お勧め店リストに入れているミシュラン1つ星レストランへやって来ました。
私がお勧めしているのは、この店の30.80のランチ。
ですが出されたメニューにはどこにも書いていません。
「ランチは無くなったの?」と聞くと、あるけど紙のメニューはないとの事。
口頭で今日の料理をの説明を受けました。
この店に限った事では無いのですが、安いランチメニューはどこも聞かれるまで黙っています。
まずビールを一杯。 3.50€
コースに飲み物は入っていません。
パンは全部で3種類の中から選べます。
焼きたてでしたが、お味はそれなり。
生牡蠣、ソースはレモン味。
上にはチキンの皮をパリッと挙げたチップス。
卵を割ってみると、とろ~り。
写真では見えませんが、中にクリームの中にはキノコとクルミが入っていました。
メイン用に、赤白それぞれグラスで1杯を注文。 どちらも4.50€、お味もまずまず。
下はまたポテトのピュレに魚の上に貝(ベルベレツチョ)そしてバニラのエスプマ。
底にブリーチーズ、上にアイス、色鮮やかなソースはグリンピース。
最後にプチフール。
右はキュウリみたいに見えますが、青りんごでした。
二人で食べて
総額:84.26€ (グラスワイン2杯、ビール2杯、カフェ2杯含む)
店の造りは一見悪くは無いのですが、入り口から狭い店内全て見渡せ、1つ星レストランと言うにはやや貧弱。
サービスに付いては以前から女性二人でやっているのですが、成長が無いというか相変わらず雑。
パンが無くなってもいつまでたっても持って来ないし、細かい事を言っているのかもしれませんが、私にはいちいち気になります。
さて料理に付いて・・
最初のお通しの牡蠣はオマケとしては秀逸。
2つ目のポテトのパンケーキに雲丹は残念ながらインパクト無し。
前菜の卵料理、またピチョン共に悪くは無いですが、ミシュラン星の料理と言っていいのか少々疑問。
メインの羊はソースに流行の醤油を使ったのでしょうが、使い方が理解できていない。
それはただの安っぽい照り焼きソースとなってしまっていて、正直お話になりません。
魚料理のバカラオは普通、ただし貝は甘みがあって美味。
火入れに関しては流行の半生ですが、星付きなら何かもう少し違う工夫を期待したい。
最後のデザート。
使われたグリンピースのソースは、色鮮やかは良いのですが青臭さが非常に気になりました。
もし分かっていてそれをチーズに合わせたつもりなら、まるっきりの勘違い独りよがりと言わざる得ません。
まとめると。。。
この値段でプチフールまで含めてこれだけの皿数、その点では文句が付けようがありません。
ただ特にインパクトある印象に残る料理が無かったのも事実。
以前はその皿数の多さ、星が付いているにも関わらずコスパの高さに感動したものですが
慣れれば感動は薄くなり、一品一品の味わいの浅さ、また低価格ゆえの素材のバリエーションの無さが、むしろ気になりだしてきました。
とは言ってもこの値段ですから・・・
私がこの値段でここまで出来るかと考えれば、そう文句を言えない。
もし言いたいなら、ちゃんとアラカルトで食べるべきですよね、私(笑
味わい:3.8 食材:3.9 技術:3.9 個性:4.0
雰囲気:3.09ボリューム:3.9 コスト:4.5 サービス:3.8
満足度:68点
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