バルセロナ郊外の町Terrassaで一つ星レストランを構えるArtur Martínezシエフ。
別名「一休さん」と私が勝手に愛着込めて呼んでいます(笑
彼がバルセロナで開けた「Bar Matis」が結構気に入って何度か通って最近お勧めリストに加えたのですが、今回初めて本店を試しにやってきました。
ちなみにここまでバルセロナから地下鉄、電車を乗り継いで約一時間、そしてTerrassaの駅から歩く事、更に20分。
良い運動になりました(笑
驚く程小さくそしてシンプル。
それはまるで田舎のバル、こんな星付き初めて見ました。
テーブルセッテイングは店と同じで何ともシンプルと言うか、バルセロナ市内のファミレスと変わらない。
ところで最近新しいカメラを買ったのですが、設定を間違って今日の写真は酷いことになりました。
まず最初にCAVAを1杯頂きました。 4.95€
呑んべいに見られたのか? やたら注ぎが良いです(笑
パクリ!
美味しいですね。 パンをあまり食べるとお腹一杯になるんですが、ついつい食べてしまいます。
ここら料理が始まります。
ちなみ、この店アラカルトは無くて59€のコース1本のみ。
最初のこのお通しは、ビン長マグロを使ったチップス、上にはギンデイーヤと呼ばれる紐唐辛子。
クリームはバカラオ(鱈)をローストしたもので、チップスは赤胡麻?らしいです。
続いて、コンソメ。
コンソメはイベリコ、中に浮かぶボールカプセルはキノコでした
ニンニクのチップと稚魚の組み合わせはイケます。
これが結局、今日のベスト。
赤ピーマンは面白いですが、テリーヌはこれまたインパクトまるで無し。
ここからデザート、
ブリオッシュ、これは気に入りました。
何だかアイスの最中みたいで懐かしい。
写真がないのですが・・・
chiriviaと言う白くて甘い人参の様な野菜パースニップを使ったデザート、ここであって
上は、お馴染みの地元菓子トウロンの塩味と、あの独特の味のregaliz。
以上。
二人で食べて
総額:186.43€(CAVA2杯、ワイン1本、水1本、カフェ2杯含む)
店の造りはハッキリ言って、これまでに行った星付きレストランの中でも2番もしくは1番と言えるショボさ。正直よくこれで星が付いたものだと感心します。
サービスに付いては特に問題無し、と言うか私達以外に客は居なかった訳で、最初から最後まで付きっきりのVIP待遇なので悪いはずがありません(笑
さて料理についてですが、今日はコースで長いので感想だけにします。
そのコースですが、デザートまで含めると全部で13品。
こんな遠くまでやって来た私の期待になんとか応えられたのは、その中の2、3品のみと言う結果。
面白い素材を使ったりしてはいますが、印象の残る様な料理は殆ど無く「一体どうした?一休さん!」と言いたくなりました。
ただ彼に言おうにも、店は弟子に任せきりで本人は不在。
サービスのお兄さんに聞くと、僕は詳しくは分からないけど…、と前置きした上で「近頃はレストランにあまり居なくて、しよっちゅうどこかに出かけている…」とのこと。
バルセロナで何度か料理を食べてみて才能あると、私は彼を認めていたのですが、今日食べた料理には何の魅力も感じません。
幾らオフシーズンで暇だから客が来ないからと言っても、私もお金と時間を掛けてやって来ているのですから、いい加減な手抜き仕事は正直迷惑。
ちなみに座禅の時に背中をたたくあの板、警策と言うんでしたっけ?
今日はなんだか、あれで一休の背中を思いっきり叩いてやりたくなりました。
「コラぁ一休‼︎ ビシッ!バシッ!もう一回バシッ‼︎」。
味わい:3.0 食材:3.8 技術:3.3 個性:4.0
雰囲気:1.0 ボリューム:4.0 コスト:4.1 サービス:4.2
満足度:59点
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