
空港⇔市内の移動手段は幾つかありますが、ここではその中でも比較的新しく開通した地下鉄(L9 Sud線)について、切符の買い方・乗り方・注意点まで実際の流れに沿って徹底解説します。
目次
はじめに
近未来的な自動運転車両や、日本でいう新交通システムのような雰囲気、さらに地下数十メートルに造られた深い乗り換え駅など、単なる移動手段以上の面白さもあります。
ただし、市内まではおおよそ30分、中心部へ行くにはさらに乗り換えが必要になるため、所要時間はそれなりにかかります。
また、バルセロナならではの注意点もありますので、利用前に最後までよく確認しておくことをおすすめします。
空港から市内へ
ここでは、日本からの便の多くが到着する空港第1ターミナル(T1)から、地下鉄を使ってバルセロナ市内へ向かう方法を詳しく解説します。
空港到着

飛行機が到着し、手荷物を受け取って到着ロビーへ出るとこんな感じです。
この第1ターミナル(T1)は比較的新しい空港ターミナルのため、飛行機から空港ビルへつながるボーディングブリッジもガラス張りで開放感があり、少し近未来的な雰囲気があります。
それでは、他の乗客の流れに沿って出口方向へ進んでいきます。
出発、到着ロビーは同じ

さて、ボーディングブリッジを抜けて空港ビルへ入った日本人旅行者が、まず驚くのがこれです。
バルセロナ空港第1ターミナルでは、到着便と出発便が同じフロアを利用しているため、これから飛行機に乗る人たち(写真右側)と普通にすれ違います。
日本の空港とは少し感覚が違うので、最初は「え?合ってる?」と戸惑う方も多いですが、そのまま他の乗客の流れに沿って進めば問題ありません。
なお、トイレは途中に何ヶ所もあります。
預け荷物の受取所までは少し距離があるので、必要な方はこのタイミングで済ませておくと安心です。
また、預け荷物のスーツケースがターンテーブルに出てくるまでには、飛行機到着後平均30分前後かかることも珍しくありません。慌てずゆっくり進みましょう。
出口の表示を進む

空港ビルの中を案内表示(矢印)に従って進んでいくと、途中から両側にショップや免税店がたくさん見えてきます。
そのエリアを抜けると、出口と預け荷物受取所(Baggage Claim)のエリアに到着します。
写真右側のような荷物受取所に着いたら、まず自分の便名が表示されているターンテーブル番号を確認しましょう。
荷物の受け取り

自分が乗ってきた飛行機の便名を探し、その横に表示されている荷物受取ベルト(ターンテーブル)の番号を確認します。
ちなみに、同じ飛行機で到着した旅行者の顔や雰囲気を何となく覚えておくと意外と便利です。
後ほど地下鉄や券売機などで「同じ便だった日本人旅行者」と再び遭遇することもあり、土地勘のない到着直後は少し安心感があります。
なお、預け荷物がない方は、そのまま出口方向へ進んで問題ありません。
受取から税関へ

空港の混雑状況にもよりますが、預け荷物は飛行機到着後おおよそ30分前後でベルトコンベアーに乗って出てきます。カートが必要な方は、待っている間に取りに行っておくとスムーズです。
それでは、荷物を受け取ったら次は税関へ向かいます。
ちなみに、税関はほぼフリーパスに近く、実際に止められる人は100人に1人いるかどうかという程度です。特に日本人旅行者が止められるケースはかなり少ないので、過度に緊張せずそのまま進んで大丈夫です。
【注意】
税関を抜けた後は左右どちらにも進めます。現在は、
- 左側 → タクシー乗り場
- 右側 → 空港バス(Aerobús)・地下鉄方面
という導線になっています。
税関を扉を出たら

預けた荷物を受け取った後は、税関を通って到着ロビーの外へ出ます。出迎えの人たなどがいるエリアの前を通り過ぎると、正面の案内板に地下鉄を示す「M」のマークが見えてきますので、その表示に従って真っすぐ進みます。
すると、地下階へ降りる長いエスカレーターが見えてくるので、そのまま下へ向かいましょう。
地階の地下鉄駅

エスカレーターを下りると、右前方に地下鉄の切符自販機が見えてきます。そのさらに奥に改札がありますので、まずはここで切符を購入します。

地下鉄の自販機では様々な種類のチケットが表示されますが、空港から地下鉄を利用する場合は、飛行機マークの付いた「Bitllet aeroport(空港チケット)」を購入します。
このチケットは空港駅専用の追加料金込みチケットで、市内中心部へ乗り換える場合もそのまま利用可能です。なお、料金は毎年改定されることがあるため、購入時に自販機画面で最新料金を確認してください。
改札

駅構内は比較的新しいため全体的にピカピカです。改札を抜けると、さらにホーム階へ降りる長いエスカレーターがあるので下へ向かいます。
なお、この空港駅は地下鉄L9 Sud線の始発駅になるため、来た電車にそのまま乗ればOK。行き先で迷う心配はほとんどありません。
全自動運転

電車がホームに入ってくると、バルセロナ市内を走る一般的な地下鉄車両との違いに気づくと思います。
このL9 Sud線は自動運転路線のため、ホームドア・車両ドアともに全自動で開閉します。少し近未来的な雰囲気があり、日本の新交通システムに近い印象です。

また、この路線は比較的空いていることが多く、大きなスーツケースを持っていても座ってゆっくり移動しやすいのが特徴です。空港アクセスとしてはかなり快適な部類に入ります。

なお、バルセロナの地下鉄で完全自動運転になっているのは、このL9 Sud線だけです。そのため運転席が存在せず、先頭車両や最後尾車両の窓からは地下鉄トンネルをそのまま眺めることができます。
ちょっとした“運転手気分”を味わえるのも、この路線ならではの面白さです。
市内乗り換え駅


主なホテルが集まるバルセロナ市内中心部へ向かう場合、空港から地下鉄で約30分ほどで主要な乗り換え駅に到着します。
主な乗り換えポイントは3ヶ所ほどあり、そこから各路線へ乗り換えて市内中心部へ向かいます。あらかじめ宿泊ホテルの最寄り駅と、どの駅で乗り換えるかを確認しておくと、到着後かなりスムーズに移動できます。
COLLBLANC駅
地下鉄5号線(L5)への乗り換え駅です。
この路線には、
など、日本人旅行者が利用することの多い主要駅があります。また、途中の【Plaça de Sants】ではL1線への乗り換えも可能です。
各駅名をクリックすると、それぞれの駅構造や乗り換え方法を解説した動画をご覧いただけます。
TORRASA駅
地下鉄の1号線の乗り換え駅です。この線の主な駅は【Placa de Sants】【Espanya】【Universitat】【Catalunya】【Urquinaona】【Arc de Triomf】等があります。
ZONA UNIVERSITARIA駅
地下鉄の3 号線の乗り換え駅です。この線の主な駅は【Sants Estacio】【Espanya】【Paral-lel】【Catalunya】【Passeig de Gracia】【Diagonal】等があります。
空港アクセス徹底比較
まとめ&アドバイス
空港から地下鉄だけで市内へ移動できる便利な方法ですが、空港から出ているL9 Sud線はバルセロナ中心部へ直接乗り入れていません。そのため、市内へ向かうには途中3ヶ所ある乗り換え駅のいずれかで別路線へ乗り換える必要があり、実際に移動してみると想像以上に時間がかかると感じる方も多いです。
また、この空港路線は通常の地下鉄1回券や割安な回数券(T-casualなど)がそのまま使えないため、料金面ではRENFE(近郊鉄道)+地下鉄を利用する方法より高くなる場合があります。一方で、
- 空港駅が分かりやすい
- 車内が比較的空いている
- スーツケースを持って移動しやすい
- 完全自動運転で少し面白い
というメリットもあり、初めての方でも利用しやすい路線です。あと、実際に一番注意が必要なのは防犯面です。
空港から出るL9 Sud線の車内自体は比較的空いていて危険は少ないのですが、乗り換え後に利用する地下鉄1・3・5号線の市内中心部ではスリが非常に多くなります。特に、
- 乗り換え時
- ドア付近
- 混雑した車内
- エスカレーター周辺
では、スマホや財布、リュックの管理に十分注意してください。
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。
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この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。 記事最終更新 2026.06.06 |
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