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2025年夏 最新版 モンセラット 聖歌隊(少年合唱団)演奏時間カレンダー

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9歳から14歳までの約50名のメンバーで構成されるモンセラット少年聖歌隊(Escolania)。

ヨーロッパで最も古いと言われている合唱は、夏季とクリスマスシーズンを除き1日に2回あります。

但し、日によって演奏が無い日もありますので、行く前に事前に以下公式HPのカレンダーで確認してください。※金曜日の夕方、土曜日、日曜のお昼は歌いません。

尚、コロナ以降13時の合唱は有料予約制になりましたので注意が必要です。
(19時の分は予約不要)

③大聖堂入場+聖歌隊(ミサ)入場 11€ 

④大聖堂入場+黒マリア+聖歌隊 15€(黒マリアへの拝観時間は15時30分以降)

お勧めチケットしては④のセットチケット。
このチケットは、聖歌隊は13時指定(但し、聖歌隊の合唱が始まる15分前には大聖堂に到着している必要あり)で黒マリア像の参拝時間は15時30分以降どの時間でもOK。

聖歌隊の歌わない日や既に聖歌隊のチケットが完売の日は④は不可となります。

 

 

予約は以下にて出来ます。
https://tickets.montserratvisita.com/en

 

 

 

カレンダー

見方その①

http://kamimura.com/wp-content/uploads/2020/06/monserattescol.jpg

モンセラットの公式HPのリンクにアクセスすると、上記のカレンダーが現れます。

HPには英語版があるのですが、英語とは名ばかりで殆どがカタルーニャ語になっています。

カレンダー上の「DL」「DT」….. は「月曜」「火曜」….. 最後の「DG」が日曜になります。

来月以降のカレンダーを見る場合は、カレンダー右の赤で囲ったボタンを押してスクロールさせます

 

見方その②

http://kamimura.com/wp-content/uploads/2020/06/escoco1.jpg

バージョン①

これが一番基本になる時間割です。一日に2度あって、1回目は13時。

2回目は夜19時10分。

ちなみにSALVEとは讃美歌、そしてVIROLAとはモンセラットの聖母に捧げる讃美歌。お昼の歌は僅か10分程のものです。

 

見方その③

http://kamimura.com/wp-content/uploads/2020/06/escoco4.jpg

バージョン②

日曜日は①バージョンが少し変則となり、1回目は午前11時。2回目は18時45分。

 

escoco2

バージョン③

この日は聖歌隊は歌いません、お休みと言う事です。

 

escoco3

バージョン④

この日はバケーションでお休み。

夏休みは2か月近く、クリスマスは2週間ほどお休みします。

 

まとめ&アドバイス

1回目お昼の「SALVE I VIROLA」と、18:45~の「VESPRES」の2回のミサで歌は聞けますが、お昼のミサは観光客がほぼ100%と言う状況で雰囲気がイマイチな感が否めませんし、混雑のピーク時間なので出来れば夕方のミサで聴きたいところです。

ただ夕方のミサで歌を聴く場合は帰りの登山電車、ロープウエイ共に山を降りる最終に間に合わなくなるので、夏場のシーズン以外はモンセラットに宿泊する以外は残念ながら無理で、またその夏場は子供達の夏休みとちょうど重なり、日帰りの夕方のミサは非常に難しいものとなっています。

宣伝になりますが、バルセロナ14時出発コロニアグエル教会とモンセラット、夕方のミサに参加できるツアーをバルセロナウォーカーで開催していますので興味のある方はご覧ください。

コロナ後は予約が可能となりましたが、観光シーズン中の期間の場合は1カ月前から発売されるので、お早めに予約されることをお勧めします。

また、予約を持っていても入場順に前の良い席に座れるのでも12時半には聖堂前の入り口に着いておいてください。

最後に。。

それぞれ行かれる方が考えられたら良いと思いますが、聖歌隊の歌は正味10分程であっけなく終わります。

人によっては、手間と時間を掛けてまでわざわざ見るほどでも無かったと言う方もいらっしゃいます。

 


記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。

この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。。 記事最終更新 2024.04.30

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2025年春 最新版 完全解説 グエル公園 =バルセロナの人気観光スポットランキング第三位!=

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数あるガウディ作品の中ではサグラダ・ファミリアに次いで、入場者の多いところ。ここではバルセロナの街を一望する不思議な公園を徹底的に解説していきます!

 

概要

グエル公園とはガウディの大スポンサーでもあり、理解者でもあったグエル伯爵が計画した英国風の庭園式住宅地です。

当時ガウディは、今で言うゲーティッドコミュニティーのように、住宅地を外壁で囲み中へのアクセスを管理できるような宅地計画を作りました。

ただ、ブルジョア向けの住宅販売にも関わらず公共の交通手段がない上、敷地面積の6分の1しか建物が建てられないとか、勝手に木の伐採が出来ないなどいろいろな規制があり、結局はグエル伯爵の家(今は学校)、ガウディの家(今はガウディ博物館)の他に実際に売れたのは1軒のみで、夢の宅地造成計画は1914年に断念されることとなりました。

その後1922年にバルセロナ市が取得し管理することになり、1984年にはアントニ・ガウディ作品群として世界遺産に登録されました。現在サグラダ・ファミリア、カンプノウスタジアムに次いでバルセロナでは3番目に入場者が多い人気スポットとなっています。

http://i2.wp.com/blog-imgs-75.fc2.com/r/i/b/ribochan/CIMG8869.jpg?resize=70%2C70 「サグラダ・ファミリア」★★★★★
世界屈指の人気観光スポット見所を、ガイドブック以上に詳しく徹底解説。
http://i1.wp.com/blog-imgs-75.fc2.com/r/i/b/ribochan/IMG_1259_20150524221731b84.jpg?resize=71%2C71 【カンプ・ノウ・スタジアム】★★★★☆
誰もが知っているメッシー 選手がいるFCバルセロナ。 残念ながら試合が見れない.…

 

行き方と入場口

グエル公園の主な入場口は3か所あり、それぞれ利用する交通手段によって違ってきます。

 

地下鉄を利用しLesseps駅から徒歩で来た場合は公園左入り口から入場。
ツーリストバスの場合は、正面入り口が出口専用に変更されたので、その正面入り口(La calle Olot)から右に200メートル程行ったところから入場します。
シャトルバスで来た場合(現在シャトルバスは運休中)、タクシーを利用した場合の殆どは右入り口(la carretera del Carmella)から入場。

 

見学前のキーワード

グエル公園に着いて取り敢えずガイドブックを見ながら回って行くのも良いですが、事前に知っておくとより理解しやすく、また違った物が見えてくることもあります。

ここでは、見学前に知っておきたいグエル公園にまつわるキーワードをまとめてみました。

 

すり鉢の土地

グエル公園は冒頭で述べた通り、住宅地として開発されたものですが、その土地は山の斜面となっていて、更に真ん中の有料ゾーンに向かってすり鉢状に凹んでいることで決して宅地としては条件に恵まれたものではありませんでした。

平坦な土地が殆どなかった故に、住宅地を作る上で数々の工夫がここでは施されています。

まず、凹んだ土地を埋める様にすり鉢の一番底に貯水槽、その上にギリシャ神殿風の柱が並ぶ市場、上はその柱が支える平らな広場と言う3段構造となっています。

広場の裏に並ぶ石造りの柱、公園右の入り口から入って直ぐ右手にの高架橋、洗濯女の柱廊などは車の道路を作った際の基礎となった部分です。

と言うわけで一見何の意味で作ったか分からない物も、実はこの特殊な地形を克服するために作られた物です。

 

組積構造

ガウディ建築はコンクリートと鉄筋、鉄骨が多用される現在の建築とは大きく違い、レンガを積んだ建物で専門用語では組積構造(そせきこうぞう)と言い、簡単に言うと積み木。

そう聞くと子供の頃に遊んだ将棋崩しの脆さを彷彿させますが、重力、摩擦力、強度を元に計算された構造が微妙にそれらを支えています。

右の画像の柱廊は表面に岩が貼られていますが、中はレンガです。またギリシャ神殿風の柱、これも中はレンガの積み木で出来ています。

ちなみにガウディが活躍した頃と言うのはちょうど鉄筋コンクリートが発明され普及し始める頃で、未だそれらが一般的でなかったのと、日本と違い地震の無い土地柄で耐震を考慮する必要がなかったのもその一因と言えます。。

 

アーチ、ヴォールト

既に述べた通り鉄筋コンクリート、鉄骨を使わない組積構造で建設する際は建物の空間を確保する為に中世から続く建築手法であるアーチで天井を支え、それを延ばしヴォールトを作り道路の下に歩行者用の空間を作りました。

ただ、グエル公園で作られた柱やヴォールト、ドームは見るものに、それまでの建築物には無かった特異な印象を与えます。例えばヴォールト天井の重みが外に押し出す力を相殺す為に斜めになった柱と波打つような空間。

それは、生前ガウディが言っていた「芸術作品というのは誘惑的なものでないとならない。また、オリジナルすぎても誘惑の度合いを失ってしまい、それは芸術作品ではなくなってしまう」と言う彼の作品に共通する芸術性と言うテーマがあったからです。

 

モザイク

グエル公園に使われているモザイクはカタルーニャ語で言うトレンカディス(破砕タイル)と呼ばれるもので、タイルを一旦細かく砕いた物を建造物の表面に再び装飾として貼り付けたものです。公園内のベンチはもちろん、市場の天井、守衛の家などに大量に使われました。

尚、トレンカディスの基本コンセプトはガウディが示しましたが、それを具体化していったのはガウディも認める天才的な色彩感覚を持っていたジュジョール。これは、グエル公園の見どころとして外せない非常に重要なものです。

また逸話として、ある日ガウディとジュジョールは工事に参加していた職人達に割れたタイルの外観(形、色)で仕分けしカゴに入れるように頼みました。それは職人の中で誰が一番トレンカディスの制作に向いているかを知るための試験であったと言われています。

 

公園の歩き方

主な入り口3ヶ所の中から、一番周り易いla carretera del Carmel入り口から入って行きます。

※チケットは全てネット購入のみなのでご注意ください。

 

入場からロザリオの道

さて、中に入りますと前にあるのがロザリオの道です。

ラ・ナトゥーラ広場へ続く道の左端には、転々と石が置かれています。この石はロザリオを象徴し、その数は54個*と言われ公園のラ・ナトゥーラ広場を取り囲むように並べてあります。

尚、この道は馬車も走れるように設計されていたため、道に球体の石を並べて車道と歩道を区分けする目印にもしたそうです。
*どのガイドブック、また一般には54個と言われていますが実際に数えると133個ありました。理由は不明。

 

【ロザリオの意外な用途】

ロザリオは聖母マリアへの祈りを54回繰り返し唱える際、指で珠を繰りながらその回数を確認するために用いた道具と言われています。では、なぜ必要だったのか?理由は同じ祈りの言葉を54回も繰り返すうちに途中で何回唱えたか分からなくなり、祈りがこんがらかるからです。

その様な理由から本来ロザリオは首にかけるものではなく手に持つ物です。実はこのロザリオはキリスト教のみならず、イスラム教、そして私達日本人の仏教にも共通していて、イスラム教の祈りは99個の珠、仏教の念仏の祈りは煩悩の数を表す108個の珠数となっています。


ちなみにどの宗教にも共通しているのは、やたらお祈りが長く同じ言葉を繰り返すこと。裏を返すと宗教、崇める神こそ違えど、結局はどこもやっている事は同じと言うことです。通行人の数を調べる手持ちカウンターがもしその当時あったなら、きっとどの宗教の信者も皆なそれを指で”カチカチ”と押しながら祈りを唱えていたことでしょう。

 

広場入り口

IMG_2885 IMG_2320
ロザリオの道を進むと団体専用の入り口 奥に個人用の入り口

​ロザリオの道を進むと、約3分ほどでメインゾーンのラ・ナトゥーラ広場の入り口に着きます。

ここは団体用の入り口なので、個人の旅行者の方は、その奥にある入り口から入ります。次にメインゾーンの歩き方を以下で解説します。

 

公園入場後の歩き方は、地図に書かれている有料ゾーン入口(現在は廃止)の広場へ向かい、そこに並ぶベンチへ向かいます。ベンチの先が市内を一望できる展望台になっているのでそこまで行き、写真などを撮ってそれが終われば次のの洗濯女の柱廊ポーチへ。

更にその先へ進むとねじり棒の柱があって、そこから下り道を道なりに進むと正門のお菓子の家(管理事務所)に着きます。
*現在、2023.5月時点でのところで通行止めになっていて②まで戻ってへと進みます。

次に前の中央階段を上るとトカゲのオブジェ、さらに上にあがるとギリシャ神殿風の円柱が並ぶ市場に辿り着きます。その後は市場の右横の階段を上って再び入場してきた入り口に戻ります。タクシーで市内に戻る場合は、こちらにタクシー乗り場があります。もし、正面入り口から出た場合は、坂をずっと下った所にある大通りで拾います。

 

 

波打つベンチ

訪れる人に人気のメリーゴーランドを彷彿させる、トレンカディスの波打つベンチ。また、見晴らし台をも兼ねたこのベンチの先端からはバルセロナの町が一望できる絶景ポイント。

この6年の歳月を要した全長110メートルのベンチは、ジュゼップ・マリア・ジュジョールによるものです。

このベンチ、一見するとまず土台から作りその上に破砕タイルを貼りつめたように思いますが、実際は別の工房で1つあたり2メートル程の完成ブロックとして作製しました。ここでそれぞれのブロックを連結して組みあげた現在で言うところのプレハブ工法です。

この工法の利点は品質が一定で、高い精度を確保でき、また建築現場での作業が軽減され、工期が短縮されることですが製作に6年も要したことからベンチがいかに緻密で手間のかかる作業だったかが伺い知れます。

また広場の最先端部分がより凹面が深く連続した形になっているのは、それぞれの凹が個別スペース、独立した親密な場所として機能することを意図したもので、それはまるでガウディー流のメリーゴーランドと言えるのかもしれません。

あとここで注目すべきこととして、ベンチに貼られた一見すると適当に組みあわせただけのタイルは、よく見ていくとそれぞれ同じ色がある程度集まっていたり、またそうでなかったり、何か規則的であるのか?全く不規則なのか?の絶妙のバランス。

更に同時期パリに生まれピカソにより世界に知られることとなったキュービズム。その前衛的な手法もいち早く取り入れたこのベンチこそが、ジュジョールの一大アートと言えるものだったのです。

 

jujol 【ジュゼップ・マリア・ジュジョール】
建築家でアントニ・ガウディの協力者として家具デザインや絵画などの分野で才能を発揮した総合アーティスト。「彼はあなたの助手か?」と聞かれた際に「助手ではない兄弟だと」答えたと言う逸話も残るほどガウディの信頼が厚く正に右腕と言う存在でした。ガウディの裏方とし、顔に似合わずその天才的な色彩感覚はこのグエル公園のモザイクに遺憾なく発揮され、非常に大きな役割を果たしました。

 

ベンチの材料は割れたタイルや不要になった食器を集めた物ですが、その中に一つだけこのベンチの為にわざわざ焼かれたタイルが存在します。それはベンチの上の部分とちょうど腰があたる部分にある半円筒形の黄土色をしたタイル。

面白いのは、焼く前の粘土が柔らかいうちにジュジョールが、聖母マリアへの祈りの文字や絵をタイルに落書きしていることです。

あと、モザイクの中には絶妙の色を配した幾つもの円盤形の化粧タイルを見れますが、これはガウディ作品の中でも特に評価が高いカサ・バトリョの裏のテラスの装飾に大量に使われた物と同じですが、その使われ方を両者で比較してみるのも興味深いでしょう。

MAH000931 【カサ・バトリョ】
11904-1906年ガウディが改装を手掛け。ずっと未公開だった世界遺産。

 

110メートルにも及ぶベンチですが、装飾は広場の中の腰掛ける部分に留まらずベンチの外にまで及んでいます

先端部分は蛇行が大きいこともあり、それらは広場の中側からも容易に見ることが出来、広場の外の階段からは星座をイラスト化したモザイクも見て取れます。

この徹底的なこだわりこそが、ベンチの政策だけで6年を要した主な原因ですが、ある意味これこそがガウディ、ジュジョールと言う最強のコンビの神髄と言えるでしょう。

 

柱廊ポーチ

広場を出て横の階段を下りると、洗濯女の回廊と呼ばれるここに出ます。傾斜地の公園のこの回廊の上の場所に道路を通す為に作られた擁壁ですが、ガウディのこだわりはここでも遺憾なく発揮されます。

まず建設にあたっては自然な形で土地の傾斜を保つこととし、更に道路の下の部分に歩行者が通行できるように柱廊ポーチを作りました。

尚、洗濯女の像は公園内で唯一の人間の形をした像で、おそらくガウディはギリシャ彫刻の「奉納像」からインスピレーションを得たものと言われています。

この回廊では最初に「見学前に知っておきたいキーワード」で述べた、組積み工法を駆使しての絶妙なバランスで作られているとイメージしながら見て歩くと、より興味深いものになるかと思います。

 

お菓子の家

中央エントランスの両脇にあるのが、管理事務所(現在はショップ)と守衛の家。

どちらもヘンデルとグレーテルのお菓子の家をイメージして建てられたと言われています。

また、地元カタルーニャが生んだ鬼才ダリが「タルト菓子のようだ」と評した、お菓子の家そのものです。

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守衛の住宅

http://i2.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/06/IMG_2640-002.jpg

定員30人と入場制限がありますが、守衛の家は中の見学が可能です。

中ではビデオを流してモデルニスモ時代やガウディ作品についての説明がされていますが、もし行列が出来ていて入場を待たなければならないのでしたら、大した内容でありませんので飛ばしても全く問題ありません。

守衛住居と管理事務所、一見すると同じように見えますが、微妙な違いが見て取れます。

一つが出窓で当時は守衛の家族が住んでいた住居を強調する意味でのものでした。また白い窓砕に貼り付けたマーブルチョコレートの様な円盤型の色とりどりの破砕タイル。窓を取り囲むように貼り付けてあるのは、外から見る人の注意が中へ向かわない様にしたプライバシー保護の為だそうです。

建物の塔頂部の水玉模様のキノコ、まるで楳図かずお氏の「まことちゃんハウス」を彷彿させる煙突。これは毒キノコで、驚くのはその水玉模様の白い部分は何とコーヒーカップを逆さまににして出来ています。

この奇抜な組み合わせですが、それには理由があって元々コーヒー好きだったガウディは、コーヒーは体に悪いとグエル公園の建設ちょうどこの時期に気が付き、毒のコーヒーを断つことを決心しその心意気を表しているのがこの毒キノコの煙突だそうです。

ちなみに、ガウディは今でいう大変な健康オタクでこれ以外にも健康に良いものを好んで作品の中に使っています。例えば、この後に解説する公園の中央階段にある蛇のオブジェの中にもそれが見て取れます。

次に建物の屋根にある、のこぎり状のオブジェ。一見すると、ただの装飾に見えますがこれは手すりです。その内側は下から見えないですが屋根の角屋根の左右にあるテラスのために作られています。

ただし隙間から落ちる危険もあり実用性には多少疑問が残ります。また、この手すりは向かい側の管理事務所の屋根、中央階段横の左右の壁の上にもずらりと並び公園のシンボルの一つでもあります。

 

管理事務所

http://i2.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/06/maokannri1.jpg

尖塔はガウディが尊敬してやまなかったドイツの作曲家、また劇場王と称されたワグナー、その庇護者であったバイエルン王ルートヴィヒ2世に敬意を表したものと言われ、塔の青白の市松模様もバイエルンの旗を元にしています。

尚、ガウディとグエル氏との関係は、ワグナーと王と同じくスポンサーとして芸術家が才能を発揮できる場所と資金を提供したことです。実際、グエル無しにガウディは世に出れなかったと言われています。

②③は守衛の家族が住んでいた住居の窓とは、建物の性格上から微妙に違います。

まず目立つのは尖塔と同じ青と白のセラミックの枠の大窓。これはガウディが壁に大穴を開けるように命じ作らせたもので室内に朝と夕がの太陽が挿し込むようになっています。2つのうち公園側に一つ、そしてもう一つは道側(東)に向け作られました。

住むことを前提にしていなかった為に部屋があるのは1階部分のみ。2階は二つのテラスとなっていて建物の左右に作られました。ここの手すりも守衛の家同様にのこぎり状手すりがテラスを囲むように並びます

トカゲのオブジェがある中央階段の踊り場から、眺めるとよくわかりますが右のテラスから尖塔への階段が見て取れます。

尚、建物の中は現在はお土産物のショップとして使われていますが、その天井を見るとガウディ作品特有の湾曲し平行に並んだアーチを見ることが出来ます。

2つのお菓子の家は近くからだと真下から眺める形になってしまい、上の方がよく見えません。向かいにある中央階段の踊り場から鑑賞して細部を確認すると良いでしょう。またそれぞれ一見、同じように見える建物も、用途の違いによる微妙な差が見てとれるかと思います。

 

中央階段

公園の正面、目の前に飛び込んでくるのは中央大階段です。ギリシャ神話を元にシンボリズム溢れるこの階段は、下界の喧騒から離れた山に作られた住宅地。その非日常の世界へと誘う重要な舞台装置としての役割が、ここでは与えられていました。

また、今やバルセロナのシンボルにもなっている大トカゲは公園の泉の守り主、蛇はギリシャ神話でモーゼを守っていたネフシュタン、更に神話の中の”世界のへそ”デルフィを象徴した石と続きます。

階段の側壁に目を移すとは昔の伝統的な化粧タイルの構図をまねた様々なデザインのトレンカディスで作られたパネルが並んでいます。中央の階段にある蛇の像の後ろの青いモザイクタイルに散らばる丸い粒、それはユーカリの実でここでは健康を表しています。

なぜそれが健康になるのかと言うと、理由は当時の地中海沿岸では広くマラリアが流行していて、マラリア対策として蚊の繁殖を抑えるために湿地減らす試みがなされ、水分の吸収力が高く土地を乾かすことで知られるユーカリが盛んに植えられました。ここではガウディはそれを健康と結び付けています。

守衛の家の煙突のコーヒーカップの逸話もそうですが、ガウディの健康オタク話には枚挙にいとまがなく、このグエル公園がある地区名がLa Salud(健康地区)と、当時の人としては珍しく現代人に負けないほど健康を気にしていました。

それには理由があり、実は幼少の頃に小児リュウマチを患い、一生涯その後遺症を背負ってくらしていたからの人生感でもあったわけで、ガウディはこんな言葉も残しています。

「若い健康にあふれている者は気をつかう必要はないだろうが、老人は特に用心し消化の良いものを選び、その量も控えめにする。果物、野菜、牛乳、麦パン、は全体に良いが牛乳に関しては消化が遅いのでその代わりにヨーグルトを薦める。

水をよく飲み血液中の胆汁や尿素を除くフイルターとしての腎臓を洗う。全てのフィルターは奇麗にしていなければならない。リキュールやワインは肝臓に悪く。肉と脂肪は腎臓に悪い」。

 

【階段の秘密】中央の階段の構成は一番下から順に11段の階段と踊り場が3つ続き、世界のへそと呼ばれる踊り場までの数は合計するとちょうど33段あります。この33はイエス・キリストが死んだ年齢で、またサグラダファミリアには縦横斜めいずれの組み合わせで足しても33になるパネルが、受難のファザードに埋め込まれています。行かれた際に、試しに数えてみると面白いかと思います。

 

市場、貯水槽

施主であるグエルから、この建築にギリシャ神話を入れるように依頼されたガウディは、屋根を支える柱にドリース式の列柱を取り入れました。この円柱の下には右上写真の貯水槽があり、上の大広場に降った雨水を貯める仕組みとなっています。

また広場は古代ギリシャ劇場のような半円形になっていて、実際ここでは、ギリシャの都市国家のように住民が集い合うオープンスペースとして、また雨水あつめるための役割を担っています。

 

す。http://i2.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/06/IMG_20200629_110616.jpg

次に天井飾りに注目すると柱の間の半径3メートルの大きい円盤が4つが「太陽」を表し、その周りのドームに埋め込まれた半径1メートルの14の天井飾りが月を表しています。

ガウディは天体の動きこそが市場で売られる生鮮食品の成長の源、その生命のサイクルをこの天井飾りで表現しようとしました。

【月を表す14の天井飾り】

一番下の写真がモザイクを拡大したものですが、この天井モザイクに使用されているものは一般的なタイル以外に瓶や皿、コーヒーカップ、陶器の人形などまで使われていて、特筆すべきはその殆どがゴミとして捨てられた物をリサイクルしたものでした。

また特にガラスが多用されているのは、市場の天井の自然光の不足を補う意味できらきら光る素材をここで使っています。実際にこれらの制作にあたったジョセップ・マリア・ジュジョールは、青色のガラス瓶を好んで使ったと言われています。

 

その他の見どころ

ここまで既に見て来たところがグエル公園見学のメインの部分になりますが、公園全体からするとそれらのゾーンあくまでも公園の一部で公園はより広い面積を有します。

ただ、実際のところ興味を引く見どころはそれほどはなく、時間に余裕がある人ならと言う条件で敢えて見るほどではないですが上の地図の4つが見所となります。ではここでは、それぞれを順に解説していきます。。

 

①高架橋

1881年にモ ンセラットの黒マリアがカタルーニャの守護聖母と宣言され、俄かに聖地巡礼の旅が流行りました。それに着想を得てエントランスから頂上まで の道を苦行の巡礼路として捉え「キリスト教の信仰」というテーマを表現

同じ公園内を通る道路を支えているものの一つで、有料ゾーンの「洗濯女の柱廊ポーチ」と似ていますが、こちらは使われている岩がよりゴツゴツとしていて荒々しさを感じます。

スロープする高架橋の上は散歩道となっていて、遠くにバルセロナ市内が望めます。

 

②ガウディ博物館

モデルハウスとしてガウディの友人であるフランセスク・バランゲールが設計。

1906年から1925年までガウディが自分の父と姪と一緒に暮らしていました。1926年にガウディが無くなった後は個人に売却されましたが1960年からはガウディ友の会が所有し博物館として公開しています。

見所は公式にはガウディがデザインしたオリジナルの椅子がそうですが、ガウディ関連の観光スポットとして ガッカリ入場ベスト3 にも入る博物館は、ハッキリ言って入場料を払ってまで見る価値のものはここには何もありません。

IMG_7854 ガウディ博物館
公園内には博物館もあってガウデイゆかりの展示物が置いてある…

 

③石造りのヤシの木

1-img_0726

公園の大広場の後方に見える石造りのヤシの木。

公園内の道路建設の為に作られた擁壁になりますが、広場から見えていますのでその際にちらっと見ておけば良いかと思います。

 

カルヴァリーの丘

公園の頂上のカルヴァリーの丘。

ここには礼拝堂を立てる予定でしたが分譲住宅地計画が中止になったため、石器時代の墳墓のような塚が作られました。ここからの見晴らしも素晴らしいものがあります。


※この塚は近年、崩壊の危険から登れなくなりましたので特に行かなくても大丈夫です。悔いは何も残りません。

IMG_7700 【カルヴァリーの丘への行き方】
公園の頂上へ登る方はヒールの無い歩きやすい靴で行くようにして..

 

見どころムービ―

グエル公園の主な見どころを集めてフォトムービーを作ってみました。

 

アクセス一覧

地下鉄Alfons X駅にあるグエル公園行のシャトルバスのバス停か、バルセロナで一番人気のある4つの観光スポットへの移動を解説しました。またグエル公園への行きアクセスはこちらをご覧ください

*シャトルバスについては現在運休しています。

【グエル公園シャトルバス乗り場 ➡ サグラダファミリア】
【グエル公園シャトルバス乗り場 ➡ カサ・バトリョ】
【グエル公園シャトルバス乗り場➡カサ・ミラへ】
【グエル公園シャトルバス乗り場➡カタルーニャ音楽堂へ】

 

まとめ&アドバイス

ガウディ建築の中では2番目に人気がありますが、1番のサグラダファミリアに比べると実は行かれた方の評価は微妙です。

見た人によってはただのテーマパーク、それも思ったより規模も小さく期待した程のものは無かったと言う声もよく聞きます。

特に夏季は日を遮る物が少ないために暑い中、こんな埃っぽい公園へわざわざ来るほどでも無かったと… 。

実際問題、サグラダ・ファミリアの様に見て、”ドーン!”と衝撃を受けるようなあんな感動は無く、ある程度ガウディ建築に対し興味を持ち、事前にその作品を調べるなりして、それは何たるものかと学習している人でないとかなりの確率で期待外れに終わります。

結果、取り敢えず見た、階段のトカゲとインスタ映えする写真を撮った、バルセロナの街が一望できた、モザイクのベンチに座った….で、終わりかねません。

ここではなるべく興味を持って頂けるように、建築構造の豆知識、また建物やモザイクに込められた意味など補助解説を入れて出来る限りの説明をしましたつもりです。

また更に、ご自分で深く調べられるとグエル公園に対する評価が見える目が確実に変わるはずで、要は見る人次第にかかっています。

【最後に…】

この記事を読まれ役に立ったと思われる方、バルセロナで一番クオリティーが高いフラメンコショーのタブラオ・コルドベスの予約代行を公式サイトで予約されるより僅か1ユーロですがお安くやっています。、観に行かれる予定の方は弊社にてお申込みく頂けると、バルセロナウォーカー記事更新のカンパになるので是非お願いいたします。詳細はここ

 


お勧め度19点/20点
★★★★★(5.0)


 

住所 Carrer d’Olot 【地図はこちら】
URL https://parkguell.barcelona/en
電話 902 200 302
時間 9:30~18:00(3/30以降は~19:30)
料金 一般18€、7歳~12歳/66歳以上 13.50€、6歳以下は無料
*チケット販売窓口がないのでチケットは全てネットでの購入になります。
行き方 L4 号線 Alfons X駅からシャトルバス(運休中)、 L3 線Lessepsから徒歩約15分
もしくはバス、タクシー。詳しくは下の関連記事を参照ください。
所要時間 1~2時間

 


記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。

この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。。 記事最終更新 2025.3.17

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本場アンダルシアに負けず劣らずのレベルの高いフラメンコがここでも見れます。

 

2025年夏 最新版 美味しく楽しむバルセロナグルメ10ヶ条 

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数あるヨーロッパの都市の中でもグルメな街の一つと呼ばれるバルセロナですが、美味しく食べると言うのは案外と難しく、日本から旅行で初めて来られる方なら尚更です。

そこで「バルセロナの食事で失敗しない為の基本これだけは押さえて欲しい10ヶ条」としてポイントをまとめてみましたので以下を参考に、美味しく楽しいバルセロナを満喫してください。

 

その1:食事時間

レストランの営業時間 ランチ風景

バルセロナに来て日本人が最初に戸惑うのが食事時間です。

通常ランチは13:30~16時、ディナーは21:00~24:00と世界広しと言えどもこんな変な時間に食べる国はスペイン以外にありません。

もちろんそんな時間に食べ出すのは体に良くないに決まっているので、私は過去に日本の時間帯に食べようと挑戦した事がありました。

ただ、家で食べるにしても世の中全体がその時間帯で回っているので逆に行動が制限され不便極まりなく、結果分かったことは郷に入れば郷に従えでスペイン時間に合わすのが一番というのが答えでした。

日本から来られる方は、滞在中は全て外食となってしまうのですから、尚更スペインの法則に従うしかありません。

その他には日曜と月曜を休む店が結構多く、これも注意が必要です。グラシア通りなどの観光客が多い場所ではチエーンの大箱店を中心に、通しで営業している所があるので早い時間に食事したい方は、それを利用するのも一つの手段。

また美味しいものは期待できませんが街場のバルでの軽食でしたら、店が開いている限りどの時間でも利用できます。

ただし、バルセロナで本気でグルメをと考えているなら、滞在日程が日曜日と月曜日にならないようにして下さい。

またバケーションで多くのお勧め人気店が閉まる8月の旅行は絶対に避けると言うのが鉄則。

その時期に来て文句をぐたぐた並べるのは筋違い、逆に出直してと来いと地元スペイン人に言われかねません。

IMG_4075 【これで安心、日、月曜日のレストラン】
日月曜日に閉まる店の多いバルセロナですが、その中でも日曜の夜は…

 

その2.Hola!であいさつ

ohlaa

日本でも当たり前のことですが、それでいて結構重要なのが挨拶。

日本人は英語ならまだしも、スペイン語となると話せる人はほとんどいないはず。

なので店に入って来る時も黙っている人が多いのですが、例え言葉が分からなくても、オーラ!HOLA!」スペイン語で「こんにちは!」と元気良く挨拶するだけで、対応してくれる店のウエイター達の雰囲気が格段に良くなります。

陽気なスペイン人には陽気で返すのが何より彼らが好むところで、そのちょっと単純なスペイン人の性格を逆に利用しないのはもったいないです。

「でも、その後はどうするの?スペイン語なんて話せないけど?」。

後でお話ししますが殆どの店で片言英語が通じるので心配ありません。

とりあえず、まず挨拶それは英語でも良いし、日本語でもほんとのところ大丈夫ですが…取り敢えず恥ずかしがらずオーラ!でやってみましょう!

ちなみに、オーラ!って良い響きの言葉なんですよ私達日本人の耳にも。

guradj 【これだけは押さえたいスペイン語】
スペイン語で大事なのは挨拶!これさえ押さえれば後はなんとでもんなるものです。

 

その3.カタコト英語で

IMG_6033n (19)
陽気で親切ななウエイターさん 最近どこも英語メニュー

まず知って頂きたいのは、このサイトでお勧めとしている人気のレストラン、バルの殆どで英語が通じますし英語メニューが置いてあります。

またバルセロナに来る外国人観光客はアメリカ人のみならずドイツ人、フランス人、中国人の皆んなが英語でやっているのですから、私達だけが会話帳を買って必死にスペイン語を覚えると言うのは時間と労力の無駄でしかありません。

ちなみに、日本から観光で来られる方の殆どが英語が話せるといっても片言と思いますが、スペイン人も同じようなものです。

これが逆にアメリカやイギリスへ旅行へ行って 向こうの現地ネイティブな人達と話すより、つたない片言英語同士の方がその数倍よく通じると実感されるでしょう。

ところでアメリカで英語が上手く話せないと相手にされませんが、人種差別が殆ど無い土地柄、更に日本ではあまり知られていませんが親日国スペインでは、私達の片言英語も片言スペイン語も驚くほど辛抱強く聞いてくれます。

またレストランやバルに来る客は皆が食べるか飲むかに来てるぐらいは、店の人もよく分かっていますので心配なんか必要ありません。

また、通じないところは指差しボディランゲージで、実際何とでもなるので安心してください。

 

その4.こんな店はダメ

店先に出てる看板 サグラダファミリア横のバル

地元スペイン人で前にこんな看板を出している店でパエリヤを食べる人は誰もいません。

理由はこれって工場で作った完成冷凍パエリヤをバルが安価(5€程)で仕入れ、それをただオーブンに入れハイ出来上がり!

と皆が知っているからです。カフェやビールなどの飲み物ならまだOKですが、店の前に写真入りの料理の看板が出ている店には、基本食事には入らない。

それから上記の写真は誰もが訪れるサグラダフミリアの横にあるバルの1軒ですが、コーヒーは通常のバルより3倍、スーパーで60円で売っている缶コーラがただ冷やしただけでテラスで飲むとなんと800円。

またランブラス通りのバルではビールは頼みもしないのに大ジョッキで出してきて、どんな事をしても儲けようとするそれは地元新聞で問題記事にもなったぐらいの無法地帯です。

なので観光スポットすぐ近くや、バルセロナ一番の繁華街ランブラス通り沿いでの飲食は極力避けたほうが無難です。

もちろん客引きしているような店も間違いなくダメな店ですし、「The fork」のような、いわゆるレストラン予約のサイトで割引をしているような店は間違いなく不人気店。

そんな店が割引プロモーションをやってなんとか集客を図るのですが、根本的な不人気の原因を考えない目先だけのただの割引では結局は経営が破たんし閉店になるのがほとんどで、そんな店に釣られて行ってはダメ。

 

その5.チップは気持ち

http://i0.wp.com/blog-imgs-51.fc2.com/r/i/b/ribochan/puropiiii.jpg

日本にはない習慣ですが、あまり難しく考える必要はありません。

基本は支払額の5%程を目安にサービスが良かった、美味しかったと言うことで多目に置いても良いとは思いますが、それでも最高10%までと覚えておけば間違いありません。

重要なのはその店で食べた食事、サービスの満足度で自由に変えて構わないと言うことです。

後で思えば少なかったと思ったとしても、気にすることは全くありません。

給料の中の重要な部分として既に組み込まれているアメリカと違い、ここではただのタバコ銭程度の意味合いで特に無くてもウエイターは気にしていません。

スペイン人の友人がニューヨークのレストランで食事し店を出た後に、チップが少ないと店員が追いかけて来て何が起きたか分からず驚いたと話していましたが、スペインでは到底ありえない事です。

jyra1 【スペインのチップの置き方】
食事のチップのめやすは5%。あとは気持ちですが、その点を詳しく解説!

 

その6.人気店は早めに

バルセロナの人気の店は予約ができない店が幾つもあります。 

その代表としては行列店としてお馴染み「Cal Pep」。またチエーン展開している「Les Quinzanit」の姉妹店や同じくチエーンの「Cerveceria Ctalana」の姉妹店などもこれにあたります。

基本的にこれらの人気店はいちいち予約を受けなくても満席にできる力があるので、キャンセルによって損失を被ることになるような予約は一切受け付けないという事です。

「Cal Pep」の場合は開店約30分前から店の前に並んで待つ。「Les Quinzanit」の姉妹店なら開店時間直後のまだ空いてる早い時間に行くようにする「Cerveceria Ctalana」姉妹店ならお昼から深夜までの通し営業なので客が殺到する前、ランチなら12時頃、夜なら19時までに行くのがお勧め。

また予約を受ける店なら週末は必ず事前に予約は入れておいた方が良く、観光客の増える春から秋にかけては特にそうで、人気店は機先を制す事が肝心。

 

その7.量に注意

スペイン料理はオリーブオイルを大量に使うので、どうしても高カロリーでヘビーなものとなりがちです。

量も多くて普通にレストランで前菜、メイン、デザートそれにパンやワイン、ドリンクなんかを含めると軽く1,500カロリーぐらいかそれ以上になり、もし昼夜まともに食べると合計3,000カロリー以上で 更に朝食を含めると本当に大変な事になります。

せっかくバルセロナに来たのだからと言っても、私達の胃袋には限界があるので昼か夜をレスト ランで食べたらあとの一食はバルで軽くタパスを1,2品つまむ、もしくはピンチョスバルなどの自分で容易に量の調整ができる料理にするのがポイント。

朝食のビュッフェでお腹いっぱい食べるのも良いですがランチ、夜とそれぞれを上手くペース配分することを心がけましょう。

あと、日本人の方なら必ず食べるパエリヤですが、日本で食べるそれとは全く別物で本場の物は既に述べましたがオリーブオイルをこれも大量に使っていて、これこそヘ ビーな料理の代表。

前菜はなるべく軽いサラダ等にして、食べてる途中にお腹一杯になってきたと思ったら、もったいないと思わずそこで残す勇気も必要です。

 

その8.ピンチョスの利用

IMG_3759-1 takitikiiiiiibe (12)
ピンチョスバルは店が混んだいる時が狙い目 それ以外は時間が経った物が多く美味しくありません

スペインには基本おひとり様向けの店と言うのは殆どなく、レストランで特に夜に一人で食べている人はいません。

目の前の皿に載った料理それを食べる事だけに集中すれば、誰に文句を言われることも無く不可能では無いですが周りから浮いてしまいますし、そんな処で食べても楽しくも美味しくも感じられません。

では、バルに行ってタパスをつまむ?

それにしても基本的に一人には1品の量が多くて、それはそれで上手くいきません。そんな中でも唯一と言えるのがピンチョスバルのカウンター。

ひとつひとつが小さい物でこれならおひとり様でも大丈夫ですし、カウンターなら気楽。

今まで日本からのお一人様でも行けて、美味しく食べれる店はないか?と随分考えたのですが結局のところ、お一人様で行ける店はこれ以外に残念ながら無いと思います。

ただ、ピンチョスバルの注意点は客が混みあっている時間に行くのが鉄則です。

理由は日本の回転寿司と同じで、作って時間が経ったものは美味しくなく、そういう意味で店が回転している時間帯にいくのがベスト。

目安としてはお昼は13時半~15時ぐらいが狙い目、夜は20時以降でそれより早い時間に行ってもカウンターにピンチョスは並んでいますが、それはお昼の売れ残りと言って間違いありません。

(補足)ランチでしたら下のレストランが、使えると思いますので参考にしてください。

特にパエリヤを食べるのでした、カタルーニャ広場に隣接するデパート「El Corte Ingles」の最上階にあるセルフサービスのレストランが味、コスパ、待ち時間が無いなどに加え誰にでも入り易くお勧めします。

1-img_1335 【Restart El Corte Ingles】
デパートEl Corte Inglesの最上階にあるセルフサービスのレストランはお1人様…。 
IMG_3767-1 「Txapela」
バルセナの中心グラシア通りにあり、観光の途中にもアクセス良しのピンチョス…。
201203280138154b1 「Taktika Berri」
ガイドブックなどで紹介されていない穴場のピンチョズバルですが、その使い勝手..
IMG_3735-1 「Irati」
バルセロナで最大手のピンチョスバルチィーエンは、市内に実に20軒以上の…

 

その9.財布よりお腹

(その7)と重なる内容ですが、ここではいわゆる最高級レストラン、ミシュラン星付きレストランでよく見かける失敗についてです。

最近の傾向として極端な多皿化が進み、10品を超えるのが普通となっています。

それらは確かに一品当たりの量はそれほど多くはないのですが、さすがにこの数になるとトータルで相当な量であることに変わりはなく、コースの中盤から後半に掛けては満腹で味が分からなくなり、バイキングの食べ放題料理と同じ悲しい結果となってしまいます。

また、デグスタシオンと呼ばれる長いコースがメニューの中では一番高く設定されているせいか、みなさんそれが良いと思い注文されるのですが食材が格段にUPするわけでは無くただ皿数が増えるだけでそれこそが最悪。

もしコースで頼むなら短いコースにすべきで、経験から言える一番の方法としてはアラカルトで前菜とメインだけ注文、それでもアミューズが何皿か付くので最後のデザートはその時点のお腹の満腹具合と相談して食べるかどうかを決めるというのがおすすめです。

最後に、このクラスのレストランの利用者は経済的に余裕のある世代、いわゆる年齢の高い方が多いからこそ量については細心の注意が必要です。

既に述べたようにアラカルトで料理を選び、更にそれをハーフポーションにしてもらい全体量を減らして食べる。

それが店を出た時に感じる食後感が良い、本当に来てよかったと思える一番お勧めな食べ方です。

尚、近年スペインでも国をあげてのサステナビリティ 取り組みで、レストランやバルでの食事は食品ロスの観点から、食べきれなかった料理は客からリクエストがあった場合は無料にて店が客に持ち帰り容器に入れて渡すのが法律で義務付けられました。

なので、食べきれないと思った際は遠慮なく持ち帰りしたいと言って下されば、お店の方も嫌がらずにやってくれます。

 

その10.たまにはホテル以外で

http://blog-imgs-75.fc2.com/r/i/b/ribochan/bufe.jpg http://blog-imgs-75.fc2.com/r/i/b/ribochan/bcafecafe.jpg
ホテルのビュッフェ朝食 通勤前にバルで朝食

観光でバルセロナに来られる方のほとんどは、朝食はホテルで取られる方が多いと思います。

ビュッフェには生ハムなどがあったりしてスペインらしいと思えるかも知れませんが、それは違います。

スペイン人は朝食にそんなヘビーな物を食べず、朝はクロワッサンなどの菓子パンとカフェだけと言うのが一般的です。

また、ホテルの朝食は考えてみれば食べている周りは観光客ばかり。そんな中にいるより一歩外に出て近所のバ ルやカフェテリアに行けば、スペイン人の朝の日常光景を目にする事ができます。

せっかくスペインに来たのですから、地元の人達と時間を共有するのも旅行の醍醐味じゃないでしょうか。

ホテル代に朝食が入っていると言う人もいるでしょうが、滞在中に一度ぐらいは外での朝食を経験してみる事をお勧めします。

すると一日5回食べると言われるスペイン人、その5回の意味が自ずと分かって来るはずです。

IMG_4790 特集・スペイン人のこだわりコーヒー」何につけつてもいい加減なラテンなスペイン人ですが

 

おまけの11.地元が一番?

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カリスマバルも冷静に見れば単なる過大評価店
esqui-1 1-IMG_1936-002
コスパは良いが味は普通 昔ながらも良いですが..

日本人の多くの 人が持っている地元信仰。

それは地元のスペイン人の多い店が美味しいと言うことなのですが、今のこの情報化時代に人知れず地元民だけの美味しい店があれ ば、私に限らず既に誰かがネットに上げています。

確かに地元ばかりの店もありますが、そんな店に限って美味しく無く、やっている事と言えば昔ながらの事をただ何も考えずに繰り返しているだけ。

安っぽいステレオタイプ的な妄想は捨てましょう。

 

更に12.口コミ、ランキング

triou.jpeg 1-IMG_3604
定番口コミサイト 英語圏の観光客が大半

検索最上位に出て来る、最大手のの旅行口コミサイト。

投稿数が多く、信憑性があるように見えますが、実のところは一見観光客の口コミの集合体。

東京、大阪のお勧めレストランを初めて日本に来た外国人に聞くようなもの。

なので、ランキング上位は英語が通じフレンドリーで価格がリーズナブルは良いですが、料理の内容はと言うと突出したものは何も無し。グルメとは程遠い店が羅列されています。
以下、実際に検証にジョランダが訪れた上位店の辛口レポートもご覧ください。


【VIANA】
【Teoric Taverna Gastronomica】
【Bodega Biarritz 1881】
【Uma】
【Blavis, racó gastronòmic】

【Restaurant Zed】

 

まとめ

-1- スペイン独特の食事時間、ちょっと大変なんですが郷に入れば郷に従いましょう。
@
-2- 挨拶はどこでも同じ、オーラってなんだか良い響きの言葉です。
@
-3- 海外は言葉が大変ですがスペイン人は皆親切。片言でも大丈夫です心配しないで。
@
-4- 良い店は写真入りのメニューなんか店の前に出しません、逆にそれは失敗店の目安。
@
-5- チップについてはうるさくない国ですから大体の目安で置けばOK。
@
-6- 行列店は早めに並び、人気店は早めに予約しましょう。
@
-7- せっかくだから色んな物を食べたい。でもレストランは一日一回が量的に限界。

-8- 誰かと来るに越した事はないですがお一人様もあきらめない、ピンチョスなら大丈夫。
@
-9- 美味しいはずの星付き、注意しないと何だか分からなかったなんて事になりますよ。
@
-10- ホテルのビュッフェで安くお腹一杯なんて悲しい、外のバルやカフェに出てみましょう。

-11- 地元にだけこだわると、ほんとうに美味しい料理に出逢えません。

-12-
 一見旅行者の評価の寄せ集めに惑わされてはいけません。

 

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この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。
この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。。 記事最終更新 2024.03.13

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2025年春 最新版 完全解説コロニア・グエル教会 =ガウディの最高傑作、未完の教会=

1-IMG_2337 ガウディと言えばサグラダ・ファミリアと誰も連想しますが多くの建築家、また岡本太郎などの芸術家達が絶賛したのは実はこのコロニア・グエル教会だったとはご存知ですか? 今回ここでは、ガウディ最高傑作として知られるコロニア・グエル教会を徹底解説していきます。

概要

世界遺産コロニア・グエル教会、地元カタルーニャ語でのCripta de la Colònia Güell(コロニア・グエル地下礼拝堂)はバルセロナ郊外15キロ、スペイン広場からは電車で25分ほどのサンタ・コロマ・ダ・サルバリョ市にあります。 繊維業界で大成功を収めていたエウセビ・グエル氏が、バルセロナ市内にあった自分の所有する繊維工場を当時、牧場や畑以外何も無かったこの田舎に移そうと計画します。 それに伴い工場で働く労働者の為の居住施設、学校、商店、旅館、劇場、文化センター、教会などを含めた工業コロニーを作りますが、その中にある教会の設計を依頼されたのがアントニ・ガウディでした。 1898年に依頼されたガウディが教会の設計の基本となる逆さ吊り模型の制作に最初の10年間を費やしたため、工事が実際に着工されたのは1908年でした。 更に、その6年後に施主でありガウディの親友でもあったグエル氏が亡くなり、その息子たちが建設に消極的であったことに加えガウディ自身もサグラダ・ファミリアの建設に集中したかったこともあり、最終的に未完成にも関わらずこの教会建設の仕事から手を引いてしまいました。 本来は半地階部と上層の教会堂との2層構成の建物でしたが、ガウディが手を引いたその時点では上層は未だ手付かずだったためそれまでに完成していた半地階の部分をやむなく教会として使用することになり現在に至っています。 ちなみにここは元々はキリスト教、教育を目的とした教室もしくは講堂として使用するはずであったスペースでした。 尚、この時の逆さ吊り実験はその後のサグラダ・ファミリアへの建設へと活かされ、ガウディ円熟期の建築を知る上で非常に重要な作品と言えます。

はじめに

このコロニア・グエル教会はガウディ作品の中でも建築の専門家、もしくは余程建築に興味を持っている方でないと満足を得るのは非常に難しい観光スポットです。 サグラダ・ファミリアのあの迫力や、カサ・バトリョのような高い芸術性は無く地味な上に規模も小さくちんちくりん。 何の前知識も無く来ると、ハッキリ言って30分も持ちません。 実際訪れている人を見ると、その殆どがサクッと見て写真を撮った後に手持ち無沙汰に椅子に座ってスマホをいじっています。 まずここでは、せっかく遠いところを時間を掛け行くんですから建築の素人の私達でも興味を持って見れるように、見学前の予備知識としてのキーワードを綴ってみますので是非一読ください。

キーワード

組積造(積み木工法)

現代のビルやマンションはほぼ全てが鉄筋コンクリートもしくは、鉄骨構造により建てられていますがヨーロッパで見かける古い石造りの建物や教会は、レンガや石を積み上げて作った組積造(そせきぞう)と呼ばれるものです。 この積み上げ式の建築方法の起源はピラミッドに見られる古代エジプト時代に始まり、その後にアーチが発明され更にそのアーチを延長したものがヴォールト、ドームへと発展。 最終的にヨーロッパ観光の定番となる聖堂の、あの大天井支える工法が編み出されました。 この工法と現代の建築で使われている工法との一番の違いは、建物に複雑にかかる力をアーチ構造を介して全て圧縮力のみで支えると言う点。 簡単に言ってしまうと、それはバランスよく積んだ積み木、強いて言えば積み木工法とも言えます。 尚、この工法で教会の様な天井を支えたり、窓のような開口部を支えて建てる時に重要となるのがガウディが多用した次のカテナリー曲線となります。

カテナリー曲線とは

http://i2.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/07/caterina.jpg
二本のポールに張られた鎖のたわみがカテナリーアーチ ロープのたわみ通りに切った型に積み木を載せると….

ロープや鎖などの両端を持って垂らしたときにできる、曲線をカテナリーと呼びます。 因みに上下逆向きにした形状にすると全ての部材(ロープや鎖)に均等に圧縮力がかかることになり、力学的に最も安定するため現在でもアーチ橋などに多く用いられています。 では実際にガウディは工事現場でどうやったかと言うと、まずアーチの起点となる2点を定めそこにロープを張ります。 次に、アーチの高さを決め、垂れ下がるロープの下の頂点がその位置に来るように調節します。 出来上がった曲線の後ろに板を置いて、その曲線を筆などでなぞって板に移すことによって重力と張力のバランスが完璧に取れたカテナリーアーチを得れることができます。 後はその曲線通りに板を切り抜き、その上下を逆転させれば、職人達がレンガをアーチ状に積んでいく基本になる枠が完成となります。 ガウディはカサ・ミラやカサ・バトリョの屋根裏などの様々な作品に、このカテナリーアーチを使用しました。 その理由としては安定した構造に加え視覚的にも美しく、更にレンガ積みの構造は制作しやすく、また経済的な方法でもあったからです。 ただしこのカテナリー曲線を利用したアーチで全てを作り上げた複雑な建物は無く、何らかの補助壁などを使い支えていました。 それを更に踏み込んで建物全体に応用しようと言うガウディの壮大な計画が、次に述べるフニクラの実験へと導きます。

フニクラ実験

10年もの歳月を費やしたことにより、結局は未完成に終る原因となった逆吊り実験。 それだけガウディが拘ったこの実験がこの教会を知る上での最大のポイントとなります。 その仕組みをここで簡単に説明すると、天井から下がるなわ状に編んだ伸縮しない紐が実際の柱、アーチ、ドームのリブなどに相当します。 また、それらの箇所が受ける荷重に相当する鉛玉が布袋に詰められ所定の位置に吊られ、その紐の描く形態を上下反転したものが、垂直加重に対する自然で丈夫な構造形態だとガウディは考えました。 ちなみに、建設中に「建物が崩れるのでは?」と疑う職人たちに対して自ら足場を取り除き、構造の安全を証明したという逸話が残っています。

http://i2.wp.com/blog-imgs-75.fc2.com/r/i/b/ribochan/CIMG8869.jpg?resize=70%2C70 「サグラダ・ファミリア」★★★★★ 世界屈指の人気観光スポット見所を、ガイドブック以上に詳しく徹底解説。

ここまで、解説しましたが分かりに難い部分もあるのではないでしょうか? 大雑把な言い方になりますが、ガウディのやっていた事を例えるなら数千本のマッチ棒一本一本をご飯粒でくっ付けて教会を組み立てた様なものです。 また、そのマッチ棒一本一本が、それぞれを支えあっていて一本たりとも不必要なものは無いと言う繊細の極み。 10年と言う歳月と途方もない忍耐力をかけ、ガウディはここで究極の理想を実現しようとした訳です。   【こんなのも知っておくと更に興味が沸きます】 ここでは、長くなるので説明はしませんが。 このコロニアグエルで使われた素材、建築のプロなら誰でも知ってる事ですが、そうでない人は事前にネット検索して素材の特性、その使われ方などをかじっておくと理解が進むと思います。

見学受付場所

入場チケットは、教会から徒歩3分程のところにあるインフォメーションで買います。 オンラインでも買えるのですが、サグラダ・ファミリアと違って完売することが無いのでわざわざ予約する必要はありません。 逆に下手に予約すると入場時間に縛られるので却って不便です。 また、予約しても結局はこのインフォメーションに立ち寄ってオーディオガイドを借りなければならないので二度手間になります。 オーディオガイドを借りる際には、パスポート等を保証に預けなければならないのでお忘れなく。 ちなみに教会での解説は少なく、その大半は村の建物巡りの音声ガイドになっています。 インフォメーションの奥には簡単な無料展示場があり、一階は繊維工場が稼働していた当時の様子の展示。二階はガウディ建築の資料展示になります。 ただ、どちらも大した展示では無いので時間の無い方は飛ばしても全くOKです。

見学スタート

規模が小さいせいで早い人なら30分弱、じっくりみても1時間もかからない見学ですが、ここから詳しく解説していきます。

外観

http://kamimura.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_2339.jpg

ここは元々、写真左から右に傾斜する土地でした

既に述べましたが、本来のコロニア・グエル教会は2層構成の建物です。 地下礼拝堂の入り口の真上に本来の教会の入り口があり、そこへは写真右より階段で上って行くことになっていました。 ところで普通に見ると地上階のはずが、なぜ礼拝堂が地下と言われているか疑問が沸くかと思います。 その理由は、元々傾斜地(写真左から右へ)だったこの土地をガウディは出来る限り造成や土地を削ったりしないで自然の状態で建てたかったために傾斜の始まる上を教会の地上階とし、傾斜が終わる所を入り口とした礼拝堂にするためでした。

トレンカディス

外部の見どころの一つとしては、まずガウディの定番と言えるトレンカディス(破砕タイル)があります。 それは開口部の防水を兼ねて窓とその庇にカラフルなタイルが施されていますが、工事が途中で中断し未完に終わったために教会の裏側の窓の庇はタイルが貼られず代わりにモルタルが塗られただけで終了しています。 あと、他のガウディ作品との違いとしては宗教的なシンボルにトレンカディスが多用されていて、地下礼拝堂入り口の上のモザイクには特に小さなピースを使い聖書の言葉を表しています。 また、この後に述べるAΩ、十字架などキリスト教徒にとって重要なシンボルが外壁のあちこちに散りばめられています。

http://i2.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2016/12/tenecade.jpg 【トレンカディスとは】 カタルーニャ語で破砕タイル又は破砕仕上げ全般を指す言葉。元々は降雨から壁を保護する目的に始まり、次第に装飾するために利用され一種のモザイクとして使われました。ガウディ以外にもこの時代に活躍した他の建築家にも見られ、今も残るモデルニスモ建築にそれを見ることができます。特にコロニア・グエル教会では宗教的な装飾、シンボルを施すのに多く使われいます。

様々な素材

地下礼拝堂の外側を見てみると、他の教会とは全く異なるものとなっています。 中でも一番目につくのは外壁に使われている素材で、通常のオレンジ色のレンガに加え燻した金属っぽくも見えるのが焼過ぎレンガ、更に溶岩のように見える黒い小石が鉄鋼スラグ。 これら異なった素材が混ざり合った壁面は、瓦礫作りと称される独特なものです。 ところでガウディがなぜこんな風にしたかと言うと、教会の基礎部分は日本のお城に例えると石垣にあたる土台部分なので地味で当然なのですが何より地面に接している部分だからこそ、あえてがれきの様に仕上げて周りと調和する自然感を大切にしました。 訪れた際によく見て頂くと分かりますが、鉄鋼スラグを貼り付けた柱の色と肌合いが周りに植えてある松の木の幹と見事に同じトーンになっています。

http://i1.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_2397-001.jpg1-1281 【鉄鋼スラグ】 一見すると溶岩にも見える石は、鉱石から金属を製錬する際に大量に溶鉱炉から出るカスで、現在の日本では産業廃棄物と指定されている厄介者。 100年以上前にガウディはこの廃棄物のもつ荒々しく荒廃したともとれる質感に目を付け、それを壁や柱に使うことにより独特の雰囲気を創造しました。
http://i2.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_2406-001.jpghttp://kamimura.com/wp-content/uploads/2020/08/rengga.jpg 【焼き過ぎレンガ】 普通の素焼き煉瓦(写真右)より更に高温で十分焼き込んだ煉瓦は、通常のレンガより色が黒っぽく、レンガの概念から言うと失敗作なのですが、これはこれで吸水性が低く摩滅や衝撃に強い特性を持ちます。 ガウディはこれらの鉄鋼スラグ、通常レンガ、焼き過ぎレンガ、更には破砕タイルを駆使して自然観を創造しました。

リサイクル

また、もう一つの見どころとして鉄鋼スラグの他に見られるリサイクルが挙げられます。 礼拝堂の窓の金網はコロニア内の繊維工場の廃品を利用したもので、機織り機械のスクラップから使える部分を取り出し、ここでは格子状に編んで再利用されています。

【繊維工場】 工場はスペイン市民戦争を経て1945年にグエル一族から新しい経営者に変わりましたが、その後の繊維不況により1973年に閉鎖。現在は幾つかの小さな会社のオフィスとして利用されています。尚、最盛期には1,200人いたと言われる従業員とその家族は、工場閉鎖後の現在も700人程が住み続けています。バルセロナ都市圏の拡大、そのギリギリの通勤圏内、また近くに新たに工場地帯などが出来た事が幸運となり、辛うじてこの村が存続できました。

モザイクの意味

礼拝堂の入口上部にある一番目立つモザイク。 ただ見ただけでは何か装飾してあるなで終わってしまいますが、これらはキリスト教ならではの宗教的な意味を持った装飾となっています。 ここでそれぞれを解説していくと、白地の菱形にはローマ字でPはカタルーニャ語で①Pater (父)、②FはFilius(子)、③SはSpiritus Sanctus(聖霊)が表され、その三つで聖三位一体を表しています。 その他、④中央の白抜き部分は聖母マリアの合わせ文字となり、⑤中央最上部の円形には十字架に火炎が押しかかる様子が描かれ、それはキリストの磔刑を意味しています。更にモザイクをよく見ていくと、少し分かり難いものもありますが…. この地域で採れるさくらんぼ、小麦、オリーブの枝葉や花、実、椰子の葉があり。 それらに混じって少し分かり難いですがキリスト教の4徳と言われる、慎重(貯金箱とヘビ)、正義感(天秤と剣)、堅忍(兜と鎧)、節制(パンを切るナイフとワインの飲み瓶)などが描かれているのが見てとれます。 また、それ以外にモザイクの左端の下にある水色の碇は、希望と誠実それぞれを表しています。

20160718003923 【三位一体説】 キリスト教の根幹である、イエスの本姓についての見解で、「父(神)と子(イエス)と精霊」は三つの位格をもつが本質的に一体であるという説のことです。宗教改革後のプロテスタント諸派も三位一体説においては一致しており、キリスト教の最も重要な教義となっています。

壁に泳ぐ魚

礼拝堂入り口の右上の壁には、よく見ると魚が描かれたモザイクがあるのに気付きます。 そこにいる4匹の魚はキリストを表しているのですが、では魚がなぜキリストかと言うとキリストが生きていた時代、キリストはローマ帝国からお尋ね者として追われ最終的には十字架で処刑されたように、生前は常に身を隠して暮らしていました。 信徒の間ではローマの兵隊からキリストを守るために、彼を暗号で示すことになります。 ギリシャ語で「イエス・キリスト・神の子・救世主」の3つの頭文字をとると、魚を意味したことからそれが暗号になったと言われていますが、同時に川岸に人が近づくとさっと身を隠す小魚に危機が迫るたびに身を隠していたキリストの姿を重ね合わせたとも言われています。 次に魚の下の【Α:アルファ】と【Ω:オメガ】は、ギリシア文字の順番では「最初」と「最後」。 英語で言えば「AZ」で、日本語なら「」となり、それすなわち生(最初)から死(最後)までの間に、この場合は魚(キリスト)が居るわけで、永遠の存在者であるイエス・キリストが生から死までの全てを司ると言うことを指します。

待合の空間

礼拝堂の入り口の反対側、教会が完成していたら階段になるはずだった下に小さな空間があります。 ここは、スペインの田舎の教会によくみられる待合の場所で、ミサの始まるまでの間やミサの後に長屋(社宅)に住む主婦達がベンチに座り世間話や噂話に興じました。 夏場に行かれた方は分かると思いますが、高温になるスペインの夏でもこの半地下の待合は涼しく、格好の涼みスポットでした。 また、ベンチの間が非常に広いのは、その前に幼い子供達を遊ばす様になっていました。

http://i1.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/08/colicoli2.jpg 【工場労働者と家族】 コロニアグエルを直訳するとグエルの植民地、もしくは集団となりますが、この場合は労働所の住宅プラス福利厚生施設を含めた工場団地と言うところです。元々、牧場で周りに人が住んでいなかったことから、労働者を集めるために社宅や学校などを建てました。ただ会社が住居を提供すると言っても、当時の労働条件は今と比べると非常に厳しいものでした。

教会の内部

neconni ゴシック建築の影響を受けた部分もあれば、まるで椰子の木が連なるように見える天井、そしてまるで「始め人間ギャートルズ」のような原始、石器時代をイメージさす玄武岩の柱。 更に細部を見渡すと、自然の造形もミックスされた内部は通常の教会建物とは全く異質のもで正にこれぞ ”ガウディワールド”ガウディ世界の真骨頂とも言えます。 施主のグエルはこの教会建設をガウディに任せるにあたり、予算に関しても作品の種類に関してもいかなる制限も設けませんでした。 と言っても、100年前の芸術には無縁だった田舎の労働者達の為の教会に、こんな物を平気で作ってしまうガウディ。 その自分勝手さと、彼の果てなき芸術の追求心にはただもう脱帽と言うほかありません。

石柱の意味

教会の天井を支える柱はどれも微妙に傾斜し、その素材デザイン共に変化に富みます。 特に自然石の玄武岩(柱状節理)をそのまま利用した柱は、これまでの荘厳さに重きを置いた中世の教会イメージを完全に打ち破り、キリスト以前と言える古代へといざなう不思議な世界を醸し出しています。 尚、教会中心部の4本の柱に玄武岩の石柱が使われているのは、その4本が建物の重量が最もかかる場所でデザインもさることながら強度を求めていたからです。 もしレンガ積みの場合はかなりの太さになったはずで、レンガの代わりに石を使うことにより柱の太さをその分細く出来、それにより後方からの視界が確保できました。 また、玄武岩の自然石は元々微妙に曲がっていたり、それを適当に斜めに立てた様にも見えますが、逆さ吊り実験を重ねて得た中心線(青線)が石の中を寸分狂いなく走っています。 尚、基本的に垂直に立っている柱は一本も無く、重力による上からの力と横に広がろうとする力のバランスの上で立っていて、重要でなさそうな端の柱一本でも取ろうものなら全体が音を立てて一瞬にペッタンコ、地震が無いからこそできる恐ろしい積み木崩しと言えます。   【柱状節理】 マグマが冷却固結する際に岩体に柱状の割れ目が入る現象。 玄武岩では六角柱ができることが多く、日本では国の天然記念物に指定されている東尋坊の海岸の岩も柱状節理にあたります。

天井を這うレンガ

煉瓦造りのアーチが天井を覆う様は圧巻。 10年もの歳月を費やした逆吊り実験の末に、最後に到達したこのアーチと先程の柱が教会の最大の見どころであり、またこれこそがガウディの最高傑作と言われる所以でもあります。 尚、注目すべきはカタルーニャ地方でよく使われる、通常の半分ほどの厚みの日本の蒲鉾板のような薄いレンガ。 それを使った複雑なカテナリーアーチは、まるで動物のあばら骨にも見えます。 奇をてらったかに見えるアーチも、やはり計算し尽くされていて特異なリブ構造が屋上を安定的に支えています。 また、祭壇の左横にある階段を上がると祭壇の裏へ回れます。 ここは、椅子が並ぶ礼拝堂より一段高くなっていて、その理由は傾斜の丘にこの教会を建てたガウディが自然のままに残すためにここは掘り下げなかったためです。 ちなみに、ここだけは床と天井の高さが十分に取れなかった為に鉄骨で天井を支えた簡単な造りとなっています。 尚、この空間は子供達の合唱隊が並んで立ち讃美歌を歌う為の場所で、うまく音が響くように考えられています。

ステンドグラス

お馴染み、あのジュジョールが作ったステンドグラス(正式にはステンドグラスでは無く塗ガラス)から、光が差し込んでいてとてもきれい。 花をデザイン化したものと思う人が多いですが、これはそうではなく教会の周りが松林だったこともあり、その松ぼっくりをデザイン化したものです。 ところで多くの人が花と思ってしまうのも無理がありません。 その理由はここは元々礼拝所にする為では無く子供たちのいわゆる日曜学校で宗教教育以外に歌をうたったり、クリスマスやイースターには楽しい催しを開いたりする場所。 だから窓も子供たちが好きそうな、まるで童話の絵本にでてきそうなファンタジーあるデザインにされているわけです。 ちなみに、このステンドグラスは蝶の羽根のように開閉式になっており、窓から教会内へ風を送り込みます。 また、上下左右の羽根を全部開けると残る形はなんと十字架となり、機能性とデザイン性が高度に考えられ作られたものです。 あまり知られていませんが南側に並んだ窓は日時計の様な機能も持っていて、時間の経過とともに左のまどから右の窓へと最も明るい窓が移動していき、それで大体の時間が分かる様になっています。

jujol 【ジュゼップ・マリア・ジュジョール】 バルセロナの隣、タラゴナ県生まれの建築家でアントニ・ガウディの協力者として、建築にとどまらず家具デザインや絵画などの分野で才能を発揮した総合アーティスト。顔は全くのおっさんですが、その顔に似合わず、こんな可愛いステンドグラスをデザインできるのがジュジョール。日本ではほとんど知られていませんが、ガウディの裏方として非常に大きな役割を果たしました。

ガウディの椅子

1-IMG_2453 教会内には、祭壇を取り囲むように同心円状に配置された椅子。 これらはガウディがコロニア・グエル教会の為にデザインしたトネリコの木を使ったもので、この椅子に腰掛けゆっくりともたれ掛かるとちょうど背中に良くフィットして落ち着きます。 是非、人間の体に合わせたこの椅子にも座ってみてください。 2人で腰掛けて気が付くのが、椅子は一直線ではなくお互いの体が微妙に外側に向くように形が工夫されています。 これは、お祈りの際に隣の人に煩わされることなく自分の世界に入れるようにと言うガウディらしい細かな配慮からです。 尚、ここにあるものはガウディオリジナルの椅子では無く、その後に作られたレプリカで本物は全て博物館に保管されていますが、一つはサグラダ・ファミリアで見ることが出来ます。

【トネリコ(西洋トネリコ)】ガウディが愛したこの木は、スペインからロシアにかけて自生する木で成長が早い上に、用途の広い材木で昔から重要な資源として建物の柱、木工品など多岐にわたって利用されてきました。その特徴としてはトネリコの材は固く丈夫で耐久力がある上に曲げやすく、初期の飛行機のフレームにも使われた程です。

聖水盤

礼拝堂に入ったところには聖水盤が置かれています。 これは信徒が受洗したことを常に忘れないようにするため、聖堂に入る時に身を清めるため、教会に入る際に聖水に指を浸して十字を切ります。 ヨーロッパでは大理石の皿が多いのですが、スペインの場合は巨大な”しゃこ貝”がよく使われています。 理由は、フィリピンがスペインの植民地だった時代に大量に持ち込まれたからです。 尚、サグラダ・ファミリアの生誕、受難のどちらのファサードの入り口を入ると左右にあるシャコ貝の聖水盤は、グエルが寄付したものです。

http://kamimura.com/wp-content/uploads/2020/08/hotate-001.jpg 【ビーナス誕生の貝】 イタリアの有名な絵画にボッティチェリの「ヴィーナス誕生」という絵画がありますが、ヴィーナスが台にしているのも貝ですが、あれは”ホタテ貝”。ちなみに、スペインの有名なサンティアゴ巡礼の際は、巡礼者は食器の変わりにホタテ貝の貝殻を持ち歩きます。それは聖ヤコブの杖に、ほたて貝の貝殻がついていたことが由来です。

黒マリア像

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黒マリア様の分身 こちらが本家のご本尊

礼拝堂の正面の右には、カタルーニャの守護神である黒マリア像があります。 本尊はモンセラットの山の上にあって、これはその分身。日本で例えると東大寺に大仏があっても小さな各お寺にもそれぞれお釈迦様の仏像がある、ああいう関係と思って頂くと分かり易いかと思います。 ちなみに、ここカタルーニャではどこの教会、礼拝堂にも必ずあるのがこの黒マリア像。 ちなみに、黒マリア伝説とは。。 その昔880年、とある土曜日の午後のこと。 モンセラットの山の麓に住む人々が天からのメロディーとともに、山の中腹に光が灯されているのを見ました。 次の土曜日にも同じことが起こったので、司祭が洞窟に入ってみるとマリア像が佇んでいたのです。 麓の村へ降ろそうと持ち上げると、マリア像が重くて動かず仕方なくそこに教会を建て今に続いています。 尚、黒マリアに触ると歩けなかった人が急に歩きだしたとか、いわゆる奇跡を起こすと言う事で崇められています。

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教会の裏

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礼拝堂の裏へ回ると側面を間近かに見ることが出来ます
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傾斜した外壁 魚とアルファーの文字
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こちらにはオメガとオブジェ P十字架に..

教会内の見学が終われば、最後に裏に回ってみて下さい。 先程、礼拝堂で見たステンドグラスを外から見ることが出来ます。 また、外壁に注目すると壁が傾斜しているが分かります。これは、あの逆さ吊り実験で得た傾斜のままに忠実に建てたからです。 また、壁を見ると先程見た【Α.Ω】がここでは立体的に表されています、特に魚は教えてもらえないとサンショウウオ?かヤモリ?と見間違いかねない程に抽象的。 あと、壁には今も何の為にか分からないオブジェがあったりします。ガウディは生前、自分の作った作品の詳細まであまり語らなかった為に実は彼の作品にはかなりの部分が今も謎となっています。 実際、学芸員の方に聞きましたが、その答えは「何を意味するか分からないけど、だからこそガウディなんだよと」と言う回答でした。 窓の上の庇を見ると十字架が見えますが、よく注意してみると十字の上が右に少し曲がっているのが見てとれるはずです。 これはローマ字のPを十字に合わせたもので、このP十字架は一体何を表しているかと言うとPはPastorスペイン語で言う羊飼い。 聖書の中では羊飼いはキリストを表していて、先ほどは、【Α.Ω】の間に魚を使っていましたが、より一般的なのは【Α.Ω】の間にPが入っているこの形がそうです。

http://i2.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/08/pastaome.jpg http://i1.wp.com/kamimura.com/wp-content/uploads/2020/06/kohitujisan.jpg 【迷える子羊(私達)と羊飼い(Pastor)】 新約聖書のマタイによる福音書にあらわれる言葉「迷える子羊」は、私達大衆を羊の群れの中からはぐれてしまった迷った子羊に例えたもので、それは人生の中で起きる色々な問題に直面したときに、どうしてよいか分からず迷っている人達を指します。また羊飼い(Pastor)はその子羊を正しい道に導いてくれる人、すなわちキリストを指します。

屋上

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礼拝堂裏から屋上への階段 黒で示された柱の場所
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この石は建設が完全に中断した後に弟子達により置かれました
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換気用の塔に付けられた鐘 向こうに見える司教の住居

高さ40メートルにもなる塔が達つはずだった教会の2階部分は現在は何も無く、本来教会の床が礼拝堂の屋根、屋上となっています。 そこでまず目に入るのがギリシャの遺跡を彷彿させる石灰岩の石積み。 ここが、教会の本当の入り口なる場所だったところです。 あとここで目に入るのが、途中まで出来ていた塔に付けられた鐘。 これは本来こんな所に付けるものでは無いのですが、工事が途中で終ってしまい未完となったので、村人達が礼拝する為の場所を何とか作る為にガウディの弟子達が取り敢えずと付けたものです。 そのことからも分かるように実験を重ねるあまりに10年をも費やし、やっとスタートした建築も小規模にも関わらず6年経っても地下部分しか出来ずじまい。 足掛け16年待たされた村人達を、全く顧みなかったガウディ。 天才に翻弄された村人を思うと、鐘を見ながら複雑な気持ちにもなります。 ところで、本来教会の祭壇は南東、教会の入り口はその逆の北西に作られるこが多く例えばバルセロナで一番格式高いカテドラルがすですが、その理由はイスラム教徒と同じくキリスト教でも聖地に向かってお祈りすることが一般的で、ここバルセロナからはエルサレムがちょうど南東に位置します。 それにも関わらず、サグラダ・ファミリアにも共通するのですが、コロニア・グエルはその逆になってしまっています。 理由は簡単でガウディにとって建築には光がなにより重要であって、自然光を多く採り入れることが出来る南に入り口を持ってくるのに拘わり、そのせいで祭壇は自ずとその逆、エルサレムと反対側になってしまいました。 後年は信心深くなったと言われるガウディですが、施主と何度もトラブルになっても自分の信念を決して曲げない筋金入り頑固者だったと言う、それがここでも伺い知れます。 少し話はそれましたが、未完に終わったこともあり特にこの屋上に関しては、ただの見晴らし台としての価値以外はほとんどありません。

CIMG9014 「カテドラル」★★★★☆ バルセロナで最も格式高い大聖堂は市民の心の故郷と言える教会です。

ガウディの十字架

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ガウディがデザインした十字架はどの方向から見ても十字
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スマホで動きながら撮る人 ミラーリェス邸の石門

1902年ガウディが制作した鉄細工の2重十字架が、教会の入り口右に立っています。 試しに動きながら十字架を見て見ると、あら不思議本当にどこから見ても十字。 ちなみに、これはレプリカでオリジナルはミラリェス邸の門の上で見ることが出来ます。

20150115210012b72 【ミラーリェス邸の石門】★☆☆☆☆ アントニオ・ガウディによってデザインされた門で、作られたのはグエル公園と.…

村を歩く

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学校として作られた建物 昔の雰囲気を残す労働者住宅
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グエル教区を除くこの村の建物の中では、一番の見物となる家

工場の労働者の為に作られたコロニーの中には、当時のモデルニスモ建築の家々が残っています。 建物は現在も人が住んでいて、また学校は柵が囲まれそれらは部外者には公開されていませんが、外観なら見ることができます。 ただし、これらの建築はガウディとは全く関係なく、必見と言うわけでは全くありませんが、せっかく遠くまでわざわざ来られて、もし時間を持て余すようでしたらついでに村の散策がてらおすすめです。 ちなみに、これらの建物は主に弟子の1人で右腕とも称され、グエル公園にあるガウディの家(ガウディ博物館)を作ったことで知られる、Francesc Berenguerと、Joan Rubióの二人の建築家によります。

IMG_7854 ガウディ博物館★☆☆☆☆ 公園内には博物館もあってガウデイゆかりの展示物が置いてある…

http://kamimura.com/wp-content/uploads/2020/08/cologue.jpg グエル教会のオーディオガイド付きチケットを買うとこの地図をくれます。 村の散策は、この地図に赤線で記されたコースを回ります。 ただし、正直どうでもいいようなスポットが結構あって、以下4つがお勧めスポットになります。

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⑫ カ・ロルダル邸 ⑥ 前の中央広場
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⑦ 学校 ⑧ カ・レスビナル邸

⑫ カ・ロルダル邸:一軒家の様に見えますが左右が別々に中で分かれてます。⑥ 前の中央広場:広場の真ん中には工場のオーナーのグエル氏の銅像があります。⑦ 学校:中に入れれば良いのですが、柵があって遠目から見学となります。⑧ カ・レスビナル邸:村を散策するなら、ここは絶対にはずせないベストスポット。

社宅を見ると

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 偶数と奇数の番号の家が並ぶ  窓枠デザインが微妙に違います
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 昔の社宅は、日本で言うところの、いわゆる長屋の様な感じ

村の中を散策するとバルセロナ市内観光では気が付かないことや、面白い発見があったりします。 例えば、グエル教会から⑫カ・ロルダル邸の間の通りに並ぶ昔の社宅。 道を挟んで長屋が並んでいますが、一方が偶数の家②④⑥⑧と並び、もう一方は奇数①③⑤⑦と言う感じに並んでいます。 これは、バルセロナ市内のビルの番号にも同じことが言え、スペインでは隣の家の番号は常に一つ飛んで同じ奇数もしくは偶数の家が連続します。 また、この社宅(長屋)独特なのが、隣の家との間に小さな入り口があって、そこから上に上がると左右にまたそれぞれ入り口があり、長屋は上下で違う家族が住んでいます。 家の数字を見ると6Bis、8Bisと書かれていますが、数字の後のBisが上の家と言う事をを表しています。 尚、凝ったモデルニスモの家を含めて、この村全体がどこもかいこもレンガ造りなのは工場に付属する社宅と言う事もあり、経済性を追求し建材として一番安いレンガを多用したことによります。 ただ、そうは言っても長屋の窓枠のデザインを少しづつ変化を付けるなど、芸術好きだったオーナーのグエル氏の意向がそこに現れています。

bcnmapppa 【バルセロナの歩き方】 グーグルマップは便利ですが、更に街の仕組みが分かると完璧!

心霊スポット

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 800年前に作られた砦の跡、ちょっと落書きが残念ですが…
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 グエル教会から僅か4分ほど  暗くなると更に雰囲気が

観光客は殆ど誰も知りませんが地元スペイン人にはかなり知られているのが、コロニア・グエル教会から徒歩4分ほどにある地図⑰のサルバナ館。 これは、今は廃墟となっていますが、12世紀に砦として作られたものです。 いなみにこれが、地元のスペイン人の間では知る人ぞ知る心霊スポット。 ここで突然まわりに誰もいないのに急に腕を引っ張られたり、金縛りにあったなどと言う心霊体験が多数報告されています。 興味がある方は、下の動画を参考に駐車場の横の小道から簡単にたどり着けますのでどうぞ。 尚、砦の中は壁が崩壊する危険があるので、絶対に入らないでください。

村で食べる

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Bar Restaurant Ateneu Unió
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BAR SPORT Restaurant Capritx

見て回るのに1時間も掛からない小さな村。ここで、休憩したりランチが取れる場所を紹介しておきます。 まず、中央広場にあるバル「Bar Restaurant Ateneu Unió」店内は、一昔前のスペインらしさが残っていて雰囲気があり、特に暖かい季節なら前のテラスでゆっくりすると良いと思います。 ただし、料理は美味しくないのでドリンクでの利用がお勧め。 公園の横に隣接しているバル「BAR SPORT」。 ここは、そこそこ食べれる日替わり定食があります。 こちらも暖かい季節は、店内よりテラスの方が気持ち良いでしょう。 最後に村で唯一のレストラン「Restaurant Capritx」を紹介します。 場所は教会の直ぐそばで、料理も決して不味くはありませんが、素晴らしいいと言う様なことも決してありません。 一応、お店のお勧めを言うと、ロブスターのリゾット(Arroz con bogavante)が、ご飯物なので日本人には良いかと思います。 まあ、紹介はしましたが基本的には村でお金を使って食べる程の物は特にありません。 なので基本はカフェやビールなどドリンクで済ませ、時間があればバルセロナに戻ってのランチが良いと思います。

アクセス方法

コロニアグエル教会への行き方は、地下鉄1号線と3号線が乗り入れているエスパーニャ駅が起点となります。 通常なら起点となるカタルーニャ鉄道のエスパーニャ駅からグエル教会駅、その後に徒歩にて教会となりますがここではそれに加えバルセロナからの郊外観光で最も人気のあるモンセラットと2か所同時に行く方法を解説します。

基本編

バルセロナ発➡コロニ・アグエル駅➡コロニア・グエル教会
一番オーソドックスな行き方です、詳細は以下をご覧ください。

CIMG2494 【グエル教会への行き方】 コロニアル・グエル教会までの行き方を徹底解説します! IMG_0993_201504140 【スペイン(エスパニア)広場】★☆☆☆☆ バルセロナの陸の玄関口スペイン広場は同時にコロニアグエル教会、モンセラットへの起点。

+モンセラット編

バルセロナ発➡モンセラット➡コロニア・グエル駅➡コロニア・グエル教会
モンセラットとコロニア・グエル教会を一日で観光して回る 注意)モンセラットと合わせて一日で回る方法は、それなりに時間も掛かり疲れる方法です。

1colocol 【モンセラットとコロニア・グエル教会1日攻略法】ちょっと大変ですが2か所を一日で回ってしまう裏技を詳しく解説します。 DSC_0581 【モンセラット】★★★★☆ バルセロナからのショートトリップの観光スポットとしては一番人気。

見どころムービ―

コロニア・グエル教会の主な見どころをフォトムービーにまとめました。

まとめ&アドバイス

教会自体は未完と言うのもありますが、完成していたとしても非常にこじんまりしたものです。 なので、繰り返しになりますがサグラダ・ファミリアを見た時の様なインパクトはありません。 ただしガウディ死後、他人の手により本来の別の姿形で現在も工事が続くサグラダ・ファミリアと違って、これこそが100%ガウディが作った教会とも言えますし、数ある作品の中での最高傑作とよばれるそれはガウディ好きには見る価値が十分あると言えます。 一方で建築に特に興味がない方には、正直な所10分も見れば十分かも知れません。 バルセロナからわざわざ地下鉄、電車、更に駅から歩いて来るまでの価値があるかと言うとそれは微妙。 特にバルセロナへ来るのが初めてで、滞在が数日しかないのなら尚更そう言えます。 注意事項としては、日曜日はミサの時間(11~12時)は礼拝堂内には観光では入れません。 また、オーディオガイドは日本語もあります。教会の部分は少しで他の大部分が街の建物散策の説明になっているのに加え、全部で1時間半もかかるので敢えて必要なのかは微妙なのですが、それは皆さんのお好みで選んでください。 ちなみに教会以外の建物は、特別な物は何も無くどこの街にも残るモデルニスモ建築、平凡な物ですのであまり期待はしないこと。 以上、コロニア・グエル教会の解説となります。 最後までお読み頂きありがとうございました。   *広告* あと話は変わりますが、もしモンセラットなどと併せて効率よく回りたい方はバルセロナウォーカーが主催するモンセラット+コロニアグエル半日ツアーがありますので利用下さい。 専用車でホテルまでお出迎え、お送り。ツアーは当サイトを運営、この記事を書いたカミムラもしくは弊社日本人スタッフが同行しますので安心です。 また、旅程がタイトで行けない方で、午後出発のフライトをお持ちの方でしたら空港送迎サービスに付随して空港からからホテルへの途中もしくはその逆、ホテルから空港への途中に送迎の移動時間+観光も入れて合計約2時間程で立ち寄る事もできますのでお問い合わせください。 と、ちゃっかりこの場を借りて宣伝しておきます。

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お勧め度:16点/20点 ★★★★☆


住所 Claudi Güell  【地図はこちら】
URL http://www.gaudicoloniaguell.org
開館時間 月~金:10:00~17:00、週末・祝日:10:00~15:00  日曜・祝日は、11:00から1時間程はミサの時間のため内部見学不可。 休館日:1/1,6 、4/13,18、12/25,26
料金 料金: €10.00、学割・シニア€8.00  子供10歳未満は無料 (注意)チケットはインフォメーションで購入します。教会では買えません。
最寄駅 FGCコロニア・グエル駅から徒歩10分 (詳しい行き方は下の関連記事を参照下さい)

記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。

この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。。 記事最終更新 2024.02.25

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