
サグラダ・ファミリア教会は、スペインを代表する観光名所であり、グラナダのアルハンブラ宮殿と並ぶ存在です。実際、バルセロナを訪れる旅行者の多くが足を運ぶ、街を象徴するスポットと言えます。
ここでは、その見どころを一般的な旅行ガイドブックをはるかに上回るボリュームで、徹底的に解説していきます。
目次
概要
建築家 アントニ・ガウディ の代表作として知られるサグラダ・ファミリア教会。
着工から130年以上が経った現在もなお建設工事が続いており、「いつ完成するのか分からない教会」として世界的に有名です。その途方もない規模と常識では測れない計画の壮大さから、「いかにもラテンの国らしい」と半ば驚きをもって語られることも少なくありません。
さて、サグラダ・ファミリアの歴史を紐解くと、その起源は1866年にさかのぼります。この年、宗教書店を営みながら慈善活動にも力を注いでいた ジュゼップ・マリア・ブカベリャ が、バルセロナに「聖ヨセフ信仰協会」を設立しました。
やがてブカベリャは、協会員から集めた寄付金を建設資金として、キリストの聖家族に捧げる贖罪教会を建設することを決意します。これが後のサグラダ・ファミリアの始まりでした。
ちなみに「サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)」とは、ヨセフ、マリア、そしてイエスから成る「聖なる家族」を意味するカタルーニャ語です。
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【聖家族】 キリスト教では、幼子イエス・キリストと母マリア、そして養父ヨセフからなる三人の家族が「聖家族」と呼ばれています。この聖家族は古くから理想的な家族の姿と考えられ、数多くの絵画や彫刻の題材として扱われてきました。「サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)」とは、この聖家族を意味するカタルーニャ語です。語源はラテン語の Sacra Familia(聖なる家族)に由来しています。 |
建設着工までには約5年の準備期間が費やされ、1882年3月19日、ついにサグラダ・ファミリア教会の建設が始まりました。
この時、初代主任建築家に任命されたのは、後に世界的な名声を得るアントニ・ガウディではありません。当時はまだ無名だったガウディに代わり、無報酬で設計を申し出た建築家フランシスコ・デ・パウラ・デル・ビリャールがその任を担いました。
ビリャールが構想した教会は、当時流行していた典型的なネオ・ゴシック様式のものでした。最も高い塔でも約85メートル程度の高さが予定されており、現在建設が進められている高さ172.5メートルの中央塔と比べると、その計画が比較的小規模だったことが分かります。
しかし着工からわずか1年後、ビリャールは建設アドバイザーを務めていた建築家ジュアン・マルトレイと建築材料の選定を巡って対立します。さらに依頼主のブカベリャが予算面からマルトレイの意見を支持したため、ビリャールは主任建築家を辞任することになりました。
こうして1883年、新たに主任建築家として抜擢されたのが、当時31歳の若き建築家アントニ・ガウディでした。ガウディは就任後、当初の計画を大幅に変更し、サグラダ・ファミリアをこれまで誰も見たことのない壮大な教会へと発展させていきます。とはいえ、その構想はあまりにも巨大でした。ガウディが1926年に亡くなるまでの43年間で完成したのは地下聖堂と生誕のファサード、そして一部の塔のみでした。
ガウディの死後も建設は続けられましたが、1936年に勃発したスペイン内戦によって大きな打撃を受けます。工房は襲撃され、多くの設計図や模型が破壊されました。さらに戦後の経済的混乱による資金不足や、地元知識人による建設反対運動なども重なり、工事はその後およそ30年にわたって停滞します。
当時は「未完成のまま保存し、博物館として残すべきだ」という意見さえ存在していました。それでも建設は完全に中断されることなく細々と続けられ、21世紀初頭の時点でも「完成まであと200年はかかる」と言われていました。
ところが状況を一変させたのが、世界的な観光ブームでした。グローバル化によってバルセロナを訪れる観光客が急増し、それに伴う入場料収入も飛躍的に増加します。サグラダ・ファミリアは公的資金に頼らず、入場料収入だけで建設を進められるほど潤沢な資金を得ることになりました。
さらに2010年には、教皇ベネディクト16世によって献堂式が執り行われ、「バシリカ」の称号が与えられます。これを契機として工事は一気に加速し、ガウディ没後100年にあたる2026年完成を目標に建設が進められていました。
しかし2020年、新型コロナウイルスの世界的流行によって観光客が激減し、工事も大きく遅延します。その結果、完成時期は2026年以降へと延期されることになりました。
完成イメージ
完成すると、サグラダ・ファミリアはこのような姿になる予定です。図面ではベージュ色の部分がすでに完成している箇所、クリーム色の部分が今後建設される未完成部分を示しています。
現在も工事は続いており、中心にそびえる高さ172.5メートルの「イエスの塔」をはじめ、いくつかの主要な塔がまだ完成していません。一方で、2021年12月には高さ138メートルの「マリアの塔」が完成しました。写真では右側に見える塔で、頂上には直径約7.5メートルの巨大な星が設置されています。
このマリアの塔の完成によって、長年建設が続くサグラダ・ファミリアは再び大きな節目を迎えることになりました。
建設の歴史
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サグラダ・ファミリア建設の歴史の中で、特に重要な出来事を挙げると次のようになります。
・1882年 定礎式が行われ建設工事が始まる
・1913年 生誕のファサードの塔が高さ66メートルに達する
・1926年 ガウディが路面電車との事故により死去
・1933年 生誕のファサードの4本の塔が完成
・1936年 スペイン内戦勃発。その後長期間にわたり工事が停滞
・1988年 彫刻家ジョセップ・マリア・スビラックスが受難のファサード制作に参加
・2010年 教皇ベネディクト16世が訪問し、献堂式が執り行われる。教会はバシリカの称号を授与される
当初は完成まで300年はかかるとも言われていたサグラダ・ファミリアですが、現在ではようやく完成の姿が見えるところまで到達しました。しかし、その長い建設の歴史の中で最大の危機となったのが1936年に始まったスペイン内戦です。
内戦中、無政府主義者による襲撃によって工房は焼失し、ガウディが残した大量の図面や石膏模型も破壊されました。
これらの資料は、その後の建設を進める上で極めて重要な指針となるはずのものでした。そのため、戦後に建設が再開されてからは、残された断片的な資料や関係者の証言をもとに復元作業が進められることになります。
この出来事は、現在のサグラダ・ファミリアを語る上でも非常に重要です。なぜなら、ガウディ自身が手掛けた部分と、彼の死後に建設された部分との間には、設計思想や表現方法に少なからぬ違いが見られるからです。
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【ケルン大聖堂VS サグラダ・ファミリア】 サグラダ・ファミリアの工事が語られるときいつも話題になるのが、既に100年もの期間を要しているにも関わらず未完であることですが、実はこの信じられない長さもヨーロッパの大規模な教会建設ではごく普通なのです。ケルン大聖堂に至っては完成までに600年以上の歳月を要したほどで、それからするとサグラダ・ファミリアは完成まで400年工期が残されていると言えます。 |
最終完成は

実はサグラダ・ファミリアには、まだ多くの旅行ガイドブックで触れられていない大きな課題が残されています。それが栄光のファサード(Glòria)の正面入口問題です。
完成時の設計図によると、教会の正式な正面入口は現在の栄光のファサード側となります。しかし、その前には道路だけでなく住宅街が広がっているため、本来ガウディが構想した参道空間が存在していません。
計画では、栄光のファサードの前にある数ブロック分の建物を取り壊し、大規模な参道を整備することで、サグラダ・ファミリア全体を十字架の形として完成させる構想になっています。ところが、この区域には現在も数百人規模の住民が暮らしており、立ち退き問題を巡って長年議論が続いています。
写真右下に見える住宅街がその対象区域で、将来的にはここが教会正面へと続く大きな入口広場になる予定です。つまり、仮に教会本体の建設が完了したとしても、ガウディが構想したサグラダ・ファミリア全体が完成したと言えるのかについては、まだ議論の余地があります。
そのため、本当の意味での完成がいつになるのかは、現在でも誰にも分かっていません。
見学の基本

まずチケット選びですが、一生に一度の訪問であれば「入場+塔」のチケットをお勧めします。塔へ登れるだけでなくオーディオガイドも付属するため、個人旅行で訪れる方には最も満足度の高いチケットと言えるでしょう。
見学時間の目安としては、生誕のファサード、教会内部、受難のファサード、塔、地下博物館、お土産ショップまで一通り見学して約1時間半ほどです。一方で、建築やガウディに強い関心がある方であれば、細部をじっくり観察しながら回るため2〜3時間程度を見込んでおくと安心です。見学ルートとしては、
入場
↓
生誕のファサード
↓
塔
↓
教会内部
↓
受難のファサード
↓
地下博物館
↓
お土産ショップ
↓
退場
という流れが一般的です。オーディオガイドを借りた場合は、教会内に設置されている案内番号に沿って進めば、主要な見どころをほぼ見落とすことなく見学できます。
また、見学を終えたあとで「もう一度見たい場所がある」と思った場合は、博物館を見終わった後に教会内部へ戻ることも可能ですので、慌てて見学する必要はありません。なお、サグラダ・ファミリアの見どころは教会の敷地内だけではありません。
周辺には有名な撮影スポットも点在しているため、入場前あるいは見学後に立ち寄るのがお勧めです。
それでは、ここからサグラダ・ファミリアの見どころを順番に解説していきます。
生誕のファサード

サグラダ・ファミリア教会は、しばしば「立体聖書」と呼ばれます。
キリスト教の教えや聖書の物語が、文字ではなく建築や彫刻によって表現されているからです。特に東側にある生誕のファサードには、聖母マリアへの受胎告知から始まり、イエス・キリストの誕生、そして幼少期の様子までが数多くの彫刻によって描かれています。
キリスト教に馴染みのない方でも、彫刻を順番に見ていくことで物語を追体験できるようになっているのです。
生誕のファサードは、大きく3つの門によって構成されています。向かって左側が父ヨセフを象徴する「希望の門」、中央がイエス・キリストを象徴する「慈愛の門」、そして右側が母マリアを象徴する「信仰の門」です。
ガウディは、この3つの門にそれぞれ異なる意味を持たせながら、キリスト誕生の物語を壮大な彫刻群によって表現しました。それでは、それぞれの門に込められた意味を詳しく見ていきましょう。
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.① 【エジプトへの逃避行】
ユダヤの王ヘロデは、「新たな王が誕生した」という知らせを受け、自らの地位が脅かされることを恐れました。
その危険を神のお告げによって知ったヨセフは、マリアと幼いイエスを連れて夜のうちにエジプトへ避難します。彫刻では、幼いイエスを抱いたマリアと、その家族を守りながら旅を続けるヨセフの姿が表現されています。
② 【幼児虐殺】
イエスを見つけ出せなかったヘロデ王は、ベツレヘム周辺で生まれた男の幼児をすべて殺害するよう命じました。
これは新たな王の誕生を恐れたヘロデによる残虐な命令として、聖書の中でも特に悲劇的な場面として知られています。彫刻には、兵士にわが子を奪われまいと必死にすがりつく母親たちの姿が描かれており、当時の恐怖と悲しみが強烈に表現されています。
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.③ 【聖母マリアの載冠】
聖母マリアが天上で冠を授かる場面です。キリスト教では、マリアは神の母として特別な存在とされており、その栄光を象徴する場面として表現されています。
マリアの横には、婚約者であり夫、そしてイエスの養父である聖ヨセフの姿も見ることができます。
⑤ 【受胎告知】
大天使ガブリエルが聖母マリアのもとを訪れ、「あなたは神の子を身ごもるでしょう」と告げる場面です。
キリスト教において極めて重要な出来事の一つであり、中世から現代に至るまで数え切れないほどの絵画や彫刻の題材となってきました。西洋美術館を訪れたことのある方なら、一度は目にしたことがあるお馴染みのテーマと言えるでしょう。
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.④ 【ラッパを吹く天使】
キリストの誕生を世界へ告げるため、ラッパを吹く天使たちが表現されています。興味深いことに、この天使たちはガウディが実在の人物をモデルにして制作したと伝えられており、そのモデルとなったのは3人の軍人だったと言われています。
神聖な存在である天使を、現実に生きる人々の姿をもとに表現したところにも、自然や人間を観察しながら作品を生み出したガウディらしさを見ることができます。
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.⑥ 【奏楽の天使たち】
生誕のファサード正面には、左右に3人ずつ、合計6人の天使たちが配置されています。それぞれがハープ、ファゴット、バイオリン、民族楽器などを奏でており、キリストの誕生を祝福する喜びの情景が表現されています。
なお、これらの天使像の一部は、日本人彫刻家の 外尾悦郎 氏によって制作されました。スペインを代表する建築作品の中に、日本人彫刻家の手掛けた作品が組み込まれていることも、多くの日本人旅行者の関心を集めるポイントの一つです。
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.⑦ 【キリスト生誕】
幼子イエス・キリストが誕生した場面です。彫刻には、生まれたばかりのイエスを見守る母マリアと養父ヨセフの姿が表現されています。
生誕のファサード全体の中心的な場面であり、サグラダ・ファミリアを訪れた際にはぜひ見逃したくない見どころの一つです。
⑧ 【羊飼いの礼拝】
イエス誕生の知らせを最初に受けたのは、王や権力者ではなく名もなき羊飼いたちでした。彼らは星の導きによってベツレヘムへ向かい、生まれたばかりのイエスを礼拝します。
キリスト教では、この羊飼いたちは神の前に立つ私たち一般の人々、すなわち民衆の姿を象徴しているとも解釈されています。そのため、この場面には「神は身分や地位に関係なく、すべての人に向けて現れる」というメッセージが込められているとされています。
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.⑨ 【聖母マリアの訪問】
受胎告知を受けたマリアが、従姉のエリザベトを訪ねる場面です。エリザベトもまた高齢でありながら身ごもっており、後に洗礼者ヨハネとなる子を宿していました。
キリスト教では「聖母訪問(聖母の訪問)」として知られる重要な場面で、二人の女性が神の計画の中で特別な役割を担っていることを象徴しています。
⑩ 【働くキリスト】
養父ヨセフの仕事を手伝う若きイエスの姿が表現されています。福音書にはイエスの幼少期について多くは記されていませんが、この場面では大工であったヨセフのもとで働きながら成長していく姿が描かれています。
神の子でありながら、ごく普通の家庭で育ち、労働に携わっていたことを象徴する場面でもあります。
それぞれに意味ある彫刻

マリアの受胎告知に始まり、イエス・キリストが誕生の物語を示す像の数々を見た後は、次にファサードに埋め込まれた彫刻を見て下さい。
聖書の逸話や小さな象徴に込められた意味、それを予め知った上で見ると面白さがぐんと増すこと間違いなし。
では、ここでは主な8つを解説します。

① 【生命の樹】
生誕のファサード中央上部には、「生命の木」と呼ばれる大きな糸杉が配置されています。糸杉は一年を通じて葉を落とさない常緑樹であることから、古くから永遠の命の象徴とされてきました。
その枝には数多くのハトが止まっていますが、これは神のもとに集う信者たちを表現していると言われています。
さらに頂上部分にも注目してみてください。赤い文字はギリシャ語で神を意味する言葉の頭文字で、その中央にはキリストを象徴する十字架が置かれています。そして、その上に止まる白いハトは聖霊を表しています。
これらは合わせて、父なる神、子なるキリスト、そして聖霊から成るキリスト教の根本教義である「聖三位一体」を象徴しています。また、周囲の塔の側面を見ると、縦に並んだ細長い開口部があることに気付くでしょう。
その内部には瓦のような石板が下向きに取り付けられており、塔の中に設置された鐘の音が地上へ向かって効率よく響くよう工夫されています。ガウディは彫刻や象徴だけでなく、音響面においても細かな配慮を施していたのです。
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【三位一体説】 キリスト教の根幹である、イエスの本姓についての見解で、「父(神)と子(イエス)と精霊」は三つの位格をもつが本質的に一体であるという説のことです。宗教改革後のプロテスタント諸派も三位一体説においては一致しており、キリスト教の最も重要な教義となっています。 |

② 【JHSと「Α・Ω」】
次に注目したいのが、「生命の木」の下に配置された JHS の文字です。
これはイエス・キリストを表す伝統的なモノグラム(組み合わせ文字)で、ラテン語表記のイエスの名に由来しています。ただし、この部分にはさらに隠れた見どころがあります。
ファサードの端まで歩いて見上げると、JHSの背後にある十字架の両端に、ギリシャ文字の 「Α(アルファ)」と「Ω(オメガ)」 が刻まれているのが確認できます。
アルファはギリシャ文字の最初の文字、オメガは最後の文字です。英語なら「AとZ」、日本語なら「あ」と「ん」に相当します。これは『ヨハネの黙示録』に登場する、「私はアルファでありオメガである」
という言葉に由来しています。
すなわち、世界の始まりから終わりまで、すべてを支配する存在がキリストであることを表しているのです。なお、この「Α・Ω」の組み合わせはサグラダ・ファミリアだけのものではありません。
ガウディの代表作の一つであるコロニア・グエル教会をはじめ、モンセラットや各地の教会にも隠し文字のように組み込まれていることがあります。見つけたら、「あ、またアルファとオメガだ」と思い出してみてください。

.③ 【氷柱(つらら)】
次にJHSの文字の下へ目を向けてみてください。岩が溶けて垂れ下がっているようにも見えますが、実はこれは氷柱(つらら)を表現したものです。
生誕のファサードには、この氷柱のモチーフが随所に見られます。その理由は、イエス・キリストが生まれたとされる冬の季節を表現するためです。
ガウディは単に人物や物語を彫刻で表すだけでなく、季節感までも建築の中に織り込んでいたのです。
.④ 【導く手と全てを見る目】
続いて氷柱の右側へ視線を移してみましょう。非常に小さいため、気付かずに通り過ぎてしまう人がほとんどですが、そこには手のひらと、その中央に描かれた目を見ることができます。
初めて見ると何を意味しているのか分かりませんが、これは聖書の象徴表現の一つです。手は「導く手」を、目は「全てを見る目」を表しています。そして、この二つを合わせて表現しているのが「神の摂理」です。
摂理とは、人間には理解できなくても、この世界は神の意思と計画のもとに導かれているという考え方です。生誕のファサードには、このような小さな象徴が数え切れないほど散りばめられており、細部を観察するほど新たな発見があります。
これが表しているものは何かと言うと、これこそが神の摂理と言われるものです。

⑤ 【ベツレヘムの星】
中央の「慈愛の門」の上部には、大きな星が配置されています。これは東方の三博士を幼子イエスのもとへ導いたとされる「ベツレヘムの星」を表しています。
キリスト教の伝承によれば、三博士はこの不思議な星を目印に長い旅を続け、ついにベツレヘムでイエスと対面しました。
また、星の下に伸びる部分は流れ星の尾を表現しており、まるで天空から地上へ降りてきた光の軌跡のようにも見えます。
.⑥ 【扉の装飾】
その下には、生誕のファサードの入口となる青銅製の扉があります。扉一面には植物や昆虫など自然をモチーフにした装飾が施されており、これは日本人彫刻家・外尾悦郎 氏による制作です。
なお、この扉はガウディの時代には存在していなかったもので、後世になって制作された部分です。そのため、ガウディ自身の造形とは異なる印象を受けるかもしれません。

.⑦ 【亀 ― 変わらざるもの】
3つの門の中央、「慈愛の門」の両脇には聖ヨセフの柱と聖母マリアの柱があります。その柱の足元を支えているのが亀の彫刻です。
亀は長寿で安定した生き物であることから、「不変」あるいは「変わらざるもの」を象徴しています。しかし、この2匹の亀はまったく同じではありません。
海側に位置する聖ヨセフの柱を支えているのは海亀、そして山側に位置する聖母マリアの柱を支えているのは陸亀です。
こうした細かな違いにも、周囲の環境との調和を重視したガウディらしいこだわりを見ることができます。実際に訪れた際には、ぜひ2匹の違いを見比べてみてください。
⑧ 【カメレオン ― 変化するもの】
一方、生誕のファサードの両端にはカメレオンの彫刻が配置されています。カメレオンは周囲の環境に応じて姿を変える生き物であることから、「変化」を象徴しています。
つまり、生誕のファサードには、亀=変わらざるものカメレオン=変化するものという対照的な存在が同時に配置されているのです。
ガウディは自然界の生き物を単なる装飾として使うのではなく、それぞれに象徴的な意味を持たせながら建築全体を構成していました。
塔へ上がる

エレベーターで塔へ上がると、まず係員による簡単な説明があります。その後、エレベーターを降りた場所からさらに階段を上ると、バルセロナの街並みが眼下に広がります。
生誕のファサードの塔からは、市街地のほぼ半分を見渡すことができ、普段は地上から見上げることしかできない彫刻や装飾を間近に観察することができます。
特に塔の外側に配置された果物や植物の装飾、生誕のファサードを彩る数々の彫刻群を至近距離から見られるのは、塔に登った人だけの特権と言えるでしょう。また、塔内部にはガウディ特有のらせん階段が続いています。
石造りの狭い空間をぐるぐると下りていく構造になっており、高所が苦手な方には少々スリルを感じるかもしれません。しかし、この階段もまたサグラダ・ファミリアならではの見どころの一つです。
螺旋階段

自然を建築の手本としたガウディは、植物や動物だけでなく、その内部構造までも作品に取り入れました。生誕のファサードや後陣部分には木々や草花、亀、蛇、トカゲ、カエルなど数多くの生き物が登場しますが、塔の内部にも同じ発想を見ることができます。
この螺旋階段は、巻貝の内部構造から着想を得て設計されたものです。中心の空洞を取り囲むように階段が続いており、その姿はまるで巨大な貝殻の中に入り込んだかのようです。また、塔によって右巻きと左巻きがあり、それぞれ形状が異なります。
階段の幅は非常に狭く、下へ向かって延々と続くため、降りている途中で吸い込まれるような感覚を覚える人も少なくありません。中心の吹き抜けを見下ろすと、まるで自分が螺旋の中へ落ち込んでいくような錯覚を覚えることもあります。
サグラダ・ファミリアの塔を訪れた人の多くが印象に残る場所の一つであり、ガウディが自然界の造形をどれほど深く観察していたかを実感できる空間です。
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【どちらの塔がお勧めか、徹底検証】 塔に登るなら生誕それとも受難側?それぞれの長所と短所は比較したその結果はいかに! |
受難のファサード

生誕のファサードを見学した後は、西側にある受難のファサードへ向かいます。ここで多くの人が驚くのは、その雰囲気の違いです。
生命力にあふれ、植物や動物、無数の彫刻で埋め尽くされた生誕のファサードとは対照的に、受難のファサードは驚くほど簡素で厳しい印象を与えます。
その理由の一つが彫刻様式の違いです。この受難のファサードの彫刻は、カタルーニャ出身の彫刻家ジョセップ・マリア・スビラックスによって制作されました。
角張った人物像や鋭い線で構成された現代的な表現は、生誕のファサードとはまったく異なる印象を与えますが、それは意図的なものです。
西日が差し込む受難のファサードには、イエス・キリストの最後の晩餐から磔刑、そして復活へ至るまでの物語が表現されています。
華やかな誕生ではなく、苦しみと死をテーマとしているため、装飾は極力抑えられ、厳粛で緊張感のある空間となっています。
ガウディ自身も、このファサードについて「骨のように厳しく、単純なものにしたい」という考えを残しており、その思想をスビラックスが現代的な彫刻表現によって形にしたのです。

受難のファサードには、イエス・キリストの最後の日々が数多くの彫刻によって表現されています。
一見すると人物がバラバラに配置されているように見えますが、実はそれぞれが物語としてつながっています。
見学する際は、ファサード左下にある ① 「最後の晩餐」からスタートし、全体を「S」の字を描くように視線を移しながら上へと追っていくと、キリストの受難から死、そして復活へと至る物語を順番に読み解くことができます。
まるで石に刻まれた聖書を読んでいくような感覚です。それでは、それぞれの場面を順番に見ていきましょう。
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① 【最後の晩餐】
キリストが磔刑に処される前夜、12人の弟子たちとともに最後の食事をとる場面です。この「最後の晩餐」は、レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ数多くの芸術家によって描かれてきたキリスト教美術の代表的なテーマの一つです。
スビラックスは、弟子たちの不安や苦悩を写実的に表現するのではなく、鋭い直線と幾何学的な造形によって表現しています。そのため人物たちは冷たく無機質にも見えますが、そこにかえって緊張感や不安が強調されています。
② 【16数字の板】
「ユダの接吻」の場面の近くには、16個の数字が刻まれた不思議な石板があります。一見すると単なる数字の羅列に見えますが、縦・横・斜めのどの列を足しても合計が「33」になるように配置されています。
この33という数字は、イエス・キリストが磔刑に処された年齢を表しています。数学好きの方には特に人気のある見どころで、受難のファサードの中でも有名な隠れたポイントの一つです。
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③ 【ペテロの否定】
キリストが捕らえられた後、弟子のペテロが「自分はイエスを知らない」と否定する場面です。
実はペテロは、キリストが逮捕される前に「たとえ他の者があなたを見捨てても、私は決して見捨てません」
と誓っていました。
しかし、いざ自分にも危険が及ぶと恐れを抱き、キリストとの関係を三度にわたって否定してしまいます。彫刻の後方に立つ三人の女性は、その三度の否認を象徴していると言われています。
人間の弱さを描いた場面として、キリスト教ではよく知られたエピソードです。
④ 【この人を見よ(Ecce Homo)】
ローマ総督ピラトの命令によって鞭打ちの刑を受けたキリストが、民衆の前に引き出される場面です。「この人を見よ(Ecce Homo)」とは、その時にピラトが群衆へ向かって語ったとされる言葉に由来しています。
キリストは既に傷だらけの姿となっていますが、それでも群衆は処刑を求め続けます。受難のファサードでは、この場面が極めて簡潔な造形によって表現されており、かえって緊張感と冷酷さが際立っています。
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⑤ 【イエスの裁判】
ここで手を洗っている人物は、ローマ総督ピラトです。福音書によれば、ピラトはイエスに死刑を宣告するだけの罪がないことを理解していました。
しかし、民衆の強い要求と政治的な圧力を前にして、自ら責任を負うことを避けます。
そして群衆の前で手を洗い、「この人の血について私は責任がない」と宣言して、イエスの運命を人々に委ねました。そのため、この場面は単なる裁判ではなく、自分の立場を守るために正義よりも保身を選んだ人間の弱さを象徴する場面としても解釈されています。
⑥ 【ロンギネス】
馬に乗っている人物は、ロンギヌスと呼ばれるローマ兵です。伝承によれば、キリストが十字架にかけられた後、その死を確認するために槍で脇腹を突いた人物とされています。
受難のファサードでは、馬上から槍を構える姿が力強く表現されており、キリスト受難の物語の中でも特に印象的な彫刻の一つです。なお、後世の伝承では、このロンギヌスは後にキリスト教へ改宗したとも語られています。
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⑦ 【ヴェロニカとネガのレリーフ】
十字架を背負って処刑場へ向かう途中、ヴェロニカという女性がキリストに布を差し出し、その汗や血を拭ったと伝えられています。
すると、その布には奇跡的にキリストの顔が写し取られたと言われています。受難のファサードでは、この場面が非常に独特な形で表現されています。
特に注目したいのが、キリストの顔が陰刻、いわばネガフィルムのような表現で彫られている点です。また、この場面にはスビラックスによる遊び心も隠されています。
ローマ兵の仮面は、ガウディの代表作であるカサ・ミラの屋上煙突をモチーフにしており、その左側に立つ福音記者の顔はガウディ本人をモデルにしていると言われています。
地下博物館には実際にモデルとなったガウディの写真も展示されていますので、興味のある方は見比べてみてください。
⑧ 【3人のマリアとキレネ人シモン】
十字架を背負って歩く途中、力尽きたキリストの周囲には三人の女性の姿が描かれています。左から順に、聖母マリア、クレオファスのマリア、そしてマグダラのマリアです。
彼女たちは苦しむキリストを前に深い悲しみに包まれています。一方、右側に立つのがキレネ人シモンです。
福音書によれば、衰弱したキリストに代わって十字架を運ぶようローマ兵から命じられた人物で、ここではまさに十字架を担ぎ上げようとする瞬間が表現されています。
受難のファサードでは、苦しみに耐えるキリストだけでなく、その姿を見守る人々や支える人々にも焦点が当てられているのです。
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⑨ 【サイコロ遊びにふける兵士達】
キリストが十字架にかけられて苦しんでいるにもかかわらず、その足元では兵士たちがキリストの衣服を賭けてサイコロ遊びをしています。これは福音書に記された場面で、兵士たちは処刑される人間の苦しみに無関心なまま、目先の利益に夢中になっています。
受難のファサードでは、この冷淡な兵士たちの姿が簡潔な造形によって表現されており、周囲の悲劇との強い対比を生み出しています。人間の無関心さや利己的な側面を象徴する場面としても見ることができます。
⑩ 【キリストの磔】
受難のファサードの中心となる場面が、キリストの磔刑です。十字架上のキリストの傍らには、愛弟子ヨハネに支えられる聖母マリア、そしてマグダラのマリアの姿が見られます。
二人は最期の瞬間までキリストを見守り続けた人々として描かれています。また、十字架の足元には頭蓋骨が置かれています。
これは死を象徴するものであると同時に、キリストが処刑された場所であるゴルゴタ(髑髏の丘)を表しているとも言われています。生誕のファサードが「誕生」を描いているのに対し、受難のファサードは「死」を描いています。
しかしキリスト教において磔刑は物語の終わりではなく、その先に復活が続く重要な場面でもあるのです。

.⑪ 【キリストの埋葬】
十字架上で息を引き取ったキリストを、アリマタヤのヨセフとニコデモが埋葬しようとしている場面です。二人はキリストの遺体を布で包み、墓へ運ぶ役割を担いました。
その後方には、深い悲しみの中で膝をつく聖母マリアの姿が表現されています。受難の物語の終幕にあたる場面であり、受難のファサード全体の中でも静かな印象を与える彫刻の一つです。
⑫ 【鞭打ちのキリスト】
受難のファサード入口前には、鞭打ちの刑を受けるキリストの像が立っています。無数の鞭によって傷つけられながらも耐える姿が表現されており、受難のファサードを象徴する作品の一つです。
その背後にある「福音の扉」にも注目してみてください。扉には新約聖書から抜粋された約8,000文字が刻まれており、キリストの生涯最後の2日間に起こった出来事が記されています。
さらに、その中でも特に重要な言葉や場面については金色の文字が使われています。遠くから見ると単なる装飾のように見えますが、近づいて見ると扉そのものが聖書の一部となっていることが分かります。
受難の塔へ上がる

受難のファサード側の塔も、生誕のファサードと同様にエレベーターで上ることができます。大きな違いは、その高さです。受難の塔は生誕の塔よりもさらに約15メートル高い位置まで上ることができるため、より広範囲にバルセロナの街並みを見渡すことができます。
また近年は、中央の塔群が次々と完成したことで、サグラダ・ファミリアが完成形へ近づいていく様子を間近で観察できるようになりました。以前は巨大な工事現場を見下ろす印象が強かったのですが、現在では立ち並ぶ塔群が織りなす壮観な景色そのものが見どころとなっています。
さらに展望台へ続く渡り廊下には、重さ約2トンにもなる金色のキリスト像が設置されています。このエリアは生誕のファサード側と比べて通路に余裕があり、圧迫感も少ないため、景色や建築の細部をゆっくり観察できるのも特徴です。
ピナクル(小尖塔)


長年にわたり建設が続けられてきたサグラダ・ファミリアですが、2026年、ついに高さ172.5メートルの「イエスの塔」が完成しました。
これにより、生誕のファサードの4本の塔、受難のファサードの4本の塔、聖母マリアの塔、そして四福音記者(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)の4本の塔に加え、中央のイエスの塔も完成したことになります。
そして2026年6月10日には、ローマ教皇による祝別式と落成行事が予定されています。この日が特別なのは、単にイエスの塔が完成したからではありません。2026年6月10日は、アントニ・ガウディが路面電車との事故によって亡くなった日から、ちょうど100年という節目の日にあたります。
サグラダ・ファミリアに人生の大半を捧げたガウディは、その完成を見ることなく73歳でこの世を去りました。しかし命日から100年後、その教会の象徴であり最高部となるイエスの塔が完成し、ローマ教皇による祝別式が行われることになったのです。
もっとも、これでサグラダ・ファミリアのすべてが完成したわけではありません。栄光のファサード前の大階段や正面入口の整備など、今なお解決されていない課題が残されています。そのため、本当の意味でサグラダ・ファミリアが完成する日がいつになるのかは、現在でも誰にも分かっていません。
後陣のファサードと聖具室

ガウディは前任者が着工した地下聖堂を完成させると、次に後陣(教会の東端部分)の建設に取り掛かりました。全体のデザインはゴシック様式を基礎としていますが、細部にはガウディならではの独創的な発想が随所に見られます。
その代表例が、壁面に取り付けられた数多くのガーゴイルです。中世ゴシック建築のガーゴイルには、ドラゴンや悪魔など想像上の怪物が使われることが一般的でした。
しかしガウディは、あえて自然界に存在する生き物を選びました。後陣のファサードには、ヘビ、カタツムリ、トカゲ、カエル、巻貝、カメレオン、サラマンダーなど、身近な動植物をモチーフにしたガーゴイルを見ることができます。
これは自然界こそが最高の教師であるという、ガウディの建築思想をよく表しています。また、ヘビやトカゲが下向きに配置されていることにも意味があると言われています。
もちろん雨水を排出するための実用的な役割がありますが、それだけではありません。一説には、聖母マリアの純潔を象徴する空間から逃げ去る悪魔の姿を表現しているとも解釈されています。
なお、サグラダ・ファミリアから徒歩約8分の場所にある サン・パウ病院 の屋根にも数多くのガーゴイルを見ることができます。同じカタルーニャ・モデルニスモ建築でも表現方法が異なるため、サグラダ・ファミリア見学の後に訪れる方は、ぜひ見比べてみてください。
ガーゴイルとは?

ガーゴイルとは、西洋建築の屋根や外壁に設置される雨どいを兼ねた彫刻のことです。多くの場合、怪物や動物の姿をしており、雨水は建物内部の樋を通った後、最後にガーゴイルの口から地上へ排出されるよう設計されています。
中世ヨーロッパでは、ガーゴイルには単なる排水設備以上の意味が与えられていました。その代表的なものが魔除けです。
恐ろしい姿をした怪物を建物の外側に配置することで、悪霊や災いを寄せ付けないという考え方がありました。
また別の解釈では、「怪物は聖なる場所の中へ入ることができず、外側に追いやられている姿」とも言われています。
サグラダ・ファミリアでも、こうした伝統的な考え方を受け継ぎながら、多数のガーゴイルが配置されています。
一方、徒歩圏内にある世界遺産の サン・パウ病院 にも数多くのガーゴイルを見ることができます。病院という場所を考えると、病に苦しむ人々を悪しきものから守る象徴として配置されたと考えることもできるでしょう。
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【サン・パウ病院】★★★★★ サグラダ・ファミリアから徒歩で8分程にある世界遺産は病院と言う… |
聖具室

後陣のファサードをさらに見ていくと、その両端に比較的背の低いドーム状の建物が見えます。これが「聖具室」です。
聖具室とは、ミサや宗教儀式で使用する祭服や聖杯などの宗教用品を保管するための建物です。サグラダ・ファミリアの聖具室は12の壁面から構成されており、ガウディらしい独特の造形を見ることができます。
当初は1棟のみ完成していましたが、その後建設が進み近い将来、後陣のファサードの左右に配置される計画が実現しつつあります。
また、ドーム上部の装飾にも注目してみてください。そこにはイエス・キリストの象徴である葡萄と、それを収穫する人物の姿が表現されています。
さらに羊のモチーフも見ることができますが、こちらはキリストに導かれる民衆や信者たちを象徴しています。こうした象徴表現はサグラダ・ファミリア全体に共通する特徴であり、建築そのものが聖書やキリスト教の教えを語る役割を担っているのです。
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聖堂内部

教会を支える巨大な柱は鉄筋コンクリートを骨格とし、その表面を4種類の石材で覆っています。その柱は天井近くに達すると枝分かれし、まるで大樹が枝葉を広げる森のような空間を作り出しています。
ガウディは生前、「建築とは光を操ることである」と語りました。
天井を見上げると、木々の間から差し込む木漏れ日のような光が降り注ぎ、まるで森の中にいるような錯覚を覚えます。
ガウディが目指したのは、単なる石造りの教会ではなく、自然の光に満ちた空間だったのです。なお、こうした高さと広さを実現するため、現在のサグラダ・ファミリアでは鉄筋コンクリートなどの現代技術も用いられています。
つまりこの教会は、ガウディの発想と現代の建築技術、その両方によって完成へと向かっているのです。
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ステンドグラス

一般的に教会の内部は薄暗いものですが、サグラダ・ファミリアの内部は大きなステンドグラスを通して自然光が降り注ぐため、驚くほど明るい空間となっています。
生誕のファサード側には青や緑を基調としたステンドグラスが配置されており、バルセロナの海である地中海を連想させます。一方、受難のファサード側にはオレンジや赤を中心とした暖色系のステンドグラスが使われています。
多くの人は色の違いに目を奪われますが、本当に印象的なのは光そのものの違いです。
午前中は東側の生誕のファサードから青く柔らかな光が差し込み、教会内部を静かで神秘的な雰囲気に包み込みます。そして午後になると、西側の受難のファサードからオレンジや赤の光が差し込み、まるで教会全体が燃えるような暖かな色彩へと変化します。
つまりサグラダ・ファミリアは、時間帯によって内部の表情そのものが変わる教会なのです。
ガウディは生前、「建築とは光を操ることである」と語りました。
このステンドグラスは、その思想を最も分かりやすく体感できる場所と言えるでしょう。

夕方になると、西日を受けた受難のファサード側のステンドグラスが輝き始めます。すると教会内部は、まるで燃えるようなオレンジや赤色の光に包まれ、空間全体が色彩の洪水となります。
サグラダ・ファミリアを訪れた人の多くが感動する瞬間の一つです。
この光景を見るのであれば、入場時間は日没の約3時間前から2時間前がお勧めです。特にその間の約1時間は、ステンドグラスの色彩が最も鮮やかに教会内部へ映し出されます。
目安として、日の短い12月であれば14時30分頃から、逆に日の長い7月であれば18時30分頃からが見頃となります。
もちろん天候にも左右されますが、晴れた日の夕方に訪れることができれば、サグラダ・ファミリアが持つ色彩の魅力を存分に味わうことができるでしょう。

天井飾り

主祭壇の上に吊り下げられている金色の天蓋飾りにも注目してみてください。この天蓋はガウディ自身が制作したものではなく、彼の死後に設置されたものです。
しかし、そのデザインはガウディが手掛けた マヨルカ大聖堂 の天蓋飾りを参考にして作られています。
麦とブドウで飾られたその姿は、キリスト教の聖体拝領で用いられるパンとワインを象徴しています。
ガウディが残したアイデアや思想は、彼の死後も建築家や職人たちによって受け継がれ、現在のサグラダ・ファミリアの中にも数多く見ることができます。この天蓋飾りも、その一例と言えるでしょう。
教会付属学校

受難のファサードの横にひっそりと建つこの建物は、ガウディがサグラダ・ファミリア建設に携わる労働者の子供たちのために建てた付属学校です。
サグラダ・ファミリアの壮大さに比べると地味で小さな建物ですが、そこにもガウディらしい工夫を見ることができます。特に特徴的なのが、波打つようにうねる屋根と壁です。
ガウディはレンガを巧みに用いることで、最小限の材料でありながら広く使いやすい空間を実現しました。
決して豪華な建物ではありませんが、限られた条件の中で機能性と美しさを両立させようとしたガウディの才能がよく表れています。なお、現在の建物は1936年のスペイン内戦で破壊された後に再建されたものです。
それでも当時の姿をよく伝えており、サグラダ・ファミリア見学の際にはぜひ立ち寄ってみたい場所の一つです。
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地下博物館

少し入口が分かりにくいのですが、受難のファサードを出て左手、付属学校の手前に地下博物館があります。サグラダ・ファミリアの入場券には、この博物館の見学も含まれています。
館内には建設当初の貴重な写真をはじめ、ガウディのデッサンや模型、設計資料などが展示されており、更には現在も続く建設工事で実際に使われている模型製作の工房を見学することができます。
展示の中でも特に見逃せないのが、錘と糸を利用した有名な「逆さ吊り模型」です。
カタルーニャの聖地 モンセラット修道院 の奇岩群に着想を得たとも言われるサグラダ・ファミリアですが、ガウディは複雑な数学計算を行う代わりに、「フニクラ」と呼ばれる逆さ吊り模型を用いて設計を行いました。
糸の先に錘を吊るして自然にできる曲線を上下反転させることで、美しいだけでなく力学的にも安定した構造を生み出したのです。なお、地下博物館に展示されている模型は、サグラダ・ファミリアの試験場とも言える コロニア・グエル教会 の構造実験に使用されたものです。
ガウディはこの模型の制作だけで約10年もの歳月を費やしました。そして皮肉なことに、その徹底した研究と実験が、結果としてコロニア・グエル教会を未完成のまま終わらせる一因ともなったのです。
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売店(お土産)

サグラダ・ファミリアには売店が2か所あります。一つは受難のファサード側、もう一つは生誕のファサード側です。
見学ルートの最後にある地下博物館を出ると、そのまま生誕のファサード側の売店へつながっていますので、お土産を購入するなら最後に立ち寄ると効率的です。
売店にはサグラダ・ファミリア限定の商品から、バルセロナ市内の他の観光地でも購入できる商品まで様々なものが並んでいます。せっかくなら、ここでしか手に入らない限定商品を選ぶと良いでしょう。
無料ミサとガウディの墓

年間数百万人もの観光客が訪れるサグラダ・ファミリアですが、この地下礼拝堂は上の教会とは異なる雰囲気を持っています。
観光客で賑わう地上部分とは違い、ここでは今も地元の信者たちが静かに祈りを捧げています。もっとも近年は、無料で入場できることやガウディの墓があることが広く知られるようになり、この地下礼拝堂にも多くの観光客が訪れるようになりました。
そのため、かつてのような静寂を保つことは次第に難しくなっていますが、それでもサグラダ・ファミリアが現在も信仰の場であることを感じられる貴重な場所であることに変わりはありません。
ミサ参加アドバイス
朝一番にサグラダ・ファミリアを見学される方であれば、まず8時30分頃に地下礼拝堂へ入り、ガウディの墓などを見学してみるのも良いでしょう。
その後9時からミサが始まります。
もちろんミサに参加することもできますが、スペイン語やカタルーニャ語が分からない方や、純粋に建築見学を目的としている方であれば、ミサが始まる前に礼拝堂を後にし、サグラダ・ファミリア本体の見学へ向かうのも一つの方法です。
礼拝堂から生誕のファサード側の入場口までは徒歩約5分ほど。9時入場のチケットであれば、十分余裕をもって間に合います。
また、ミサが始まる前の礼拝堂は比較的人が少なく、落ち着いた雰囲気の中で見学できるのも魅力です。

*地下礼拝堂に入れる時間は朝は8:30~10:30 夕方は18:00~21:00
インターナショナルミサ
サグラダ・ファミリアでは、毎週日曜日にインターナショナルミサが開催されています。参加は無料で、キリスト教徒でなくても誰でも参加することができます。
ミサは通常9時から10時頃まで行われ、世界各国から集まった人々がともに礼拝を行います。ただし、この入場はあくまでも礼拝への参加を目的としたものです。
そのため、観光目的で教会内を自由に見学することはできません。入場後は指定されたエリアに着席し、ミサの進行中は席を離れて建物内を歩き回ることはできません。
また、ミサ終了後は係員の案内に従って退場することになります。
無料でサグラダ・ファミリア内部へ入ることはできますが、通常の観光見学とはまったく異なるものだと考えておいた方が良いでしょう。
ミサ参加アドバイス
ミサに参加できる人数には上限があり、日によっては満席となって入場できない場合があります。そのため、参加を希望される方は早めに到着することをお勧めします。
ただし、サグラダ・ファミリアをしっかり見学したい方には、このインターナショナルミサはあまりお勧めできません。ミサ参加中は塔へ登ることもできず、地下博物館の見学やオーディオガイドの利用もできません。また、教会内を自由に歩き回ることも認められていません。
あくまでも礼拝への参加が目的であり、通常の観光見学とは全く別のものと考えてください。
そのため、「まずは無料で内部を見てみたい」という方には選択肢の一つとなりますが、サグラダ・ファミリアを十分に見学したい方は通常の入場券を購入する方が満足度は高いでしょう。
また、入場待ちの行列やミサの時間を含めると、全体で3時間程度を要する場合があります。さらに早朝の移動となることが多いため、地下鉄を利用される方はスリなどに十分注意してください。
アキモト&カミムラの包み隠さずの検証レポートは第154回HILLチャンネルでも見れます。
夜景(ライトアップ)

サグラダ・ファミリアは昼間だけでなく、夜の姿もぜひ見ておきたい建築です。
日中は世界中から訪れる観光客で賑わっていますが、夜になると周囲は比較的落ち着き、ゆっくりと建物を眺めることができます。
太陽の光の下で見るサグラダ・ファミリアは細部の彫刻や装飾の美しさが際立ちますが、ライトアップされた夜の姿はまた別の魅力を持っています。
闇の中に浮かび上がる塔やファサードは昼間とはまったく違う表情を見せ、まるで巨大な生き物のような不思議な存在感を感じさせます。
ライトアップの主役となるのは生誕のファサードです。彫刻群が照明によって立体的に浮かび上がり、サグラダ・ファミリアの持つ幻想的な雰囲気を存分に味わうことができます。
一方、受難のファサードもライトアップされていますが、照明の色合いや彫刻の性格もあり、生誕のファサードほどの華やかさはありません。
そのため、夜景を見るのであれば生誕のファサード側がお勧めです。

ガウディ語録

最後に、ガウディが生前に残した言葉をいくつか紹介してみます。
サグラダ・ファミリアをはじめとするガウディ作品は、一見すると奇抜で複雑、そして理解不能な建築に見えるかもしれません。しかし彼が残した言葉を読んでみると、その根底にある考え方は驚くほどシンプルです。
ガウディは自然を観察し、その中にある法則や美しさを建築へ取り入れようとしました。その姿勢をよく表しているのが、次の言葉です。
「創造的たろうとして脇道にそれてはならない。通常なされていることを観察し、それをより良くしようと努力すればそれでよい。」
ガウディは奇抜なものを作ろうとしたのではなく、自分が正しいと思うものを徹底的に追求した結果、他に例のない建築へとたどり着いたのです。
以下に紹介する言葉を思い出しながら作品を見てみると、ガウディという人物をより身近に感じられるかもしれません。
- オリジナリティーには起源に戻るという意味がある。オリジナルとはもともとの解決策であるシンプルさに回帰することだ。
- 物事を上手くやるために必要なこと。第一に愛、第二に技術。
- 世の中に新しい創造などない。あるのはただ発見である。
- すべての建築にはヒビがある。またすべての人間に罪があるように、大切なのはこれを致命傷にしないことだ。
- 自然界には直線は存在しない。直線は人間に属する。曲線は神に属する。
- 全ては、自然が書いた偉大な書物を学ぶことから生まれる。人間が造る物は、既にその偉大な書物の中に書かれている。
- 創造的たろうとして脇道にそれてはならない。通常なされていることを観察し、それをより良くしようと努力すればそれでよい。
- 美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなければならない。
- 創造的であろうとして意味の無いものを付け加えてはいけない。自然の原理をよく観察しそれをよりよくしようと努力するだけでいい。
- 役に立たない人なんていないということを覚えておかないといけない。たとえ同じ能力がなくても誰だって役に立つんだ。
- 建築とは光を操ること。彫刻とは光と遊ぶことだ。
- 世界では何も発明されてないんだ。発明家の幸運は神が全人類の目の前に置いたものを見たにすぎない。
- 人間は決して自由な存在ではない。しかし、人間の意欲の中には自由が存在する。
- 人間の作るものが神を超えてはならない。だからサグラダ・ファミリアは高さ170mで、ムンジュイックの丘より3m低くなっている。
- 私の親友たちは死んでしまい私には家族も、客もいないし、財産もなにもない。だから私はサグラダ・ファミリアに完全に没頭できるんだ(晩年)
- 建築に使われる色は強烈で、論理的で、肥沃でなければならない。
- サグラダ・ファミリアの工事はゆっくり進むんだ。私のクライアントは別に急いではいない。
- 未来の建築は自然のイミテーション(真似)に基づいたものになるだろう。なぜならあらゆる手法の中でそれが最も合理的で、長持ちし、経済的だからだ。
- 芸術作品というのは誘惑的なものじゃないとならない。また、オリジナルすぎても誘惑の度合いを失ってしまい、それは芸術作品ではなくなってしまう。
- お互いを補い、修正する振り返りと行動を交互に使い分けることが必要で、前進するためにも行動と振り返りの二つの脚が同じく必要。
知られていない事実
世界遺産は一部のみ

サグラダ・ファミリアは2005年にユネスコの世界遺産へ登録されました。未完成の建築物が建設途中で世界遺産に登録された例は極めて珍しく、サグラダ・ファミリアはその代表的な存在です。
ところで、多くの人はサグラダ・ファミリア全体が世界遺産に登録されていると思っています。しかし実際に世界遺産として登録されているのは、ガウディが直接手掛けた地下礼拝堂と生誕のファサード(門の表面部分および塔)です。
つまり、現在私たちが目にしている建物のすべてが世界遺産というわけではありません。その理由の一つとして、サグラダ・ファミリアは現在も建設が続いており、多くの部分がガウディの死後に完成したことが挙げられます。
後世の建築家や職人たちは残された図面や模型をもとに工事を進めてきましたが、「ガウディの思想を忠実に受け継いでいる」という評価がある一方で、「後世の解釈が加わっている」との意見もあります。
そのため、将来的に建物全体が世界遺産として扱われることは当面はないだろうと言われています。
地元民からの反対

ここではガイドブックではあまり語られない、サグラダ・ファミリアを取り巻く現実についても触れておきます。
世界中から称賛されるサグラダ・ファミリアですが、地元バルセロナでは必ずしも歓迎一色というわけではありません。
特に教会周辺に住む住民にとっては、年間1600万人、人口の10倍もの観光客が訪れることによる騒音や混雑、住宅価格の上昇など、様々な問題が発生しています。
また、かつてスペインはヨーロッパ有数のカトリック国でしたが、近年は宗教離れが進んでいます。現在でも信仰を大切にしている人はもちろんいますが、日常的に教会へ通う人の数は全体の5~10%それも大半は80歳以上の老人。
そのため、「なぜ今なお巨大な教会を建設し続けるのか」という疑問の声が地元から聞かれます。
さらに、建設費の大半を観光客の入場料が支えている現在の姿に対して、「これは本当に教会なのか、それとも観光施設(テーマパーク)なのか」という議論も続いています。
建築、芸術への批判

サグラダ・ファミリアに対する批判は、周辺住民や宗教的な問題だけではありません。建築や芸術の観点からも、長年にわたり様々な議論が続いています。
その最大の理由は、1936年のスペイン内戦によってガウディの図面や石膏模型の大部分が失われてしまったことです。
もともとガウディは詳細な図面を残すよりも、模型を作りながら設計と工事を同時に進めていく手法を得意としていました。そのため、ガウディの死後は僅かに残された資料をもとに、後世の建築家や職人たちが建設を続けることになりました。
当然ながら、「これは本当にガウディの建築なのか」という疑問が生まれます。
実際、多くの人が感じるように、生誕のファサードと受難のファサードでは表現方法が大きく異なります。特に受難のファサードを担当した彫刻家 ジョセップ・マリア・スビラックス の作品は完成当時から賛否が分かれ、一部では市民による反対運動も起こりました。
また近年の建設では、鉄筋コンクリートや鉄骨構造、コンピューター解析、3Dモデリングなど最新技術が積極的に導入されています。これについても、「本来の建築手法から離れてしまった」「サグラダファミリアが日に日に醜くなっていく」と言う地元の芸術家、文化人からの批判的な意見があります。
スペインのみならず、世界中の芸術家や建築家の多くは、「未完成のまま残すべきだった」と。ただ、一方で、「ガウディの夢を完成させるべきだ」という意見も少なからず存在します。
つまりサグラダ・ファミリアは単なる建築物ではなく、『完成させるべきか、それとも未完のまま残すべきだったのか』という問いそのものを抱えた建築なのです。
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グエル公園への移動はタクシーがベストの方法です。
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お勧め度:20点/20点 |
| 住所 | Carrer de Mallorca, 401 【地図はこちら】 |
| URL | http://www.sagradafamilia.org/en/ |
| TEL | 935 13 20 60 |
| 開館時間 | 4~9月:(月―金)9:00~20:00(土)9:00~18:00(日)10:30~20:00、10月・3月:(月―金)9:00~18:00(土)9:00~18:00(日)10:30~19:00、11月~2月:(月―土)9:00~18:00(日)10:30~18:00 1/1、1/6、12/25、12/26:9:00~14:00 |
| 料金 | 公式サイトにてご確認ください。 |
| 最寄駅 | 最寄り駅:地下鉄 2 5 号線サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)駅下車すぐ |
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| 記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。 |
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@ | この長文記事を書いた変な人:カミムラ 生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。旅行代理店オフイス・ヒルを立ち上げ、観光情報サイト「バルセロナウォーカー」にて旅行者に役立つ情報を発信しています。 最終更新 2026.06.03 |
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