別しにくいですが、写真に撮って拡大するとこんな感じ |
@ この天井モザイクに使用されているものは、一般的なタイル以外に瓶や皿、コーヒーカップ、陶器の人形などまで使われていて、特筆すべきはその殆どがゴミとして捨てられた物をリサイクルしたものでした。 @ 尚、上の画像でも分かりますが特にガラスが多用されているのは、市場の天井の自然光の不足を補う意味できらきら光る素材をここで使っています。実際にこれらの制作にあたったジョセップ・マリア・ジュジョールは、青色のガラス瓶を好んで使ったと言われています。 |
無料ソーンの主な見どころ
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④ | ③ | ② | ① |
@ 次にグエル公園全体からすると有料のモヌメンタルゾーンよりも広い面積を有する無料ゾーンですが、実のところ興味を引く見どころはそれほどありません。 @ 大まかに言って下の地図の4つが見所。ここで、それぞれを順に解説していきます。。 |
① 高架橋
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樹木をモチーフにした高架橋 | |
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高架橋の下は回廊 | 左右に並ぶのはヤシの木の形をしたプランター |
@ 1881年にモ ンセラットの黒マリアがカタルーニャの守護聖母と宣言され、俄かに聖地巡礼の旅が流行りました。それに着想を得てエントランスから頂上まで の道を苦行の巡礼路として捉え「キリスト教の信仰」というテーマを表現。同じ公園内を通る道路を支えているものの一つで、有料ゾーンの「洗濯女の柱廊ポーチ」と似ていますが、こちらは使われている岩がよりゴツゴツとしていて荒々しさを感じます。スロープする高架橋の上は散歩道となっていて、遠くにバルセロナ市内が望めます。 |
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高架下に居るアーティスト | 気に入ったらチップをあげて下さい |
@ 公園内のあちこちで路上ライブが行われています。週末は特にこのエリア、柱廊のあたりでは多くのアーティストが演奏しています。因みに、この路上ライブなども含めて、4っある無料ゾーンの見どころでは、ここが一番お勧めと言って間違いありません。 |
②ガウディ博物館
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ガウディが家族と住んだ家 | ||
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一階の玄関口 | ガウディがデザインしたオリジナルの椅子 |
@ モデルハウスとしてガウディの友人であるフランセスク・バランゲールが設計。1906年から1925年までガウディが自分の父と姪と一緒に暮らしていました。1926年にガウディが無くなった後は個人に売却されましたが1960年からはガウディ友の会が所有し博物館として公開しています。 @ 見所はガウディがデザインしたオリジナルの椅子がそうです。 ただし、ガウディ関連の観光スポットとして ガッカリ入場ベスト3 にも入る博物館は、ハッキリ言って入場料を払ってまで見る価値のものはここには何もありません。 @ |
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【ガウディ博物館】 公園内には博物館もあってガウデイゆかりの展示物が置いてある… |
③石造りのヤシの木
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公園の大広場の後方に見える石造りのヤシの木。 @ 公園内の道路建設の為に作られた擁壁になりますが、有料の広場から見えていますので、その際にちらっと見ておけば良いかと思います。 |
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④カルヴァリーの丘と眺望
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@ 頂上のカルヴァリーの丘。礼拝堂を立てる予定でしたが分譲住宅地計画が中止になったため、巨大文化時代の墳墓のような塚が作られました。ここからの見晴らしも素晴らしいものがあります。 ※この塚は崩壊の危険から登れなくなりましたので、特に行かなくても大丈夫悔いは何も残りません。 @ |
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【カルヴァリーの丘への行き方】 公園の頂上へ登る方はヒールの無い歩きやすい靴で行くようにして.. |
開園前の早朝無料入場もお勧め
NHKの旅番組で紹介され、それをきっかけに増えた早朝訪問。 早起きが苦手でなければ、ある意味開園前の早朝の無料入場もお勧めです。 @ ポイントや注意事項があるので、以下で確認してください。 |
2020年6月をもって早朝入場は不可となりました。
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【徹底検証グエル公園早朝無料入場】 グエル公園の早朝入場についてのメリットとデメリットを徹底的に検証しました! |
フォトムービーを作ってみました
*PCの方は全画面表示でご覧ください |
【主要観光スポットへのアクセス一覧】
地下鉄Alfons X駅にあるグエル公園行のシャトルバスのバス停か、バルセロナで一番人気のある4つの観光スポットへの移動を解説しました。必要な動画、地図は、ともにクリックして拡大表示してみて下さい。 @ |
【グエル公園シャトルバス乗り場 ➡ サグラダファミリア】 | |
【グエル公園シャトルバス乗り場 ➡ カサ・バトリョ】 | |
【グエル公園シャトルバス乗り場➡カサ・ミラへ】 | |
【グエル公園シャトルバス乗り場➡カタルーニャ音楽堂へ】 | |
まとめ&アドバイス
ガウディ建築の中では2番目に人気がありますが、1番のサグラダファミリアに比べると実は行かれた方の評価は微妙です。見た人によってはただのテーマパーク、それも思ったより規模も小さい(有料ゾーン)期待した程のものは無かったと言う声もよく聞きます。特に夏季は日を遮る物が少ないゆえに、暑い中をこんな埃っぽい公園へわざわざ来るほどでも無かったと… 。 @ 実際問題、サグラダファミリアの様に見て、”ドーン!” と衝撃を受けるようなあんな感動は無く、ある程度ガウディ建築に対し興味を持ち、事前にその作品調べるなりして、それは何たるものかと学習している人でないと、かなりの確率で期待外れに終わります。結果、取り敢えず見た、階段のトカゲとインスタ映えする写真を撮った、バルセロナの街が一望できた、モザイクのベンチに座った….で、終わりかねません。 ここではなるべく興味を持って頂けるように、建築構造の豆知識、また建物やモザイクに込められた意味など補助解説を入れて出来る限りの説明をしましたつもりです。また更に、ご自分で深く調べられるとグエル公園に対する評価が見える目が確実に変わるはずで、要は見る人次第にかかっています。 @ この記事はこの先も少しづつ改良し、よりに分かり易く興味深いものにしていきますが、皆様の観光の少しでもお役に立つことを願っております。 @ |
お勧め度:19点/20点 |
住所 | Carrer d’Olot 【地図はこちら】 |
URL | https://parkguell.barcelona/en |
電話 | 902 200 302 |
時間 | 1/1-3/26 (08:30~18:30)、 3/25-4/29 (08:00~20:30)、4/30-8/26 (08:00~21:30)、 8/27-10/27 (08:00~20:30)、10/30-12/31 (08:30~18:30) |
料金 | 一般10€、7歳~12歳/66歳以上 7€ *事前にネットで予約購入されることを強くお勧めします。 |
行き方 | L4 号線 Alfons X駅からシャトルバス、 L3 線Lessepsから徒歩約15分 もしくはバス、タクシー。詳しくは下の関連記事を参照ください。 |
所要時間 | 1~2時間 |
By | ![]() |
オフィスHILL 2014.12.15 作成 2020.10.30 最終更新 |
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。 間違いの情報修正、有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたらこちらよりご連絡お願いいたします。 |
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