
海外で自分の身分を証明するパスポートについて、バルセロナ旅行ならではの注意点を解説します。
はじめに
パスポートは、海外において自分が誰であるか、また日本国籍を持っていることを証明する最も重要な公的書類です。
よく「海外では命の次に大切」と大げさに言われます。確かに紛失しても再発行はできますし、手間と費用をかければ最終的には何とかなります。それでも、旅行を続けるうえで非常に重要な書類であることに変わりはありません。パスポートは、主に次のような場面で必要になります。
● 空港での出入国手続き
● 国際線への搭乗
● ホテルにチェックインするとき
● 警察官などから身分証明書の提示を求められたとき
● パスポート番号を使った各種予約や手続き
スペインへ入国する外国人旅行者は、有効なパスポートまたは渡航書類を所持していなければなりません。また、スペインに滞在する外国人には、有効な身分証明書類を保持し、携帯する義務があります。つまり原則として、日本人旅行者にとってはパスポートを携帯する必要があるということです。
ただし、バルセロナはスリや置き引きが多く、パスポートを持ち歩くこと自体に盗難の危険が伴います。法律上の携帯義務と、盗難を防ぐための管理をどう両立させるかが、バルセロナでパスポートを扱う際の一番のポイントになります。
コピーの用意を
バルセロナへ出発する前に、必ず用意しておきたいのがパスポートのコピーです。顔写真、氏名、パスポート番号などが記載されているページを、白黒でも構わないので1~2部コピーしておきましょう。
ただし、コピーをパスポート本体と一緒に保管していては意味がありません。原本を盗まれたり紛失したりした際に、コピーまで同時になくなってしまうからです。
パスポートの原本はホテルのセーフティーボックスなどに保管し、通常の市内観光ではコピーを持ち歩くのが、盗難対策としては現実的です。紙のコピーとは別に、スマートフォンやクラウド上にも写真を保存しておくと、紛失時の手続きに役立ちます。
ただし、ここで注意しておきたいのは、コピーは正式な身分証明書ではないということです。スペインの法律上、外国人には、有効なパスポートなど自分の身分を証明する書類を保持し、携帯する義務があります。したがって、法律を厳密に読めば、携帯すべきなのはコピーではなく原本です。
一方、バルセロナではパスポートの盗難被害が現実に多く、原本を毎日持ち歩くことにも大きな危険があります。以前、日本人旅行者を対象とした公の説明の場で、警察関係者から「盗難防止のため、通常の観光中はコピーを携帯するという事情は理解される」という趣旨の話がされたこともあります。
ただし、それを「コピーだけで常に問題ない」「コピーが原本の代わりになる」と受け取るべきではありません。警察などから正式な本人確認を求められた場合には、原本の提示を求められる可能性があります。
そのため実際には、普段の観光ではコピーを携帯し、原本が必要になる場面では持参するという使い分けが、バルセロナでは現実的です。
なお、パスポートを盗まれたり紛失したりすると、警察への届け出に加え、総領事館で新しいパスポートまたは「帰国のための渡航書」を発給してもらう必要があります。コピーがあれば、それだけで再発行できるわけではありませんが、パスポート番号や本人情報を確認するうえで大きな助けになります
ほとんどの場面はコピーで対応
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有効期限を確認

スペインへ観光で渡航する場合、パスポートはシェンゲン領域から出国する予定日から3か月以上の残存有効期間が必要です。さらに、入国時点で発行から10年以内のパスポートでなければなりません。単に「スペイン入国日から3か月残っている」ではない点に注意してください。
例えば、8月1日にスペインへ入国し、8月10日にシェンゲン領域を出る予定なら、原則として11月10日以降まで有効なパスポートが必要です。
パスポートの残存有効期間が1年未満になれば、有効期限が切れる前でも新しいパスポートへの切替申請ができます。すでに期限が切れている場合は、更新ではなく新規申請となります。現在は、条件を満たせばオンラインでの申請も可能です。
特に、普段あまり海外旅行をしない方は注意が必要です。航空券もホテルも予約し、出発当日に空港へ行って初めて残存有効期間の不足に気づき、航空会社のカウンターで搭乗を断られるケースが実際にあります。
スペイン旅行を計画したら、航空券を予約する前に次の2点を必ず確認してください。
● シェンゲン領域からの出国予定日以降、3か月以上有効か
● パスポートの発行日から10年を超えていないか
「まだ有効期限が切れていないから大丈夫」と思い込まず、パスポートを実際に開いて、有効期間満了日を確認しておきましょう。
取得にかかる日数は1週間ほど、都道府県により異なりますので以下でご確認ください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/pass_6.html
ここで、盗難の際の対処方法を詳し書いていますのでご覧ください。
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。
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この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。 記事最終更新 2026.07.15 |
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