バルセロナから120キロの郊外、ジローナ県にある小さな村、プボール。ここには、画家のダリが妻のガラにプレ
バルセロナから120キロの郊外、ジローナ県にある小さな村、プボールPúbol 。ここには、画家のダリが妻のガラにプレゼントした中世の城があり、現在ガラの家Castillo Gala Dalí de Púbolとして一般に公開されています。今回は、この城の見学の仕方を解説していきます。
目次
はじめに
ダリがガラにプレゼントしたこの城(ガラの家)とフィゲラスのダリ劇場美術館、ポートリガットのダリの家(卵の家)の三つがダリのトライアングルと呼ばれダリ関係の重要な観光コース。
さて、ロシア生まれのユダヤ人で魔性の女のとも言われるガラ。ダリにとってのガラは生涯の女神であり、また彼の支配者でもあり、そして無名のダリを世界的な画家にまで育て上げたマネージャーという言う幾つもの顔を持ち、ダリを知ろうとする時に無くてはならない重要な存在でした。
この古城で亡くなる最後の日まで、その奔放な生き方を貫き通した彼女の強烈な個性を改めて感じることができるでしょう。
行き方
バルセロナからの行き方は鉄道(RENFE)でジローナまで行き、そこからバスでプボール村の最寄のバス停まで行き、そこから徒歩になります。と書くと、なんだか簡単に行けそうですが難易度はかなり高いです。
特に最寄バス停から村までは一切の公共交通機関はなく、畑の中をトボトボと延々と歩いていくことになり、1人だとかなりビビります。詳しい行き方はこちらをご覧ください。
小さな村の中世の城
バルセロナからのアクセスはサンツ駅もしくは、パセジ・ダ・グラシア駅から電車に乗って約一時間のジローナ駅まで行き、駅前のバスターミナルからバスに乗って30分。 何も無い田舎のバス停で降りて更に20分歩くと小さな村、プボールに着きます。
「ガラの家」と言われる中世の城は、この村の中心の教会の裏になるのですが建物は教会とほぼ一体化しています。
中世残る建物
さて、入場券を購入し城の中へ入るとパティオがあり、その一階は売店と手荷物一時預かり所。見学コースは奥の階段を上がった住居部分から始まります。
ガラ天使のお出迎え
住居スペースの2階へ上がり天井を見ると、ご覧の天使・ガラがお出迎えしてくれます。ガラは晩年この城でおもに夏の間を過ごしました。
尚、ダリがこの城を訪問できたのはガラが招待した時だけ、と言う決まりがあり実質はこの城に一人で暮らしていました。
ガラが好んだミモザの花
古城をリフォームしたサロンの壁にはタペストリーが掛けられ、またポールリガットのダリの家にもあるイモテールの花のドライフラワーで、ガラもダリもこの花の匂いを好みました。
ちなみに、この花は地中海に面した地方のみに生える黄金色の小さな花を咲かせる植物で岸壁や荒地などでも根を下す生命力を持っています。
青の寝室
ポールリガットのダリの家にはベッドが二つ並んでいましたがここは1つ。この青いベット以外に他に赤いベッドが置いてある部屋がありますが、夫婦でありながら晩年のダリとガラは別居していて、その微妙な関係を物語っています。
ガラの衣服
ガラスで仕切られた一室にはガラが生前着ていた服が展示されています。そしてダリは数多くガラを描いた絵を残しています。またその中の一つにガラが背中を向けて座っている絵がありますが、それを模した人形が多少の不気味さを放ちながら展示されています。
地下の墓
見学コースの中の住居地下にガラとダリの墓があります。ガラの死後1年は創作活動を止め、「自分は人生の舵を失った」と嘆き悲しんでいたダリですが、実際にここに埋葬されているのはガラ本人のみ。
ダリが埋葬されているのは、フイゲラスのダリ劇場美術館の中で2人は別々に埋葬されているのです。
庭のダリ作品
城の裏の庭は緑があふれ、その中にダリの幾つかの作品を見る事ができます。一番目につくのは、シュルレアリスムを代表するアーティストであるダリ絵画の中でよく知られた、細く伸びた足をもつ象のオブジェ。
夫婦の車
左のオレンジ色の車は「DATSUN」、現在の日産。 ただし、ダリが生涯愛用した車種は右のキャデラック。ところで実際のダリは運転が出来ずガラが代わって運転していました。
まとめ&アドバイス
場所は本当の田舎の小さな村。また、城と一つても非常に小さな建物で特に城壁があるわけでも無く、日本で言う庄屋さんの家と言った方が良いかも知れません。
部屋のつくりや庭などを見るとガラの家と言われていますが、ダリの家(ポートリガットの卵の家)と同じい匂いダリ色が非常に色濃いものとなっています。
ダリゆかりの3つのスポットの中では格段にアクセスがわるく、たどり着くのはかなり難易度は高いです。
一日でダリ美術館と2か所、周りたい人はバルセロナウォーカーのオリジナルツアーもあるので、そちらもご検討されてはどうでしょうか。ちなみに、ダリの家(ポートリガット)を含めた、ダリ・トライアングル3ヶ所巡りも、バルセロナウォーカーのツアーなら一日で可能です。と、ちゃっかり宣伝もしておきます。
【バルセロナウォーカーツアー】 ホテルまでの送迎がついているのでドアツードアで安心、そして楽ちんツアー。 |
お勧め度:6点/20点 |
住所 | Pl. Gala Dali E-17120 Pubol-la Pera 【地図はこちら】 |
URL | http://www.salvador-dali.org/museus/castell-gala-dali-pubol/es_index/ |
開館時間 | 1/1-1/10(10:00-17:00) 1/11-3/13 休館 3/14-6/14(10:00-18:00 月曜休み) 6/15-9/15(10:00-20:00) 9/16-11/1(10:00-18:00 月曜休み) 11/2-12/31 (10:00-17:00 月曜休み) 休み:1/1,4、12/25 |
料金 | 一般9€ 学生・シニア(66歳以上)7€ 7歳以下無料 |
行き方 | ジローナ駅前のバスターミナルよりCruilla de la Pera行きのバス30分。 バス停(La Gasolinera De La Pera)から徒歩20分 【詳しい行き方】 |
所要時間 | 1時間半 |
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。 |
@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2022.09.02 |
関連記事
ピックアップ記事。
観光記事一覧
基本情報記事一覧
レストラン記事一覧
ショッピング記事一覧
エンターテイメント記事一覧
【サッカー情報】 バルサ。世界屈指の人気チームを中心に解説します。 |
【フラメンコ情報】 本場アンダルシアに負けず劣らずのレベルの高いフラメンコがここでも見れます。 |