日本人がバルセロナへきて、必ずと言って良いほど食べる料理がパエリヤです。ただ注意しなければならないのは、市内でよく見かけるパエリヤの写真が店の前に出されたようなところ。それらのレストランやバルの殆どが、観光客向けに大量に作った冷凍パエリヤを工場から仕入れ、店はオーブンで温めて出すだけのまがい物。
ジョランダお勧めのパエリヤの、エル・カングレホ・ロコ
日本人がバルセロナへきて、必ずと言って良いほど食べる料理がパエリヤです。
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ただ注意しなければならないのは、市内でよく見かけるパエリヤの写真の看板が、店の前に出されたようなところ。それらのレストランやバルの殆どが、観光客向けに大量に作った冷凍パエリヤを工場から仕入れ、オーブンで温めて出すだけのまがい物。それらに比べて、専門店は安くありませんがしっかり魚介から出汁を取り、味の深み旨味においては比べ物になりません。
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そんな中でこのサイトでお勧めしている、「El Cangrejo Loco」「Can Majyo 」「Ca la Nuri Platja 」はレベルも高く安定しています。また、専門店ではありませんがデパート上の「Restrante El Corte Ingles 」は値段の割にしっかりした物を出し、更にアクセスが最高の立地と言うことでお勧めしています。
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ここでは、その中でも地中海に突き出た埠頭の先、海を眺めながらのパエリヤとシーフードレストランが食べれるジョランダの一押し店を紹介します。
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ヨットハーバーの埠頭の先
1992年のオリンピックの際に作られたヨットハーバー
この埠頭の一番先にレストランがあります
レストランへ向かう際に左を見るとこんな感じのビーチが広がって、夏は地元スペイン人の海水浴で賑わいます
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レストランはバルセロナオリンピックの開催に伴い開発された、ヨットハーバーのLa Vila Olímpica。に位置します。周りはレストラン街となっていて、夏場はお祭りの縁日のように盛り上がりますが、ここは埠頭の一番先にあるだけにに一番静かで落ち着いています。
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また、キャパが大きく席数は300を越す大箱店なこともあり。平日なら予約で満席と言う事も無く、そういう意味でも使い勝手の良いレストランです。
店の雰囲気
窓から地中海が眺めながら食事の出来る2階席がお勧めです
夏場のテラス席は風に吹かれ気持ちイイ!
下の1階席へ降りる階段には有名人の写真がきっしり
1階の席は窓が無く、ここはお勧めしません
まだ同じ1階でもテラス席の方がマシ
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店の雰囲気は、この辺りのビーチ沿いのレストランに共通して言えることですが、比較的新しい店なので歴史や伝統など感じることはありません。ただその代わりに海を見ながらの食事は非常に開放感があって、市内中心部のレストランでは決して味わえないものです。
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尚、注意が必要なのはレストランは2つのフロアーからなり、2階は海を望むことが出来ますが、下の階は見えません。ただ、通常は何も言わないでも2階の席を用意してくれます。とは言っても、週末土日のランチは非常に混むので、その場合はあらかじめ予約を入れ上の階の席をリクエストしておくと良いでしょう。
サービス
注文を取るマネージャー達は、最近のバルセロナでは珍しく非常にこなれたプロの仕事ができています。
また、料理を運ぶウエイター達はスペイン人と、移民のパキスタン人とが半々と言う感じで、私が変に差別している訳ではないのですが、市内のレストランで見かける移民のウエイターの中には、まるでサービスの本質を理解していない素人もいて不快なことも起きます。その点、この店はわりとしっかり教育できていて安心できます。
アクセス
このエリアのランドマークになっている高層、ツインタワーの一つ。ホテルArts
最寄り地下鉄駅は Ciutadella|Vila Olimpica
市内からはタクシーがお勧め
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アクセスに関しては、海に突き出たヨットハーバーの埠頭と言うロケーションのこともあり。バルセロナ市内からは決して良いとはいえません。例えば地下鉄だと4番線黄色のラインで「Ciutadella Vila Olimpica」駅まで市内中心から約10分、そこから更に徒歩で11分ほど掛かりますので、基本的にはタクシーをお勧めします。市内の中心からは約10分弱、料金も10€以下で日本円なら千円ほど。
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タクシードライバーには以下、店の名前と住所を書いて渡すとレストランの下のフロアーの前まで連れて行ってくれます。店の入り口は2階にあるので、着いたら階段を上ってください。
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【タクシードライバーに見せるメモ/上がレストラン名、下が住所】
Restaurante El Cangrejo Loco
Port Olímpic, Moll de Gregal, 29 – 30, 08005 Barcelona
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尚、このエリアの入り口、ランドマークとなっているツインタワーの高層ホテル「Hotel Arts 」までタクシーで行って、そこから徒歩で5分程歩くと言うのもお勧め。ヨットハーバーを横目に見ながら歩くと、途中ジョギングをする人や、ビーチで遊ぶ人などが居て外国の海に来たという感がします。また帰りは、お店で呼んでもらう事もOKですし、再びホテル・アーツまで戻ると、その下にタクシー乗り場があるのでそこから簡単に乗車できます。
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ちなみに、地下鉄で往復すると言う方もおられるかと思いますが、夜の帰りは地下鉄はお勧めしません。理由は治安上と言う意味では無く、夜道を地下鉄駅まで歩くのは面倒ですし乗り換えなども入れると時間も掛かるので、コスパ的に言ってもホテルまではすんなりタクシーが良いと思います。
主な料理
Buñuelos de bacalao(タラのすり身揚げ)
Jmon Iberico(イベリコ豚の生ハム)
Esqueixada(塩抜きした塩タラのサラダ)
Mejillones al vapor(ムール貝の白ワイン蒸し)
Navaja a la plancha(マテ貝のグリル)
Pulpo a la gallega(定番タコ料理、柔らかく好みは微妙)
Arroz negro(イカ墨パエリヤ)
Fideua(ショートパスタパエリヤ)
Paella de marisco(甲殻類中心のシーフードパエリヤ)
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上の料理が、この店でよく食べるものでハズレの心配もなく安定しています。
メニューの見方と注文の仕方
日本語メニューがあるので、スペイン語はおろか英語も話せないと言う方でも大丈夫。上の日本語メニューを着席と共に持ってきてくれるので、この中から選びます。日本語は通じませんが、希望の料理を指さすと横にスペイン語が掛かれているので問題なく伝わります。料理の注文の前に、通常はドリンクを聞いてきますので好きな飲み物を頼みます。
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ドリンクが運ばれてくる間に、次はメニューの中から料理を選びます。
まず、このレストランはメインをパエリヤとしますが、そのパエリヤは炊き上がるまでに最低でも30分程時間がかかるので、それを待つ間に食べる料理も選びます。2人で食べると仮定して、量的にはだいたい前菜を2品ぐらいが良いでしょう。
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お勧めとしては。
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【タパス】の中から
●ムール貝のワイン蒸し(Mejillones al vapor)
●塩タラの揚げ物(Buñuelos)☆
●ガリシア産マテ貝(Navajas)
●タコのガリシア風(Pulpo Gallega)☆
●パンコントマテ(Pan con tomate)
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【イベリコ産タパス】の中から
●イベリコ・デ・ベジョータ生ハム(Jamon)☆
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【冷たい前菜】の中から
●スイートトマト、赤タマネギ、アラゴン産オリーブを添えた塩ダラのマリネ。☆
(Esquexada)
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そしてメインのパエリヤは【米料理】の中から
●シーフドパエリヤ(Paella Marinera)
●ミックスパエリヤ(肉とシーフード) (Paella Mixta)
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では、 上から順に説明していくと。ムール貝は3種類の調理法が選べますが、白ワイン蒸しが一番です。次にタラのすり身の揚げ物のブニュエロスは、まるで日本のタコ焼きを思い起させる、バルセロナのシーフードレストラン定番のおつまみ。ガリシア産のマテ貝は、日本人に一番好評なシーフードで、この店の物は砂抜きが完全に出来ていて、且つ鮮度も良く間違いなくお勧めします。次にタコは日本の物とは全く違う食感で、個人的には好きですがこれは評価の分かれるところです。
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料理ではありませんが、パンコントマテはイベリコ産の生ハムを食べる場合は一緒にこれも頼むのがルール。尚、生ハムはわざわざ、シーフドレストランで食べる物かと言う気がしますが、地元のスペイン人はパエリヤの前菜によく食べます。冷たい前菜の中からのお勧めのマリネ (エスケシャーダ)と呼ばれる塩鱈を戻し、塩抜きしたサラダは地元カタルーニャを代表する料理で試す価値あり。以上、前菜と言っても量があるので、小食の方は1品でもOK。また、ハーフポーションで注文できるもの(☆印)はハーフで頼む方が無難。尚、魚料理が入っていないのは、この店に限らずスペインのどこにも言えることですが調理方法が単調で、普段から魚を食べなれている日本人には感動するものでないので、ここでは省きました。
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次にパエリヤですが、日本から来られる方でしたらやはり定番のパエリヤと言う事でシーフードパエリヤが良いでしょう。個人的には肉も入っているミックスパエリヤがお気に入りですが、大差はほとんどありません。また、もし4人以上のグループならパエリヤとの食べ比べの意味で、イカ墨のパエリヤも同時に2人前ずつ試してみると良いでしょう。
お勧めレストランチエックに再訪しました
VIDEO
*動画の中で言及している料理に塩が足らない問題ですが、現在は正常に戻っていますので料理を注文する際に特に何も言う必要はありません。
まとめ&アドバイス
パエリヤは最低二人前からオーダーとなっていますが二人で2人前を完食すると、それだけでかなりの量があり満腹になります。ですので前菜は出来るだけ軽く、お勧めの前菜料理と紹介した中から2 もしくは1品で十分。デザートは特にこれと言うお勧めが無く、無意味にカロリー摂取を増やすだけですからパスしますが、食べたい方は地元デザートの代表的とも言えるクレマカタラナを2人で1つをシエアすれば十分かと思います。
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レストラン2階の窓側(海側)席はグループ客優先となっていますので予約の際にリクエストしても、不可の場合が多いです。ただ店内の海側は全面ガラス張りで解放感があり、特に窓側の席にこだわる必要はありません、どうせ最初だけで食べ始めれば外の景色など関係なくなります。
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予約に関しては、かなりの大箱店で上下のフロアーを合計すると優に300席あり、満席はほぼ無いと思ってもらって結構です。ただ、どうせなら開放感がある2階席が良く、特に土日曜のお昼は非常に混むので予約されることをお勧めします。尚 、ビーチ沿いのどこのレストランにも共通しますが冬のオフシーズンは、このエリアは全く違う様相を見せ、特に夜などは非常に寂しい場所となりますのでその季節はランチでの利用がお勧めです。
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最後に。。。
バルセロナ旅行はどうしても、ガウディ建築を中心とした市内の観光スポット巡りに終始しますが、一度は街の喧騒から逃れて地中海に囲まれた中で食事を楽しまれてはどうでしょう。
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夏場テラス席で夕闇迫る地中海を眺めながら飲む地元のCAVAは最高!リッチな気分になりますよ。
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私自身が数十回、実際ここで食べた料理はしっかり検証済みなので安心して行って下さい。
By
オフィスHILL
2015.02.01 作成
2019.04.23 最終更新
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