数多くのローマ遺跡が残る町タラゴナ。その中でも人知れず威容を誇るのがこれ、『悪魔の橋Pont del Diable』の異名を持つラス・ファレラス水道橋。タラゴナの中心地から約4km離れた山の中にあります。
悪魔の橋 Pont del Diable
数多くのローマ遺跡が残る町タラゴナ。 その中でも人知れず威容を誇るのがこれ、『悪魔の橋Pont del Diable』の異名を持つラス・ファレラス水道橋。 @ この水道橋は、タラゴナの北15kmにあるフランコリ川から雨の少ないこのタラゴナまで水を供給するため、古代ローマ帝国時代の1世紀にタラゴナの中心地から約4km離れた山の中に築かれたもので、「タラゴナの考古遺産群」として世界遺産に認定されています。 |
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起点はサンツ駅
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バルセロナの中央駅のサンツ駅、自販機、また窓口でチケット購入 |
@ バルセロナからの起点はサンツ駅になりますが、パセジダグラシア駅からも乗車可能。電車の種類は基本的に3種類あって、一番早いのがAVE、AVANT、ALAVIAなどの専用線を走る高速鉄道で所要時間は35分、料金もその分高く設定されています。次にTALGOやEUROMEDなどの在来線軌道を走る特急ですが、時間的には次に挙げるR.RXPRESとあまり変わらず利用価値は乏しく、日本で言えば横浜-東京間、京都-大阪間をわざわざ特急に乗るようなもので、実際地元のスペイン人で乗る人は皆無。 @ ここでは、基本的には快速のR.EXPRESをお勧めします。 またAVEなどの高速鉄道は僅か30分ほどで着きはしますが、列車はタラゴナ市内から10kmほど離れたCamp de Tarragona駅に着くので、予算はあるから時間を有効に使いたい人や滞在中にスペインの高速列車に一度は乗ってみたい人などに限られるでしょう。 @ 尚、RENFEのサイト以下で時刻と料金が確認できます。 http://www.renfe.com/EN/viajeros/horarios.html @ |
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赤が快速、緑が特急、青がスペイン新幹線。高い料金を払ってまで、わざわざ在来特急に乗る意味が無いのは一目瞭然。 |
チケット購入(自販機)
*PCでしたら☝ 全画面で動画を見るとより分かり易いですよ。 |
サンツ駅には自販機が幾つも並んでいますが、その殆どがRodalies(近郊電車)の販売機(オレンジ色)ですので、RENFEと書かれた自販機で購入して下さい。ちなみに自販機はカードのみで現金は使えません。もし、カードをお持ちでない方は窓口で購入して下さい。窓口では英語が通じますし、メモ用紙に列車の種類と時間書いて渡してもOK。尚、切符は往復でも買えますが帰りの時間に縛られるてしまうので行は片道で購入し、帰りのチケットはタラゴナ駅で買うと良いでしょう。チケットが完売で乗れないと言うような心配はありません。 @ チケット購入後は、案内板でホームを確認しその番号が書かれた改札に向かいます。尚、RENFE の大判のチケットは自動改札機を通れません。有人の改札があるのでチケットを見せて、そこから入場して下さ。 |
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【タラゴナへの行き方 (AVE編)】 ローマ遺跡の残る世界遺産の町タラゴナへ電車で行く場合、2通りの行き方が… |
タラゴナ駅からバス停までのルート
タラゴナ駅から地中海バルコニーまで
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① 途中にある壁を巻くように作られた階段 | ②大きな銅像のある広場が『地中海のバルコニー』 |
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③大通りRambla Nova | ④噴水のあるロータリー、Font del Centenari |
@ タラゴナの駅に着いたら、駅を出て右に進み歩き出します。しばらく行くと①階段が見えるのでそこを上ります。上った後に現れる前の通りを海沿いにさらに進むと、大きな銅像のある②広場に出ます。ここが『地中海のバルコニー』と呼ばれる海が一望できる場所。次に地中海のバルコニーから北西に延びている③大通り「Rambla Nova」へ進みます。そこから700メートルほど行くと、④噴水のある「Font del Centenari」のロータリーにぶつかり、次に。。 |
噴水のロータリーからバス停まで
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① 薬局の右側の通りが | ②Avinguda Ramon y Cajal通り |
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③角にある目印のパン屋さん | 角を曲がり進むと前ぽにバス停が見えます |
@ ロータリー左奥の「Avinguda Ramon y Cajal」通りに曲がります。①薬局の右側の通りのそれがAvinguda Ramon y Cajal通り。尚、通りの入り口の壁に②標識があるので間違いないか確認して下さい。次に、その通りを左に150メートルほど行くと右の角に③パン屋がありここを右折します。すると正面にバス停が見えてきます。 |
バス停から
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バス停は始発駅 | 5、85番どちらも水道橋へ行きます |
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乗車した切符を買います1.50€ | チケットはこんなレシート |
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のんびりムードの車内 | 案内板に水道橋(Ponte del Diable)と表示が出ます |
@ 水道橋に行くバスは5番と85番です。時刻はタラゴナ市交通局のHPにて確認できます。 ★ 5番のバスの時刻表 ★ 85番のバスの時刻表 @ 平日の日中であれば、5番と85番が交互に15分おきに出ています。土日祝は1時間に約2本、チケットは1.50ユーロで乗車時にドライバーから購入します。水道橋までは約10~15分。バスが市街地から自動車専用道に入り、下りカーブあたりで「Pont del Diable」の案内が出たら停車ボタンを押しましょう。 |
水道橋の最寄りバス停より
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ポールが1本立っているのみのバス停 | もたもたしないで、すぐに道から離れます |
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水道橋への入り口 | 中に入ると真っ直ぐ進む |
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@ バス停は高速の自動車専用道路沿いにありますので、降車時には十分注意してください。バスを降りたら振り返って10メートルほど戻り、左に曲がります。その先の左奥にある門をくぐり、後はただ真っ直ぐ林の中を右に進むと水道橋に到着します! お疲れ様でした。 |
帰りのバス
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バス停は必ずガードレール内で待つ | 遠くに赤いバスが見えたら手を挙げる |
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バスが完全に停車してから車道に入る | 途中住宅街をぐるぐる回って |
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折り返し地点でちょっと休憩するドライバー | 再び住宅街をぐるぐる回り、タラゴナのバス停に戻る |
@ 帰りは先ほど降りたバス停から、同じく5番または85番のバスに乗ってタラゴナ市内まで戻ります。バス停には71番のバスが来ると書かれていますが、それは夜間専用バスなので取り合えず来る赤いバスならどれでも大丈夫。バスは高速で走っていますので、運転手に見落とされないように、オーバーアクション気味に大きく手を振りましょう。 @ バスは乗車後、途中サン・サルバドールという住宅街地区を、何度も停車しながら通り終点につきます。そこでバスドライバーは一旦下車して休憩しますが、数分後に戻って来るのでそのまま車内で待っていてください、ドライバが戻って来たらタラゴナへ向けての折り返し運転を始めます。尚、また住宅街をぐるぐる回っていくので、帰りは来るときの倍以上の30~40分ほどかかるのを覚悟しておいてください。 |
行き方徹底解説動画
水道橋、取材レポート
まとめ&アドバイス
今回はタラゴナ駅からバスを使っての移動を詳しく解説しました。ただ、実際に乗って検証した感想としては、むやみに時間を浪費した印象が残ります。その、まず一つ目は駅からバス停まで徒歩で20分要する事に加え、バスの待ち時間と走行時間、更に帰りは一旦終点まで行って折り返し運転となることもあってかなりの時間を要しました。 @ 個人的には、せめて行きだけでもタクシーを使った方が良いかと思います。それだけで時間と手間を大幅に節約できますし、タクシー代といっても10€ほど。もし2人でバス代を3ユーロ払うのであれば間違いなくタクシー利用が賢い選択と言えます。ちなみに、駅の目の前に常時タクシーが待機しているので非常に便利。 @ 以下、考えられる3つの方法それぞれの所用時間と料金についてまとめました。 |
料金 | 所要時間時間 | |
バス(往復) | 3€ | 約2時間弱 |
タクシー(帰りを待ってもらう) | 30~40€ |
約25分 |
タクシー + 帰りバス | 11.5€ | 約1時間15分 |
@ 既に述べた以外に、もう一つの行き方としては往復共にタクシーを利用する方法があります。ただし、水道橋の周りにはタクシー乗り場はおろか、呼ぶことも出来ません。ですので、行きに乗ったタクシーに観光し終えるまでそこで待ってもらい、タラゴナに戻ると言う方法です。 @ この方法だとタクシーの待ち料金が発生しますが、サクッと観光するなら30分程で出来ますので、待ち料金も10€程です。往復のタクシー代を含めて合計30€程で済みます。もし、もう少しゆっくり見たいのであれば、あと+10€もあれば十分に観れるはずです。実際のところ水道橋は見た目のインパクトはありますが1時間もいると、ドローンでも飛ばして空撮でもしない限り正直のところ時間を持て余します。 @ 尚、タクシー運転手に待ってもらう際は、乗車の際にメモに『Queria ir al puente de diablo,Puedo pedir ida y vuelta』と書いて渡して下さい。悪魔の橋に行きたいのですが、往復頼むことができますか。と言う様な感じの意味で、何度か既に観光客を乗せて行ってる筈ですからこれで通じます。また、帰りは駅に戻ってもしょうがないので、次に行かれる観光スポットをタラゴナの記事からどこか一つ選びメモし、ドライバーに渡し行ってもうと良いでしょう。 *スペイン語をクリックすると、発音が聞けます。またスマホの録音機能使い保存も可。 @ お勧め順としては。。 ①タクシーでの往復が、楽な上に時間を有効に使えます。 ②節約したいなら行はタクシー帰りはバス。 ③時間も手間も厭わない、とにかく安いなら行き帰りバス。 @ と言うところでしょうか。 ただし、水道橋だけではタラゴナへ行く意味があまりありません。旧市街に点在するローマ時代の遺跡、円形競技場に代表されるそれら世界遺産をゆっくり見て回る意味からも、あまり水道橋の往復に時間と体力を取られるのは得策ではありません。 @ |
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オフィスHILL 2015.03.01 作成 2020.06.20 最終更新 |
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