ランブラス通り沿いにあるサンジョセップ市場はバルセロナを代表する市場で、更に立地の良さも手伝い観光客にも超人気スポットとして大変な賑わいを見せています。
尚、日本のガイドブックではサンジョセップ市場と紹介されていてそれは確かに正式名ですが、一般的にはボケリア、地元の言葉で『胃袋』を意味する通称の方が親まれており、地元スペイン人にサンジョセップ市場と聞いても何のことか? と逆に聞き返されたりします。
目次
歴史と現在
この市場の歴史は1217年にさかのぼり、それから数えると優に800年の歴史を誇ります。
最初は肉の市場から始まり、約150年前から野菜と果物の扱いも始まりました。
また、その後に魚の取り扱いが始まるのを機に市場のシンボルともいえる鉄製の屋根が作られ現在に至ります。
近年スペインのガストロノミーが世界中から注目されるようになり、バルセロナ市も市場からの文化発信に力を入れ訪れる観光客も多く、食のテーマパークとなっています。
以前に比べ地元買い物客は減りはしましたが、市内に数ある市場の中でも旅行者に人気NO.1の市場として君臨しています。
市場の全体像
ランブラス通りを入り口とする市場ですが、その中には約200の様々な店舗があります。
上の市場の案内図(クリック)を見ると売っている物の種類によって地図で色分けされていて、野菜果物と魚介は大体同じ場所に固まり、それ以外はバラバラの配置となっているのが見て取れます。
昔から言われていることですがランブラス通りからの市場への入口付近、またそこから奥へと続く市場の中央通り沿いの店は同じものでも値段が高く売られています。
更に悪い事には高いだけではなく、美味しくない時もあり正に踏んだり蹴ったり。
なのでこの辺りでジュースなどは買ってはダメ!
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生ハム売り場
数ある店が軒を連ねるボケリア市場を順番に紹介していくと、中でも目につくのが豚の脚が何本も吊られた Xarcuteria と呼ばれるハム、ソーセージ類を売る店。
ここでは、スペインを代表する生ハムやソーセージが種類豊富にそろっています。
最近では日本でもスペインバルが多く出来たこともあり、一度は生ハムを食べたことがあるとは思いますが、日本でほとんど知られていない生ハムの豆知識をここで少し解説してみます。
種類と足
【イベリコ(黒豚)と白豚】
日本のグルメの間でも広く知られているイベリコ豚。
スペイン西部からポルトガル東部にかけて生息し黒い脚と爪をもつことから、スペイン語では「黒い脚(pata negra)」とも呼ばれます。
ホテルのビュッフェ朝食などで出るハモンセラーノと呼ばれる安価な生ハムは、白豚を使ったものでイベリコ豚に比べて甘味が劣ります。
ただし、スペイン風サンドイッチのボカディーヨニはハモンセラーノを使うのが一般的です。
【前脚と後ろ脚】
天井から豪快に吊り下げられた生ハムも、案外と知られていないのが一見同じ様に見えて実は2種類あること。
一つはJamónと呼ばれる後ろ脚と、もう一つはPaletaと呼ばれる前脚。
大きさはJamónが倍程大きく1本約8~10キロ、またグラム当たりの値段も高くなっていますが、その理由はJamónの方が肉に甘味とコクがあり美味しいからです。
餌と部位
【どんぐりと配合飼料】
白豚より希少で高価と言えるイベリコ豚ですが、その中にも更にランク付けがあります。
そのランク付けの元になっているのは与えられる餌の違い。
最高級のベジョータ(bellota=スペイン語で「どんぐり」)」は、どんぐりのみを食べて育ち、一方配合飼料を食べて育ったものは「セボ」と呼ばれる2流品。
それはプレミアモルツを飲んで育った松坂牛と第三のビールで育った松坂牛と言う感じでしょうか。
【部位によって違う味】
ここまでイベリコか白豚、前脚か後ろ脚、更に餌の違いドングリを食べて育ったかどうかと、その違いを説明しましたがそれだけではまだ生ハムを知ったと言うには不十分です。
実は一本の脚でも部位によって味が全然違い、一番ジューシーで美味しいのはMazzaと呼ばれるふくらはぎの部分で、次にその反対の脚の前面。
またPuntaと呼ばれる付け根は、味がかなり濃く同時に塩分も高くなり、Jarreteから脚下は筋が多くハムとしてて食べるには不適格。
選び方
以上、一概に生ハムと言っても色々な違いがあることをここで理解して頂けたでしょうか?
値段も驚く程の差があり、例えば白ブタのハモンセラーノなら脚1本安い物なら50€程で買えますが最高級のイベリコベジョタだと500€と実にその値段の差は10倍にも達します。
尚、残念ながら現在は日本への持ち込みは禁止されており、いくら真空パックされたものでも生ハムは持ち帰り出来ませんが折角スペインに来たからには、美味しい生ハムを思う存分食べたい!
と言うそんな方は、ここで買ってホテルで食べるのもあり。その場合は真空パックに入っている生ハムより、その場で手切りしてもらったほうが断然美味しいです。
さて、最後にまとめると。。
美味しいハムの見分け方としては最高級のイベリコベジョタが味は間違いなく一番。
また既に述べましたが前じゃなく後ろ脚のJomonを選び、ハム切台の上に載っている豚の脚の蹄の裏が上に向いているかを確認します。
なぜ蹄を見るかと言うと、その裏が上を向いていると部位的に一番ジューシーな太ももの裏が上になっていて、今まさにその部位がカットされているという事だからです。
付け加えると既に肉がほとんど切り取られて骨に僅かしか残っていないような物は、肉が乾燥してビーフジャーキー化しているので買ってはダメです。
ソーセージ売り場
スペイン名産のソーセージとして、生ハムと同じように有名なのがチョリソ。
細かく刻んだ豚肉に塩を混ぜ、更にニンニクやパプリカなどの香辛料を加えて腸に詰め干して作るいわゆるドライソーセージの一種です。
その他にもパプリカなどを入れないドライソーセージとしてロンガニサ(サイズにより呼び名が変わり大きいとサルチチョン、逆に小さいとフエッテ)や、製法はチョリソに準ずる脂身の無い背中ロースの芯の部分を使ったローモも独特の味わいがありスペインでは人気があります。
あと、忘れてならないのが地元カタルーニャを代表するソーセージ、ブティファラ。
生と火を通した調理済みの二つがありますが、市場で売られている調理済みのブテイファラは非常に安定した味で、日本にお土産に出来ないのが残念な逸品です。
合計3種類あって、血入りのネグラはあまり日本人向きではありませんが、あと二つは誰が食べても美味しいと思える味で特に最近は卵入りのウエボに私自身ハマっています。
魚売り場
スペインは日本と並ぶ魚好きの国民と知られ、この2か国は世界でも突出していると言って良いでしょう。
ただ、多くの方がバルセロナは海沿いの街で魚が美味しいと思われる様ですが、地中海は塩分濃度が高いために魚が僅かしか取れません。
ちなみに、大西洋沿いのガリシア地方がスペインで一番の魚介類の本場で、それはバルセロナの誰もが認める処。
そうは言っても、ヨーロッパのどの国よりも魚の流通ルートが整っていて、ここバルセロナでも刺身として食べれるぐらい鮮度の良い魚が並んでいます。
尚、スペイン人が良く食べる魚として日本と共通しているのがイワシやマグロ。日本では食べない魚の代表としては獰猛な顔をした深海魚のメルルーサ。これは値段が安いこともあって、スペインで最も食べられる魚として常にトップに君臨しています。
また、冬に鍋ぐらいしか日本で使う事の無いタラも、非常に好まれここでは一年を通してレストランの定番魚料理となっていて、高級魚の部類になりますがアンコウも一年を通してよく食べます。
魚の種類
名前の日本語訳
魚のさばき方
日本の魚屋さんでは魚をおろす時に包丁を魚の種類やおろし方に応じて何本か替えますが、スペインでは1本で全部済ませます。
尚、包丁の形はまるでギロチンを彷彿させるもので、慣れない日本人にはそれは恐ろしく感じます。
甲殻類/マリスコ
魚介類のうち、エビや貝、イカ、タコなどいわゆる甲殻類をスペイン語でMariscoと言い、スペイン人の大好物でクリスマスやお正月に食べるごちそうの代名詞となっています。
その中でもタコは欧米の国では悪魔の使いと言われ気味悪がられるのですが、スペイン人は日本人と共に世界でも珍しくこれを好んで食べます。
イカも大好きで日本ではイカと言えば一般的にヤリイカを指しスペイン人も食べますが、コリコリしたゴムの様な食感のモンコイカも大人気で、ちゃんとしたバルならバルセロナのどこでも食べれます。
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更に、カミソリ貝の異名を持つナバハス(マテ貝)や、サイズが大きくなると肉に甘味がある手長エビ、そして一匹千円以上する高価なブランドエビと知られるパラモス産のエビなども有名。
また、スペインでシーフードの珍味の代名詞となっているペルセベ(烏帽子貝)はレストランで食べると非常に高価なものです。
お勧めはこれ
日本でも生息していますが、九州の一部を除き日本人にとってほとんど食べる習慣のないのがマテ貝。
一見するとグロテスクな姿をしたこの貝が、日本人に一番ウケるシーフードと言って間違いありません。
ただし注意が必要なのは砂抜きがいい加減な店や、生きてはいるけれど鮮度の落ちた貝は異臭がするので適当な店で食べるとダメで市場内のバルで食べるものは、その点で安心できます。
この市場内のバルもそうですが、他に当サイトのお勧めバルとしてCal Pep やお勧めパエリヤと紹介しているシーフドレストランの El Cangrejo Loco 、Ca la Nuri Platja、Can Majyo などの安くは無いですがやはり専門店がお勧めです。
野菜、果物売り場
以前は市場の入り口付近に固まっていた八百屋さんですが、観光客の増大に伴いジューススタンドに変身して店舗が激減。
とは言っても、今でも日本には無いスペインならではの野菜を見ることが出来ます。
スペイン野菜、果物
面白い野菜としては、まず日本のシシトウの原種でもある唐辛子のピミエントデパドロン。
中南米原産の唐辛子を世界に広めたのは何を隠そうスペイン人。もし彼らが居なければ、キムチもタイ料理も存在せず、日本人はうどんに七味を入れることすら出来なかったはずです。
あと、サボテンの様にも見えるのがアーティチョークで、これは冬の野菜で高血圧に良いと言われ、日本で言うところのフキノトウの様な独特の味があり人気の野菜です。
次に巨大な赤パプリカは地元代表料理のエスカリバーダに欠かせない物になっています。
ただし、茄もそうですが日本の物に比べ皮が非常に固くてそのままでは食べられず、一旦焼いた後に外皮を取って日本の焼き茄子の様にして食べます。
その他に季節を感じるものとしては、バルセロナの冬の風物詩のカルソッツ。
一見、ネギのように見えるこれは玉ねぎを特殊な栽培法で育てたもので薪の直火で焼いて食べます。
あと、バルセロナに来て食べたパンコントマテの美味しさに感動する人も多いかと思いますが、実はそれ専用のトマトが存在します。
八百屋さんの天井をよく観察すると玉ねぎの様に上から房に吊ってあるトマト、これがパンコントマテ専用のトマトで普通のものとは違い水分が少なく味が濃縮されていて、吊った状態で半年以上も腐りません。
そして、コゴーヨと呼ばれるほんのり苦みのあるスペイン風のレタスは、ランチの野菜サラダにも良く出て来る人気野菜です。
次にスペインの果物で日本で見ることが無いのがチリモヤ。
世界三大美果「マンゴ」「チェリモヤ」「マンゴスチン」と呼ばれる世界を代表する三大フルーツの1つで元々は南米のペルー産ですが、現在はスペインで栽培されバルセロナでもお馴染みの果物の一つとなっています。
果肉は白くてなめらかな食感、りんごのような味は甘味が強く熟すと香りも強くなる不思議な果物です。
ナランハは、バレンシアオレンジとしてお馴染みのスペイン産のオレンジ。特に冬に来られる方はカフェやバルでも飲めるので一度試してみてください、スペイン語ではzumo de naranja naturalと言います。
ちなみにMercadonaなどのスーパーマーケットには、自分でオレンジを自分で絞れる自動の機械があるのでそれだと更にお安く買え、これを飲むと「日本の100%ジュースなんてもう飲んでられない!」と、日本人の誰もが唸るその味に感動すること間違いなし。
最後は野菜でも果物でもありませんがアーモンド。これは、カタルーニャの特産品でおつまみで食べるの以外にこれが無いとカタルーニャ料理が成立しなくなるほど重要な調理用の食材となっています。
冬の名物詩の焼きネギカルソッツを初め肉、魚料理、サラダなど様々な料理のソースに使われています。
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その他の専門店
市場には野菜、魚、肉以外にも様々なお店があり、それぞれ専門店として色々な物を売っています。
日本から来られる方に珍しいと思える物にカタツムリ店、ただ卵だけを売る店。
見るとギョッとする臓物専門店、エスケシャーダなど地元定番料理に使われる大航海時代からの保存食の塩タラを専門に扱う店。
また、世界一の生産量を誇りスペイン人にとっての漬物と言える何十種類もあるオリーブ。
更にキノコ専門店やミシュラン星付きレストランで使う食用花など、なんでも揃うのがここボケリア(サンジョセップ市場)の魅力です。
生鮮食品以外にも市場には乾物や伝統のナッツ、チョコなどのお菓子、色鮮やかなグミを量り売りする店があります。
また、お土産用にパリヤ用の高価な食材のサフランやオリーブオイルなども販売しているので、お土産探しをするのも面白いでしょう。
尚、簡単な英語は通じますし言葉は出来なくても欲しい物を指をさして自分の欲しい分量を身振り手振りで伝えれば、店員は観光客に慣れているので親切に応対してくれます。
あと、市場の外、屋外に目を移すと地元の農家の人達が野菜を売る青空市があり、観光化した市場内と違って地元のスペイン人の普通の買い物風景も見ることが出来るので覗いてみてください。
市場バル、レストラン
見て周るのも楽しい市場ですが中に点在するバルでは食事もでき、新鮮な食材を使った料理が食べられます。
尚、夕方に店じまいのところが多くランチの時間を逃すと食べれなかったバルですが、最近は観光客に合わせて20時頃まで営業しているところもあるので使い勝手も悪くありません。
ちなみに素材の新鮮さや味については十分満足できると思いますが、値段に関しては市場のカウンターだから安いと言うことは全く無く中級レストラン並みの値段になっています。
とは言っても活気のある独特の雰囲気で食べる料理は、思い出になるのでお勧めします。
以下、市場内のレストランバルを食べ歩いて比較しランキングを付けましたので参考にしてみてください。
【Pintxo bar】
市場の生き字引、80歳を越えた今も現役のファニートさんが働くこの店がピノッチョ(ピノキオ)。観光客が溢れ様変わりした市場で唯一昔ながらの雰囲気を残す貴重なバルです。訪問記>>
【Kiosco Universal】
近年オープンしたバルに比べると若干地味に映るこの店ですが、市場のバルとしては正統派とも言え安心して食べることが出来ます。前菜の野菜の盛り合わせは超オススメ。訪問記>>
【Bar Clemen’s Boquería】
上記の【Kiosco Universal】と内容的にはほぼ同じ。日本から来られる方にとっては一番使いやすいのが、この2軒あたりかと思います。訪問記>>
【Quim de la Boqueria】
市場内にあるバルとしては特殊で、レストラン並みの料理を出すこの店は技術レベルで他を圧倒しています。ただ、値段もそれなりになってしまうのが残念。訪問記>>
【その他ランク外のバル】 |
【Bar Ramblero de la Boqueria】 市場内にも関わらずオシャレ路線を最初に始めたバルとして人気のこの店へ… |
【Bar Boqueria】 近年オープンしたバルの一つで、一番の一番奥に位置し….。 |
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【Bar Central la Boqueria】 市場内で2軒店を持つのはここだけ。その1軒へ行って食べてみると…. |
【補足説明】
一応順位を付けましたが、ランキング内の4軒ならどれも納得できる店だと思います。その中でも1位の【Pintxo bar】が、急速に観光化がすすむ市場の中では昔ながらの本来の市場のバルらしさが唯一残っている点、地元スペイン人の好みの店として評価しました。
逆に料理、味に関しては他より0.5歩抜けている【Quim de la Boqueria】ですが、観光客向け丸出しの店、更に値段的にもバルのレベルを遥かに越えてしまっているので3位としました。
そして、その中間に位置するのが【Kiosco Universal】【Bar Clemen’s Boquería】の2軒です。あとのランク外にも何軒かありますが味と値段、店の勢い全てにおいてそれらにわざわざ行く理由は特にないかと思います。
食べ歩き
市場に足を踏み入れると、色とりどりのカットフルーツやフレッシュジュースが溢れています。
日本では珍しいフルーツを試すのも良いですし、外食が続きどうしても野菜不足気味になる海外旅行。
そんな時に、ビタミン不足補う意味でもお勧めです。
また、フルーツ以外にも生ハムやソーセージ、イカフライ等の簡単に調理したシーフードやエスニック料理などが売られていて、軽くつまみながら周ることが出来ます。
右はペルセベス(別名:亀の手)はスペインの代表的な珍味ですが、これはレストランで食べるとすごく高いので、こうやって少量で試せるのは嬉しいところです!
最近売り場が増えたのが生牡蠣。レモンをしぼってペロリと頂け、だいたいどこも3個セットで売っています。
以下お勧めのランキングを付けましたので参考にして見て下さい。
【フレッシュフルーツジュース】
新鮮な果物を絞ったジュースは色々なものがあり、オレンジやキウイ、マンゴウなど。また、それらを混ぜてものまで様々。
店によって値段は違いますが相場は1~1.5€程。
【カットフルーツ】
フレッシュジュース同様に、市場で売られている物の中では一番人気の高いものです。カップに入っていて、フォークも付いているので、歩きながら食べることもで来てお勧め。
値段はジュースとほぼ同じ。
【生ハム】
スペイングルメを語る時に欠かせないのが生ハム。色々な種類がありますが、せっかくなら一番高級なイベリコ・ベジョタ(Iberico Bellota)を試してください。
高価で量はほんの少しかないですが、絶品です!
動画、食べ歩き検証
お土産は?
お土産にお勧めなのがこれらのエコバック(3ユーロ)、安いのでバラマキ土産にも使えそう。
市場の奥にあるインフォメーションでは、このエコバックを初めサンジョセップ市場のオリジナルグッズが売られています。
ベストの時間は
昔と違い非常に混むようになったサンジョセップ市場は季節にもよりますが、春から秋の観光シーズンの期間は正にカオスそのものです。
そんな中でも朝の早い時間ならまだ空いていて、この時間なら市場の雰囲気をじっくり味合うことができます。お勧め時間としては、ずばり朝の8時半から10時。
市場は7時にオープンしますが商品の搬入や並べる作業が大体8時半ぐらいまでかかるので、それが終わる時間ぐらいから観光客が大挙押し寄せる10時半頃までに入るのがベスト。
尚、夕方になると少しは人も減りますが、レストランやバルなどの飲食店以外の多くの店が閉まり市場はシャッター街となるのでやはり朝に見て回るのがお勧めです。
動画、早朝市場検証
バルセロナウォーカースタッフが早朝市場の検証をしました
トイレ(有料)
市場のトイレは一つのみで、場所は正面入り口から真っ直ぐ進み、魚売る場を越えて更に先の一番奥に位置します。有料になっており、入り口で0.50€のコインが必要になります。
トイレには常時掃除のおばさんがいるので安心で、またスペインの公衆トイレとしてはわりときれいです。
市場で食事される方はこのトイレしかなく、食事の途中に行くことは困難なので事前に済ませておくようにしましょう。(8:00~20:30)
動画、みどころ集
まとめ
バルセロナの市民の胃袋と言われたボケリア(サンジョセップ市場)。
近年は様変わりしてほぼ100%観光客向けの市場となって来ていますがバルセロナに数ある市場の中でも一番活気があり、観光で来られた方には他のどこよりも楽しめる市場であることに間違いありません。
入場チケットは要らないですし、語学も必要と特にされず行って歩き回っていれば誰でも観光出来ますが、スペインならではの食材など予め予備知識として入れておくと、さらに興味深く市場内を歩けるのではないかと、ここでは生ハム、魚、野菜、果物を出来る限り詳しく解説しました。
実際行かれた時に実物をみて、それらを思い出してみて下さい。
アドバイスとして。。
既に述べましたが、他の人気のスポットと同じく観光客で一杯になる前に訪れるのが一番のポイントとなります。
出来れば朝10時半までに行くのが良く、特に春から秋にかけてのシーズンはお昼になると観光客を掻き分け歩く程の大渋滞となってしまい、ゆっくり見ることすら出来ません。
また、混む時間帯にはスリも出没し日本人の被害者も出ていますので持ち物には十分注意して下さい。
尚、日曜は閉まり平日でも午後から閉まる店も多く、特に奥の方へ行くとシャッター街になって魅力が半減となることも覚えておいてください。
食事については市場だからと言って決して安いわけではありませんが、素材に関しては新鮮で味も悪くありません。活気ある市場での食事は良い思い出になるので、バルセロナウォーカーではお勧めとさせて頂きます。
実際、私達スタッフの家族や友人が日本から初めてバルセロナに訪れたらいつも連れて行っています。
尚、最近はお昼から夜8時まで通しでやっているので、スペインのディナータイムの20、21時まで待つ必要なく、夕方に食事をとりたい人にはぴったり。
午前中の早い時間に訪れて見て周り、日中は他の観光をし夕方にまた戻り、まったり感漂う市場で食事と言うのも一つの観光コースの取り方としてはありかと思います。
またもし、あまりにも観光化された市場には興味が無いと言う方でしたら、カテドラルから徒歩4分程のサンタ・カテリーナ市場に行かれると良いでしょう。
全く観光客の居ない地元スペイン人だけが買い物をしている市場が見たいのであれば、サグラダファミリア生誕の門からわずか徒歩4分にサグラダファミリア市場があるので、非常に地味ですが観光の途中に寄られてみてはどうでしょう。
ただし活気はボケリアに遥かに及ばないので面白味に全く欠ける気もしますが、そこから先はご自分の希望その中で落としどころを見つけて納得して下さい。
また、週刊HILLチャンネル第128回でも、コロナ後のボケリア市場を特集しましたのでご覧ください。
【最後に…】
お勧め度:18点/20点 |
住所 | Rambla, 91 【地図&行き方】 |
URL | http://www.boqueria.info |
電話 | 93 318 25 84 |
時間 | 8:00~20:30 ※店舗個々に営業時間があるので注意してください。 休み:日曜、祝日 |
料金 | 無料 |
最寄り駅 | 地下鉄 L3 Liceu駅から徒歩約1分 |
所要時間 | 1時間 |
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。 |
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@ | この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。。 記事最終更新 2023.11.12 |
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