
バルセロナ一の繁華街ランブラス通りの最南端・
日本からの旅行者にはちょっとマイナーですが、コロンブスの塔にも近い旧王立造船所を利用した博物館をご案内します。
はじめに
バルセロナ海洋博物館は、ランブラス通りの最南端、コロンブスの塔にも近い場所にある博物館です。日本からの旅行者にはややマイナーな存在ですが、中世の旧王立造船所を利用した、建物自体にも見ごたえのある施設です。
博物館の建物は、13世紀に造られたゴシック様式の王立造船所跡。内部に入ると、何列にも重なる大きなアーチが続き、船の展示を見る前から、その空間の大きさに圧倒されます。
展示内容は、航海や船、バルセロナと海の歴史に関するものが中心です。大航海時代の船として知られるサンタ・マリア号の模型や、客船、帆船、航海に関する資料などが並んでいます。
その中でも、この博物館最大の見どころが、実物大に復元されたガレー船です。ガレー船とは、地中海世界で長く使われた櫂で漕ぐ船のことで、復元された船は全長約60メートル。巨大な船体が館内に置かれた姿は迫力十分で、海洋博物館を訪れるならぜひ見ておきたい展示です。
中世の趣が残る建物

海洋博物館の建物は、もともと船を造るための王立造船所として使われていた場所です。そのため、外観は宮殿や教会のように華やかな装飾で飾られているわけではなく、全体的にシンプルな造りになっています。
ただ、石造りの壁や大きな入口、城壁のような外観には、中世の建物らしい重厚感があります。ランブラス通りのすぐ近くにありながら、ここだけ少し時代が違うような雰囲気を感じられる場所です。
博物館というと展示物に目が行きがちですが、この海洋博物館では、まず建物そのものにも注目してみてください。かつてここで船が造られていたことを想像しながら歩くと、内部の大きなアーチや広い空間の意味も少し見えてきます。
博物館の入口と受付

建物の中へ入ると、外観の中世らしい雰囲気とは打って変わって、受付周辺はモダンな空間になっています。
石造りの柱や壁は残されていますが、床や照明、展示スペースはすっきりと整備されており、歴史的建築を利用した現代的な博物館という印象です。
館内には有料展示のほか、無料で見られる展示スペースもいくつかあります。ランブラス通りやコロンブスの塔の近くまで来た際に、少しだけ中をのぞいてみることもできます。
ただし、この博物館の本当の見どころは、さらに奥へ進んだ先にある旧王立造船所の大きなアーチ空間と、実物大に復元されたガレー船です。
旧造船所ならではの大空間

館内に入って奥へ進むと、まず驚くのがその空間の広さです。もともと船を造るための造船所として使われていた建物だけあって、内部は非常に広く、天井も高く造られています。
何列にも並ぶ太い石柱と、それをつなぐ大きなアーチが奥まで続く様子は、まるで教会や修道院の回廊のようにも見えます。ただし、ここは祈りの場ではなく、かつて船が造られていた実用的な空間です。
装飾は多くありませんが、その分、石造りの構造そのものの力強さがよく分かります。展示されている船を見る前に、この建物のスケールだけでも十分に見ごたえがあります。
海洋博物館最大の見どころ、巨大ガレー船

海洋博物館の最大の見どころが、館内に展示されている巨大なガレー船です。
ガレー船とは、帆だけでなく、多くの漕ぎ手によって櫂で進む船のことです。地中海世界では長く使われ、戦いや移動、海上支配に重要な役割を果たしました。
ここに展示されているのは、1571年のレパントの海戦で活躍したガレー船を実物大で復元したものです。全長は約60メートル。旧王立造船所の大きなアーチ空間の中に置かれているため、船そのものの大きさがより際立って見えます。

赤と金を基調にした装飾、長く伸びる船体、後方の豪華な船室など、近くで見るとかなりの迫力があります。実際にこのような船が多くの漕ぎ手によって動かされていたことを想像すると、当時の地中海の海戦がどれほど大規模なものだったのかが少し見えてきます。
船の模型はいくつも展示されていますが、この実物大のガレー船は別格です。海洋博物館を訪れるなら、まず見ておきたい展示と言えるでしょう。
まとめ&アドバイス
バルセロナ海洋博物館は、ランブラス通りの海側、コロンブスの塔の近くにある博物館です。場所は便利ですが、日本人旅行者が限られた滞在時間の中で、わざわざこの博物館だけを目的に訪れる場所かと言われると、正直そこまでではないかもしれません。
ただし、館内に展示されている実物大のガレー船は、かなり見ごたえがあります。全長約60メートルの巨大な船体を、旧王立造船所の大きなアーチ空間の中で見ることができるのは、この博物館ならではです。船や航海の歴史に特別詳しくなくても、その大きさと迫力は十分に感じられるでしょう。
また、建物そのものも見どころのひとつです。かつて王が専用の造船所を持ち、ここで大きな船を造らせていたという事実を考えると、当時のバルセロナや地中海世界における海の重要性が少し見えてきます。単なる船の博物館というより、海を通じて栄えたバルセロナの歴史を感じられる場所とも言えます。
ガウディ建築や旧市街観光を優先したい方には無理におすすめしませんが、ランブラス通りの南側やコロンブスの塔周辺まで来た時に、少し時間があれば立ち寄ってもよい博物館です。
特に、巨大なガレー船を見てみたい方、歴史的な建物が好きな方、または観光客で混み合う場所から少し離れて静かに見学したい方には、候補に入れてもよいでしょう。
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お勧め度:9点/20点 ★★☆☆☆ |
| 住所 | Av.de les Drassanes,s/n 【地図はこちら】 |
| URL | http://www.mmb.cat |
| TEL | 933 42 99 20 |
| 営業時間 | 毎日 10:00~20:00 休館日:1/1,6, 12/25,26 |
| 料金 | 公式サイトにてご確認ください。 |
| 最寄駅 | 地下鉄3号線Drassanes(ドラサナス) 駅から徒歩3分 |
| 記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。 |
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@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 20226.06.30 |
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