
12月から3月頃までの冬限定グルメとして、カタルーニャの人たちが毎年熱狂する食べ物があります。
それがカルソッツ(Calçots)。
見た目はただの焼いたネギなのですが、これが冬になると家族や友人たちが集まり、何十本、何百本と食べる一大イベントになります。
地元の人にとっては季節の風物詩であり、カタルーニャの冬を代表する食文化の一つです。正直、日本人からすると最初は「ネギでここまで盛り上がるの?」と思うかもしれません。
しかし実際に体験すると、その豪快な食べ方や独特の雰囲気も含め、かなり印象に残ります。
ここでは、カルソッツの食べ方や楽しみ方、そして意外と知られていないカルソターダの裏話まで詳しく解説していきます。
目次
本場はタラゴナ県

まず、カルソッツ発祥の地はカタルーニャ州と言ってもバルセロナではありません。
場所は隣のタラゴナ県、その中でも内陸部に位置するバイス(Valls)です。
バルセロナから高速道路を利用して車で約1時間。周囲にはネギ畑が広がり、正直なところ観光名所らしいものはほとんどありません。
しかし、この街こそがカルソッツ文化の聖地。毎年1月の最終日曜日に開催される「カルソッツ祭り」には、地元カタルーニャの人々はもちろん、遠方からも多くの人が訪れます。
普段は静かな地方都市ですが、この日ばかりは街中がネギ一色。
炭火で焼かれたカルソッツの香りが漂い、人々は紙のエプロンを身に着けながら夢中になってネギを頬張ります。
カタルーニャ人にとってカルソッツとは、単なる食べ物ではなく冬の到来を告げる年中行事なのです。
年に一度カルソッツ祭り
毎年1月の最終日曜日に開催される「カルソッツ祭り(Gran Festa de la Calçotada)」。発祥の地であるタラゴナ県バイス(Valls)の街は、この日ばかりはネギを求める人々で埋め尽くされます。
今回、バルセロナから鉄道を乗り継ぎ約2時間。カルソッツの聖地とも言えるバイスを実際に訪れ、その様子を取材してきました。
普段は静かな地方都市ですが、祭り当日は街の広場という広場で炭火が焚かれ、黒く焼かれたカルソッツの香りが漂います。会場ではカルソッツの早食い大会やソースの品評会、焼き方の実演なども行われ、まさに街全体がネギ一色。
「たかがネギのお祭り」と思って行くと、その熱気と人の多さに驚かされるはずです。
実際、近年は毎年3万人を超える人が訪れるカタルーニャを代表する冬の食イベントとなっています。
正体は実は玉ねぎ

ところで、見た目は日本のネギにそっくりですが、実はカルソッツは白玉ねぎから作られています。しかも、その栽培方法はかなり特殊。
地元スペイン人でも、実際に作っている農家以外は意外と知らない人が多いのですが、ここでは植物オタクのカミムラがその秘密をこっそりお教えします。
普通の玉ねぎは種から育てますが、カルソッツの場合は大きく育った玉ねぎそのものを畑に植え直します。
右の写真を見ていただくと分かるように、一つの玉ねぎから何本ものネギのような茎が伸びています。これは「分球」と呼ばれる現象で、直径3cm以上に育った玉ねぎを植え直すと、本来一本だけ伸びるはずの茎が複数に分かれて成長するのです。
つまりカルソッツは、種から育てたネギではなく、一度育った玉ねぎをもう一度利用して作られた特別な野菜というわけです。

本来、玉ねぎは一本の茎を伸ばし、その養分を地下の球根に蓄えることで大きく肥大します。
ところがカルソッツのように分球させて何本もの茎を伸ばしてしまうと、養分が分散してしまい、本来なら大きく育つはずの玉ねぎはほとんど肥大しません。
つまり、普通の玉ねぎ農家から見れば失敗作です。しかし面白いことに、カルソッツ農家は最初から玉ねぎを収穫するつもりがありません。
彼らの目的は地下の玉ねぎではなく、地上に伸びる白い茎の部分だからです。
言い換えれば、普通の玉ねぎ栽培とは価値観がまるで逆。玉ねぎを大きく育てるのではなく、あえて犠牲にしてネギを作っているわけです。
ちなみに、このような栽培方法で作られる野菜は世界的にも極めて珍しく、カルソッツはカタルーニャならではの非常にユニークな農産物となっています。
カルソッツの一生

カルソッツは、日本で栽培されている長ネギとは全くの別物です。
まず10月頃に種を蒔き、翌年7月に玉ねぎとして収穫。その後、約2か月乾燥させた玉ねぎを、今度は種代わりとして9月に再び畑へ植え直します。
すると秋から冬にかけて分球しながら成長し、一本の玉ねぎから何本ものネギ状の茎が伸びてきます。そして翌年1月から、花が付き始める4月頃まで収穫が続きます。
つまり、種を蒔いてから食卓に並ぶまで実に1年半近く。
カルソッツとは、なかなか気の長い野菜なのです。
もっとも、この特殊な栽培方法は地元カタルーニャの人でも意外と知らず、実際に農家でなければ説明できる人はほとんどいません。
ちなみに日本では下仁田ネギなどを使って「カルソッツ」として提供するスペインバルもあります。確かに見た目や食べ方は似ていますが、栽培方法も植物としての成り立ちも全く別物。
例えるなら、見た目が似ているからといって大根とカブを同じ野菜と言うようなもので、本場のカルソッツとはかなり違います。
マシアで食べる
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| 毎年冬になると大量に出る葡萄の剪定枝を薪にして、ネギは洗わず外皮も剥かずに一気に焼き上げます | |
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| 田舎で良く見かける昔の地主農家の家 | 独特のスタイルで食べるので盛り上がれます! |
カルソッツは、普段の家庭料理として食べるものではありません。どちらかと言うと、週末に家族や親戚、友人たちが集まって楽しむ冬のイベントです。
本場バイス周辺には、かつて農家として使われていた「マシア(Masia)」と呼ばれる農家屋敷を改装したレストランが数多くあり、シーズン中の週末になると地元の人はもちろん、バルセロナから訪れる人々で大変な賑わいを見せます。
また、本場ならではのこだわりが焼き方です。
カルソッツはブドウ畑の剪定で出た枝を薪として使い、屋外で豪快に焼き上げます。炎に包まれて真っ黒になるまで焼くのが正しい焼き方で、日本人からすると「焦げて失敗したのでは?」と思うかもしれません。
しかし、この黒焦げの皮の内側に、驚くほど甘くて柔らかいカルソッツが隠れているのです。
カルソッツを食べるというより、皆で集まり、焼いて、食べて、ワインを飲みながら長い時間を過ごす。それこそがカルソターダの本当の楽しみと言えるでしょう。
カルソターダ

屋根瓦に載って出てくるカルソッツはコース料理の中では前菜
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| ポロンと呼ばれる容器に入ったワイン | パン・コン・トマテとロメスコソース |
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| 白インゲン豆と、ソーセジ、羊などの肉 | デザートの定番となるクレマカタラナ |
カルソッツは野菜ですので、それだけで食事が完結するわけではありません。
そのため本場では、カルソッツの後に肉料理を食べるのが一般的です。
この一連の食事は「カルソターダ(Calçotada)」と呼ばれ、カルソッツはあくまでも前菜という位置づけになります。
また、カルソターダには定番のメニューがあります。
① パン・コン・トマテ(田舎風パンにトマトを擦り付けて作るカタルーニャ風パン)
② ポロン(Porró)と呼ばれる独特のガラス容器に入ったワイン
③ 炭火で焼いたラム肉やソーセージなどの肉料理
④ デザートのクレマ・カタラナ
⑤ 店によっては肉料理に合わせて供されるカバ(CAVA)
細かな違いはありますが、これが本場カルソターダの標準的なコースです。
初めての人はカルソッツが主役だと思いがちですが、実際にはカルソッツで胃袋を刺激した後に肉料理を楽しむという流れになっています。
食べ方はユーモラス

カルソッツの食べ方は非常に個性的です。
フォークやナイフはほとんど使わず、まず真っ黒に焼けた外皮を手で剥きます。すると中から真っ白で柔らかな茎が現れるので、それをロメスコソースにたっぷり浸して食べます。
ロメスコソースは、アーモンドやヘーゼルナッツ、トマトなどを使って作られるカタルーニャ名物のソースで、カルソッツには欠かせません。
そして本場流の食べ方がこれまた豪快。カルソッツを頭の上まで高く持ち上げ、口を大きく開けて下からパクリ。
まるで鯉に餌をやるかのようなユーモラスな光景があちこちで見られます。
そのため服が汚れないように、大きな紙製のエプロンが配られるのもカルソターダのお約束。初めての人は少し恥ずかしいかもしれませんが、周りを見ると老若男女みんな同じ格好で夢中になって食べていますのでご安心ください。
ここで地元スペイン人のちょっとヤンキー系のお姉さんが食べ方の実演をしてくれていますので、参考にしてみてください。

ところで、カルソッツを食べる上で一番のポイントはネギの皮の剥き方です。
実はこれ、バルセロナに住むスペイン人でも意外とよく分かっておらず、自己流で苦戦している人をよく見かけます。
しかし、コツさえ掴めば驚くほど簡単です。まず片手でネギの上部、緑色の芯の部分を持ちます。次にもう一方の手で、根が付いていた一番下の部分をつまみます。
そして上の手を持ち上げるように引っ張ると、焼け焦げた外皮だけがスルッと抜け、中の白い部分がきれいに現れます。
初めての方はどうしても途中から皮を剥こうとしてボロボロにしてしまいがちですが、ポイントは下から上へ一気に抜くこと。これさえ覚えれば、周りのスペイン人より上手に食べられるかもしれません。
カルソッツ必需品

カルソッツを食べる際の必需品が、エプロンと手袋です。
というのも、カルソッツは焼け焦げた外皮を手で剥いて食べるため、何も付けずに食べると手が真っ黒になってしまいます。
特に厄介なのが炭の汚れで、以前は素手で食べるのが当たり前だったため、爪の間に入った炭がなかなか落ちず苦労したものです。
しかし最近では衛生面への配慮もあり、多くのレストランでビニール手袋が用意されるようになりました。
そのおかげで昔に比べると随分食べやすくなっています。とは言え、どんなに手袋をしていても、ロメスコソースが服に飛んだり、口の周りが汚れたりするのは避けられません。
むしろ、それもカルソッツの楽しみの一つ。
周りを見渡せば、地元のスペイン人も皆エプロン姿で手や口を汚しながら夢中になって食べています。
上品に食べる料理ではなく、豪快に楽しむ料理。それがカルソッツなのです。

バルセロナのレストランでパン・コン・トマテを注文すると、ほとんどの場合は完成した状態で運ばれてきます。
しかし、本場のカルソターダでは自分で作るのが一般的です。日本から来られる方には初めての体験だと思いますので、ここで作り方を簡単に説明しておきます。
まず、トマトとニンニクを半分に切ります。
ここでポイントとなるのがトマトの切り方。トマトはヘタからお尻に向かって切るのではなく、横方向に輪切りのように切ります。
次にニンニクをパンに軽く擦り付けます。ただし、付け過ぎると辛くなるのでほんの少しで十分です。その後、トマトをパンに擦り付けます。この時、トマトを押し潰すようにしながら擦り付けると果肉と果汁がパンによく染み込みます。
最後にオリーブオイルをたっぷりとかければ完成です。
ちなみに、日本人はオリーブオイルを遠慮がちに使う傾向がありますが、それでは本場の味になりません。美味しいパン・コン・トマテを作るコツは、「少し多いかな?」と思うくらいたっぷりオリーブオイルをかけること。
最後に好みで塩を少々振れば完成です。
シンプルな料理ですが、これだけでワインが飲めてしまうほど美味しいのがカタルーニャのパン・コン・トマテなのです。
ポロンで回し飲み

カルソターダでは、ポロン(Porró)と呼ばれる容器でワインを回し飲みすることがあります。
見ていると簡単そうですが、実際にやってみると意外と難しく、慣れていない人は高確率でワインを顔や服に浴びることになります。
とは言え、それで笑いが起きるのもカルソターダらしいところ。上手に飲めれば拍手喝采、失敗しても皆で大笑い。味よりも盛り上がり重視の、いかにもカタルーニャらしい文化です。
飲み方解説動画
ここでは、いかにも人のよさうなラファエルおじさんが、伝統のポロンを使ってのワインの飲み方を教えます
カルソターダにはドリンクが付いてくることが多く、その定番がポロン(Porró)と呼ばれる独特なガラス容器に入ったワインです。
見た目は日本人には尿瓶のようにも見えますが、実はこれ、家族や仲間同士でワインを回し飲みするための伝統的な道具。
口を付けずに飲むので衛生的で、一つのポロンを皆で順番に回して楽しむことができます。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、これが意外と盛り上がります。コツは、まず注ぎ口を口の近くに持っていき、少しずつワインを流しながら徐々にポロンを高く持ち上げていくこと。
慣れないうちは顔や服にワインを浴びてしまうこともありますので、汚れて困る服は避けた方が無難です。
ちなみに、顔から遠く高い位置からワインを口の中へ見事に注げるようになると上級者。地元のカタルーニャ人の中には、腕をいっぱいに伸ばして豪快に飲む達人もいます。
お勧めレストラン
本来カルソッツは、郊外にあるマシア(農家屋敷)レストランの庭先で、ブドウ畑の剪定枝を燃やしながら豪快に焼いて食べるものです。
そのため、街中のレストランで食べるカルソッツは、どうしても本場とは少し雰囲気が異なります。
さすがにバルセロナ市内で大量の薪を燃やして焼くわけにはいかず、多くの店ではガス台や専用グリルを使って調理されています。もちろん、本場のような香ばしい薪の香りまでは再現できません。
しかし、それでもカルソッツ特有の甘みや柔らかさは十分楽しめますし、旅行中に気軽に体験するにはむしろ便利です。また、本場のマシアレストランは車が無いと行きづらい場所も多く、週末は予約が取りにくいこともあります。
その点、市内のレストランなら地下鉄や徒歩で簡単にアクセスできるのが大きな魅力。ここでは、旅行でバルセロナを訪れる方でも利用しやすい、市内のお勧めカルソッツレストランをいくつか紹介します。
Restaurante Carmen

サンツ駅から徒歩数分の場所にある、地元スペイン人に人気の炭火焼レストランです。
店内はどちらかと言えば昔ながらの大衆レストランといった雰囲気で、お洒落さを求める人には向きませんが、その分週末は地元客で賑わい活気があります。
サービスも気取らず庶民的で、観光客向けレストランにありがちなよそよそしさがないのも魅力です。カルソッツの焼き加減は日によって多少火の通りが弱いこともありますが、十分許容範囲と言えるでしょう。
この店の最大の特徴は、30.90ユーロのカルソターダコースに付いてくる肉料理のボリューム。紹介するレストランの中でも特に充実しており、しっかり食べたい方にはおすすめです。
カルソッツのお代わりはできませんが、メインの肉料理とデザートまで含めると、日本人にはちょうど良い量だと思います。「カルソッツも楽しみたいけれど、肉もしっかり食べたい」という方には特に向いている一軒です。
*最近ネギの焼きがイマイチの時があるので、この店より安定している下のEl Glopをご利用ください。
住所:Valladrid 44 Barcelona 【地図】
TEL:93 330 3688
営業時間:13:00~16:00、20:00~24:00 定休日:月曜と火、水、日曜日の夜
URL:http://restaurantcarmen.com/
最寄り駅:地下鉄3、5号線Estació Sants駅より徒歩7分 【辛口ジョランダ訪問記事】
El Glop

日本のガイドブックにも掲載されたことがあり、旅行者にも比較的よく知られている炭火焼レストランです。
バルセロナ市内には他に2軒の姉妹店がありますが、個人的には少しアクセスが悪くても、この本店をおすすめします。
料理については価格が比較的手頃なこともあり、カルソッツのお代わりができなかったり、メインの肉料理がやや控えめだったりと、内容はそれなりです。
とは言え、カルソッツの焼き加減は悪くなく、ロメスコソースも十分満足できるレベル。また、スタッフも慣れていてサービスは安定しています。地元客と観光客の割合はおおよそ半々といったところで、初めてカルソッツを食べる方でも気軽に利用しやすい雰囲気です。
三軒の中では、最もハードルが低く入りやすい店と言えるでしょう。なお、市内中心部にある姉妹店のうちCASP店は、大型の観光客向けレストランという印象が強く、カルソッツ目当てなら本店の方がおすすめです。
住所:Carrer de Sant Lluís, 24 【地図】
TEL:932 13 70 58
営業時間:13:00~16、 20:00~1 :00 年中無休(クリスマスを除く)
URL:http://elglop.com/taverna-el-glop/
最寄り駅:地下鉄4号線Joanic駅より徒歩6分 【辛口ジョランダ訪問記事】
その他のレストラン
ベスト、レストラン

地元スペイン人に「本当に美味しいカルソッツの店は?」と聞けば、高い確率で名前が挙がるのが、本場バイス(Valls)近郊にある「Cal Ganxo」です。
バルセロナから車で約1時間。カルソッツ発祥の地らしく、その味は市内のレストランとは一線を画します。
もちろんバルセロナ市内でも十分楽しめますが、ネギの焼き加減、香ばしさ、ロメスコソース、そして何より雰囲気まで含めると、その差は歴然。
本場で食べるカルソッツがなぜ特別なのか、一口で納得できるはずです。ただし、公共交通機関で行くには少々不便なのが難点。
そのため、本気でカルソッツを体験したい方には、モンセラット観光と組み合わせたランチがおすすめです。
ちなみに、バルセロナウォーカーでは冬季限定で、モンセラット観光にカルソッツランチを追加したツアーも催行していますので、興味のある方はお問い合わせください。
訪問動画
まとめ&アドバイス
ところで、カルソッツの発祥については諸説あります。ただ、私にはどうもこんな光景が目に浮かぶのです。
ある日、お百姓さんが畑の端を見ると、捨ててあった玉ねぎから何本もネギが伸びているのを発見。「ほう、こんなこともあるんじゃのう」
と眺めていたのですが、その日は運悪く弁当を忘れてしまい、お腹はぺこぺこ。
そこで、「これ、焼いたら食べられるんじゃなかろうか?」と思い付きます。
辺りを見回すと、ちょうどブドウ畑の剪定枝が山積みになっているではありませんか。「おお、なんて運がいいんじゃ!」と、その場で焼いてみると、「なんじゃこりゃ!甘くてうまい!」
更に後日、「そうじゃ、ロメスコソースを付けてみよう」と試してみたところ、「うんめええぇぇぇ!」となった。
・・・まあ、実際はそんな単純な話ではないのでしょうが、カルソッツを見ていると、案外こんな偶然から生まれたのではないかと思えてくるのです。
美味しく食べるポイント
最後に、カルソッツをより美味しく楽しむためのポイントをいくつか紹介しておきます。
ポイント1 ベストシーズンは2~3月
カルソッツは太い方が食べ応えがあり、甘みも強くなります。
そのため、まだ成長途中の12月よりも、十分に育った2~3月頃の方がおすすめです。
ポイント2 焼き加減で味が大きく変わる
カルソッツは季節限定の料理ということもあり、店によって焼き加減にかなり差があります。
焼き過ぎて炭のようになっていたり、逆に火の通りが甘く半生だったりすることも。
意外と職人技が必要な料理なのです。
ポイント3 ソースが味を決める
ネギの品質や焼き加減も大切ですが、最終的な満足度を左右するのはロメスコソースです。
ネギはある程度どの店でも似ていますが、ソースは店ごとに個性があり、美味しい店とそうでない店では印象が大きく変わります。
ポイント4 皮はもったいながらず捨てる
初めて食べる日本人によくあるのが、もったいないと思ってギリギリまで皮を残してしまうこと。
しかし美味しいのは中の白い部分です。
外皮は大胆に剥いてしまった方が美味しく食べられます。
ポイント5 カルソターダは想像以上に重い
カルソッツだけなら軽く感じますが、その後に肉料理、パン、デザートと続くため、食べ終わる頃にはかなり満腹になります。
日本人なら完食できない人も少なくありません。
もし量に不安があるなら、カルソターダのコースではなく、アラカルトでカルソッツだけ注文するのも一つの方法です。
ただし、カルソッツを食べ、肉を食べ、ワインを飲み、最後にデザートで締める。
その一連の流れこそがカルソターダの醍醐味でもあります。
まるで冬の年中行事のようなこの食事には、観光ではなかなか見えないカタルーニャの食文化や人々の暮らしが詰まっています。
地元ならではの体験を味わいたい方には、やはり一度は本格的なカルソターダのコースをおすすめします。
★本場Valls村の誰もが認める名店Cal Ganxoで食べるカルソッツを食べ、更にモンセラット+ローマ時代の水道橋まで入った充実ツアー、絶賛予約受付中。詳細はここから
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。
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@ | この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。 |
| アこの記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。ジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。。 記事最終更新 2026.05.31 | ||
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