お土産には色々な物がありますが、もらう側からするとありがた迷惑と言う物も存在します。
例えば置物や小物は贈る側からすれば可愛い!と思って選んだわけですが、趣味や好みは同じと言えないこともあり案外と受け取る側からすると困りもの。
また、せっかく買って来てくれたから簡単に捨てることもできません。
そんな中で食品だったら食べたら終わり。残りはしませんが、却って後腐れ無くてお勧め。
尚、ここ最近発行の日本のガイドブックですが、編集の際に当サイトのお勧めお土産をかなり参考されたようです。
なのでそちらにも載って、重複しているいるものが幾つかあります。
目次
土産選びの難しさ
日本のガイドブックなどによく紹介されているお勧めのお土産ですが、実のところバルセロナに長年住みよく分かっている者からすれば、まず買わないと言うような物が多く含まれています。
その理由としてはよく考えずに適当に選んで載せたと言うのが一つありますが、お土産に適当なものがなかなか見つからないと言うのが正直なところです。
どうして適当なお土産が無いのかと言うと。。
① スペインで作られるチョコやお菓子で美味しい物は非常に少ない。
② ばら撒きに適した、小分け包装されたものがほとんどない。
③ 生ハム類ソーセージなどスペインを代表する食品の日本持ち込みができない。
④ ワインなどは既に業者よって輸入され、楽天などで安価で売られている。
お勧めリスト
既に述べた通りバルセロナに何十年も住む私達でさえ、日本に帰る度にお土産選びに苦労しています。
そんな数少ない選択の中から、現時点でのお勧めするお土産は以下。
お勧め1
これは鱈(タラ)の肝を燻したもので植物油と共に缶詰になっています。
お酒のつまみに最適で、帰国の際には日本の友人たちから数十個単位でリクエストを受ける超人気のお土産です。
値段も手頃で、缶詰なので割れないそして腐らない。
ばら撒きにも向いていて、バルセロナウォーカーのイチ押し土産! これ以外にも、お勧め缶詰があります。
詳しくは↓のスペイン缶詰バイブルをご覧ください。
「バルセロナウォーカー厳選お土産販売」では写真のブランドは違いますが、味は同じものが1個2.5ユーロで購入できます。詳しくは、ここより。
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【スペイン缶詰バイブル】 実際に500種のスペイン缶詰を実際に食べ尽くした末に集めた厳選リスト。 |
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【エル・コルテ・イングレス】 スペイン唯一のデパート。地下の食料品売り場で手軽にお土産をGets! |
パテ(イベリコ豚)
高級生ハムのイベリコ豚。そのレバーをふんだんに使ったパテです。
パンに塗るだけで簡単にワインに合う一品に仕上がるのでスペインでは常備している家庭も多くレバーが大丈夫なお子さんなら、ちゃちゃっと塗って子供のサンドイッチにも使えます。
これは高級感のある箱に2個入って2€弱と大変お得。腐らず壊れず重くないので持ち帰るのにも便利、ばら撒きに使えます。
これも、お馴染みのデパートコレテイングレスの地下商品売り場で購入できます。
(注意)この商品に限ったことでは無いのですがパテは結構クセがあります。レバーが苦手と言う方へはお勧めしません。
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【スタッフによるお土産検証】 この商品はスタッフで実際に食べ比べた検証記事がありますのでそちらもご覧ください. |
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【エル・コルテ・イングレス】 スペイン唯一のデパート。地下の食料品売り場で手軽にお土産をGets! |
カルキニョーリス
バルセロナを代表する伝統菓子。イタリアのビスコッティに似た焼き菓子で写真下のブランドがお勧め。
色々味の種類がありますが、その中でもこの中のピスタッチョ入りがお勧めです。
元々、当サイトのバルセロナ食べ歩きブログの中で初めて紹介しましたが、その後日本の各旅行ガイドブックがそれを参考にお勧めお土産リスに入れ日本人旅行者の方々から大好評を得ました。
当サイトでお勧めし日本人の方にあまりに好評だった事もあり、一時は品薄で購入しにくい時もありました。
味は4種類ほどありますが、このピスタッチョ入りが一番好評。
大箱は、どうしても湿気り易いので小箱がお勧め。
購入場所はピカソ美術館から徒歩2分ほどにある、ナッツなどを売る昔ながらの店「Casa Gispert」。
店の詳しい記事は以下のリンクから。店頭に在庫が無い場合もありますので不安な方は「バルセロナウォーカー厳選お土産販売」で購入できます、
詳しくは、ここより。
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【Casa Gispert】 ピカソ美術館の近く100年以上続く老舗のドライフルーツ、ナッツの専門店は。 |
缶詰
【アンチョビ】カタクチイワシの塩蔵品。スペインでは非常に人気のあるもので、バルの定番おつまみの一つ。
良い物は日本のイカの塩辛の様なコクがあり、ワインはもちろんビール、日本酒に合います。
数ある中でコスパ的にも納得できるのが「Diez」のアンチョビ、4.90€。コルテイングレスの地下食品売り場で売っています。
その他缶詰のお土産としてお勧めなのがマテ貝の缶詰。ほとんどは水煮ですが、これはオリーブオイル漬け。
形こそグロテスクですが食べたことがない日本人へのお土産としては、インパクトあり。
これもコルテイングレスで買えます。尚、缶詰お土産については下の「間違いだらけの缶詰選び」も参考にお読みください。
(アンチョビの注意事項)
塩漬けなので常温でも決して腐ることはありませんが、加熱処理していない塩蔵品なので温度が高い夏場は缶内で熟成が進みイワシの身が崩れる事があります。
買ったら帰国日まで必ずホテルの冷蔵庫で保管し、自宅に着いたら速やかに冷蔵庫に入れてください。夏場の高温期は持って帰らない方が無難かもしれません。
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【間違いだらけの缶詰選び】 スペインの缶詰を実際に500個食べ検証した、記録とまとめの集大成! |
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【エル・コルテ・イングレス】 スペイン唯一のデパート。地下の食料品売り場で手軽にお土産をGets! |
チョコレート
世界遺産のカサ・バトリョの横にある、カサ・アマトリエール。
その中にあるチョコレート専門店で売っているアールヌーボーのパッケージがおしゃれ。HILLチャンネルで検証してみました。
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【チョコレートアマトリェール】 1797年に創業したスペイン最古のチョコレート屋。アマトリェールのチョコレートは |
ブボのチョコ
【マカダミアナッツ入りチョコ】
東京の表参道に店が出来、バルセロナのスイーツでトップレベルの位置にあるBuboですが、ケーキはお土産に出来ないので、お勧めのお土産はこれ。
他に数種類のあるのですが、このマカダミアナッツ入りが甘さをひきたてる塩味がして一番のお勧めです。
値段は人気の為にここ数年で、ハイペースで倍近くの値段に値上がりしました。
安くは無いので、ばら撒きじゃなくて自分用もしくは家族のお土産にと言うところでしょうか。
ここだけの話、買われた多くの方からも同じことを言われましたが、はっきり言ってカカオサンパカのチョコよりお勧めします。
Bubo本店ならびにデパート「El Corte ingles」のグルメコーナーで購入できます。
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【Bubo】 ピカソ美術館の近くボルン地区にあるこちらが本店です。 |
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【エル・コルテ・イングレス】 スペイン唯一のデパート。地下の食料品売り場で手軽にお土産をGets! |
ハーブティー
【ハチミツ入りのカモミールティー】日本のお土産に好評なハーブティー。
ちなみにカモミールはスペイン語ではマンサニージャ(manzanilla)と呼ばれリラックス効果があるハーブですが、これは更にハチミツ入りで飲みやすくお勧め。
1箱に25個入って1.75ユーロ。
デパートのエル・コルテイングレスの地下食品売り場にあります。
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【エル・コルテ・イングレス】 スペイン唯一のデパート。地下の食料品売り場で手軽にお土産をGets! |
チョコビスケット
世界60か国以上で20か国語に翻訳され全世界で毎週6000万人以上が視聴している、あの「ザ・シンプソンズ」のキャラがチョコビスケットに。
ボールにいれて、ミルクを注いで朝食として食べます。
チョコビスケットですが甘さもほどほど、お子様のお土産にどうぞ。デパート、コルテイングレスで1.87€で買えます。
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【エル・コルテ・イングレス】 スペイン唯一のデパート。地下の食料品売り場で手軽にお土産をGets! |
スプレー式オリーブオイル
日 本のお土産として好評なのが、このスプレー式のオイル。
2種類あってサラダ用と調理用。
おすすめは写真左下の過熱調理用でフライパンで焼いたり炒めたりす る時にフライパンに薄く均等に油を掛けられてとても便利です。
少ない油の量で調理できるので健康にも良い。
値段も2ユーロ程でばら撒きにも使えます。
これまた割れないし、腐らないので持ち帰りの心配はいらない。
ただスプレーなので手荷物にせずにスーツケースに入れて持って帰って下さい。
お馴染みのデパート、コレテイングレスの地下食品売り場で購入できます。
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【エル・コルテ・イングレス】 スペイン唯一のデパート。地下の食料品売り場で手軽にお土産をGets! |
トカゲ指輪
これは食品ではありませんが、グエル公園のトカゲを模した指輪。
デザインもさることながら、ばらまきにも使えるリーズナブルな値段とフリーサイズと言うこともあり日本人の方には大好評でした。
グエル公園前のお土産物屋さんで売っていましたが、ツイートで紹介したら数日で売り切れ。
その後お店には入荷されずずっと買えない状況が続いていましたが、直接問屋さんを周ってやっと見つけてきました。
「バルセロナウォーカー厳選お土産販売」で購入できます、価格は1個4.5ユーロ。
詳しくは、ここより。
そこそこのお土産
一押しと言う訳では決してありませんが、まあこれでも良いかと言うところで以下を紹介します。
【プリングス生ハム味】日本でもお馴染みのプリングスですが、なんとこれは生ハム味。
個性的なお土産としては非常に面白く日本でウケること間違いなし。詳細は、お土産検証動画でご覧ください。
【ドライいちじくのチョコ】乾燥させたイチジクをブランデー漬けしに、周りをチョコで固めたもの。
日本人をターゲットとしてそれぞれ1個づつが個別包装され、ばら撒き土産として人気。詳細は、お土産検証動画でご覧ください。
【トゥロン】バルセロナでクリスマスによく食べられるお菓子「トゥロン」。
大きく分けてチョコとヌガー系の二つがあます。詳細はお土産検証動画でご覧ください。
【サングリア】パエリヤと並びスペインを代表する食べ物、飲み物と言えばこれ。
お土産に1本買って家族や友達と飲むと言う方へのお勧めは…。詳細は、お土産検証動画でご覧ください。
日本人が買う失敗土産
【スーパーに並ぶスペイン製チョコレート】地元ブ ランドしては最大手の「VAROR」のチョコですが、味はと言うと日本のお菓子の40年前のレベルです。
素朴と言えばそうですが買う値打ちは無く、地元スペイン人も日本でもお馴染みのスイスのチョコ レートブランドの「リンツ」や、「ネッスル」のチョコを実際買っています。
【オリーブオイルのミニボトル】
ばらまき土産で人気のオリーブオイルのミニボトルは5本パック2.5€と非常に手頃。
ですが、はっきり言ってこんなのはくだらないオモチャ。
どうせばら撒き、自分が食べるわけじゃないからと割り切られるなら否定はしませんが、本当にこんなもので良いの?
【ひまわりの種】サッカースタジアムで地元のスペイン人が食べる定番のおやつですが、食べる習慣が無い日本人には口の中で種と殻をより分けることは不可能で結局は全部ゴミ箱に直行。
また、昔スペインが貧乏だった頃に食べるものが無くしょうがなしに食べた時代遅れのオヤジの哀愁おやつです。
【安ワイン】
世界でも有数のワイン生産量を誇るスペイン。スーパーでは安い物ならボトル1本が1ユーロから売っていて日本に比べると格安。
ただし、ワインの味は値段相応。折角お土産にするなら、くだらない物じゃなく最低でも赤なら30、白なら10€以上の本当に値打ちある物を買いましょう。
【白アスパラガス】日本のガイドブックにも紹介される茹でた白アスパラの瓶詰や缶詰。
食べると食感が全くなく、本当にこれが美味しいと思える日本人はほとんどいません。
ちなみに、シーズンに新鮮な白アスパラの茹でたてのほんまもんと食べ比べると、そのあまりの味の差に呆然となります。
【パエリヤの素】まるで魔法の粉の様に、これを入れて作ると美味しい本場のパエリヤができると勘違いしている人がいますが、合成着色料たっぷりのただ色粉。
レストランでお金をお金をかけ、しっかり甲殻類の出汁をとっているからこ美味しいのであって、こんなもので簡単に作れるなら苦労無し。詳細はお土産検証動画をご覧ください。
まとめ&アドバイス
最初に述べた通り、食品で日本へ持ち帰るお土産で本当にお勧めできるものはそう多くは無く、上記で紹介したのがまあなんとかお勧めできるものです。
また、日本から来られた方からよく質問を受ける友達や職場用のばらまき土産。
日本国内どこへ旅行に行っても、その地方名物のお土産饅頭やお菓子が使いやすく小分け包装さ れて売られていますが、スペインではそう言った小分けしたものは殆どありません。
それが、日本人のお土産探しをより困難にしています。
寂しい話ですがチョコやお菓子は地元スペイン産と限定してしまうと、正直
ただの田舎菓子のオンパレードになりかねません。
その大きな理由としては、売上1兆円を誇るネッスルやナビスコなどの巨大な国際食品ブランドが、その商品開発力を使ってグローバル化したスペイン市場を席捲。
「プリングス」や「オレオ」「Kit Cut」などが日本でも普通に変える商品が何のことはない、スペイン人に一番好まれ食べられているお菓子なわけで、近年地元の製品は衰退の一途をたどっています。
なので本当に美味しいチョコ、味をと思うならスペイン製に拘らず、スーパーで手頃に買えるスイスの「リンツ」なんかがお勧め。
ちなみに、コルテイングレスの地下一階には専門のショップをもあり、日本より安く買え更に未発売の物もあるので、つまらないスペイン製のチョコをわざわざ買うくらいならその方が100倍マシです。
ワインに関しては、安物はしょせん安物で値段相応の味です。
せっかく日本のお土産として買うなら、それなりの値段の物にしましょう。相場としては白なら10€前後、赤なら20€だすとそれなりに美味しい物が買えます。
尚、コルテイングレスの地下のグルメ食品売り場のワインコーナーは良いセレクションが揃っていて、下手にワインの専門店へ行くよりも手堅く、また買いやすさからいってお勧めです。
オリーブオイルは、ご自分用なら普通のバージンオイルを買って下さい。
お勧めは小瓶と言っても最小でも500mlのサイズからになりますが、地元カタルーニャを代表するアルベキーナ(Arbequina)と言うオリーブの種類で作ったオイル。
食べ方としては料理に使うんじゃなく、バター代わりにパン、出来ればバゲットなどのハードタイプのパンに付けて食べるのがベストです。
なんだか夢の無い話に終始してしまいましたが、本当に喜んで頂けるお土産を真剣に探すとどうしても現実はこうなってしまいます。
言い訳になりますが、なんとか良いお土産を見つけだす努力を今後も続けていきますので、どうかあきらめずにお待ちください!
By バルセロナウォーカー・スタッフ一同
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。 |
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@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2022.12.19 |
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