
ガウディが建設を途中から引き継いだ、サンタ・テレサ女学院を紹介します。
概要
サンタ・テレサ女学院は、聖テレジア修道会によって1887年に建設が始められました。
当初は別の建築家が設計と工事を担当していましたが、建設の途中からガウディに引き継がれ、その後の設計と工事が委ねられました。
当時、ガウディの後援者だった富豪グエルの邸宅などとは異なり、教会に属する学校施設だったことから、限られた予算で建設することが条件とされました。
そのため、比較的安価な材料であるレンガを中心に使用し、装飾も抑えられています。カサ・バトリョやカサ・ミラなどの作品と比べると、全体的に質素で厳格な印象の建物です。
なお、現在も私立学校として使用されているため、内部の一般見学はできません。見学できるのは、敷地の外から眺める外観のみとなっています。
ムディハル様式

建設当初、前任の建築家はネオ・ゴシック様式で設計を進めていました。
その工事を引き継いだガウディは、すでに造られていた部分を生かしながら、当時流行していたムディハル様式を建物に取り入れました。
レンガを使った幾何学的な装飾や、イスラム建築の影響を感じさせる意匠は、ガウディのほかの初期作品にも多く見ることができます。
4本枝の十字架


低予算で建てられたため、全体は質素に仕上げられていますが、細部にはガウディらしい意匠が随所に見られます。
その一つが、尖塔の頂部に置かれた4本腕の十字架です。四方に腕を伸ばした立体的な形をしており、この後、サグラダ・ファミリアをはじめ、多くのガウディ建築に用いられることになります。
華やかな装飾は少なくても、後の作品へとつながるガウディの造形を見ることができます。
アーチの廊下

現在も学校として使われているため、内部を一般に見学することはできません。
しかし、建物内部の2階廊下には、ガウディ建築の特徴の一つである放物線アーチ(パラボラアーチ)が連続して並んでいます。
レンガ造りのアーチが奥まで続く光景は、簡素でありながら非常に幻想的で、サンタ・テレサ学院を代表する空間となっています。
まとめ&アドバイス
サンタ・テレサ学院の最大の見どころは、ガウディが最初から設計した建物ではなく、前任者がネオ・ゴシック様式で進めていた工事を途中から引き継いだ作品だという点です。
さらに、教会に属する学校だったため予算も限られており、高価な材料や華やかな装飾を自由に使える建物ではありませんでした。そこでガウディは、比較的安価なレンガを中心に使いながら、ムディハル様式や放物線アーチ、4本腕の十字架などを取り入れ、質素な建物の中に自分らしさを表現しました。
特に、尖塔の十字架や内部に連なるアーチには、後のサグラダ・ファミリアをはじめとする作品へつながるガウディ建築の特徴を見ることができます。
ただし、現在も学校として使用されているため、内部の一般見学はできません。敷地の外から見える範囲も限られており、初めてバルセロナを訪れる方が、わざわざ時間をかけて見に行く観光スポットではありません。
主要なガウディ建築をすでに見終えた方や、初期作品を一つずつ訪ねたい方が、近くを通った際に外観を眺める程度で十分でしょう。
華やかさではなく、限られた予算と条件の中で、ガウディがどのように自分の建築をつくり上げたのかを見る作品です。
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お勧め度:3点/20点 |
| 住所 | Ganduxer 91 【地図はこちら】 |
| URL | 無し |
| 開館時間 | 学校の為、敷地内は立ち入り禁止 |
| 最寄駅 | カタルーニャ鉄道L6号線 La Bonanova(ラ・ボナノバ) 駅から徒歩5分 詳しい行き方 |
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@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2026.07.12 |
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