
※現在、一般向けの内部見学は行われていません。この記事では建物の歴史や見どころを紹介します。
概要
世界遺産カサ・ミラから徒歩約5分。バルセロナ市を斜めに横切るディアゴナル大通り沿いに建つ、モデルニスモを代表する建築の一つです。
設計したのは、ガウディと並び同時代を代表する建築家ジュセップ・プッチ・イ・カダファルク。ドイツのノイシュヴァンシュタイン城から着想を得たとも言われる、中世の城を思わせる独特な外観が特徴です。
6本の尖塔を持つその姿から、地元ではカサ・デ・ラス・プンシャス(Casa de les Punxes)、日本語では「トゲの家」と呼ばれています。2016年から一般公開されていましたが、現在は内部見学は行われていません。
ただし外観は自由に見学でき、バルセロナでも屈指の個性的なモデルニスモ建築として、多くの観光客が足を止めて見上げる人気スポットとなっています。
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【ノイシュヴァンシュタイン城】 ディズニーランドの城のモデルともなったドイツ南部ロマンチック街道の終点の山にそびえる白亜の古城は、現在ドイツ屈指の人気の観光スポットとなっています。 |
名前の由来
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| 三つの通りに囲まれた角地 | 変形の6角形の角に立つ尖塔 |
この邸宅は、繊維業で財を成したTerradas家の3姉妹、Angela、Josefa、Rosaのために建てられました。設計を依頼されたのは、兄Bartomeu Terradasの友人でもあった建築家ジュセップ・プッチ・イ・カダファルクです。
しかし、この建物の設計には大きな課題がありました。
カサ・デ・ラス・プンシャスが建つ場所は、ディアゴナル大通りとロセジョ通りが交わる特殊な区画。整然とした碁盤の目が続くエイシャンプラ地区の中では珍しく、建物全体が三角形に近い不規則な形状をしていました。
通常であれば設計上の制約となるこの土地を、プッチ・イ・カダファルクは逆に建物の個性として活用します。建物の角ごとに高い塔を配置し、中世の城を思わせる外観を生み出したのです。
そして、この鋭く突き出た6本の塔こそが、後にカサ・デ・ラス・プンシャス(棘の家)と呼ばれる由来になりました。
随所にプッチのこだわり
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| 尖塔とバルコニー | 木目細かな装飾 |
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| 屋根のこの部分に注目! | プッチ自身の像がこんな所に! |
尖塔やバルコニー、石柱など、特にグラシア通り側から見える部分には細かな装飾が施されています。
もともとは3姉妹のための邸宅でありながら、プッチ・イ・カダファルクは単なる住宅の設計に留まらず、一つの芸術作品を作り上げるかのように細部まで徹底的に作り込みました。
建物をよく観察すると、屋根の装飾の中にはプッチ自身の顔が紛れ込んでいます。建築家らしい遊び心を感じさせるポイントの一つです。その一方で、華やかな正面とは対照的に建物の裏側は比較的シンプルな造りになっています。
限られた予算を見栄えのする正面に集中させるのは、当時のバルセロナの邸宅建築によく見られる特徴でもあります。
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【ジュゼップ・プッチ・イ・カダファルク】 ガウディ、モンタネールと並び地元カタルーニャを代表する称され建築家の一人。その代表作としては「カサ・アマトリエール」「カサ・マルティ」そしてこの「カサ・プンシャス」など。 |
| 作風としては中世ゴシックの様式を取り入れたデザインが多く、同じモデルニスモでもガウディとは一線を画しています。 | |
名門一族の栄華とその後
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| 右の塔だけが他より豪華 | 大通りの裏側はシンプル |
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| 邸宅の主はバルサの2代目会長… | 3人姉妹て、その後の一族は |
この館を建てたTerradas家は、繊維業で大きな財を築いた名門一族でした。また、一族からはFCバルセロナの第2代会長も輩出しています。
しかし、時代の変化とともに繊維産業は衰退し、一族もかつての繁栄を維持することが難しくなっていきました。やがてカサ・デ・ラス・プンシャスはTerradas家の手を離れ、その後はさまざまな所有者のもとで利用されることになります。
豪華な尖塔や装飾を見上げていると、20世紀初頭のバルセロナで成功を収めた一族の夢と栄華が、今もこの建物の中に残されているように感じられます。どれほどの富や名声を手にしても、それを永遠に維持することは難しい。カサ・デ・ラス・プンシャスは、そんな歴史の移り変わりを静かに物語っているようです。
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【サン・ジョルディの伝説】 王女がドラゴンにとらえられ、生贄にされるところを、白い白馬に乗ったサン・ジョルディが現れドラゴンを退治、その時の剣の一刺しによって流れたドラゴンの血から薔薇が咲き、 |
| サン・ジョルディは、その中で最も美しい薔薇を手折り、永遠の愛のシンボルとして王女に贈ったと言われています。 | |
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尚、ビデオツアーは終わりましたが、もちろん屋上にも上がれます。
6本ある塔のうち、5本が見学可能でデイアゴナル大通り沿いに建つ一番大きな塔は360度展望。
屋上の見学が終わり下り専用のエレベーターで降りるとオーディオガイドを返却するところがあり、またその先はギフトショップが続きます。
隣接するカフェテリアもおしゃれでお勧め。
360度でリアルに体感
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| 屋敷に建つ最大の塔 | 上の写真をクリック |
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| 棘の屋根が林立する屋上 | 写真をクリック |
お勧め度:11点/20点
★★★☆☆(3.0)
| 住所 | Av. Diagonal, 416 【地図はこちら】 |
| 最寄駅 | 地下鉄 L3 L5 号線 Diagonal(デイアゴナル) 駅もしくは 地下鉄 L5 L4 号線 Verdaguer(ベルダグエル)駅から徒歩5分 |
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この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。 記事最終更新 2026.06.08 |
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