地元バルセロナのグルメサイトでも人気の地元カタルーニャ料理のレストランです。
入ってすぐ左がキッチンでその横を通って奥へいくと広くてモダンでご覧の通り。
今晩は地元と外国人の割合は地元の方が少し多いぐらいというところでした。
とりあえずテーブルに座ると出てくるお通し(アミューズ)に入るでしょうかこれ?
黒オリーブをペースト状にしたパテにカリカリのパン。
それなりのレストランに良く出ますねこれ・・・パテもちょうどいい感じで悪くないです。
ネット上のこのレストランの書き込みで大絶賛されている「パンコントマテ」・・
確かに、独特のパンを使っていて今までバルセロナに長年住んでいながら初めて食べるタイプのパンコントマテでした・・・。
もちろん、たいへん美味しかったです。
ここの「パンコントマテ」を食べて思ったのは、オリーブオイルとトマトはそれぞれ良い物を使うというのはどこで誰が作っても当たり前ですが、今日はそれ以上に使うパンによって大きく左右される一品なんだと実感することになりました。
さて味もさることながら、なんとも面白い食感のパンで・・・・・
・・・・たかが「パンコントマテ」されど「パンコントマテ」これは料理とは呼べませんが地元カタルーニャ史上最高の発明でしょう (笑
さてここから料理になります。
前菜に頼んだカネロニ。
先週、星付きのCinc Sentitsで食べて絶品だったカネロニの記憶が・・・
頭のどこかに残っていたのでしょうか・・・今晩の前菜に注文してしまいました。
・・・・さて、お味はと言うと・・・・
まあ比べくも無くというところで、決して不味いわけではないです。
が、当たり前ですが料理のレベルがあまりにも違うというところでした。
もうひとつの前菜。
マグロのエスカベーシュ。
なんだか想像していたものと違いました・・・。
悪くは無いのですが単純な味付けというか、もう一工夫ほしいところです。
メインにジビエの煮込みのようなものを頼みました。
味は市内の大衆レストランの少し上のレベルというところでしょうか。
味付けは平凡で、ジビエの良さとうのを残念ですが全然感じられませんでした。
ネットの書き込みでは、バカラオ(鱈)が美味しいと書いてありましたのでメインのもう一品にバカラオ・ジャウナという地元の典型的な料理で試してみました。
感想は、地元のこれまた普通の味。
ここバルセロナでは必ずと言って良いほどレストランのメニューの中に一品は入っている魚です。
以前からですが、他にいくらでも美味しい魚があるのに、昔からの食べ慣れた習慣でしょうか、あまり面白みある魚とは私には思えません。
結局揚げたり、練り物にしたりした料理ばかりで。
本来の鱈の美味しさを引き出す料理で出してもらえるなら私も認めますが。
予想はしていましたが、もしや?という一抹の期待を込めての一品でしたが結果は予想通りとなりました。
このあと、デザートはパンを食べ過ぎたせいでお腹一杯なのでパスしました。
今日飲んだワイン。
地元モンサンの赤です。
1本46ユーロで、最初3分の一までは美味しかったのですが
やはり美味しい料理と飲むから美味しいのでしょうかボトルの後半はあまり美味しく感じませんした。
ちなみにワインリストも貧弱で店のお勧めワインもありきたりのつまらないワインばかり。
ところで最初に二人でカバを2杯飲んでいるので今日のような中級レストランのレベルでも飲み物だけでも50ユーロを軽く超えました。
酒飲みの悲しい性ですね。トホホ・・
■一言メモ■
料理としては奇をてらった物もなくて、地元のクラシックな料理です。
お店はテーブルの間隔をもう少し広くすればミシュラン2星にもできそう。
もちろん、内装だけの話で料理またサービス共に標準的中級レストラン。
箱に料理がついていけてないと見るか、この料理にこの箱は不必要と見るか・・
それはまあ私にはどっちも言えないのですが・・・・。
標準レベルの料理に標準レベルのお値段、サービスそして標準以上の内装
というところで、あとは好きか嫌いかはご自分でご判断ください。
一つ気になった事があって・・・・料理に出てくる皿がなんだか貧弱でどうかすると店がゴージャスですから余計みすぼらしく見えました。
最後に、私的にはやはりもう少し工夫した物とか、クラシックな料理でもこの店の味というような物が欲しかったです。
何かの機会が無ければ当分はリピートするということは無いと思いますがお手頃なランチがあり、イカ墨のパエリヤなんかもあるようなので、それなら再訪してもいいかな。
評価63点