バルセロナ市の外れサンタ・コロマでひっそりやっていたレストランに突如ミシュランの星が付き
その意外性も相まって一躍話題となったレストラン「Lluerna」。
そのオーナーシエフの Víctor Quintillà氏が バルセロナ市内でガストロバルを始めました。
場所はグラシア通りから歩いて10分ほどのバレンシア通り沿い。
この辺りのムンターネール通りからエンリッケグラナドス通りにかけては
多くのレストランやバルがあり、バルセロナでも屈指のレスラン激戦区になっています。
オシャレでクール。
ちなみにバルにしてはかなり大箱で、レストランと言った方がピッタリ
テーブルマットはメニューも兼ねています。
若者向けの店なのでしょうか?
とりあえずビールを一杯 1.50€
ちなみに、テーブル席は予約で満席となっていましたので、カウンターでの食事となりました。
最初に頼んだのはトマトとモッツアレーラのサラダ。 3.00€
このサラダに使われているモッツアレーラは少し変わっていてラビオリになって
ボール状のモッツアレーラチーズを割ると、ご覧の様な液体状に。
それは、まるでヨーグルト。
ワインを1本頼もうと、メニューをもらって見てみると・・・
安いですね~~
その中から2番目に高いワインを選びました。
と言っても、お値段16.20€ (笑
さて、次に食べたのは鰯のコカ 4.75€
なんと2個でこのお値段!
イワシはスモークされ、下は焼きナス、あとドライトマトが上に載っています。
次は地元カタルーニャ定番タパスの一つでもある、カプ・イ・ポタ(カピポタ)。 4.20€
コロッケ4個で 4.50€
中身はお馴染みのセプス茸が入っています。
2 人で食べて
総額:57.45ユーロ (ワイン赤1本、ビール2杯含む)
まずサービスですが、ハッキリ言って素人。
もっと辛口に正直に言ってしまうと、その素人の頭に「ド」が付くぐらいのもので
よくこんなレベルのスタッフでやっているなと、ある意味感心。
料理に付いてざっと述べると・・・
トマトとモッツアレーラのサラダは、ラビオリと言うアイデアはエルブジ風で面白いですが
とにかく味がしない、チーズもそうですがトマトも何も、一体何だこりゃ?の世界。
次の鰯のコカは下の焼きナスが水っぽくてこれまた味がせず、スモークしたイワシも
何が良いのかさっぱり分からず理解不能。
そしてリガトーニ、量は多くてお得感はあるのかも知れませんが、
スーパーの冷凍食品と何が違うの?
地元定番料理のカピポタ、ここ数年ハズレを引いた事がなかったのに、ついに・・・・・。
海老のグリルは、今日食べた中で唯一ある程度納得できる物でしたが
その後のコロッケもブテイファラも結局は、何も面白味が無い浅底料理。
まとめると・・・
これがミシュラン一つ星のシエフが考えて出す料理なの?
レベルの低い料理を流行りの創作風にして出しているだけで、 それは全く子供だまし。
値段はこの手のガストロバルとしては破格とも言える安さなのですが結局、それは安かろう悪かろうと言うところ。
星付きシエフの店と信じ期待して来た私は非常に悲しくやりきれない思いで店を後にしました。
味わい:3.3 食材:3.8 技術:3.2 個性:3.9
雰囲気:4.0 ボリューム:4.5 コスト:5.0 サービス:3.0
満足度:55点