欧米人に大人気、風を切って街を巡るツーリストバスをここでは解説していきます。
お勧めのワケ
たいていの観光スポットへは地下鉄や徒歩で行くことも可能ですが、市内の広範囲に点在するのでそれぞれ全部を見るには移動に時間がかかってしまいます。
特に時間の限られた方なら、このバルセロナの主要スポットを巡る2階建てのツーリストバスを利用してみてはどうでしょう。
また、時間の節約以外に利点としては、バスの2階部分は屋根無しのオープンデッキになっていて眺めもよく、風を切ってのドライブは快適!。
乗車時にもらえるイヤホンを座席の前に差し込めば、目的地まで移動の途中に観光スポットの解説を日本語のオーディオガイドで聞くことができるので、その点でも非常に効率的に回ることができます。
ほぼ市内を一周するバスの循環ルートは色分けされ観光客にも分かりやすくルート間、市内のどこからでも乗り降り自由になっていて、チケットは1日券、2日券の2種類が用意されています。
更にチケットにはバルセロナ市内で使える割引クーポン券も付いて来て、ガウディ建築の入場料が20%オフになったり、レストランやファーストフードのディスカウントもあるので要チェック!
尚、ツーリストバス一日券は乗車した時間から24時間、二日券は48時間有効で、例えば一日券なら午後15時に初めて乗車したら翌日の14時59分まで使えますので使い勝手も良いです。
大切なポイントを4つ
① バスルートは一方向なので、戻ることができません。
② チケットをインターネットで予約した場合、乗車の際にその予約確認書が必要で利用の当日に乗務員にそれを提示すればチケットに引き換えてくれます。もちろんバス乗車時に直接乗務員からも購入可能ですが、その場合は割引は無く定価購入となります。
③ 最初の乗車はどこからでも可能で、最寄りの好きなバス停から乗れます。
④ カタルーニャ広場から乗るのは分かりやすいですが、乗降客が多く混んでいるので特に夏場は行列覚悟になります。
バスは2社が運行
1つ目は市の交通局が運営するバルセロナ・ツーリストバス。
ルートは3つあり。。
赤ルート (所要時間2時間)
カタルーニャ広場からグラシア通り、カサ・ミラ前を通り、スペイン広場からモンジュイックの丘へ、そこではスペイン村、オリンピックスタジアム、カタルーニャ美術館、ミロ美術館に降車できます。
その後は、コロンブスの塔、バルセロネータ、地中海ビーチを経由しカタルーニャ広場へ再び戻ります。
青ルート (所要時間2時間)
カタルーニャ広場からグラシア通りにあるカサ・バトリョ、カサ・ミラから、サグラダ・ファミリアやグエル公園などガウディ建築を巡ります。
その後ティビ ダボ、ペドラルベス修道院を経由し、サッカーファンにはたまらないカンプ・ノウ・スタジアムまで行き、カタルーニャ広場へ再び戻ります。
緑ルート (所要時間40分)
赤ルートに付け足す形でオリンピック村から海岸沿いを東へ走り、ショッピングセンターDiagonar Marやフォーラム(Forum)まで行きます。
その後、旧オリンピック村まで戻って来るルートで冬は運行しません。(2023年は3月27日から11月1日のみ運行)。
乗り換えはここ!
赤ルート ⇔ 青ルート
カサ・ミラ前のバス停。 赤ルートと青ルートのバス停が前後に並んでいます。
主な乗り換えバス停としてはカタルーニャ広場、カサ・バトリョ、カサ・ミラ、フランセスク・マシアなどがあります。
赤ルート ⇔ 緑ルート
オリンピック村での乗り換えになります。
矢印のバス停が乗り換えポイントになります。事前に地図で確認し予定を立てましょう。
URL | https://www.barcelonabusturistic.cat/en/home |
料金 | 大人1日券(30ユーロ)2日券(40ユーロ)*子供1日券(16ユーロ)2日券(21ユーロ)ネットで購入すると10%オフ!! *子供は4才ー12才。 乗車の際に直接チケットを買う事も出来ます。 |
運行時間 | (冬季)9:00~19:00 (夏季)9:00~20:00 5分から25分間隔で運行しています。 |
バルセロナ・シティバス
ルートは2つあり。。
オレンジルート (2時間半)
カタルーニャ広場から、凱旋門、動物園を周り、コロンの塔を経由して、モンジュイックの丘へ。
次に展望台、ミロ美術館、カタルーニャ美術館の後は、サンツ駅を経由し、FCバルセロナのカンプ・ノウ・スタジアムへ。
その後、ショッピングセンターLillaを通り、グラシア通りをカサ・ミラ、カサ・バトリョを下り、カタルーニャ広場へ戻ります。
緑ルート (2時間)
カタルーニャ広場から、カテドラル近くを経由し、バルセロネータのビーチまで下り、トーレ・アグバルを横目にサグラダファミリア、サン・パウ病院、グエル公園ヘ。
更にティビダボを経由し、グラシア通りからカサ・ミラ、カサ・バトリョを下り、カタルーニャ広場へ戻ります。
毎年夏はビーチ側のルートが途中カットされますがその区間は特に観光スポットが無く、あまり問題ありません。(2022年は11月2日から2023年3月28日まで)
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乗り換えはここ
オレンジルート ⇔ 緑ルート
ツーリストバスと同様に、3つのルートオレンジルートのバス停と緑ルートのバス停が前後に並んでいます。
乗り換えのバス停は合計で3ヶ所で始発のカタルーニャ広場、カサ・バトリョ。カサ・ミラ2地点で可能です。
URL | http://www.barcelonacitytour.com/ |
料金 | 大人1日券(30ユーロ)2日券(39ユーロ)*子供1日券(16ユーロ)2日券(21ユーロ)ネットで購入すると10%オフ!! *子供は4才ー12才。 乗車の際に直接チケットを買う事も出来ます。 |
運行時間 | (夏季)9時~20時(冬季)9時~19時 7分から25分間毎に運行しています。 |
2つのバスを比較
両社の内容は料金を含めほぼ同じですが、一番の違いを上げるとするとルート、バス停の数。
利用体験動画
まとめ&アドバイス
とりあえず町全体の様子を把握したい方、写真だけ撮りたいけどわざわざ出向くのは大変と言う方や、滞在日数が短いから出来るだけ効率よく回りたいという方に非常にお勧めです。
「バルセロナ観光モデルコース 2日で観て食べ楽しみ尽くせ!」でも書きましたが、バスを使うと移動時間の短縮だけでなく街の雰囲気やモニュメントの位置関係がつかめるので、バスを降りて翌日からの観光にとても役立ちます。
また、2階建てバスから街の様子やバルセロナに住む人々の様子を眼下に眺めながらの移動は、徒歩による街歩きでは決して体験できないものです。
更にまだバルセロナに慣れていない初日からスリ盗難被害のリスクがある地下鉄を利用することなく、安全に移動できる点も大きいかと思います。
基本的には運行している2社ともにお互い競争相手を意識しあっているだけに料金、使用している車両、Wifi、オーディオガイド、バス停の位置など殆ど同じです。
敢えて違いを挙げるとそれはルート、バルセロナ・ツーリストバスの方が3通りのルートがあり、またバス停の数で勝っています。
ただし、バルセロナ・ツーリストバスの緑ルートは特に何も見るものが無いビーチ沿いを走るだけですし、また優先順位の非常に低いぺドラルべス修道院など、少し離れたマイナーな観光地をわざわざ回る分だけ時間のロスが多くなります。
バルセロナの必見スポットを確実、効率的に周るなら、乗り継ぎの回数も少ない分バルセロナ・シティバスの方が総合的に見るとお勧めと思いますがその辺りはご自身で選択して頂ければと思います。
最後に一つ付け加えると。。
日本に比べると雨の少ないバルセロナ、夏は2,3か月全く降りませんが冬には降る日もあり、また寒い日は屋根の無い開放的な2階建てバスのメリットが逆にあだとなってしまいます。
なので、天気次第で臨機応変に予定を変えられるようにしておくこと、冬は暖かい服装を心がけるなど季節によっては重要です。
記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。 |
@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2022.11.11 |
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