
バルセロナから電車で約1時間。カタルーニャ州ジローナ県の中心都市がジローナです。
日本人旅行者にはまだあまり知られていませんが、ヨーロッパからの旅行者には非常に人気の高い街として知られています。
中世の街並みが美しく残り、旧市街の散策だけでも十分楽しめるのが魅力です。
今回は、そんなジローナの主な見どころをご案内します。
目次
概要
さて、ジローナの歴史は、この地に最初に定住したイベリア人の時代までさかのぼります。
その後、ローマ人がこの地に「ゲルンダ(Gerunda)」と呼ばれる都市を築きました。しかし、時代の流れとともに街は衰退し、やがてイスラム勢力の支配下に置かれることになります。
その後、中世ヨーロッパの大部分を支配したフランク王国のカール大帝 が、領土拡大のためイベリア半島へ進出。これが結果的にイスラム勢力からの領土奪還へとつながり、現在のカタルーニャ誕生のきっかけになった重要な転換点の一つとされています。
一方で、ジローナはフランス国境に近い戦略的な場所に位置していたため、歴史上何度も戦場の舞台となり、多くの苦難を経験してきた街でもあります。
街の歩き方
バルセロナからの電車が着くジローナ駅から町の中心までの歩き方を解説します。
ジローナ駅から

バルセロナからは、サンツ駅またはパセジ・ダ・グラシア駅 から電車で約1時間半弱。高速鉄道AVEを利用すれば、わずか38分ほどで到着します。
ジローナ駅から旧市街中心部へは徒歩でアクセス可能です。
駅正面のバスターミナルを左へ進み、Barcelona通りを北方向へ直進。突き当たりを右折してNou通りを歩いていくと、やがてオニャー川が見えてきます。
橋を渡ると旧市街

オニャー川に架かる橋を渡ると、そこからジローナ旧市街が始まります。
ジローナはヨーロッパでは人気の高い観光都市として知られており、夏場には写真のような観光列車が運行され、旧市街を約30分かけて周遊します。
この周辺には、川沿いの景色を楽しめるカフェやレストラン、伝統菓子店などが並び、散策するだけでも十分楽しめます。
ここからは、雰囲気の良い Rambla de la Llibertat 通りを歩きながら、ジローナのシンボルとも言えるカテドラルを目指します。
石畳の路地に中世の面影

ランブラ・デ・リベルタット通り(Rambla de la Libertat)の先には、中世の面影を色濃く残す細い路地が複雑に入り組んでいます。
石畳の路地を歩いていると、まるで中世の時代へタイムスリップしたかのような感覚になるほどです。
個人的には、バルセロナ旧市街以上に中世らしい雰囲気が残っており、ジローナ観光の大きな魅力の一つだと思います。
一番の見どころ

細い石畳の路地を進んでいくと、ジローナ最大の見どころである ジローナ大聖堂 に到着します。
大聖堂正面へと続く90段の大階段はジローナを象徴する風景の一つ。階段下から見上げる大聖堂は非常に壮大で、その圧倒的な存在感に思わず足を止めてしまうほどです。
中世の街並みの中から突然現れる巨大な姿は、ジローナ観光でも特に印象に残る場所と言えるでしょう。

また、毎年5月には旧市街を色鮮やかな花で彩る「花祭り」が開催されることでも知られています。
普段は入れない中庭や歴史的建物にも花の装飾が施され、街全体がまるで巨大なフラワーアートのような雰囲気に包まれます。
この時期にジローナを訪れる方には、ぜひおすすめしたいイベントです。
ゲーム・オブ・スローンズ」の舞台
大聖堂は、世界的な人気を集めた海外ドラマ ゲーム・オブ・スローンズ のロケ地として使用されたことでも知られています。
作中では壮大な階段や大聖堂周辺が印象的なシーンに登場し、ドラマファンの間では“聖地”として訪れる人も少なくありません。
一身廊建築

この ジローナ大聖堂 は、一般的なカテドラルのように内部に列柱を並べない「単身廊(一身廊)建築」と呼ばれる構造で造られています。
そのため内部は非常に開放感があり、巨大な空間が一気に広がる独特の迫力を感じることができます。
また、ゴシック様式のカテドラルとしてはヨーロッパ最大級の幅を持つことで知られ、さらに身廊の柱間の幅は世界最大とも言われています。
秘宝のタピエス

また、カテドラルに併設されている宝物館で最も貴重な作品の一つと言われているのが、11世紀末に祭壇天蓋用として制作された「天地創造のタペストリー」です。
ジローナを訪れる多くの観光客が、この作品を目当てに足を運びます。
ただし、このタペストリーは中世キリスト教世界観や聖書知識、象徴表現などが複雑に織り込まれており、その内容を本当に理解できる人は、日本人・欧米人を問わず実際にはほとんどいません。
ですので、無理に意味を理解しようと構えるよりも、「1000年近く前の人々が、これほど巨大で精密な作品を作り上げた」という事実そのものを感じながら眺めるだけでも十分価値があります。
橋から色鮮やかな建物

街の中心を流れるオニャー川には幾つもの橋が架かっており、新市街から旧市街へ入る玄関口となっています。
中でも特に有名なのが、赤い鉄骨構造が印象的な「エッフェル橋(Pont de les Peixateries Velles)」です。
この橋は、パリのエッフェル塔で知られる ギュスターヴ・エッフェル の会社が1887年に建設したもので、エッフェル塔完成よりもわずかに前に造られました。
鉄骨を組み合わせた独特の構造はどこかエッフェル塔を連想させ、現在ではジローナを代表する景観の一つとなっています。
また、この橋の中央付近からは、ジローナを代表する ジローナ大聖堂 と サン・フェリウ教会 の2つの教会を一枚の写真に収めることができ、人気の撮影スポットとしても知られています。

その橋から見える、まるで川の上に吊り下げられるように並ぶカラフルな建物群は、ジローナを代表する風景の一つです。
特に風のない日は、建物がオニャー川の水面に美しく映り込み、エッフェル橋 から眺める景色はまさに絶景。ジローナ観光では絶対に外せないスポットです。
なお、これらの建物は自由に色を塗り替えられるわけではなく、景観保護のため外壁色にも一定の制限があります。
そのため、現在見られる統一感のあるカラフルな街並みは、長年にわたり守られてきたジローナの景観そのものでもあります。
中央の広場


中央郵便局近くにある プラサ・デ・インデペンデンシア は、バルセロナで言えばレイアール広場のような存在です。
広場を囲むようにレストランやカフェのテラス席が並び、昼夜を問わず多くの観光客や地元の人々で賑わいます。
旧市街散策の途中に休憩する場所としても人気が高く、ジローナらしいゆったりした雰囲気を楽しめるスポットの一つです。

また、旧市街散策の途中でぜひ立ち寄りたいのが、世界的レストラン「El Celler de Can Roca」のパティシエ、ジョルディ・ロカが手掛ける人気ジェラート店 Rocambolesc Gelateria 。
店内は遊び心あふれるデザインで、ジローナでも特に人気のスイーツスポットとして知られています。
中でもおすすめなのが写真右側の「Panet(パネット)」。
温かくふわふわのパンの中にアイスクリームを挟んだもので、不思議なことに温かいパンなのにアイスはほとんど溶けません。
出来立てをその場で食べる美味しさは格別で、甘いもの好きならぜひ試しておきたい一品です。
まとめ&アドバイス
|
お勧め度:15点/20点 |
| 住所 | ジローナ県、ジローナ市 【地図はこちら】 |
| URL | http://www2.girona.cat/ca (市役所のHP) |
| 最寄駅 | バルセロナからは、サンツ駅もしくはパセジ・ダ・グラシア駅よりRenfeに乗って Girona (ジローナ)駅下車、所要時間AVE38分 普通電車1時間半程 時刻表はRenfeのHPでお調べ下さい。 |
| 所要時間 | 半日 |
| 記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。 |
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@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2026.05.25 |
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