バルセロナのはずれ、地下鉄L1の終点の一つ手前「Santa coloma」駅から徒歩5分程の細い道にひっそりあるレストランです。
ちなみに、ここのシエフは今年Gironaであったガストロノミック・フェアーの料理人コンテストの決勝に残った5人のうちの一人。
テーブルが並びます。
日本人でこの店に来るのは間違いなく私が最初でしょう、この後シエフの奥様にどうやってこの店を知ったの?
と質問されました(笑
さて、今日はコースとなります。
30€と50€の2本立て。
私達はスペイン人程、量が食べれないので30€の皿数少ないコースにしました。
まずは、アミューズに出て来たのは「モヒート」。
メロンにカクテルのモヒートの味を染み込ませています。
面白い、悪くないですね。
良い感じでの入りです。
評4/5
アミュース2品目。
モヒートと同じ様な色をしていますが、これはミントでは無くこの緑は、なんでも海藻だとのことです。
中には、マグロのトロが小さく切ったのが・。
シエフの奥様に海藻はぺルセベス(烏帽子貝)の様な味がすると説明が受けました。
なるほど確かにそんな味がします、なんだか海底の匂いがしました(笑
結構面白い事をしますね、ここのシエフ。
評3.8/5
パンはこの店で焼いた物で2種類から選べます。
どちらも悪くない、合格です。
下は、チップスを重ねた様な感じです。
赤ピーマンはオーブン生地ごと焼いて、その上の焼き野菜のアスパラ、玉ねぎ、ネギなんかが別にWOKの様に炒めて乗せてありました。
そして、白いパルメザンチーズの様に見えるのがパパーダでその下にマンチエゴチーズ。
お味ですが・・
悪くはありませんが、少し味ボケしていますアンチョアとかを入れてもう少し塩味を効かせて良かったような。
3.6/5
ワインは市売価格の2倍掛け。
高くも安くも無いと言うところか。
米に少し芯があって気になりましたが相方は「こんなもんよ、私はOK」との事です。
星付きで食べる同じ様な料理に比べたらインパクトは弱いのですが、この値段この場所なので合格点をあげてもいいかも知れません。
評3.8/5
魚はバカラオ(鱈)です。
私には、イマイチ好きになれない退屈な食材なのですが、このタラって魚・
でも、他の店で食べるのと比べても悪くありません。
これならタラを使った一皿としてはバルセロナの中でも良い出来だと思います。
生ハムをアクセントに。
評4/5
中には、たっぷりピスタッチョ。
悪くありません、下のポテトのピューレも美味しい。
評3.9/5
デザートはアイス。
下には桃、皿に塗られているのはピスタッチョのペースとの緑。
ちなみに、このデザート懐かしいドンパッチが入っていました。
評3.8/5
タルト・タタンの変則版でしょうか。
シンプルですが悪くない。
評3.8/5
コース30€×2
ワイン20€
水2本
コーヒ、紅茶
プラス消費税8%
■一言メモ■
まず、料理は絶品と言うような物はありませんが、印象は悪くはありません。
30€でこの料理を出していると言うのは、良くやっていると思います。
手抜きの無い料理ですし、考えたものですので私的には食べ終わった後の印象はとても良いものでした。
ところでバルセロナに長年住んでおられる方なら、解かってもらえると思うのですがグラシア通りを中心にカタルーニャ広場から見て左はUrgell通り右はpaseo de Sant Joan通り辺りまでが誰もが考えるこのタイプのレストランが上手くいく為の最低条件を満たすエリアと思います。
ただ最近では一つ星のレストラン「Alkimia」の成功の後は、幾つかはそのエリア外にも出来ていますが、まだまだ勇気のいる事です。
そう言う点では、この店のエリアは信じられないと言って良いほどバルセロナでも外れに位置していますし、全く条件を満たさない不利な立地。
そのせいか、三連休の花金の夜にも関わらず客は全部で7人。
この場所で、こう言うクリエーテイブな料理は難しいと容易に想像できました。
ただ私的には、料理は悪くはなかったのでこれからも見守っていきたい応援したい一軒となりました。
評価68点