ここでは3大建築家の建物が並ぶ一角の左端にある、カサ・リェオ・イ・モレラを紹介していきます。
概要
バルセロナ市の目抜き通りパセジダ・グラシア通りに位置するカサ・リェオ・イ・モレラ。モデルニスモの建築家リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーによって、リフォームが行われたのは1902年から1905年のことです。
この通りにはガウディのバトリョ邸、その横にはジョセップ・プッチ・カダファルクのアマトリェール邸、 モデルニスモを代表する3大建築家によって設計された建造物が並び三者三様に異なる建築デザインを一度に観賞することができます。
残念ながら市民戦争によって破壊された1階部分は、 その後新たに修復されたもので高級感が漂う建物は現在、スペイン高級皮革ブランド「ロエベ」が入っています。 2階以上のすべてのバルコニーや円柱には、細部にまで花の飾りが施され、とてもエレガント。
現在、改装中により見学受付を中止しています。
外観、バルコニー
それでは、外観から見てみていきましょう。面白いのが3階のバルコニー。
当時、発明されたばかりの蓄音器、電話などを手に持った4人の女性らの像が浮き彫りになっていて 建築家の遊び心が感じられる造形です。
入口
外から中へ足を一歩踏み入れると、そこは華やかな雰囲気が広がるマンション1階のエントランスホール。壁、天井、階段に至るまで花や植物のモチーフで装飾されています。
2階部分がこのマンションの大家であったレェオ・イ・モレラ家の居住部分になり、3階以上の部屋を貸し出していました。
ブルジョア達の優越感
まず2階にあがって、光に導かれるように最初に足が向かうのが、グラシア通りに面した広い部屋。当時はここが、来客用のサロンでした。
そこに大きな窓をとったのは、光を多くとり入れるためと、町行く人々から向けられる羨望の眼差しを好んだからです。
廊下にまで装飾
サロンを出て玄関からプライベート空間をつなぐ廊下の柱には、カタルーニャの民謡をテーマにした浮き彫り彫刻類。そして、さらに進むとカタルーニャ地方の守護聖人のサン・ジョルディの像もありました。
個人宅とは思えない豪華さは、さらに続いていきます。
異なる床のデザイン・タイル
婦人の部屋の床は当時のままで、美しいタイルが残っていてたり。
見学最大の魅力とも言える、家族用のサロン。その壁は、当時のブルジョワの人々が好んだピクニックの様子がカラフルな色彩で描かれています。
さらに、奥の中庭へと続く窓にはステンドグラスが貼られています。
見上げるステンドグラス
中庭に出ると、フロアーごとに異なるステンドグラスのデザインが見られます。
夜、明かりが灯るとまた違った表情を見せてくれる建物。ちなみに内装は、フラッシュ無しであれば写真撮影可能。(ビデオ撮影は禁止)
お勧め度:16点/20点
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住所 | Passeig de Gracia 35 【地図はこちら】 |
URL | http://www.casalleomorera.com/en/ |
電話 | 936 762 733 |
時間 | 30分エクスプレスガイド付き(英語、スペイン語、カタルーニャ語): 10:00, 10:30, 11:30, 12:30, 13:00, 15:30, 16:00, 16:30, 17:30, 18:00,18:30 60分ガイド付きは:英語ガイド 11:00 、スペイン語17:00、 カタルーニャ語12:00 月曜休館 |
料金 | 30分コース€12、60分コース€15、学割・シニア€13.50 |
行き方 | メトロ4号線パセジダ・グラシア駅から徒歩約1分 |
所要 | 1時間 |
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@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2022.08.22 |
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