
シウタデリャ公園は、バルセロナ観光で必ず訪れる場所というわけではありません。
サグラダ・ファミリアやグエル公園のような有名観光地ではなく、旅行者がわざわざ予定に入れることは少ない公園です。
ただし、地元の人にとっては散歩や日光浴、週末のんびり過ごすための大切な憩いの場。ここでは、そんなバルセロナ市民の日常が感じられるシウタデリャ公園を紹介します。
起源は要塞

シウタデリャ公園の起源は、実は公園ではなく要塞でした。
18世紀初めのスペイン王位継承戦争で、バルセロナは最後までスペイン・フランス連合軍に抵抗しました。しかし、1年以上にわたる包囲戦の末、1714年についに降伏します。
その後、スペイン国王フェリペ5世は、敗れたバルセロナを監視するため、1718年に市の東側へ巨大な星形の要塞を築きました。
これが「シウタデリャ」と呼ばれる要塞です。
この要塞は、バルセロナ市民にとってスペイン中央政府による圧政の象徴となり、長く嫌われる存在でした。
その後、19世紀後半になると要塞の廃止が決まり、建物は取り壊されます。そして1888年、かつての要塞跡はバルセロナ万国博覧会の会場として整備され、さまざまな建物が建てられました。
こうして、かつて市民を監視するために造られた場所は、緑豊かな公園として生まれ変わります。
現在のシウタデリャ公園は、市民が散歩や日光浴を楽しむ穏やかな場所ですが、その背景には、バルセロナの敗北と支配、そして再生の歴史があります。
ガウディが関わった噴水

シウタデリャ公園の中で、ガウディとの関係がある場所として知られているのが、園内にある大きな噴水です。
この公園の整備を担当した建築家ジュゼップ・フォンセーレは、当時まだ若かったアントニ・ガウディを作業に参加させました。
ガウディは、この噴水の水まわりの設計や装飾の一部に関わったとされています。この時期のガウディは、まだ後年のサグラダ・ファミリアやカサ・ミラのような独自の作風を確立する前でしたが、こうした仕事を通じて少しずつ実績を積んでいきます。
その後、ガウディはバルセロナ市からレイアール広場の街灯設計を依頼されることになります。なお、この噴水はローマのトレビの泉を思わせる壮大な構成で造られており、シウタデリャ公園の中でも最も目を引く建造物のひとつです。
公園そのものはガウディ作品ではありませんが、若き日のガウディが関わった場所として見ると、少し違った面白さがあります。またバルセロナ市の依頼によって、公園の開発を担当した建築家ジュゼップ・フォンセーレは、当時まだ学生だったガウディを作業に参加させ、ガウディは水場の建設を担当しました。
この公園での仕事ぶりから、その後ガウディはレイアール広場の街灯の設計を請け負うことになります。尚、この建物はイタリアのトレビの泉をモチーフに造られました。

メインのパビリオンの上には、馬車を駆るギリシャ神話の女神オーロラの金ぴかの像が輝き、泉には水を吐く4匹のドラゴンが配置されています。

4匹のドラゴンは一見すると似ていますが、
少しずつ表情や翼を変えてあって、さすがガウディと思わせるこだわりが感じられます。
パビリオンまで上ると、緑にあふれた公園を見渡すことができます。
市民憩いの場

現在は市民の憩いの場であり、休日には多くの人たちがのんびりとこの公園で過ごします。
この公園でイベントが催されることも多く、9月のメルセ祭にはワイ ン祭りが開かれ、たくさんの人であふれかえります。
市内観光に疲れたら、テイクアウトしたボカディージョ(バゲットサンド)を持っていって、公園でのんび りランチなんていかがでしょう。
あるいは公園内のバルで冷たいビールをキュッと一杯。至福のひとときです。

公園の中にはなぜかマンモスが・・・。
いつも親子連れに大人気です。
動物園

公園の南側に位置するバルセロナ動物園は、1892年に開園した古い歴史を持つ動物園です。
13ヘクタールにも及ぶ敷地の中には400種2200以上の動物や鳥類が飼育されています。

ところで、この動物園でスター級の人気を誇った白いゴリラ「コピート・デ・ニエベ(‘小さな雪片’の意)。
残念ながら2003年に皮膚がんで死んでしまいましたが、園内にある資料館で生前の姿を映像や写真で見ることができます。
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【動物園】★☆☆☆☆ シウダデーヤ公園の大部分を占めるバルセロナ動物園…. |
州会議事堂

シウタデリャ公園の奥にひっそりと建つカタルーニャ州議会議事堂は、フェリペ5世の時代に建設された、シウタデリャ要塞の武器庫でした。
1932年にカタルーニャの州議会議事堂として使われ始めましたが、フランコ独裁政権の時代に閉会され1980年にふたたび開会しました。
カタルーニャの州議会議事堂になっている建物が昔カタルーニャを圧迫していた中央政府の軍隊の建物だったなんて、歴史の皮肉のようなものを感じますね。
現在、個人の見学はガイドツアーに参加するための予約が必要ですが、個人情報の登録が必要でちょっと面倒です。
9月11日、12日の2日間は一般に公開されるので、その時にバルセロナにいたら足を運んでみてはいかがでしょうか。【公式HP】
ドラゴンの城

万博の当時レストランとして使用されていた、「3匹のドラゴンの城」と呼ばれる建物が公園内にあります。
この建物は、ガウディと並ぶモデルニスモの建築家ドメネク・イ・ムンタネールの初期の作品です。
20世紀半ばまで、自然科学を含む様々な目的のために使用され、数年前までは動物学博物館として使用されていました。
現在は改装工事のため閉館しており、塔の一部にも改装のための網がかけられているのがちょっぴり残念です。
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お勧め度:10点/20点 |
| 住所 | Passeig de Picasso, 21 【地図はこちら】 |
| URL | 無し |
| TEL | 無し |
| 営業時間 | 10:00~日没まで |
| 最寄駅 | 地下鉄4号線Barceroneta(バルセロネータ) 駅から徒歩7分 |
| 記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。 |
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@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2026.06.22 |
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