バルセロナの郊外Terrassaにあるミシュラン一つ星レストラン「Capritx 」の
オーナーシエフのArtur Martínez 氏がバルセロナ市内でガストロバルをオープンしました。
最近の流行りのようですね、星付きシエフのバルって。
場所は市内カテドラル前のColegio de Arquitectos de Barcelona 内。
ちなみにピカソの壁画でお馴染み、観光ガイドブックにも載っていますヨ。
中はモダンでテーブルも椅子もそれなりに凝ってはいるのですが・・
何ともガランとした空間は、私的にはイマイチ。
店内の端にはビールの箱が積んであるのは、いただけない。
ウエイター君。
頭に竹コプター (笑
他のスタッフの頭に載っていたので、T-シャツとこの帽子が制服のようです。
ビールを飲みつつOlot産のソーセージをつまんでみました。 Llonganissa 3.95€
パン・コン・トマテも頼みました、。 Coca de tomate en 5minutos 2.95 €
メニューに書いてあった5分とはどういう意味なんでしょう?
5分で作ったと言う事なのかな?
次に食べたのは、 Mejillones a la vinagreta de cilantoro 4.95 €
中にムール貝、なんだか驚く程プリプリしていましたが
エッ!生なの~? と思うほど。
次は Ensalada de pollo en escabeche 4.50
ここでワインを注文。 地元プリオラット産の赤24.95€は、この店で一番高いワイン。
そこそこ飲めるワインですが・・・
赤を冷やすのは安テーブルワインじゃ無いんだから勘弁してよ~ね、竹コプター~~。
などと言っているうちに、出てきたのは Capipota con piparra y menta fresca 4.00 €
地元定番料理のカピポタはミントが上に載っていました。
初めて見る組み合わせ。
お次は Taco de bacalao,yogur y enelado 3.95 €
メキシコのタコスをイメージ。
中にはバカラオ(鱈)下に敷かれているのはヨーグルト。
次は、Alnondigas a la jarbinera fresca 5.00€
これも定番料理のアルボンデイガス。
上にはバッジルが載っていますが、なんだか適当 (笑
赤が残っていたので、最後に肉を Tiras de vaca a la pimienta verde 5.50 €
〆はカフェ、エスプレッソとコルタード。 1.30€、1.45€
2 人で結構食べて
総額:69.45ユーロ (ワイン赤1本、ビール2杯、カフェ2杯含む)
サービスは、頭に竹コプターを乗せたオチャラケモードのウエイター達ですが
やるべき仕事はちゃんと出来ていましたので、特に問題無し。
ただ、料理を一度にどかっと全部持ってくるのは幾らキッチンが暇だからと言って
それはいただけない。
あと店の作りは正直イマイチ。
ガランとした空間は、この日は客が少なかったせいもあり非常に閑散。
またデザイン重視と言えない事も無いですが、それはなんだか微妙にハズしていて
特に夜に食事する場所としてみると、とても心地良いとは言いかねます。
さて、いつもの様に料理に付いてざっと述べると・・・
最初に摘まんだソーセージは普通でしたが、スーパで買う物よりは良いでしょうか。
パン・コン・トマテは、可も無く不可も無くと言うところ。
ムール貝は今日食べた中で一番気に入りましたが、
次のチキンのエスカベッシュサラダはイマイチ。
定番料理のカピポタはミントとの組み合わせ、それは初めての経験ですが悪くない。
そしてバカラオのタコス、これもまずまず。
次の、定番アルボンデイガス。
上に載ってるバジルはいい加減盛り付けですが料理自体は、これまた悪くなく
最後の〆になった肉、大した部位では無いにしてもこの量で5.50ユーロとは随分お得。
肉に旨みと言うのは感じませんが、シャンピニオンのソースで食べる分には
量、味、値段共に十分満足できる物でした。
さて、最初に店に入った時は正直
「しまった、他の店にすれば良かった・・・」と思ったのですが
冴えない店の作り雰囲気にしては、期待以上の料理だったと言うのが私の感想。
料理は定番物を少しいじった創作な訳ですが、そのどれもが低料金の割にはしっかり考えてあり
現在閑古鳥状態ですが、ある意味もう少し雰囲気がある店ならブレイクしていたのでは。。
と言う訳で、近いうちに今回食べていない料理を試しに行ってきま~す!
味わい:4.2 食材:4.3 技術:4.2 個性:4.3
雰囲気:2.0 ボリューム:4.0 コスト:4.8 サービス:3.8
満足度:72点