バルセロナ ウォーカー 

提供:Office Hill お問い合わせ

Lluerna 2

sadda.jpg
バルセロナの中心のカタルーニャ広場から地下鉄に乗ってなんと13駅。
この町外れ辺境の地と言える場所に去年新たに一つ星になったレストランがあります。
まあミシュランの調査員もよくも、こんな所まで探して来たものだと感心するのですが
星が付く前に一度来て、そして今回で2度目の私も人の事を言えません・・(笑

lureee (1)
さて殆ど無名のこの店がミシュランの一つ星に選ばれた際は地元のバルセロナの
レストラン関係者やグルメ達をあっと驚かせたのですが・・
その店構たるや、ご覧の様に驚くほどショボイ。
今時場末のバルでも、もう少しまし。
恐らくスペインで一番ショボイ店構えの星付きと言うと失礼でしょうか

 

lureee (7)
さて店内はこんな感じ。
外に比べるとまだ救われると言えなくもありませんが入口のドアがなんだか・・。
テーブルクロスの下が変に床にだらっと垂れていたり・・
星を取った後も、全く以前と変わらず良いも悪いも我が道を行っている点は
潔いと言えなくもありません。

 

lureee (2)
前置きが長くなりましたが、コースメニューは2つ有って短い方が31.50€長い方が48.50€。
最近よく見かける星付きの格安ランチでは無く、これがこの店の夜も出している
ちゃんとしたコース。
なので 値段的にはバルセロナの一つ星にしては格安と言えます。

 

lureee (3)
さて 、まずはメロンをを使ったモヒート、この店のシエフの代表作の一つと言うところです。

 

lureee (4)
他では見かけないオリジナリテイあふれる一品で
指でつまんでそのままパクリ。  食べこだえもあって味もしっかり。

 

lureee (5)
ワインリストは前回と違ってタブレットになっていました。
こう言うのって、はっきりいって使いづらいですよね~。

 

lureee (6)
ドリンクは地ビールがあると言う事でそれを試してみます。
飲んだ感想は日本でも言えますが、どこの地ビールも結局は普通で大したことない。

 

lureee (9)
オリーブの中にはカンパリが入っていました。
これもパクリ。 ほろ苦い大人の味って感じでしょうか

 

lureee (10)
お通しの最後はこれ

 

lureee (11)
バカラオ(鱈)トマト、玉ねぎ、オリーブオイルがたっぷり のサラダ感覚

 

lureee (12)
まあ、お通しとしてはそれなりに美味しいと思います。

 

lureee (13)
パンはセミヤー(種)を選びました。
種と言うだけに種だらけ、当たり前か(笑

 

lureee (8)
グラスワインを1杯。
白赤共に地元カタルーニャ産で、これはペンデス産ブドウは定番のシャレロ。
なんでも有機農法で作ったブドウとの事で味もまずまず。

 

lureee (14)
前菜は卵料理にしました

 

lureee (15)
ポテトのピューレの上に分かり難いですが半熟卵が2つ載っています。
その上に鱒のイクラと周りはサーモンの刺身。

 

lureee (16)
卵とろ~り。
ポテトと卵の組み合わせ、これはなかなか美味しかった。
食べたイクラもこんなにプチプチしたのはスペインで初めてで得点は高い。

 

lureee (23)
赤もやはり地元と言ってもバルセロナから2時間ほど離れたアラゴン州の近く
Coster del Segre産。

 

lureee (17)
さて、今日メインに選らんだのは鴨。

 

lureee (18)
付け合わせの玉ねぎ2個、それにスポンジ状のパン。

 

lureee (20)
この玉ねぎ

 

lureee (19)
蓋を取ると、中に鴨の肉がぎっしり詰まっています

 

lureee (21)
鴨肉は食感があって肉の旨味も感じるのですが、ソースが甘ったるくて
肉本来の旨みを味わう邪魔をします。

 

lureee (24)
デザートも試してみます。

 

lureee (25)
タテインの中のクリームはローズマリーの味がほんのり。
ただ昔ながらのデザートっぽくしたと言われればそうかも知れませんが
星付きなんですから、もう少し華がないとこれでは寂しい。

 

lureee (30)
最後の〆は、いつものエスプレッソ。

 

lureee (26)
お茶菓子は、こんな物で平凡。

 

lureee (31)

 

総額:68.59€ (ビール、赤、白、カフそれぞれ1杯と水1本含む)

csouhyou.png
サービスは前回と同じシエフの奥様に加えて若いお兄さんが一人増えました。
やはり星付きになってから、客が増えたと言うことなのでしょうか?
ところで、そのサービスは家庭的で気持ち良い対応を前回も今回もして頂いたのですがそれは別として客観的に見てこの店のサービスが他の一つ星の平均的なレベルに達しているかと言うと大きな疑問が残ります。

あと料理ですがお通しとデザートは予想外。
星が付いて多少の変更があると予想したのですが変わっていなかったのが意外でした。
また前菜のポテトと卵、イクラと言う皿は派手さこそ無いですが食べて美味しい料理で非常に良い印象を持ちました。
ただ、メインの鴨のソースは甘すぎて肉の味を全く殺してしまっています。
それはまるですき焼きの鍋にたまった、あの汁と同じ甘ったるさで鴨好きの私を非常にがっかりさせるものでした。

最後に・・
確かにある程度のレベルにある料理だとは思いますが、ロケーション、店の作りサービス等を総合的に考えると、わざわざ星付きにする理由がこの店にあったか疑問です。
正直言ってミシュランの調査員は、ただ奇をてらってこの店に星を与えたとしか思えません。
この店で良いのならレベル的に全く遜色の無い「Coure」や「Gresca」だって良いはずですしそれより少しマイナーな「Caldeni」を始め極端と言われるかもしれませんが、この不景気で現在 、安売りを強いられている「Somodo」にも十分のその資格があるでしょう。

味わい:3.8  食材:4.1  技術:4.0 個性:4.0
雰囲気:3.5  ボリューム:4.0  コスト:4.3  サービス:3.9

満足度:65点

tizudai.png

大きな地図で見る

Lluerna 1

IMG_2802.jpg
バルセロナのはずれ、地下鉄L1の終点の一つ手前「Santa coloma」駅から徒歩5分程の細い道にひっそりあるレストランです。
ちなみに、ここのシエフは今年Gironaであったガストロノミック・フェアーの料理人コンテストの決勝に残った5人のうちの一人。

 

IMG_2876.jpg
間口は狭くて鰻の寝床の様に奥に・・

 

IMG_2874-1.jpg
テーブルが並びます。
日本人でこの店に来るのは間違いなく私が最初でしょう、この後シエフの奥様にどうやってこの店を知ったの?
と質問されました(笑

 

IMG_2812.jpg
さて、今日はコースとなります。
30€と50€の2本立て。
私達はスペイン人程、量が食べれないので30€の皿数少ないコースにしました。

まずは、アミューズに出て来たのは「モヒート」。
メロンにカクテルのモヒートの味を染み込ませています。
面白い、悪くないですね。
良い感じでの入りです。
評4/5

 

IMG_2819.jpg
アミュース2品目。
モヒートと同じ様な色をしていますが、これはミントでは無くこの緑は、なんでも海藻だとのことです。

 

IMG_2821.jpg
中には、マグロのトロが小さく切ったのが・。
シエフの奥様に海藻はぺルセベス(烏帽子貝)の様な味がすると説明が受けました。
なるほど確かにそんな味がします、なんだか海底の匂いがしました(笑
結構面白い事をしますね、ここのシエフ。
評3.8/5

 

IMG_2823.jpg
パンはこの店で焼いた物で2種類から選べます。
どちらも悪くない、合格です。

 

IMG_2826.jpg
さて、次はコカ。
ミニピザの様に見えます。

 

IMG_2829.jpg
下は、チップスを重ねた様な感じです。
赤ピーマンはオーブン生地ごと焼いて、その上の焼き野菜のアスパラ、玉ねぎ、ネギなんかが別にWOKの様に炒めて乗せてありました。
そして、白いパルメザンチーズの様に見えるのがパパーダでその下にマンチエゴチーズ。
お味ですが・・
悪くはありませんが、少し味ボケしていますアンチョアとかを入れてもう少し塩味を効かせて良かったような。
3.6/5

 

IMG_2850.jpg
ワインは市売価格の2倍掛け。
高くも安くも無いと言うところか。

 

IMG_2834.jpg
ARROZはムルグラ(キノコ)と・

 

IMG_2836.jpg
米に少し芯があって気になりましたが相方は「こんなもんよ、私はOK」との事です。
星付きで食べる同じ様な料理に比べたらインパクトは弱いのですが、この値段この場所なので合格点をあげてもいいかも知れません。
評3.8/5

 

IMG_2842.jpg
魚はバカラオ(鱈)です。
私には、イマイチ好きになれない退屈な食材なのですが、このタラって魚・

 

IMG_2849.jpg
でも、他の店で食べるのと比べても悪くありません。
これならタラを使った一皿としてはバルセロナの中でも良い出来だと思います。
生ハムをアクセントに。
評4/5

 

IMG_2853.jpg
鴨の肉を挽いたハンバーグ。

 

IMG_2854.jpg
中には、たっぷりピスタッチョ。
悪くありません、下のポテトのピューレも美味しい。
評3.9/5

 

IMG_2858.jpg
デザートはアイス。
下には桃、皿に塗られているのはピスタッチョのペースとの緑。
ちなみに、このデザート懐かしいドンパッチが入っていました。
評3.8/5

 

IMG_2865.jpg
タルト・タタンの変則版でしょうか。
シンプルですが悪くない。
評3.8/5

 

IMG_2869.jpg IMG_2870.jpg
IMG_2871.jpg
プチフール三品。
まずまず。

 

IMG_2884.jpg
コース30€×2
ワイン20€
水2本
コーヒ、紅茶
プラス消費税8%

 

■一言メモ■
まず、料理は絶品と言うような物はありませんが、印象は悪くはありません。
30€でこの料理を出していると言うのは、良くやっていると思います。
手抜きの無い料理ですし、考えたものですので私的には食べ終わった後の印象はとても良いものでした。

ところでバルセロナに長年住んでおられる方なら、解かってもらえると思うのですがグラシア通りを中心にカタルーニャ広場から見て左はUrgell通り右はpaseo de Sant Joan通り辺りまでが誰もが考えるこのタイプのレストランが上手くいく為の最低条件を満たすエリアと思います。
ただ最近では一つ星のレストラン「Alkimia」の成功の後は、幾つかはそのエリア外にも出来ていますが、まだまだ勇気のいる事です。

そう言う点では、この店のエリアは信じられないと言って良いほどバルセロナでも外れに位置していますし、全く条件を満たさない不利な立地。
そのせいか、三連休の花金の夜にも関わらず客は全部で7人。
この場所で、こう言うクリエーテイブな料理は難しいと容易に想像できました。

ただ私的には、料理は悪くはなかったのでこれからも見守っていきたい応援したい一軒となりました。

評価68点


大きな地図で見る