バルセロナ観光の目玉と言えばもちろんサグラダ・ファミリア。
せっかく念願の場所に訪れたからこそ良い写真を撮りたいと誰もが思うものですが、目に映るものを適当にカメラを向けているだけだとありきたりの写真になってしまいます。
そこで、ちょっと場所を変えるだけで違った写真や、プロが撮影した様なガイドブックやテレビで見たあのアングルのサグラダ・ファミリアが撮れます。
今回、バルセロナウォーカーでお勧め4か所の写真スポットに加え、時刻や天気などでもまた違った写真が撮れると言うことも紹介します。
目次
池の向こうから
まず初めにサグラダ・ファミリアに来て誰もが悩むのが、近いと建物が大きすぎてフレームに収まりきらないこと。
そんな時はカメラを地面すれすれ這いつくばって下からのアングルで撮ると迫力ある写真が上手く撮影できます。
ただし、ガイドブックや日本の旅番組などで紹介される定番の池に写ったサグラダ・ファミリアのショットは、隣接した公園の池の裏から撮られたものです。
この場所で撮る際の一番の注意点は、日中この場所は観光客で非常に混むと言う事です。
また、近年インスタ映えする写真を撮ろうと一人が何枚もポーズを変えて撮るせいもあり、順番待ちになったりします。アドバイスとしては午前中、出来れば10時頃までに着いていたいところです。
尚、サグラダ・ファミリア自体も非常に混むので午前中の早い時間の予約をされるのをバルセロナウォーカーではお勧めしていますが、その場合は予約した入場時間より30分ほど少し早めにサグラダ・ファミリアに着き、先にここで写真撮影を済ましてしまいます。
またそれなら途中の交通渋滞や、地下鉄の乗り間違いなど不測の事態で予約したサグラダ・ファミリアの入場時間に遅れる心配もなく安心でき一石二鳥です。
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受難のファサード
サグラダ・ファミリアの出口でもある受難のファサード。
教会の下もしくは道を渡った所から撮って終わりと言う人が殆どですが、受難側の公園にある売店の横を更に進んで公園の奥まで進むとまた違ったサグラダ・ファミリアの景色が撮れます。
ただ、ここからの撮影した場合は欠点としては教会の下の部分が公園の木に覆われて上半分しか写らないことです。
ただし、それは逆に緑の中にそびえ立つサグラダ・ファミリアの姿が撮れる訳で、それが生誕側には無いポイント。
ただ勘の良い人ならここで気付くと思いますが緑の中に包まれたと言うことイコール、木々が落葉した晩秋から冬、初春まではその良さは期待できないということになります。
ガウディ通から
サグラダ・ファミリアから世界遺産のサン・パウ病院まで続く遊歩道の道がアベニーダ・ガウディ通。
この通りを少し歩き、サグラダ・ファミリアからちょうど1ブロック行った辺りから見ると、左右のビルの間からそびえたつ教会を斜めに見ることが出来ます。
また、マリアに捧げる塔、現在建設中の170メートル一番高いキリストに捧げる塔をリアルに見ることが出来ます。
夜はライトアップされたサグラダ・ファミリアの生誕の塔が、左右のビルの間に浮かび上がります。
その姿は日中には無い神秘性を感じさせ被写体としては悪くありません。
また、この遊歩道にはテラス席があるので座ってビールや地元ワインを飲みながら鑑賞、至福のひと時を過ごすのもお勧めです。
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ホテルの屋上
サグラダ・ファミリア撮影の穴場中の穴場スポットがここ。
生誕の門から徒歩3分にあるホテルSercotel Hotel Rosellonの屋上からは、サグラダ・ファミリアの周りをいくら歩いても撮れないショットが、ここでゲットできます。
ホテルの屋上なので宿泊客専用かと言うとそんなことは無く、屋上がバーになっていて一般の人でもホテルのHPより事前にネットで予約を入れると上がることが出来ます。
見学当日は最低でも飲み物を頼まなけねばなりませんが、せっかくですからビールやワインでも飲みながらゆっくり楽しみたいものです。
尚、アメリカのドラマの撮影がおこなわれたり、雑誌TIMEの表紙を飾ったりと今では知る人が増え日によって特に夕方から屋上への入場予約が一杯になるほど人気があります。
確実にそしてゆっくり見たいのであれば、ホテルの立地またクチコミも悪くなく更に日本人客も多いことから安心できるので宿泊と合わせて考えるのもいいかも知れません。
以下、ホテルの公式HPです。
https://www.ayrehoteles.com/en/hotels/ayre-hotel-rosellon/
*当サイトは記事の公正性が損なわれるので、ホテル予約サイトへの誘導リンクは一切付けません。
夜景撮影
サグラダ・ファミリアへの入場は朝から夕方までですが、閉館以降も楽しむことが出来ます。
その代表は何と言ってもライトアップ、生誕、受難のどちらのファサードもライトアップされますが、特に人気があるのは教会の前の池にサグラダ・ファミリアが逆さに映る生誕のファサード。
ただ、ライトアップは季節によって時間が大きく変わるので以下の時間表を参考に事前によく確認し、夕食の予定なども考慮に入れて旅行プランを練っておきましょう。
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マジックアワー撮影
ところで夜景写真も人気ですが、日没から夕焼けで空が赤くなりそしてライトが点灯される迄のいわゆるマジックアワー。
その時間には、予想外に変化ある写真が撮れたりしますので時間がある方は少し早めに訪れてみると良いでしょう。
バルセロナの日の出と、日没の時間は以下を参考にしてください。
*日の入り時刻は1か月の平均で、それぞの日により若干のズレがあります.より詳しくはここで、一日単位で確認できます。
【マジックアワーとは…】
マジックアワーとは日没前、日の出後に数十分程体験できる薄明の時間帯を指す撮影用語です。
夕方は光源となる太陽からの光線が日中より赤く淡い状態となり、また逆に早朝は色相がソフトで暖かく金色に輝いて見える状態である日没前の薄明かりの時間帯は、まるで魔法(magic マジック)のように芸術的写真が撮れてしまうことからそう呼ばれ、プロの写真家の間ではよく知られています。
と言うわけで、スマホでもプロ顔負けの写真が撮れる絶好のチャンス、一度お試しください!
雨上がり、特別な日
同じ一日でも時間により、また季節や天候により普段と違うサグラダ・ファミリアが見れたりします。
もちろん天気やイベントは運次第と言うところはありますが、天気に関しては天気予報で確認できます。
また、予想外のイベントにより普段と違うサグラダ・ファミリアが見れたりします。
人間の塔についてはバルセロナウォーカーの特集記事でご確認ください。
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邪魔する要因
雨
当たり前ですが雨の日は良い写真を撮るのは難しくなります。
また、曇りの日の空、灰色をバックにサグラダ・ファミリアを撮ると、やっぱり全然印象が違って見えてしまいます。
夏場は晴れの日が多いのですが、冬場はどうしても曇りの日が多いので、入場日を変えれない場合は改めて写真だけを撮りに戻って来ましょう。
またその時は天気予報で確認しておくことも忘れずに。
風
風の日もイマイチ。
サグアラダ・ファミリアの写真を撮る分には、晴れてさえいれば問題ありませんが、池面に映ったサグラダ・ファミリアを撮ろうとすると、風で波立って全く撮れません。
特に夜景のサグラダ・ファミリアが池面に映る感動の景色が撮れないのは辛いものがあります。
風の強い日は、その日だけと言うことが多いので翌日に改めて訪れてみて下さい。
太陽
写真撮影の基本中の基本ですが、逆光についても予め考えておく必要があります。
午前中は受難側から教会の写真を撮ると逆行になります。
その反対に午後は生誕側から教会を撮ると逆行になり、正午辺りがその中間でベストとは言えないが、悪くはないと言うところ。
観光客
撮影場所も時間帯によっては混みます。
受難側やアベニーダ・ガウディなどは問題となりませんが、生誕の池の撮影スポットは非常に多くの観光客が撮影に訪れます。
特に団体のツアー客が訪れる午前11時頃よりそのピークとなり、何度も繰り返し色々なポーズで撮ってなかなかどけてくれない人がいますので、トラブルを避ける意味でも出来れば早い時間に行きましょう。
記念日
スペシャルカラーのライトアップもサグラダ・ファミリアの公式ツイッターなどで事前に確認できますが、初めて来た人が見たいのはドギツイ赤や青の色ではない普通のライトアップ。
実際、運悪くそんな日に当たった人からは「自然な感じのサグラダ・ファミリアを見たかった」と残念がっておられたので、すでに何度も来て見た方ならともかくも、スペシャルカラーの日(こんな感じ)は避ける方が無難です。
池の掃除日
サグラダ・ファミリアの定番写真の一つでもある、池に映る生誕のファサード。
その池ですが、サグラダ・ファミリアが水面に綺麗に映るように考えられた人口の池で実は池底はセメントで塗り固めたプール、定期的にこんな感じに排水して水を抜き掃除をします。
大体この作業は1週間ほど続きますがその予定については一切のお知らせが無くこれも運次第、もし干上がっていたら諦めて下さい。
ホテルのイベント
Sercotel Hotel Rosellon 屋上は既に述べた通りドラマのロケに使われてからというもの、非常に多くの観光客が訪れるようになり最近では入場予約が事前にホテルのサイトより必要となり、特に夏場7,8月の夕方が混むので早めにしておきましょう。
また、屋上全体を貸し切ってのパーティー等もありその場合は利用できないこともあるので、どうしてもハズシたく無い人は手っ取り早く宿泊すると良いでしょう。
工事
現在、工事中のサグラダファミリアですので、工事の進捗次第で撮影が上手くできない時期もあることは、常に理解しておく必要があります。
ちなみに2022年11月より生誕ファザードの大改修工事が2年かけておこなわれます。
位置関係を確認
今回紹介した4つのスポットの位置関係をおさらいすると。。
① 生誕のファサードを池の向こうから
② 受難のファサード側の公園の端から
③ アベニーダ・ガウディ通から
④ Ayre Hotel Rosellónの屋上より
どこも、サグラダ・ファミリアから徒歩で3分以内に位置します。
夜景撮影前後お勧め食事
ここでサグラダ・ファミリアに夜景観賞と撮影に来た際は、その前後に利用できるお勧め店を幾つか紹介します。
まず一つ目、バルセロナウォーカーが開拓した創作タパスバルの「Bardeni」は、これまで訪れた日本人にも好評で生誕門から僅か3分弱。
ここは人気のため予約は取らないので開店5,10分前には必ず着いておいて下さい。
あと、ピザ屋「La Piazenza」も日本人に好評で、お店の前からもサグラダファミリアが見えます。
どちらか迷うならアドバイスとしては、ワインやビール飲むのが好きな人なら「Bardeni」。
飲めない、もしくはお子様連れなら「La Piazenza」が良いと思います。
【Bardeni】 サグラダ・ファミリアの夜景観賞の行き帰りにお勧めバルで軽く…. |
【La Piazzenza】 サグラダ・ファミリアから徒歩4分にあるお勧めピザ屋はこのエリアでは手堅い1軒とし…. |
まとめ
季節や時間によって様々な表情を見せるサグラダ・ファミリア。
天候は運次第と言うところがありますが色んな場所から、色々な角度から撮ってみるとまた違った印象を受けます。
また近年発売されたスマホは広角で取れるようになったこともあり、一眼レフに高価なワイドレンズを使用しなくてもプロ並みのアングルで取れます。
インスタされている方なら、色々な絵が撮れて楽しめると思います。
さて最後に、今回ここで紹介した4か所はざっと回って撮っていくと、約1時間ほどになりますがその価値は十分あるでしょう。
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。 |
@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2022.12.19 |
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