バルセロナの一つ星レストランの中では知名度、実力ともに頭一つ抜けている感のあるALKIMIA(アルキミアしました。
バルセロナの一つ星レストランの中では知名度、実力ともに頭一つ抜けている感のあるアルキミア。移転に伴い一年近い休業の後、7月に再オープンしました。 |
レストランの入り口は、バルセロナの何処にでもあるありふれたマンション。店はこの階段を上がった2階にあります。 |
階段には、こんなライトが。。 |
これが店の入り口で、いわゆる隠れ家を演出しているようです。 |
こんなオブジェがお出迎え。 |
なんだか、映画エイリアンを彷彿させますね。 |
廊下も同じくエイリアン。 |
さて、店内はこんな感じで白一色で、近未来をイメージ。 席数は約10席でキャパは40人ほどでこの日は満席。 ちなみに、以前の店と同じでアメリカ人客が多く全体的に少しうるさい気がします。 と言っても地元スペイン人客ばかりでもそれはそれで騒々しく、また日本人の私達もそうなのですが(笑。 |
天井を見上げると、白を基調とはしていますがレトロな造り。 店のイメージとはアンバランスですが、元々あった装飾を残して修復してそのまま使っているようです。 |
日本では当たり前ですが、最初におしぼりが出てきました。 こちらでは、まだまだ珍しい。 |
コースは2種あって長い方が155€、短い方が99€。 もう何度も言っていますが、余程の大食いアスリートでもない限りに日本人が美味しく料理を食べきるには、短いコースを選ぶのがベスト。 |
食前酒にカバを一杯。 9€ お味は、まずまず。 |
新店舗はオープンキッチンなりました。 写真はお馴染みの、シエフのジョルディ氏。 |
さて、いつも皆さんにアラカルトでの注文をお勧めしていますが、今日はコースとアラカルトが完全にかぶっていたので、短い方のコース「Menu Alkimia」を選択。 そして、これが最初の一品。 |
違うトマトをそれぞれ違う手法で味付けた組み合わせ。 最近、バルセロナでは現在こう言うトマト料理が流行っています。 |
次は、Bonito(ビンナガマグロ)のエスカベッシュ。 |
この日は昼も飲んだので、ワインはこの赤1本だけにすることに。 33€ …と言いつつ、結局は足らなくなって最後にグラスで2杯追加。 |
さて、まだ海物が続きます。 これは、手長エビのタルタル。 |
上にはキャビアと言っても、もちろん本物ではありませんが.. |
日本の鮨屋のように、エビの頭でもう一品。 中には味噌がたっぷり入っていました。 |
次は以前にも何度も食べたことがある、この店の定番。 |
蟹とズッキーニのコカ。 |
チピロンと呼ばれる小やりイカの中に、ブティファラ(血入りソーセージ)を詰めた物。 |
それに、ポテトでで作ったヒヨコ豆もどきが付きます |
さて、パンですが店舗移転に伴い変わりました。 以前は、ドライフルーツ入りで絶品だったのですが、もう作っていないとのことで非常に残念。 |
次に、お兄さんがこんなのを持ってきました。 |
天然のヒラメ。 これで3人分の切り身ですが、今日のこのヒラメは一匹が全体で5キロもあるそうです。 |
見せヒラメが下げられた後に皿に乗って出てきた料理。 |
切り身の中にほうれん草が挟んでありました。 |
チキンのラビオリ。 これは、何を言いたいの分からない料理でイマイチ。 |
肉は今日は鳩と言うことでしたが、今までバルセロナで食べて美味しいと思えることがほとんど無かったので変更してもらいました。 |
出てきたのは羊肉。 |
結構な脂肪。 |
口直しのデザートは柑橘系 |
これ、聞いたことのない白オレンジを使っています。 食べた感想は、あまり酸っぱくない夏ミカンと言うところ。 |
デザートは、ヘイゼルナッツのアイスと |
クリームを挟んだミルフィーユは、ほんの少しライムの味と香りが… 。 |
〆にカフェ(コルタード) 3.50€ |
最後にお茶菓子、マカロンが出て来て終わり。 |
3人で食べて 合計:388.50€ (ワイン1本、グラスワイン5杯、水3本、カフェ3杯含む) |
【総評】
場所はサンアントニ市場の近く、ビール会社MORITZのビル内。 ちなみに1階には、この店のシエフのJordi Villa氏がプロデュースバル「Fàbrica Moritz」もあります。 @ さて、まず店の造りから始めると。。 路面店が当たり前のバルセロナには珍しく、この店は2階。 更に星付きのレストランが入っていると思えない、どこでも見かけるありふれたマンション。 無人の入口を中へ入り暗い階段を上ると、そこには映画「エイリアン」風のオブジェ。 そして店の奥へ進むと、白を基調とした近未来的なデザインとなっています。 @ これらは隠れ家的な演出と、サプライズを狙ったコンセプトなわけですが、私個人的にはあまり良さは感じれず、それはどこかセンスの無さを感じます。 @ 次にサービスについては。。 前の店とほぼ同じメンバーがいて、以前と同じレベルの仕事がしっかり出来ていました。と言っても、一つ星のレストランとしては可もなく不可もないレベルなだけで、特に褒めているのではありません。ところで男性スタッフのユニフォーム、近未来をイメージしたものなのでしょうが、その後ろ姿にどこか間抜けな感じがしました。 @ さて、次に料理ですが皿数が多いので、それぞれの料理をいちいちコメントはせず印象だけを語ると。。 再オープンまで1年、ある意味その間にシエフも充電期間が取れたはずですが、残念ながら料理自体には特に目新しものは感じず。また、どう言う訳かコースとしては魚の皿が多く、肉がもう少し食べたかった気もします。ただ、全体の流れは悪くありませんし、チキンのラビオリが唯一イマイチの他はどれも間違いなく合格点です。 @ まとめると。。。 以前の店はキッチンが非常に狭く、その点でシエフのJordi氏はいつも苦労していました。今回の移転に伴い、スペースを確保、更に流行りのオープンキッチンとなり、シエフの希望が適えられたかと思います。店の造りは既に述べた通り、凝ったわりにはどこかハズしていますが人により好き嫌いもあるのでしょうからなんとも言えません。ただし料理に関してはジョランダお墨付き、バルセロナ一つ星レストランの中では他より一つ抜けています。 @ 今日も細かい事をぐだぐだ言いましたが、この店ALKIMIAはこれまで通り引き続きお勧め店としますし、もちろんまた私自身リピートします。 @ |
【地図&行き方】 |
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By | オフィスHILL 2016.10.2 作成 |
記事は訪問時点のものです。料金、営業時間等は頻繁に変わります。現在とは記事の内容が異なる場合もありますのでご了承ください。間違った情報や有用新情報、分かり難い点などございましたらこちらよりご連絡ください。 |
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