スペイン料理の概要
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パン・コン・トマテ
カタルーニャを代表する料理? またカタルーニャ人の最大の発明と言われるものです。
この料理の起源は時間が経って硬くなったパンを何とか美味しく食べようと工夫したのが始まりと言われ、スペイン人の中でも特にケチと評判の、カタルーニャ人の気質が良く表れている食べ物です。
ちなみに作り方は、まず左のトマトを半分に切り上段写真真ん中にあるパンに擦り付けその後たっぷりオリーブオイルを掛ける。
好みによってニンニクを擦り付けたりもします。
たったこれだけで作り方は至って簡単ですが、ただし使うパンに寄ってその差は大きく変わってきて特に最近はどの店も工夫しているで食べる店によっては全く別物のパン・コン・トマテとなって、一概に全てをパン・コン・トマテとくくれなくなってきています。
バルセロナを代表するパン・コン・トマテを挙げると、まず上段真中のパンはブラセリア、いわゆる炭焼き料理屋で見かける客自らがトマトを擦りつけ作るタイプのもです。
次に下段の左が、街場の庶民のバルで出て来るパン屋でも売っている普通のバゲットを使った物。
真中は、レストラン「L’Olive」のパン・コン・トマテ、現在のバルセロナのバルレストランがこぞって真似している今一番流行りのパン・コン・トマテ。
最後に右端は「Cervecería Catalana」グループが使っているパン・コン・トマテで他店とは一線を画し、この店独特のもので店の名物ともなっています。
尚、スペインの他の地方では殆ど食べられる事が無くここバルセロナ、カタルーニャ州だけのオリジナルとなります。
【前菜料理】
主な前菜料理の紹介をしますと、上段左からサラダ。
街場の10€程のランチだと、野菜そのままで出てきて味付けはテーブルにあるオリーブオイルとビネガー、塩、コショウで自分で味付けします。
使われる野菜は日本と同じレタス、トマト、玉ねぎ、人参、あとコゴーヨ(コスレタス)と呼ばれる少しに苦味のあるレタスも非常にポピュラーな野菜です。
次に上段真ん中、ソパ(スープ)もメニューにはつき物で、マリスコ(魚介)や野菜スープ、ポロネギのスープ等があります。
ちなみにガイドブックで書かれているソパ・デ・アホ(にんにくスープ)は、ここバルセロナでは殆ど見かける事はありません。
また、夏場の代表的なスープとしてトマトベースにオリーブオイルを加えたガスパチヨ(右)があります。
ちなみに写真は高級レストランで撮ったもので、庶民の店では具も殆ど入っていないシンプルな物です。
続いて下段左からエスケシャーダ、塩鱈を水で戻して塩抜きした殆ど生の鱈にオリーブオイル、おろしトマト、あと味のアクセントに完熟のオリーブが付いてきます。
真ん中はパプリカ、茄子、玉ねぎ等の焼き野菜にオリーブオイルを掛けた物でブラセリア(炭火焼レストラン)の定番前菜と言える料理。
そして写真左がカネロネス、スペイン人いわくイタリアへはここスペインから伝わったと言いますがこのカネロニも非常にポピュラーな前菜料理で、どこのレストランにもある定番中の定番料理です。
尚、上記の料理はいわゆる伝統料理店や街場の庶民のレストランではそのまま出てきますが、それなりに凝った料理を出す店では現代風にアレンジされた料理となって出てきます。
魚介料理
シーフードレストランの代表的な料理を紹介しますと、上段左からブニュエロスと呼ばれる、鱈のすり身を揚げた物。
メインのパエリヤが炊き上がるまでの軽いおつまみにちょうどの一品です。
あと調理法としてフリート(揚げ物)は、スペインでは非常に大きな位置を占めていて、例えばイカや小魚を使った揚げ物等が必ずメニューの中には何品かあります。
次に真ん中のプルポ(タコ)も外せない一品。
日本のタコとは元々種類の違うタコで、肉質の柔らかい種類のタコを更に岩に叩き付けて繊維を切り、一度冷凍して更に柔らかくした物です。
余談になりますが日本と同じ種類のタコも漁港では水揚げされますが、スペイン人の好みでは無く商品価値が無いので、全てそれは日本向けに輸出されています。
次に素材料理となりますが、マテ貝もスペインでシーフードを食べる上で外せない一品で、今まで日本から来た友人知人に非常に好評でした。
ちなみに、タコ、マテ貝共に店に寄って大きく味が違いますので、失敗を避ける意味では海沿いの定評あるシーフードレストランで食べるのが無難です。
次に魚料理(左)の調理にはあまりバリエーションが無く、基本は鉄板で焼いてオリーブオイルとにんにくをたっぷり効かせた調理法がその殆どで良い意味では素材を生かした調理方と言えますが、あまり芸が無いとも言えなくもありません。
もっともフランスや北のヨーロッパの国の、クリームを使った魚料理よりは日本人好みと言えるでしょう。
また魚に限らず海老、イカ、貝の調理法も基本は鉄板で焼いてオリーブオイル、にんにくと言うのがバルセロナのみならずスペインでのメインの調理法となります。
最後のサルスエラ(右)はスペイン版のブイヤベースは、ここカタルーニャを代表するシーフードの一つで上記に魚料理もしくはパエリヤと並ぶメイン料理となります。
しっかり味が付いているのでパンと食べる事になりますが、パエリヤ同様かなりヘビーで高カロリーな一品と認識して、前菜料理は極力軽いものにするのがコツです。
肉料理
地元の伝統料理としてはブティファラ(上段左)と呼ばれるソーセージ、血を混ぜたネグラと呼ばれる物もあります。
付け合せの定番は白インゲン豆。
そして次にフリカンドと呼ばれる牛とキノコの煮込み、そしてマニータ・デ・デルドは豚足の煮込みで、この煮込み系は非常にヘビーで、日本人にはヘビーで避けた方が無難。
下段左からパリヤーダと呼ばれる肉やソーセージの網焼きはブラセリアと呼ばれる炭火焼き屋の定番とも言える者でスペイン人が休みに家族親戚を集めてするバーベキュの定番でもあります。
次の煮込みはラボ・デ・トロと呼ばれる牛テールの煮込み、最後は肉料理と言っていいのか分かりませんが、鶏肉屋で売っているカタツムリもこれも良く食べます。
基本的にはただ焼いただけと言う料理が多く、赤味の肉を塩コショウで味付けして食べるのが一番一般的な肉料理とも言えます。
米料理
代表的な米料理を紹介すると、上段左からパエリヤバレンシアーナは本場のバレンシアのパエリヤですが通常ウサギ肉や鶏肉を使います。
その次のパエリャ・デ・マリスコはバルセロナで一番ポピュラーといえるシーフードパエリヤで日本人がイメージするパエリヤに当たると思います。
そしてアロース・ネグロもここバルセロナポピュラーなイカ墨のパエリヤ、アリオリソースを付けて食べるのが一般的。
下段左からフィデウアも、ここバルセロナでポピュラーな物で米の代わりにパスタを入れたパエリヤ、次にアロス・カルドッソは魚介のスープで煮込んだスペイン風雑炊でオマール海老が入っているのが定番となっています。
そして最後はアロース・アバンダ、日本の方は中に入っている海老や貝の具の出汁で味が出ると考えている方が多いですが、パエリヤ味は殆どスープで決まってしまい中に入っている具はただの飾りにしか過ぎません。
なので米と具を一緒に炊き上げると具に火が通り過ぎて美味しくない事から、本当に美味しくパエリヤを食べるのには、このアバンダ、別々と言う意味のスペイン語なのですがこれが一番美味しい食べ方だと実際言われています。
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この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。 記事最終更新 2022.10.19 |
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