
海辺に浮かぶ巨大な青い三角形、フォーラム・ビルを紹介します。
概要
フォーラム・ビルは、2004年にバルセロナで開催された「世界文化フォーラム」の中心施設として建設されました。
この催しはユネスコを主要な協力機関として、「文化の多様性」「持続可能な開発」「平和」を主要なテーマに開催された国際的な文化イベントです。
建物を設計したのは、スイス人建築家のジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンによる建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロンです。
一辺がおよそ180メートルある巨大な三角形の建物で、青く覆われた外壁と、地面から浮かび上がっているような構造が大きな特徴です。建物の下には広い公共空間が設けられ、ところどころに開けられた吹き抜けから、光が内部へ差し込むよう設計されています。
地上に浮かぶ巨大な三角形

高さ約25メートル、一辺約180メートルの巨大な三角形の建物です。建物本体を柱で持ち上げることで、下部には大きな広場のような空間がつくられています。遠くから見ると、巨大な青い塊が地上に浮かんでいるように見えます。
外壁は地中海を思わせる深い青色で、表面にはサンゴのような凹凸のある質感が与えられています。鏡面ガラスを用いた不規則な開口部が、重く閉ざされた外壁に光と変化を加えています。
水面のように光る金属天井

巨大な建物を柱と構造コアで持ち上げ、その下を広いピロティ状の公共空間としています。天井の裏面はクローム調の金属パネルで覆われ、凹凸のある表面に光が不規則に反射し、水面や波のような表情を見せます。

天井には大小の開口部が設けられ、上部の空間や青い外壁が見えるようになっています。そこから差し込む自然光が、建物下部の暗い空間に変化を与えています。

暗い建物下部から吹き抜けを見上げると、鏡面状の壁に囲まれた先に青空が切り取られて見えます。重く閉ざされた外観とは対照的に、内部へ光と空を取り込む仕掛けとなっています。
動画
まとめ
フォーラム・ビルは、2004年の世界文化フォーラムを象徴する施設として建設された、巨大な三角形の現代建築です。
深い青色の建物を地上から持ち上げ、その下を市民が行き交う広場として利用する構成が最大の特徴です。設計者のヘルツォーク&ド・ムーロンも、建物を単独の造形物として置くのではなく、周囲の公共空間を生み出し、形づくる建築として計画しています。
遠くから眺める青い三角形も印象的ですが、本当の見どころは建物の下です。鏡面状の金属天井、光を取り込む吹き抜け、不規則に切り取られた青空など、実際に歩くことで外観からは分からない多彩な表情を楽しめます。
現在はバルセロナ自然科学博物館が入り、一時的な国際イベントの会場から、日常的に利用される文化施設へと生まれ変わっています。
見学のアドバイス
この建物は、正面から写真を撮るだけでは魅力が十分に伝わりません。まず少し離れた場所から巨大な三角形の全体を眺め、その後、建物の下へ入って天井や吹き抜けを見上げるのがおすすめです。
光の反射が見どころなので、できれば昼間の明るい時間帯が適しています。建築だけなら20~30分ほどで見学できますが、自然科学博物館やフォーラム公園、海岸沿いの散策と組み合わせると、この地区まで足を延ばす意味が出てきます。ガウディ建築のような装飾性を期待すると物足りませんが、巨大な構造物と公共空間の関係を体感したい建築好きには、興味深い一棟です。
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お勧め度:10点/20点 |
| 住所 | Parque del Forum, Plaza Leonardo da Vinci, s/n【詳しい行き方】 【地図はこちら】 |
| URL | 無し |
| 最寄駅 | 地下鉄4号線El Maresme-Fòrum.(エル・マレズマ・フォルム) 駅から徒歩3分 |
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。
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この記事を書いた人:カミムラ:生まれ京都府。1989年日本を離れバックパックをかついで海外へ。アジア、アフリカ、中南米、ヨーロッパを旅し1997年よりバルセロナに在住。 記事最終更新 2026.07.12 |
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