1492年にアメリカ大陸に到達したコロンブスが探検の資金提供を受けた、イサベル女王とフェルナンド王にアメリカ発見を報告した場所。
世界史にも残る歴史の舞台となった王の広場についてここで解説していきます。
場所
カテドラルの正面向かって左のコンテスComtes通りに入ると、両側を石造りの建物に挟まれて、まるで中世に迷い込んだような気分になります。
カテドラルに沿って進み、カテドラルの主祭壇側まで来たら、左に曲がると「王の広場」。
このあたりはゴシック地区の中でも最も古いエリアで中世の佇まいを残しています。
小さな広場を囲むようにして建てられたゴシック様式の建物のうちの二辺が、レイアール・マジョール宮殿。
かつてはバルセ ロナ伯の屋敷でしたが、カタルー ニャ=アラゴン連合王国時代には王宮として使われていました。
歴史の舞台
正面のアーチ形の小窓が並ぶ6階建の塔 ①「マルティ王の望楼」は、海からの敵を監視するための 物見の塔。
そして左側の建物 ② は副官の館、右側の建物 ③ は王室専用の礼拝堂だったサンタ・アガタ礼拝堂です。
ここは、1492年にアメリカ大陸に到達したコロンブスが、パトロンであったカトリック両王、イサベル女王とフェルナンド王に謁見したという、歴史の舞台となった場所として有名です。
コロンブスは当時、正面右手奥にある石段 ④ を上り、奥にある大広間に通されました。
また、1492年には、フェルナンド王がイサベル女王とともにサンタ・アガタ礼拝堂から出たところ、男に切りつけられるという事件がありました。
幸い首のところをちょっと切られただけで大事には至りませんでしたが、石段の上から3段目 ④ に今でもその時の血痕が残っていると一説にはいわれています。
ライトアップ
夜、もし近くへ来ることがあったらライトアップされた広場で、遥か昔の歴史の舞台を思い巡らすのも良いでしょう。
ローマの遺跡
またライエターナ大通り側へ回って王の広場を見ると、1~4世紀に建てられた古代ローマ時代の市壁の土台の部分が今でも残っています。
広場に隣接する宮殿内のティネルの間とサンタ・アガタ礼拝堂は、王の広場の隣にある市歴史博物館の一部として見学することができます。
歴史博物館にはバル セロナが古代ローマ帝国の統治時代「バルキーノ」と呼ばれていたころの遺構が展示されていて、こちらも非常に見ごたえがあり時間があればぜひ見学して みてください。
ちなみに日本語の音声ガイドがついているので、古代ローマ時代の人々の暮らしをよく理解することができます。
【バルセロナ市歴史博物館】★★★☆☆ バルセロナの古代史を知る バルセロナ歴史博物館「Museu d’Històri…. |
謁見の間
ここがティネルの間と呼ばれる場所。約500年前ここにコロンブスが通され世界の歴史は大きく変わりました。
お勧め度:11点/20点 |
住所 | Plaça del Rei 【地図はこちら】 |
URL | https://www.barcelona.cat/museuhistoria/es |
開館時間 | バルセロナ市歴史博物館の一部として見学可能 火-土10:00-19:00 日10:00-20:00 休館日:月曜、1/1, 5/1, 12/24,25 |
最寄駅 | 地下鉄4号線JaumeⅠ(ジャウマ・プリメ)駅から徒歩5分 |
お得情報 | 毎月第一日曜日は終日、毎週日曜日は15時以降無料です。 |
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@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2022.10.29 |
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