バルセロナの中心、また市のヘソとも言われているカタルーニャ広場。
ランブラス通りは、そこから地中海の港に建つコロンブスの塔まで続く並木道のことを言います。
この通りはバルセロナでも屈指の繁華街として知られ、夜遅くまで多くの観光客でごった返し賑わっています。
通り沿いにはリセウ大劇場を初めとして、サン・ジュゼップ市場、レイアール広場(Plaça Reial)などの見どころ、更に飲食店、お土産物屋が立ち並び特に目的も無くぶらぶらしても楽しい通りです。
ここでは、ランブラス通りの歩き方を解説していきます。
目次
ランブラとは?
カタルーニャ語で並木道,遊歩道,大通りを意味する「ランブラ」。それが複数形「ランブラス」になっているのはメイン通りと繋がっている5つの通りを総称しているからです。
カタルーニャ広場から順番にある通りの由来は・・・@
・Rambla de Canaletes :伝説のカナレータスの泉があります。
・Rambla dels Estudis :以前大学の校舎や軍隊の兵舎があったこと
・Rambla de Sant Josep :サン・ジュゼップ修道院があったこと
・Rambla dels Caputxins :カプチン会修道院があったこと
・Rambla de Santa Monica :近くにあった教会の名
このバルセロナで最も賑わうランブラス通りですが、その語源の「ランブラ」はスペイン語で一時的な水路を意味し、 アラビア語のRamla(砂の川床)に由来します。
その名の通り、かつては山からの雨水が川となって流れていた地域で、現在では地下のトンネルを流れています。
時が流れて、現在「ランブラ」とは地元の言葉で“ぶらぶら歩き”と言う意味に使われています。
カナレタスの泉
有名なローマのトレビの泉の「後ろ向きの肩越しにコインを1枚投げ入れたならまたいつの日か必ずローマに戻ることができる」。
その言い伝えと同じく、バルセロナには「カナレタスの泉水を飲むともう一度バルセロナに戻って来られる。」という伝説があります。
場所はカタルーニャ広場を起点に歩き始めると、すぐ右。
また、この辺りランブラス通りの起点は街の中心と言うこともあり何か祝い事、例えば地元サッカーチームの優勝が決まった時などにここに人が大挙集まります。
通りに並ぶショップ
この通りの名物と言えばペットショップと花屋だったのですが、近年になって衛生上の理由などによりペットショップが無くなり、その代わりに土産物屋、チョコレート屋、ツーリストインフォメーションなどにが出来て旅行者にとって更に便利になりました。
市民の胃袋と呼ばれたボケリア
通り海に向かって進むと、今度は右手にはサン・ジュセップ市場 、通称「ボケリア」。地元の言葉で『胃袋』と呼ばれる市場が見えてきます。
近年スペインのガストロノミーが世界中から注目されるようになり、バルセロナ市も市場からの文化発信に力を入れ、そのお陰もあり訪れる観光客も多く生鮮食品の販売以外にもレストランや搾りたてジューススタンドがあります。
また歩きながら食べられるフィンガーフードなど、食のテーマパークと化した人気NO.1の市場となっています。
ミロのモザイク画
市場を楽しんだら、また通りへ戻り3分ほど歩くと、なんとミロのモザイク画発見!と、言ってもほとんどの人が気付かずに、上を通り過ぎて行きます。 関連記事:ミロ美術館
@
さて、長い一本道のランブラス通りですが、この辺りがちょうど中間点。
近くには歴史を感じさせるCAFE DE L’OPERAなどの店も点在していますので、この辺りのカフェでちょっと休憩。
もし小腹が空いていたら、スペイン名物のお菓子のチュロスを試してみるのも良いでしょう。
リセウ劇場
1847年に建てられたオペラハウスのリセウ劇場はミラノのスカラ座やウィーンのオペラ座とともに「ヨーロッパ3大オペラハウス」の一つとも言われています。
その長い歴史の中で2度の火災に遭いましたが、修復され現在でも オペラ、バレエやクラシックコンサートが行われています。
人気の公演はチケットが販売されると直ぐに完売になりますが、見学ツアーで中をじっくり見ることができます。
レーアール広場
南国の雰囲気が漂う レイアール広場 は19世紀の修道院を改造したもので、中心に噴水が設置されそれを囲むようにバルやレストランが並んでいます。
ここで、見逃せないのが若かりし頃のガウディがデザインした街灯。
ガス灯の上部をよく見てみると、当時のバルセロナ市の経済発展を象徴するかのように、商業のシンボルであるギリシャ神話のヘルメスを表す装飾がされています。
グエル邸
レイアール広場からランブラス通りへ戻り、今度は右の通りへ入るとグエル邸。
ガウディの初期の作品の中では最高傑作であり、またその後の数々の作品のエッセンスが凝縮しているグエル 邸は、外観からでは想像もつかないほど華やかさを誇る邸宅です。
レストランとカフェ
ランブラス通りは、ちょうどリセウ劇場あたりからレストランのテラス席が並びます。
ただ、バルセロナ一番の繁華街だけあって、この辺りのレストランやバルは高くて美味しくないので有名。
この辺りでもし食事されるなら、レイアール広場内にある行列のできる人気店の「Les Quinze Nits」が安くてお勧めです。
似顔絵アーティスト
さて、通りの最後は似顔絵アーティストがいるエリア。
いろいろな画風の画家がいるので、気に入った人に1枚書いてもらうのも旅の思い出になりますよ。
終点コロンブスの塔
アメリカ大陸を発見したコロンブスが、王様へその報告に来たのがここバルセロナ | |
新しい海のランブラスと呼ばれる橋 | 年中無休のショッピングモール |
ここまで2キロ弱のぶらぶら散歩も、コロンブスの塔に到着して終わりとなりますがこの先すぐの港には1995年に開業した「マレ マグナム・ショッピングモール」が浮かび、そこへ向かう橋が別名「海のランブラス」。
ここまで来たら、ついでに地中海を満喫してみるのもお勧め。海を眺めながら食べられるレストランなどもあります。
実際に歩いてみました
お勧め度:17点/20点 |
最寄駅 | 地下鉄1号線・3号線Catalunya駅 地下鉄3号線Liceu駅、 地下鉄3号線Drassanes駅 【地図&行き方】 |
【最後にお願いです】
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。 |
@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2023.05.26 |
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