村を見下ろす丘の上に作られた城塞を利用して出来たパラドールが人気ですがそれ以外のカルドナの村と

バルセロナから約100キロの場所にある村、カルドナ(Cardona)。村を見下ろす丘の上には古い城塞があり、その一部を利用したパラドールが人気を集め、これまで多くの日本人旅行者も訪れています。
ここでは、パラドール宿泊のオマケともいえるカルドナの村と、すぐ近くにあり内部を見学できる岩塩鉱山について紹介します。
カルドナの街
まずは、カルドナがどのような街なのかを簡単に紹介します。
村の中心広場

カルドナの入口にバス停があります。そこから丘を上っていくと、パラドールのある城塞にたどり着きます。一方、丘へ向かわず村の中へ入ると、細く曲がりくねった路地が続いています。
バルセロナから来ると、まず驚くのがその静けさです。特に午後のシエスタの時間帯には、人影もほとんどなく、まるで村全体が眠ってしまったかのように静まり返ります。
村の中心には、スペインの多くの街と同じように広場があり、その周囲に役所や教会が建っています。広場の一角では、サグラダ・ファミリアの受難のファサードを手がけた、カタルーニャを代表する彫刻家ジュゼップ・マリア・スビラックスの作品も見ることができます。
細い路地と起伏

街の規模は小さく、徒歩で2時間もあれば、ほぼ全体を見て回ることができます。

村の中も起伏になっていて、こんな手すりも
城塞は丘の上にありますが、カルドナの村自体も緩やかな高台に築かれています。曲がりくねった細い路地を進んでいくと、その先に階段や坂道が続きます。
城塞の風景

村の坂道を上っていくと展望台があり、そこから丘の上にそびえる城塞をよく眺めることができます。

パラドールに滞在していると、城塞全体の姿を見ることはできません。しかし、この展望台からなら、その全体像と堂々とした威容を眺めることができます。写真撮影にもおすすめの絶好のスポットです。
岩塩鉱山

パラドールから眼下を眺めると、何かの造成工事現場のように見える場所があります。それが、カルドナの岩塩鉱山です。
カルドナ周辺は、約4,000万年前には海の底にありました。その後、長い年月をかけて塩が堆積し、さらに大陸の移動によって地層が隆起したことで、現在のような岩塩の山が形成されました。
現在、鉱山はすでに閉山していますが、長年にわたって岩塩の採掘が行われ、総採掘量は約3,800万トンに達しました。10トンダンプに換算すると、実に約380万台分という膨大な量です。
鉱山が1990年に閉山すると、主要産業を失ったカルドナの街は急速に衰退し、現在に至っています。
長いあいだ忘れられた存在となっていた鉱山跡ですが、近年は観光客の増加にともない、地域の観光資源として整備されました。それが、塩の山文化公園「El Parque Cultural de la Montaña de Sal」です。
ここでは、月曜日を除いて鉱山内部を見学するツアーが開催されており、地下に残る岩塩の層や坑道を実際に見ることができます。
| 名称 | Muntanya de Sal de Cardona |
| 住所 | Carretera de la mina, s/n, 08261 Cardona, Barcelona 【地図はこちら】 |
| Tel | 938 69 24 75 |
| URL | http://cardonaturisme.cat/en/things-to-do/the-salt-mountain/ |
| ツアー時間 | 11:30h(カタルーニャ語) 13:30h (スペイン語) 休業:月曜日 |
| 料金 | 公式サイトにてご確認ください。 |
| 所要時間 | 50分のツアー |
鉱山見学


まずインフォメーションで見学ツアーの料金を払い、少し先にあるレストラン付近の集合場所まで歩きます。出発時間になると、そこからミニバスに乗って岩塩鉱山へ向かいます。
鉱山へ入る前には、安全のため参加者全員がヘルメットを着用します。その後、ガイドに案内されながら坑道内を見学します。
残念なのは、ガイドの解説がカタルーニャ語とスペイン語のみで、英語がないことです。日本人が参加しても、解説の内容を理解するのは難しいでしょう。
ガイドの説明を、ごく簡単にまとめると次のようになります。
● 大昔、この辺りは海だった
● 岩塩のさまざまな色は、鉄分やマグネシウムなどの成分による
● 採掘された塩は食用ではなく、主に肥料や火薬の原料などに使われた
● 坑道の総延長は約300キロ、最深部は地下約1,300メートルに達した
● 最深部の温度は50℃近くまで上がった
● 閉山までに、合計75人の鉱夫が命を落とした
などなど。解説が分からなくても、岩塩がつくり出した独特の地層や坑道を眺めて歩くだけで、それなりに楽しめます。
鉱山フォトムービー
まとめ&アドバイス
カルドナは、村そのものを目当てにバルセロナから日帰りで訪れるというより、丘の上にあるパラドールに宿泊する際に、あわせて楽しむ場所と考えるのがよいでしょう。
村は小さく、細い路地や坂道、中心広場などを歩いても、2時間ほどあれば一通り見て回れます。観光名所が数多くあるわけではありませんが、バルセロナとはまったく異なる静けさと、昔ながらの小さな町の雰囲気を味わえます。
ただし、村とパラドールの間は徒歩での移動となり、坂道もかなりきつめです。気軽に何度も往復できる距離ではないため、村歩きや食事、買い物などは、できるだけ一度にまとめて済ませたほうがよいでしょう。
城塞全体を眺められる展望台は、ぜひ立ち寄りたい場所です。パラドールの中にいるだけでは見ることのできない、城塞の全体像を眺められる絶好の撮影スポットです。
岩塩鉱山は、時間に余裕があれば参加してみる価値があります。ガイドの解説はカタルーニャ語とスペイン語が中心なので、内容をすべて理解するのは難しいかもしれません。ただし、巨大な坑道や岩塩の色、独特の地層は、見ているだけでも十分に楽しめます。
カルドナ観光の主役は、あくまで城塞を利用したパラドール。村歩きと岩塩鉱山は、その滞在を少し豊かにしてくれるオマケと考えると、ちょうどよいと思います。
なお、バルセロナからカルドナまでの専用車での送迎も承っています。途中でモンセラット観光と組み合わせることも可能です。
詳しくは、バルセロナウォーカーのツアー申込ページよりお問い合わせください。
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お勧め度:8点/20点 |
| 住所 | バルセロナ県 バゲス郡 カルドナ 【地図はこちら】 |
| URL | www.cardona.cat (市役所のHP) |
| 最寄駅 | バルセロナからは、サンツ駅もしくはカタルーニャ広場、スペイン広場駅より鉄道マンレサ駅下車。もしくはバルセロナ北バスターミナルからバス。 詳しくは下の関連記事参照 |
| 所要時間 | 半日 |
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。
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この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。 記事最終更新 2026.07.12 |
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