近年人気の絶景スポット、カルメル要塞への行き方はもちろん、バルセロナを見渡すこの展望台のベストの時間帯。更には近くのお勧めレストランまで紹介していきます。
若者達が酒を飲んで連日大騒ぎをして近隣住民からクレームが相次ぎ、夕方から早朝までの立ち入りを市役所が禁止しました。
夜景が見れなくなった現在、残念ですがもう行く価値は全くなりました。
目次
はじめに
バルセロナの街を一望できるスポットして知られているのには、まず観光客に一番なじみが深いのがグエル公園、そして街と港を同時眺められるモンジィックの丘に建つモンジュイック城。
あと、テレビ塔が建つていることでも分かる様に、バルセロナ近辺で一番高いのがティビダボの丘などがあります。
以上がこれまでの定番のスポットだったのですが、最近インスタグラムで知られるようになり、若者を中心に大人気となっているのが、360°の展望があるここカルメル要塞(Bunkers del Carmel)。
市内からバスや、徒歩で行けるアクセスの良さ、手軽さもその人気の秘密。
カルメル要塞とは
まず、カルメル要塞の歴史を紐解くと、1936年~1939年まで発生したスペイン内戦のときに、バルセロナを見渡す標高262mの丘の上に人民戦線政府(共和派)によって築かれた要塞です。
ただし、要塞と言っても対空砲が内戦の期間中に一門設置されていただけで、それ以降は完全に忘れられた存在となっていました。
尚、現在は小さな歴史博物館も併設されています(日中のみ営業)。@
西の丘にはグエル公園が位置していますが、こちらの方が高さもあるせいか見える景色は圧倒的に上。
若者のスポット
まず要塞にたどり着いて気が付くのは、なぜか来ている人の殆どが10~20代の若者ばかり。
理由はインスタで火が付いたという以外にも無料だという事、また世界から来たバックパッカーノリの若者達でワイワイ盛り上がっている。
それが、更に噂を呼び相乗効果で現在の若者だらけとなっている理由です。
ちなみに必需品はビールとポテチ。物売りもいて買えますが高いので、皆下のスーパで買って持ってきています。
ところで、40、50更にその上の世代でただ単純に景色を眺めに来た人には、子供達のお祭り状況にちょっと違和感を感じることは否めません。
最大の見どころ夜景
日中に行っても、もちろん絶景が見えますが一番の見どころとしては何といっても夜景。
眼下に広がる、市内には車のテールランプやライト、またまたライトアップされたサグラダファミリアなどが幻想的に見えます。
時間的には、日が沈む30分ほど前には着いているのが望ましく暗くなる前に自撮りを楽しみ、その後は夜景を楽しむと言うのがベスト。
ちなみに、特にい春から秋にかけてはバルセロナは、晴れにもかかわらず雨が少ないせいでガスががった日が多くなりますので、そういう点でも夕方から夜がお勧め。
尚、夜景のベスト時間の目安は日没後の30~1時間ほど。
サグラダファミリアのライトアップ時間は、日没後の暗さを計算しライトが付くように計画されていますので、その時間を参考にすると間違いありません。
下に日没時間とサグラダ・ファミリアのライトアップ時間を載せておきます。
バルセロナの平均日没時間
*日の入り時刻は1か月の平均で、それぞの日により若干数分のズレがあります。更に詳しくはここで調べてみて下さい。
サグラダファミリア、ライトアップの開始時間
動画カルメル要塞の日暮れ
夜間撮影に向いてないGoproで撮影なので上手く撮れていませんが、実際は息を飲むほど綺麗ない夜景が見れます。
近場のお勧めレストラン
街の中心から少し離れているので、夕食は近くで取ると言うのも良いでしょう。
お勧めは下記の2軒で特に抜けた料理、味と言う訳ではありませんが地元スペイン人も来る店で、決して観光客向けのつまらない店と言う事も無くコスパ的にも合格点。
一見の外国人観光客にも分け隔てなく、ちゃんと対応してくれます。
どちらも、英語メニューがあるので頼みやすいでしょう。
あと冬場なら日没後に夜景を鑑賞した後に食事へ、逆に夏場は日が暮れるのが21時過ぎになるので、日没前に食べてから要塞に行くのがお勧めです。
Las Delicia
El Mirador
お勧めの行き方はこれ
バルセロナウォーカー、カミムラ&アキモトが合計13時間を費やして、数ある行き方を徹底検証した結果は以下。
体力的には2位となった地下鉄Penitents駅よりバス119番のバス停が要塞にもっとも近く歩く距離が最短という事もありダントツ。
ただし、地下鉄からの乗り換えと本数の少なさ、ミニバスなのでもともとのキャパが小さく、地元に住む住民にとってかなり迷惑となっているので利用はお勧めしません。そんな中で22番のバスを1位にしました。
あと、サグラダファミリアからでしたらDiagonal駅もしくはPlacaCatalunya駅へ行き、22番のバスに乗るよりL5番線のVerdagueruで降りてV19のバスで行った方が時間の節約になるでしょう。
最後に6,7位となった地下鉄Alfons Ⅴとサグラダファミリアからは、体力のない人はやめた方が良いかと思います。特に夏場は熱中症になりかねません。
まとめ&アドバイス
バルセロナの街を眼下に見下ろす無料の絶景スポット。
特に夜景は素晴らしく、サグラダファミリアを始めとしたランドマークが、正に眼下に一望できます。
日没からの夜景と言う事で気になる安全面ですが、大勢の見物客が常時いるので特に問題ありませんし、2020年コロナ禍以降はバルセロナ市役所が警備員を常駐させ、また警察も巡回警備に来るので以前に比べ格段に安心できる環境になりました。
@
交通の便は格段良くも無いですが、地下鉄やバスでのアクセスもそれなりにあり、初めてのバルセロナでも問題なく着けるはずです。
ただ常識ある日本人として、地元に住む住人に迷惑をかけないよう気配りも忘れないでください。
欠点も隠さず書くと…
最後に、少し欠点を挙げるとすれば。。
坂道があり、ルートによってはかなりキツイところもあること。
あと、観光スポットと言ってもトイレや設備らしいものは全く無く、ただの廃墟とも言えるような場所。
ベンチも無いので、地べたに座ることになります。
更に上の落書きだらけの様子を見れば一目瞭然ですが、若者がビール片手に盛り上がる様な場所でもあり、大人にとっては落ち着かない子供じみた場所とも言え、その点がイマイチと言えなくありません。
と、相変わらずバルセロナウォーカーらしく、事実を包み隠さずお伝えしました。
それぞれの行き方は以下、動画により完全解説していますので参考にしてみて下さい。
お勧め度:16点/20点 |
市バスV19番を利用
乗車は最寄りの地下鉄Verdaguer駅に着いたら、Pg.San Joan出口から出て徒歩3分程でバス停に着きます。
バスの本数は多く、しばらく待てばすぐ来ます。
要塞におつまみドリンクを持って行く人は、バス停前にスーパーがあるので購入していくと良いでしょう。
降車バス停は、グエル公園横を通り過ぎ、大きなカーブを過ぎて2分程にあります。下りるバス停の名前は Ctra del Carmel-Muhlberg
市バス22番を利用
始発のカタルーニャ広場ですが、バス停は広場に面してはおらず、デパートEl Corte Inglesの道を隔てた向かいから出ます。
下りるバス停は Pl de la Mitja Liunaは終点なので、乗ってしまえば考えることは無く最も簡単なルートです。
市バス119番利用
最寄り地下鉄Pnitents駅に着いて、Anna Piferrer出口を地上に出たらすぐ目の前にバス停があります。30に1本しかないので、運が悪ければ待ち時間が長くなります。
降車のバス停は Panorama – Labernia。観光客の若者がそこで一斉に降りるので簡単に分かり、その後は他の観光客の後を一緒に歩くと簡単に着きます。
要塞へは、最も近いバス停なのでどのルートよりも早く楽に着けます。
市バス24番利用
*最近、動画に映っているカタルーニャ広場の乗車バス停の場所が、デパートEl Corete Inglesの横に変更になりました。詳細は下の地図で確認ください。
カタルーニャ広場に面したバス停からのルートは、グエル公園へ行く定番ルートでした。
近年、観光客の激増に伴い地元住民の苦情もあってグエル公園には停車しなくなりましたが、公園の先のバス停で降りると要塞の麓入口の一つバス停は Ctra del Carmel-muhlberg着きます。
地下鉄 Alfons Ⅴ 駅 から徒歩
地下鉄黄色ラインL4号線、地下鉄Alfons Ⅴ 駅 から徒歩でのルートは坂道が続く最も疲れるコースです。
既に述べていますが夏場の午後はかなりキツイので、敢えてこのコースを選ぶ必要はありません。
グエル公園から徒歩
グエル公園から徒歩で行くルートは、正面から見て右の出入り口から出ると後は道なり。
坂道が延々続くルートですが分かり易いルートです。
サグラダファミリアから徒歩
サグラダ・ファミリアから全て徒歩で歩き切るルートは最も距離が長い上に時間も掛かり、余程歩くのが好きな方、暇を持て余している方以外は選ぶ理由は無いでしょう。
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。
この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。 記事最終更新 2023.05.10 |
ピックアップ記事。
観光記事一覧
基本情報記事一覧
レストラン記事一覧
ショッピング記事一覧
エンターテイメント記事一覧
【サッカー情報】 バルサ。世界屈指の人気チームを中心に解説します。 |
【フラメンコ情報】 本場アンダルシアに負けず劣らずのレベルの高いフラメンコがここでも見れます。 |