ローマ時代にはスペイン最大の都市だったタラゴナを紹介します。
目次
はじめに
タラゴナはバルセロナの南約100kmに位置する地中海沿いの町。
古代ローマ時代は「タラコTarraco」と呼ばれ、イベリア半島最大の都市として 君臨していました。
今でも町のあちこちにローマ時代の遺跡が残り、それらは「タラコの考古遺跡群」として2000年にユネスコの世界遺産に登録されていま す。
地中海の青い海を背にした円形競技場は、タラゴナを代表する風景といえるでしょう。
バルセロナからタラゴナまでは、快速電車で約1時間20分、特急なら約50分ほどでアクセスできます。
見どころ
ローマ遺跡やカテドラルなど、ほとんどの見どころ が旧市街にあるので、一日あれば一通り歩いて見てまわることができるでしょう。
中世の佇まいを残す旧市街の路地を歩いていると、不意にローマ時代の遺跡が 現れるのがタラゴナの楽しさ。
町なかも夏のビーチもバルセロナのように観光客で溢れることもなく、どこかのんびりとした雰囲気の漂うタラゴナ。
円形競技場Anfiteatro Romano
円形競技場はローマ人が剣闘士や猛獣達を戦わせた場所です。
バルセロナよりも澄んだ美しい地中海とのツーショットは、タラゴナならではの風景。
住所 | Parc de l’Amfiteatre romà 【地図はこちら】 |
URL | http://www.tarragona.cat/patrimoni/museu-historia/monuments/lamfiteatre |
開館時間 | 火~土9:00 – 19:00 日祝9:00 – 15:00 (月休) 無料開館日: タラコ・ビバ開催中、国際ミュージアムの日、ミュージアム・ナイト、9/21、9/22 |
料金 | 一般3.30€、16歳以上の学生と65歳以上1.70€ (16歳未満無料) ※現金での支払い不可、クレジットカードでの支払いのみ |
所要時間 | 1時間 |
プレトリとシルク・ローマ Pretori i Circ Romans
円形競技場「シルク・ローマ」跡。ローマ時代には、二頭立ての戦闘用馬車による競走が行われました。
この長い地下通路は、観客席の下にあたります。
2000年前にこの通路を競技の準備をしたローマ人たちが通っていった姿を想像すると、歴史のロマンを感じます。
住所 | Parc de l’Amfiteatre romà 【地図はこちら】 |
URL | http://www.tarragona.cat/patrimoni/museu-historia/monuments/el-circ-roma |
開館時間 | 火~土9:00 – 19:00 日祝9:00 – 15:00 (月休) 無料開館日: タラコ・ビバ開催中、国際ミュージアムの日、ミュージアム・ナイト、9/21、9/22 |
料金 | 一般3.30€、16歳以上の学生と65歳以上1.70€ (16歳未満無料) ※現金での支払い不可、クレジットカードでの支払いのみ |
所要時間 | 1時間 |
カテドラル Catedral
ローマ遺跡だけではなく、12世紀から200年以上かけて建てられたカテドラルと回廊も非常に見ごたえがあります。
聖マリアに捧げられたタラゴナのカテド ラルは、ローマ時代のジュピター神殿跡に建てられました。
ファサードや回廊の柱頭に施されたユニークなロマネスクの彫刻をひとつひとつ見ていると、あっと いう間に時間が経ってしまいます。
住所 | Pla de la Seu 【地図はこちら】 |
URL | http://www.catedraldetarragona.com/?page_id=175&lang=en |
開館時間 | 11/2~3/17 月~金10:00-17:00、土10:00-19:00、日休 3/18~6/9 月~土10:00-19:00、日休 6/10~9/10 月~土10:00 – 20:00、日15:00-20:00 9/11~11/2 月~土10:00 – 19:00、日休 11/3~3/15 月~金10:00 -17:00、土10:00 – 19:00、日休み 詳しいカレンダーはこちら |
料金 | 5€ (7~16歳 3€、 65歳以上3.50€) |
所要時間 | 1時間 |
考古学の道 Paseo Arqueológico
紀元前3世紀に築かれた城壁に沿った遊歩道「考古学の道」は、あまりローマ遺跡の雰囲気は感じられませんが散策するのに気持ちのいい場所です。
住所 | 考古学の道 Paseo Arqueológico 【地図はこちら】 |
URL | http://www.tarragona.cat/patrimoni/museu-historia/monuments/copy_of_les-muralles |
開館時間 | 火~土9:00 – 19:00 日9:00 – 15:00 (月休) 無料開館日: タラコ・ビバ開催中、国際ミュージアムの日、ミュージアム・ナイト、9/21、9/22 |
料金 | 一般3.30€、16歳以上の学生と65歳以上1.70€ (16歳未満無料) |
所要時間 | 1時間 |
考古学博物館 Museu Arqueologic
考古学博物館のモザイクのコレクションの中でも有名な「メデューサの首」。
住所 | Plaça del Rei, 5 【地図はこちら】 |
URL | http://www.mnat.cat/?page=arqueologic-info-practica |
開館時間 | 冬季(10月~5月) 火~土9:30 – 18:00 日祝10:00 – 14:00 (月休) 夏季(6月~9月) 火~土9:30 – 20:30 日祝10:00 – 14:00 (月休) 休館日:1/1、5/1、12/25、12/26 無料開館日: 10~6月の最終火曜日 |
料金 | 一般4.50€、25歳以下と65歳以上3.50€ (8歳未満無料) |
所要時間 | 1~2時間 |
旧市街の散策
旧市街の路地歩きもまたタラゴナの楽しみのひとつ。
中世の雰囲気が漂う狭い路地を歩いていると、民家の間にローマ遺跡がふいに現れる遺跡にはネコが。。。
ラス・ファレラス水道橋
タラゴナの郊外の山の中にひっそりと佇むラス・ファレラス水道橋(L’Aqüeducte de les Ferreres)は、1世紀に築かれました。
別名「悪魔の橋Pont del Diable」の異名を持ち現在残っている部分は、長さ217メートル、高さ27メートル。
2段に分かれていて上段のアーチは25、下段には11 のアーチがあります。2000年前にセメントなど一切使わずに造られた橋が崩れることなく残っています。
ローマ人たちの持っていた建築技術の高さに 驚かされます。
ちなみに、この水道橋はセゴビアの水道橋に次いでスペインで2番目の規模を誇り、なんと橋の上の水路を歩くことができます。
市内からのアクセ スは路線バスかタクシーで。
こちらも合わせてご覧ください→「タラゴナのラス・ファレラス水道橋への行き方」
祭りの季節にぜひ
バルセロナやタラゴナを含むカタルーニャ州では、各地でさまざまなお祭りが開催されます。
ここタラゴナで最大のお祭りは「タラコ・ビバ」と呼ばれる ローマ時代のお祭り。
毎年5月後半の2週間、人々は当時の衣装を身にまとい、数々のローマ時代にちなんだイベントが開催されます。
たとえばカテドラルでは ローマ時代の葬儀について、銀行では当時の税金についての解説がお芝居のような形式で行われたりします。
レストランでは当時の料理を再現したメニューが 用意され、ミュージアムではローマ時代の特別展を見ることができます。
また、コンサートや演劇も催されますが、中でも人気があるのがグラディエー ターの戦いです。
鎧や冑を身につけたグラディエーターと呼ばれる剣闘士達が、世界遺産の円形競技場で戦います。
グラディエーターの戦いのように事前にチ ケットが配布されるものもありますが、当日その場で見られるものも多く、ほとんどが無料です。
また、いつもは有料の施設にも無料で入れます。
この時期にバ ルセロナにいらっしゃる方は、是非タラゴナに足を運んでみてください。
タラコ・ビバの公式サイトはこちら
お勧め度:17点/20点 |
住所 | タラゴナ県、ジローナタラゴナ市 【地図はこちら】 |
URL | http://www.tarragonaturisme.cat/en (市役所観光局のHP) |
最寄駅 | バルセロナからは、サンツ駅よりRenfeに乗って Girona (ジローナ)駅下車、所要時間AVE35分 普通電車1時間半程 時刻表はRenfeのHPでお調べ下さい。 |
所要時間 | 半日 |
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。
この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。 記事最終更新 2022.11.01 |
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