コロンブスの塔(Mirador de Clon)は、カタルーニャ広場からランブラス通りを降りてくると、終点に高くそびえ立つ塔が見えて

カタルーニャ広場からランブラス通りを海へ向かって下っていくと、その終点に高くそびえる「Mirador de Colom(コロンブス記念塔)」が見えてきます。塔の高さは約60メートル。その頂上に立つのは、1492年に大西洋を横断し、カリブ海の島々へ到達した航海者クリストファー・コロンブスです。
右手を大きく伸ばし、海の彼方を指さす姿は、バルセロナ港を代表する景観の一つ。ここでは、塔が建てられた歴史や彫刻、内部の展望台について詳しく紹介します。
はじめに
コロンブス記念塔の建設計画が本格的に始まったのは1881年。その後、建築家ガイエタ・ブイガスの設計によって工事が進められ、1888年のバルセロナ万国博覧会に合わせて完成しました。
この塔は、コロンブスの航海を記念するとともに、アメリカ大陸への航海や進出にカタルーニャ人も関わっていたことを示す記念碑として建てられました。
コロンブスは、ヨーロッパから西へ航海すればアジアへ到達できると考え、1492年に航海へ出発しました。しかし実際に到達したのは、現在のバハマ諸島をはじめとするカリブ海の島々でした。
ところで、塔の上のコロンブス像は、右手でどこを指しているのでしょうか。
一般には「新大陸を指している」と説明されますが、像の指先は西ではなく、海に向かっておおむね南東を向いています。つまり、地理的にはアメリカ大陸の方向ではありません。
街の建物を指さすよりも、航海者らしく海の彼方を指す姿にしたかったのでしょう。正確な方角というより、海へ旅立つ航路を象徴的に表したものと考えるのが自然です。
コロンブスの航海計画を承認し支援したのは、カスティーリャ女王イサベル1世とアラゴン王フェルナンド2世、いわゆるカトリック両王です。最初の航海から帰国したコロンブスは1493年、バルセロナで両王に謁見し、航海の成果を報告しました。この出来事が、遠く離れたバルセロナに巨大な記念塔が建てられた理由の一つとなっています。
塔へのアクセス

海側にある入口から地下へ降りると、左右にワイン販売を兼ねたインフォメーションがあります。どちらの窓口でも、展望台へ上がるエレベーターの往復チケットを6ユーロで購入できます。なお、公式サイトからオンラインで購入すると、料金が10%割引になります。

バルセロナで最初に設置されたという由緒あるエレベーターは、左右にある2つのチケット売り場の間、その細い通路の奥にあります。
利用する人が少ないためか、係員が休憩で席を外していることもありますが、しばらく待っていると戻ってきます。
展望台で360度のパノラマを楽しんだ後は、再びエレベーターで下へ降ります。ただし、何もせずに待っているだけではエレベーターは上がってきません。
最初に上った際に係員から説明される呼び出しボタンを押してください。すると、下から迎えのエレベーターが上がってきます。
展望台からの眺め

4人乗りの小さなエレベーターで塔に登ると、そこにはバルセロナを見渡せる絶景が待っています。モンジュイックの丘を眺めれば、カタルーニャ美術館やオリンピックの聖火台まで肉眼ではっきり見え、更に真下を見下ろせば、ポルトベイの港そしてその先には地中海が望めます。
二つの教会

近くに見えるのは、カテドラルの尖塔。そのさらに先には、サグラダ・ファミリアの塔がそびえています。
旧市街を象徴するカテドラルと、今なお建設が続くサグラダ・ファミリア。新旧二つの教会の塔を一度に眺められる場所は、バルセロナでもここだけです。
塔の下を見ると

塔の下には、8頭のライオン像をはじめ、新大陸発見に関わった人物たちの像が並んでいます。これらは、それぞれ異なる彫刻家の手によって造られたものです。
さらに台座の周囲には、コロンブスの航海や新大陸発見にまつわる歴史が、青銅のレリーフによって刻まれています。
フォトムービー
まとめ&アドバイス
コロンブスの塔は、ランブラス通りの終点に立つ有名なモニュメントですが、塔の内部にエレベーターがあり、展望台まで上れることは意外に知られていません。
展望台は決して広くありませんが、港や地中海、モンジュイックの丘、旧市街、さらにカテドラルとサグラダ・ファミリアの塔まで、360度の景色を一度に楽しめます。バルセロナの街と海の位置関係を知るにも、非常に分かりやすい場所です。
また、塔の足元に並ぶライオン像や人物像、台座に刻まれた青銅のレリーフも見逃せません。展望台から降りた後は、そのまま立ち去らず、塔の周囲を一周しながら細かな彫刻を眺めてみてください。
エレベーターは4人乗りと小さく、係員が一時的に席を外していることもあります。その場合もしばらく待てば戻ってきます。また、展望台から降りる際は、待っているだけではエレベーターは上がってこないので、係員から説明された呼び出しボタンを押すのを忘れないようにしてください。
チケットは地下のインフォメーションで購入できますが、公式サイトからオンラインで購入すると10%割引になります。天気の良い日、特に遠くまで見渡せる空気の澄んだ日がおすすめです。
ランブラス通りを歩いたついでに立ち寄れる、小さいながらもバルセロナらしい景色が凝縮された展望スポットです。
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お勧め度:7点/20点 |
| 住所 | Plaza Portal de la Pau 【地図はこちら】 |
| URL | http://www.barcelonaturisme.com/wv3/es/page/617/mirador-de-colom.html |
| 料金 | 公式サイトにてご確認ください。 |
| 営業時間 | 8:30-20:30 (閉館)1/1、12/25 |
| 最寄駅 | 地下鉄 L3 号線Drassanes(ドラサナス)駅から徒歩約2分 |
| 記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。 |
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@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2026.07.12 |
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