
手作りの金太郎飴を、まるでアート作品のように仕上げるキャンディショップ「Papabubble(パパブブレ)」を紹介します。
はじめに
海に近い中央郵便局のそばにあるCarrer Ample(アンプラ通り)は、昔ながらの個人商店が点在する、下町情緒の残るエリアです。
その通りを歩いていると、思わず通り過ぎてしまいそうな素朴な店構えの一軒があります。ここが、バルセロナで生まれ、現在では世界各地に店舗を展開する手作りキャンディ店、
Papabubble(パパブブレ)の第1号店です。
パパブブレのキャンディは、日本の金太郎飴と同じように、長く伸ばした飴を切って作ります。しかし、出来上がるのは昔ながらの素朴な飴とは少し違います。
色鮮やかな模様や文字、果物の絵などが小さな飴の断面に描かれ、その精巧な仕上がりから「キャンディのアート」とも呼ばれています。
店が始まったのは2004年。もともとオーストラリアのメルボルンでキャンディ店を営んでいたTommyとCrickの二人が、伝統的な飴作りに新しいデザインを取り入れ、その製造工程を客の目の前で見せる店をバルセロナに作りたいと考えたのが始まりです。
その後、2008年に、チュッパチャプスなどの大手ブランドで活躍していたAlejandro Siniawski氏に事業が引き継がれました。現在、創業者の二人は店の運営には関わっていませんが、この経営交代をきっかけにブランド展開とマーケティングが大きく進み、世界へ広がっていきました。
店内で見る職人技

店内には、飴をたたく「カン、カン、カン」という小気味よい音が響き、タイミングが合えばキャンディ作りの実演を見ることができます。
商品棚よりも作業スペースのほうが圧倒的に広く、この店ではキャンディを買うこと以上に、作られていく過程そのものが大きな見どころになっています。
熱した飴を伸ばし、折り重ね、色を組み合わせながら形を整えていく職人たち。その手際のよさと、最後に現れる細かな模様を見ていると、つい時間を忘れて見入ってしまいます。
以前、実演をしていたベテランの職人に話を聞いたところ、最低限の技術を身につけるだけでも3か月ほどかかるとのことでした。
また、経験2年目の職人でさえ、「まだまだ、できないことばかりです」と話していたほどです。
一見すると簡単そうに見える作業ですが、飴は温度が下がればすぐに固まり、逆に熱すぎれば形を保てません。その限られた時間の中で、色や模様を崩さず仕上げていくには、長い経験と繊細な感覚が必要なのです。
人気の秘密は模様と製法

パパブブレのキャンディが人気を集める一番の理由は、小さな飴の中に作り込まれた模様の精密さです。
例えば、直径1センチにも満たないキャンディの断面に、「I love You」という文字がきれいに入ったものもあります。
そのほかにも、果物の切り口を表現したものや、文字、色鮮やかな幾何学模様など、種類は実にさまざま。どれも小さな宝石のようで、食べてしまうのが惜しくなるほどです。
もちろん、見た目だけではありません。甘さと酸味のバランスもよく、キャンディとしての味もしっかり楽しめます。

作り方は、まず砂糖や水飴を熱し、香料や着色料を加えて練り上げます。色の違う飴を組み合わせて模様を作り、それを何度も伸ばしながら細長い棒状に仕上げていきます。
最後は、写真のようなスクレーパーと呼ばれるヘラを使い、職人がリズムよく同じ大きさに切り分ければ完成です。
飴を練ったり伸ばしたりする過程で空気が含まれるためか、一般的な硬い飴とは少し違い、口の中で軽くほどけていくような食感もパパブブレの特徴です。
店の一番人気はフルーツミックス

どの商品も魅力的ですが、店の一番人気は色とりどりの飴を詰め合わせたフルーツミックスです。
キウイ、スイカ、オレンジ、イチゴなどをかたどったキャンディが入っており、鮮やかなビタミンカラーは見ているだけでも楽しくなります。
一つひとつをよく見ると、果肉の色の違いだけでなく、キウイやスイカの小さな種まで細かく再現されているのには驚かされます。
見た目はどれも似たような砂糖菓子に思えますが、それぞれに異なる香りや酸味が付けられているため、次は何味かと確かめながら食べるのも楽しみの一つです。
小さな袋でも何種類もの模様と味が楽しめるので、自分用はもちろん、バルセロナらしい気軽なお土産としても選びやすい商品です。
袋入りはお土産にもおすすめ
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パパブブレは日本を含む世界各地に展開していますが、せっかくバルセロナの1号店を訪れるなら、ここならではのキャンディを選んでみてはどうでしょう。
おすすめは、バルセロナをテーマにした袋入りの、Barcelona Mix(バルセロナ・ミックス)です。
袋の中には、サグラダ・ファミリアを描いたもの、ガウディ作品を思わせるモザイク模様、ひと目で意味が分かる「I LOVE BCN」の文字入りキャンディなどがぎっしり詰まっています。
さらに、青と赤の縞模様をあしらった、バルセロナらしい配色のキャンディも入っています。なお、BCNはBarcelona(バルセロナ)の略称です。空港コードにも使われており、市内のお土産物などでもよく目にします。
そのほか、ハートや文字を組み合わせたLove Mixや、カラフルでにぎやかなParty Mixも、見た目がかわいらしく、お土産におすすめです。
店内には、これまで紹介した小粒の飴だけでなく、柔らかいタイプのキャンディ、きらきらした縞模様の飴、巨大な棒付きキャンディなど、さまざまな商品が並んでいます。眺めているだけでも楽しく、きっと気に入ったものが見つかるでしょう。
また、大量注文が条件になりますが、名前や文字、会社のロゴなどを飴の中に入れるオーダーメイドにも対応しています。結婚式やイベント、企業の記念品などに使われる、パパブブレならではの商品です。
価格とパッケージ

商品には一つひとつ値札が付いていませんが、店内には分かりやすい手書きの料金表が掲示されています。欲しい商品の種類や大きさを確認しながら選べば、価格で迷うことはありません。
キャンディは、気軽に持ち帰れる袋入りと、見た目もかわいらしいガラス瓶入りの2種類から選べます。
ばらまき用のお土産なら軽くて持ち運びやすい袋入り、自分用や少し特別なお土産なら、食べ終わったあとも容器を使える瓶入りがおすすめです。
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まとめ&アドバイス
パパブブレは、キャンディを買うだけの店ではありません。
熱した飴を伸ばし、色を組み合わせ、小さな模様を作り上げていく職人の実演こそが、この店の一番の見どころです。完成したキャンディだけを見ても十分きれいですが、どのように作られているかを知ると、その精巧さに改めて驚かされます。
商品選びで迷ったら、まずは一番人気のフルーツミックスがおすすめです。バルセロナらしいお土産を探しているなら、サグラダ・ファミリアや「I LOVE BCN」の文字などが入ったBarcelona Mixがよいでしょう。
軽くて持ち帰りやすい袋入りは、友人や職場へのお土産に便利です。少し特別感を出したい場合や、自分用に買うなら、見た目のかわいいガラス瓶入りもおすすめです。
ただし、パパブブレは日本を含む世界各地に店舗があります。そのため、単にキャンディを買うだけなら、必ずしもバルセロナでなければならない店ではありません。
それでも、ここはブランドが始まった第1号店です。昔ながらの雰囲気が残る街角の小さな店で、職人が目の前でキャンディを作る様子を見ることに、この店を訪れる意味があります。
旧市街や海の近くを観光する際に立ち寄り、まずは店内の実演を楽しんでください。見て楽しみ、味わって楽しみ、最後はバルセロナらしいお土産として持ち帰れる、小さいながらも印象に残る店です。
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お勧め度:15点/20点 |
| 住所 | C/Ample, 28 Barcelona 【地図はこちら】 |
| URL | www.papabubble.com |
| Tel | 932 688 625 |
| 営業時間 | 月- 金10:00 – 14:00 , 16:00 -20:00, 土 10:00 – 20:00, 日祝休 |
| 最寄駅 | 地下鉄4号線JaumeⅠ駅から徒歩6分 |
| 記事は取材時点のものです。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報、また有用新情報、分かり難い点や質問等ございましたら情報共有いたしますので、サイト内の「バルセロナ観光情報掲示板」に書き込んでください。 |
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@ | この記事を書いた人:アキモト 日本で社会人を経験後マドリッドへ大人の語学留学。海のあるバルセロナへ移住後、バルセロナウォーカーにて情報を発信しています。最終更新 2026.07.15 |
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