
カタルーニャ州政府が運営する鉄道、FGCについて解説します。
概要
カタルーニャ鉄道FGCの正式名称は、Ferrocarrils de la Generalitat de Catalunyaといい、日本語では「カタルーニャ自治州鉄道」などと訳されます。
カタルーニャ州政府が運営する鉄道で、バルセロナ市内と近郊の町を結んでいます。市内中心部では地下鉄のように地下を走り、郊外へ出ると一般の鉄道として走るため、地下鉄とRENFEの近郊線の中間のような存在と考えると分かりやすいでしょう。
主な行先
カタルーニャ広場駅からは、ティビダボ方面へ向かうL7のほか、テラサへ行くS1、サバデルへ行くS2が発着しています。
一方、スペイン広場駅からは、モンセラットやコロニア・グエルへ行く際に利用します。
モンセラットへ向かう場合は、L5ではなくR5またはR50に乗り、Monistrol de Montserrat駅で登山鉄道などに乗り換えます。
ガウディの地下聖堂があるコロニア・グエルへは、S3・S4・S8・S9のいずれかに乗り、Colònia Güell駅で下車します。駅から地下聖堂までは徒歩で移動できます。
バルセロナ市内の観光だけなら利用する機会は限られますが、ティビダボやモンセラット、コロニア・グエルなどへ足を延ばす際には欠かせない鉄道です。
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路線図

料金については行き先の駅のゾーンによって決まります。路線図とゾーン図のPDFファイルが以下にあるのでスマホに保存しておくと便利です。
乗り方、切符購入

FGCの乗り方は、基本的にバルセロナの地下鉄と同じです。
切符は駅に設置されている自動券売機で購入し、改札機にタッチしてホームへ入ります。券売機の色や表示は地下鉄とは異なりますが、操作方法に大きな違いはありません。分からない場合は、券売機付近のインターホンを使って係員に質問することもできます。
現在は、地下鉄と同じくT-mobilitat方式になっています。旅行者は券売機で匿名式の紙製カードを購入し、それにT-casualなどの乗車券を入れて利用します。カードは1€で、一度購入すれば繰り返しチャージできます。
T-casualは、購入したゾーン内で10回乗車できる1人用の共通乗車券です。地下鉄、バス、トラム、FGCなど、バルセロナの統合交通機関で利用できます。そのため、バルセロナ市内のゾーン1にあるFGCの駅を利用する場合は、地下鉄観光で使っている1ゾーンのT-casualをそのまま利用できます。
ただし、モンセラットなど郊外へ行く場合は、目的地によって必要なゾーン数が変わります。切符を購入する際には、出発駅と目的地に対応したゾーン数を確認してください。
なお、掲載されている黄色い券売機と画面は旧型です。現在の記事として更新するなら、T-mobilitat対応の新しい券売機とカードの写真に差し替えたほうが、読者が現地で迷わずに済みます。
発車案内モニターで確認

改札を通ったら、まず目的地へ向かう路線を確認します。
駅構内の発車案内モニターには、路線番号、行き先、発車時刻、使用するホームが表示されています。自分が乗る列車の行き先と発車時刻を照らし合わせ、指定されたホームへ向かいましょう。
同じホームから異なる路線や行き先の列車が発車することもあるため、ホームに着いてからも、列車の正面や車内表示で行き先を再確認すると安心です。
なお、写真のモニターは旧型のため、現在は表示のデザインが変わっている場合があります。ただし、確認する内容は基本的に同じです。
自動改札を通り方

切符を購入したら、自動改札を通ってホームへ向かいます。
現在は、紙製またはプラスチック製のT-mobilitatカードを、改札機の読み取り部分に軽くタッチします。正常に読み取られるとランプが緑色になり、ゲートが開きます。旅行者には現実的(*)でないですがスマートフォンに乗車券を登録している場合は、NFCを使って携帯をかざして通ることもできます。
写真は、磁気式の切符を改札機へ差し込んでいた旧方式です。現在は基本的に切符を挿入口へ入れるのではなく、カードをタッチして通る方式になっているため、記事を更新する際には写真も差し替えたほうがよいでしょう。
*数日間のバルセロナ旅行では、地下鉄チケットをスマートフォンに入れて使う方法は、あまりおすすめしません。アプリのダウンロードや利用登録、スマートフォンの設定が必要で、日本で使っている端末ではそのまま利用できない場合もあります。また、電池切れや通信トラブルの心配もあります。短期旅行なら、地下鉄駅の券売機で紙のカードを購入するほうが簡単で確実です。
乗車


発車案内モニターでホーム番号を確認したら、案内表示に従って目的のホームへ向かいます。
ホームに到着したら、列車前面や側面の表示で、路線番号と行き先をもう一度確認してから乗車しましょう。同じホームに行き先の異なる列車が入ってくることもあるため、ホームが合っているだけで安心しないことが大切です。
FGCの車両は地下鉄とよく似ており、乗車方法にも特別な違いはありません。ドアが自動で開かない車両では、ドア横のボタンを押して乗り込みます。
車内

車内には路線図や案内モニターが設置され、現在地や次に停車する駅が表示されます。車内アナウンスも流れるため、目的の駅が近づいたら降りる準備をしましょう。

駅に到着してもドアが自動で開かない場合は、ドア横にある緑色のボタンを押して開けます。乗車する際も同様で、ホーム側からボタンを押してドアを開ける車両があります。
なお、写真の車内モニターやボタンは以前の車両のものです。現在は車両によってデザインが異なりますが、利用方法は基本的に変わりません。
地下鉄との違い

FGCは地下鉄とよく似ていますが、降車時の改札に違いがあります。地下鉄では通常、出口で乗車券を使う必要はありませんが、FGCでは駅によって、改札を出る際にも乗車券の確認が行われます。
現在は磁気式の切符ではなく、T-mobilitatカードを改札機の読み取り部分にタッチして通ります。そのため、目的地の駅を出るまでは、カードや乗車券をすぐにしまい込まず、取り出せるようにしておくとよいでしょう。
なお、写真は磁気式切符を改札機へ差し込んでいた旧方式です。現在は設備が変わっていますが、降車駅で再び乗車券が必要になる場合があるという点は覚えておいてください。
まとめ&アドバイス
FGCの乗り方は、基本的に地下鉄と同じなので難しくありません。
旅行者が特に注意したいのは、駅によっては降車時にも改札で乗車券の確認が必要になることです。乗車券やT-mobilitatカードは、駅の外へ出るまで取り出しやすい場所に入れておきましょう。
また、バルセロナ市内の移動なら1ゾーンの乗車券で利用できますが、モンセラットなど郊外へ行く場合は、目的地によって必要なゾーン数が異なります。
切符を購入する前に、目的地が何ゾーンにあるのかを必ず確認してください。
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。
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この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。 記事最終更新 2026.07.16 |
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