バルセロナのグルメなら誰でも知っている一つ星レストラン「Alkimia」のシエフJordi Villa。
若手シエフのエースだった彼も、なんだかもういい歳になってきましたね。
さて、今日は彼がプロデユースするこの店
「Vivanda」に久しぶりにやって来ました。
外観からは想像しにくいのですが、中に感じの良いテラス席があります。
ただ今日は予約が既に一杯とのことで室内での食事となりました。
料理の前に出て来たパン。 悪くないです。
ちなみにこの店は料理は前菜メインと言うレストラン料理では無く、何皿かの料理を
シエアすると言う、いわゆる創作料理のガストロバル形式になっています。
パン・コン・トマテ。
以前10年前なら凄い美味しいとなったんでしょうけど、最近はどこもレベルが上がって
平均点というところでしょうか。
次は卵のフリート、下にはポテトのピューレ。
そしてマジョルカ産のソーセージのソブレアサダと言う最近よく見かける料理ですが・・
次に出てきたのはオイルサーデインのコカ、これにもハサミが付いて来て
珍しい事に、三種類のソースが付いて来ました、手前からタマネギのコンフイに
真ん中のオレンジが ロメスコで向こうが・・何でしたか失念 (笑
5人で食べて
総額:246.95ユーロ (ワイン赤2本、CAVA1本、食後酒3杯、水1本含む)
サービスについては、特にこれと言って問題無し。
さて、この店はテラス席がウリなのですが、今日は満席で室内になったので残念ながら 魅力半減。
さて料理に付いてですが・・
ブラタチーズはハサミで切ると言う面白い演出ですが、悪く言うとただそれだけ。
私のお気に入りのレストラン「Coure」のブラタに比べると、堅いだけでまるっきりインパクト無し。
次の卵のフリート、ソブレアサダ、ポテトと言うこれまた「Coure」の定番と重なる料理。
ただ違いはメンブリーヨが入ることですが、料理的には意味が無く全体として印象に残らず。
そして、オイルサーデインのコカは客がハサミで切り分けると言う遊び心はありますが、その遊び以外はこれまた印象に残らず。
次のムール貝、蒸し加減は完璧ですが付いてくるソースに意味を感じません。
あと・・・
残りの料理なんですが・・
何だかどれも、印象に残る物が無いと言うか、今日食べた料理全てに共通していること、それはハズレ料理とは言いませんし、おかしな料理でも無いんですが、流行りの創作料理に ほんの少しオリジナルを加え、ただ形を整えただけで正直、心には何も響かない。
星付きシエフのガストロバルが最近流行っていますが、その中には片手間仕事で創った料理がやたら多いと思ってしまうのは、
私だけでしょうか?
味わい:3.5 食材:4.1 技術:3.9 個性:4.0
雰囲気:3.9 ボリューム:4.0 コスト:4.0 サービス:4.1
満足度:64点