一年を通して毎日行われていて、それも無料で見ることができ更にこれまで実際に行かれた日本人の満足度も★5つ。
ここでは季節毎に変わるライトアップの点灯時間、どのポイントでどんなアングルで写真を撮るのがお勧めか、更に心配な周辺の夜の治安も含め徹底解説していきます。
目次
生誕のファサード
サグラダ・ファミリアはガウディが生きていた頃にほぼ完成していた生誕のファサードと、そこにそびえ立つ4本の塔。
もう一つはガウディ亡き後に地元彫刻家スビラックスのデザインした、受難のファサード4本の塔。この二つのうち、何と言っても夜景観賞は生誕のファサードがメインとなります。
では、生誕のファサードの前に立ち、まずは間近からサグラダ・ファミリアを見上げましょう。
日中、太陽の光の中でみた教会とは違った、琥珀色に輝く迫力の生誕のファサード、そこにそそり立つ4本の塔が私たちに迫ってきます。
それはまるでひとつの有機体のような、不思議なエネルギーを感じさせます。
一通り写真を撮り終えたら、間近で見上げていたこともあり首が疲れていることでしょう。
そこで、今度は正面の公園にある池の反対側まで回り込んでみましょう。
池にサグラダ・ファミリアが映り込んで、息をのむような絶景…これぞ「逆さだ・ファミリア!」
ちなみに、”サグラダ”と”さかさだ”を掛けたオヤジギャグ。
昭和世代にこれはウケること間違いなしで、更にもう一つお教えすると「さすがだ・ファミリア!」と言うのもあり、旅行の際にはポイントポイントで使うようにして頂ければ、より一層楽しいバルセロナ旅行になるかと思います。
尚、この”逆さだファミリア”は雨や風が強い日は池に波が立ってきれいに見えませんので、天気が悪い日は旅程内で調整可能なら後日訪れてみてください。
ライトアップ時間表
*3月の最終週の日曜日から31日までの数日間は4月の時間が適用されます。10月の最終の日曜日から31日までの数日間は11月の時間が適用されます。また市役所の都合により急遽変更になる場合や、点灯されない場合もありますのでご注意ください。
サグラダ・ファミリアの夜景に行く計画を立てる際に、最も重要になるのは時間です。上の時間表を見て頂くと分かりますが、点灯と消灯の時間が季節により大きく変わります。
例えば一年で一番、陽の短い12月は夕方18時に点灯、22時には消えてしまい、一方で陽の長い6,7月は点灯するのが22時で消灯24時。
冬場は4時間近くもライトアップがありますが、夏場は僅か2時間ほどで点灯する時間も遅く、夜22時に点灯に合わせて到着し観賞したとしても、ホテルに戻ってくるのは深夜23時頃になります。
尚、夜景観賞後の帰りについて述べると、遅くなる夏場は地下鉄の営業自体は平日24時まで、金、土曜日の夜は終日運行なので特に問題なく戻れるとは思います。
ただし、電車の待ち時間や乗り換えの手間などを考えると、ホテルまでタクシーがお勧めです。
タクシー乗り場は教会横にあり、また流しのタクシーを拾うのも簡単で、料金も市内のホテルなら10ユーロ弱。日本円でわずか千円ほどです。
また、ライトアップ時間に合わせて夕食の時間を考えなくてはならず、夏ならライトアップ前、冬ならライトアップ後もしくは夕食は早く終わらせ21時過ぎにはサグラダ・ファミリアに着いている必要があります。
ちなみに、観光客御用達以外の地元スペイン人も利用するレストランですと営業は20時もしくは21時からとなりますので注意が必要です。
そのへんの時間の兼ね合いはこの記事の最後の「近くのお勧めレストラン」の項で説明します。
【地下鉄 Metro メトロ】 バルセロナ市内を観光するなら、地下鉄の利用の仕方を知っておくと…. |
【タクシー TAXI】 日本に比べて安く、市内なら10€もしませんので疲れた時は気楽に利用し… |
受難の門?
生誕のファザードの琥珀色と違いこちらは白色 | |
まだ新しいファザード | 下半分が木に隠れ |
夜も人気の生誕のファサードとは対照的に、受難のファサードはライトアップもされますが人気は全くと言っていいほどありません。その理由は、ガウディの死後に作られただけあって新しく荘厳さが感じられない。
更に悪いことにはライトアップに使われているライトの色が生誕と違い白っぽく、いわゆる蛍光灯の様な色で先に生誕のファサードのライトアップを見た後だと、正直拍子抜けし安っぽさだけが目につきます。
時間が余ればもちろん見てもいいのですが、そうでなければ受難は省略してOKです。
マジックアワー
日の出直後は清々しい | 日が沈んだ後の景色の変化 |
ところで夜景写真も人気ですが、日没から始まる夕焼けで空が赤く染まり出し、完全に暗くなりライトが点灯される迄のいわゆるマジックアワーの時間には、予想外に変化のある写真が撮れることがります。
もし、時間がある方は少し早めに訪れてみると良いでしょう。バルセロナの、日の出と日没の時間については以下を参考にしてください。
*日の入り時刻は1か月の平均で、それぞの日により若干のズレがあります.より詳しくはここで、一日単位で確認下さい。
動画 ライトアップ
マジックアワーとは日没前、日の出後に数十分程体験できる薄明の時間帯を指す撮影用語です。夕方は光源となる太陽からの光線が日中より赤く淡い状態となります。 |
|
また逆に早朝は色相がソフトで暖かく金色に輝いて見える状態である日没前の薄明かりの時間帯は、まるで魔法(magic マジック)のように芸術的写真が撮れてしまうことからそう呼ばれ、プロの写真家の間ではよく知られています。と言うわけで、スマホでもプロ顔負けの写真が撮れる絶好のチャンス、一度お試しください! |
夜の治安
スリ置き引き被害があり、これまで多くの日本人がその被害に遭っているバルセロナ。ここでは、夜のサグラダ・ファミリアのライトアップの安全について考えてみます。
まず、このサグラダ・ファミリアの夜景の場所に泥棒がいるかどうかですが、その答えはいます。いつも必ずいるとは言いませんが、これまでかなりの頻度で泥棒達を見かけました。
一番よく見かけるのはサグラダ・ファミリア生誕の池の裏の撮影スポット。
観光客が写真を撮っているその後方のベンチに泥棒は座って良い獲物(隙のある観光客)が来るのをじっと待っていたりします。
ここで代表的な手口について具体的に述べると、写真撮影に夢中になっていて手荷物に注意がそれた、その隙を狙って盗っていくと言うのが一つ。
またケチャップなどをかけられ、その汚れを指摘し拭いてあげると言って近づいて来る、いわゆるケチャップ泥棒。
また、それ以外にも偽警官がたまに出没して、偽札や麻薬の取り締まり等と称して財布を見せると言って、迂闊に従って財布を渡そうものなら中から手品のことく現金やカードを盗まれてしまいます。
さて、どう対策すれば良いか。
まず貴重品は持たないと言うのが一番重要で、必要な最低限の現金とクレジットカードは1枚。またパスポートは原本では無く必ずコピーを持ち、それ以外の物をはホテルに置いて下さい。
そして鞄はショルダーバックにし、肩からたすき掛けで体の前に持つことが重要。
より詳しくは下のリンク【バルセロナ究極のスリ置き引き対策】を参考にして頂ければ怖いもの無しです。
偽警官については本当の警察は制服、その腰の見えるところに拳銃を携帯しています。
私服で警官だと称し、声を掛けてきて身分証明書を見せる輩。
それは間違いなく偽警官ですので相手にせずその場を立ち去るか、一人や夫婦だけにならないで近くの人や観光客のグループのところ寄って行きしばらく彼らと一緒にいれば、人前では結局何も出来ず泥棒は直ぐに嘘がばれたと気づき諦め去っていきますのでご安心ください。
尚、強盗など恐ろしい泥棒被害はありませんので、要は余計な貴重品は持ち歩かない声を掛けられても相手にしない、その2つさえきっちり守れば良いだけの話です。
また、夜景を見た後は下手にケチらずタクシーでホテルに帰られてはどうでしょう。
たった日本円で千円程で安全が買え、そして手間もかからず疲れずに最短でホテルに戻れるのですからホント安い物です。
【バルセロナ究極のスリ、置き引き対策】 こうすればまずトラブルに遭う事は無いと保証できる方法とは… |
動画 夜を検証
実際の夜のサグラダ・ファミリアの周りの様子をご覧ください
公園の中以外の周辺の通り、受難のファサード側にも泥棒はいるので公園の外でも気を抜かない。
夕食との組み合わせ
スペイン料理と言えばパエリヤ。現在、バルセロナを代表する2軒、左 Xiringuito Escribà 、右 El Cangrejo Loco | |
屈指の人気を誇る、左 Cervecería Catalana。サクッと食べるならピンチョスが便利、右 Txapela |
夜景を見る日は、行こうとしているレストランの営業時間と重ならない様に、ライトアップ時間と夕食時間の組み合わせを考える必要があります。
特に高級レストランのミシュランの星付きや、地元スペイン人御用達のレストランは夜は9時開店が多く、食事時間も最低でも1時間半もしくは2時間は掛るので注意が必要です。
そんな中で組み合わせやすいレストランとしては、昼夜通しで営業している店。
例えば日本人が必ずスペインに来たら食べるパエリヤ、そして一品料理のタパスなどの人気店(上記の4店舗など)は通し営業の店が多いので、それを上手くかみ合わせると良いと思います。
所要時間はパエリヤ2時間弱、タパスは1時間程、また食事時間を早く済ませたい方はピンチョスレストランがお勧めです。
近くのお勧めレストラン
ガウディも大好きだった?ピンチョスを試してみて | サグラダ・ファミリア周辺の定番と言えばここ |
ここで、サグラダファミリアに夜景観賞と撮影に来た際は、その前後に利用できるお勧め店を幾つか紹介します。
まず、一つ目の創作タパスバルの「Bardeni」は、これまで訪れた日本人にも好評で、生誕門から僅か3分弱。ここは人気のため予約は取らないので開店5,10分前には必ず着いておいて下さい。
あと、ピザ屋「La Piazzenza」も日本人に好評で、お店の前からもサグラダファミリアが見えます。
もし、どちらか迷うならアドバイスとして。ワインやビール飲むのが好きな人なら「Bardeni」飲めない、もしくはお子様連れなら「La Piazzenza」が良いと思います。
【Bardeni】 サグラダファミリアの夜景観賞の行き帰りにお勧めバルで軽く…. |
【La Piazzenza】 サグラダファミリアから徒歩4分にあるお勧めピザ屋はこのエリアでは手堅い1軒とし…. |
まとめ&アドバイス
最後にこのサグラダ・ファミリアの夜景のお勧め度ですが、日本から友人が来た時には必ず連れて行きます。
理由は簡単、10人来たら9人は間違いなく感動するからと言う簡単なものですが、行って後悔はしないと断言できます。
敢えて欠点を一つあげると、夏だと夜の22時からのライトアップと言うことで、翌朝に帰国や早い時間の移動などの人には少し辛いかもしれません。
また、日中の観光を終え夕方一旦ホテルに戻ったら夜に改めて出るのは億劫と言うのもあると思います。とは言っても実物、夜ライトに照らされたサグラダ・ファミリアを見ると、そんな疲れも吹っ飛ぶと思いますので、是非頑張って見に行ってみてください。
また、夜景以外の「サグラダ・ファミリア撮影スポットお勧め4選」も下のリンクにまとめてありますのでご覧ください。
最後に、サグラダ・ファミリアの夜景とは関係ないですが、旅行中に洗濯物がたまった、お子さん連れなどでコインランドリーを利用したい方は生誕の門の池の撮影スポットから僅か徒歩2分の所にコインランドリーがあります。
夜景観賞の行き帰り、もしくはそこに洗濯物を投入して夜景観賞してる間に洗濯が終わるという究極の一挙両得方法もありますのでお試しください。
【世界遺産に一番近いコインランドリー】 旅行中に溜まった洗濯物を一気に洗う、場所はサグラダ・ファミリア徒歩2分! |
【サグラダ・ファミリア撮影スポット4選】 撮る場所、時間によってまた違って見えるサグラダファミリアですがその中から… |
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。 |
@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2024.01.26 |
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