バルセロナ市への入り口、また交通の要衝、そしてモンジィック観光の起点となるスペイン広場を解説していきます。
目次
概要
エスパーニャ広場(スペイン広場)は広さ約34000平方メートル。
首都のマドリードのエスパーニャ広場に次いで、スペインで2番目に広さを誇ります。
広場の中心にあるモニュメントは、あのガウディの右腕として知られるジュセップ・マリア・ジュジョルにデザインされたものです。
また、モニュメントを中心に3面に置かれた噴水はスペインが面している3つの海、つまり地中海、大西洋、カンタブリア海を彫刻で表現しています。
これはバルセロナで2度目の万博が行われた1929年に完成しました。
高さ47mの2本の広場にそびえ立つ塔は、イタリアのヴェネチアにあるサン・マルコの鐘楼から影響を受けたものです。
尚、現在のスペイン広場はバルセロナ中心地へと入る西の玄関口となっており、空港と市内を往復するバス(アエロ・ブス)が発着場所でもあります。
位置関係を整理
① ラス・アレナス ショッピングモール(Las Arenas)
② 空港バス乗り場(Aero Bus)
③ FGCカタルーニャ公営鉄道のスペイン広場(Plaza Espanya)駅入り口
④ 地下鉄 L1 L3 スペイン広場(Espanya)駅入り口
⑤ 空港から市バス46番の到着バス停
⑥ 空港行市バス46番の発車バス停
⑦ モンジュイックの丘行のバス150番のバス停(ミロ美術館、オリンピックスタジアム..etc。
⑧ 見本市会場(Fira Barcelona Montjuic)
⑩ ベネチアの塔(Torres Venecines)
ランドマーク、闘牛場跡
広場で一際目立っている円形状の建物①が「ラス・アレナス」というショッピング・センター。
これは、もとは闘牛場でしたが2011年にカタルーニャ地方は闘牛が禁止になり、闘牛場からショッピング・センターへと変身。
地下にはスーパーマーケット「メルカドーナ」やファーストフード店など気軽に食事をとれる店がたくさん入っています。
1階、2階にはファッション系の店や、FCバルセロナの公式ショップがあるなど、一度に買い物を楽しむことができます。
更に屋上へ上がれば360度のパノラマビューが広がり、それを眺めながら食事ができるようレストランが何軒も入っています。
「ラス・アレナス」 世界でも非常に珍しいショッピングモールは闘牛場をそのまま利用したものです。 |
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ミロ公園、見本市会場
ショッピングセンターの裏手の公園はミロ公園と呼ばれ、ミロがデザインしたモニュメントが見られます。
またその他に、バルセロナ市の重要な収入の一つとなっている見本市会場⑨があり、毎年2月には世界最大規模の携帯通信関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」が開催され世界204カ国から10万人以上が訪れます。
人気の噴水ショー
広場に面して目立つ2つの大きな柱、別名ベネチアの塔は1929年に行われたバルセロナ万博の際の入場門になった柱で、その先に宮殿風に見えるのがカタルーニャ美術館です。
ちなみにカタルーニャ美術館前には大きな噴水があり、ここで行われる無料噴水ショーはバルセロナ観光の必見ポイント!
音楽に合わせて、さまざまに変化する色と水のイリュージョンが見られます。
クラッシックやポップスなど、選曲もさまざまで楽しめること間違いなし。
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交通の要衝
バルセロナ郊外と市内を結ぶFGCカタルーニャ公営鉄道と、市内中心とを結ぶ2本の地下鉄ラインの乗り換え駅でサンツ中央駅、パセジダグラシア駅、カタルーニャ広場駅と並び、バルセロナでも最も重要な駅の一つとなっていて、朝夕は大勢の通勤客の姿を見ることが出来ます。
尚、入り口については合計7つありそれぞれ地下で繋がっていますが、もしFGCの電車に乗る場合は地上の地下鉄専用入り口④から入りFGCに行くと地下鉄切符1回分が無駄になるので、オレンジ色の看板のFGC③の入り口から入るようにしましょう。
尚、地下鉄からの乗り換えの場合は特に問題ありません。
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モンセラットへ
スペイン広場は一番人気のショートトリップ地、モンセラットへのバルセロナからの起点となります。
また、列車こそ違いますが同じ路線にはコロニアルグエル教会があり、日本人の旅行者も多く利用しています。
バス乗り場、降り場
広場に面して幾つものバス停があります。
空港バス乗り場
広場に面したこのバス停②から空港行きのアエロ・ブスが出発します。
もっとも、この近くのホテルに泊まる人以外は殆ど利用することはありませんが、もし早朝にこのバス停を利用される方は置き引き、ひったくりなどの盗難事件が多発していますので注意して下さい。
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空港からの市バス
バルセロナ空港から市内への安価な移動の仕方として46番の市バスを利用する方法があり、ここスペイン広場のバス停⑤で降ります。
尚、ここからの移動は地下鉄となりますが、地下鉄チケットの購入の必要は無くバスで使ったチケットがそのまま使えます。
ちなみに、空港行の46番市バスは降りたバス停ではなく、少し分かり難いですが広場から見本市会場の横を少し歩いたところに始発のバス停⑥があります。
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モンジュイック行、市バス乗り場
万博が開催された際に建てられたベネチアの塔と呼ばれるランドマークの塔 | |
塔の下に150番バス停があります | バス停Pl Espanya-Av Reina Maria Cristina |
バルセロナ市交通局HPの 150番バスルート詳細 と 路線地図 |
ベネチアの塔⑩の下⑦からは、モンジュイックの丘の頂上のモンジュイック城まで行く市バスが出ています。
このバスは、モンジュイックの主な見どころ全て網羅しているので移動に便利。
以下が運行時間と、その下が主な観光スポットになります。
平日 | 7:00 – 09:00: 10分毎 9:00 – 16:00: 15 分毎 16:00 – 19:00: 12 分毎 19:00 – 21:00: 15 分毎 |
土日祝日 | 7:00 – 21:00: 15 分毎 |
150番乗車動画
スペイン広場から実際にバスに乗ってみました。
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バルセロナの桜田門
広場の一角には、最近できたオシャレな建物⑧は警察署。
ここは日本の県警にあたるMossos d’Esquadra(カタルーニャ州警察)。
ちなみに、バルセロナには警察が合計4つあり、この通称モソス(Mossos d’Esquadra)を初め、国家警察(Policia Nacional)アメリカで言うFBIにあたりますが、それに加えバルセロナ市内警察Guardia Urbana(主に交通警察として機能)、そして治安警察Guardia Civilと続きます。
尚、それぞれ違う縄張り役回りを持っていて、そんな中お互い敵対しながら市民の安全を日夜守ってくれています。
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まとめ&アドバイス
観光スポットとしては特に魅力のある場所では全くありませんが、交通の要衝としては非常に重要な場所がこのスペイン広場です。
バルセロナへ初めて来られ数日の滞在でば来ることも無いかと思いますが、2度目3度目のバルセロナでしたら必ず一度は来るはず。
乗り換えだけなら特に問題ありませんが、地上に出ると広場はかなり広く地下鉄の入り口、カタルーニャ鉄道入り口、バス停、ショッピングモールが広場のあちこちに点在しそれぞれ距離がありますので、前もって位置関係を掴んでおくと便利かと思います。
住所 | Plaça d’Espanya 【地図はこちら】 |
URL | 無し |
TEL | 無し |
最寄駅 | 地下鉄1,3号線Plaça d’Espanya(プラサ・エスパニャ)駅 |
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。
この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。 記事最終更新 2022.10.23 |
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