周りはただの住宅街で辺鄙な場所にあるにも関わらず人気のレストラン。
ところで数年前に2度予約を入れたのですが、その時は満席で断られました。
その際の電話対応があまり感じが良くなかった事もあり、長らくそのまま。
ちなみに今日一緒だった友人も、以前電話して私と同じように嫌~な感じで
満席と断られたそうですが・・・
さて店の中は、こんな感じ。
バルもしくはカフェテリア用のローカル(店舗)を無理やりレストランにした造りは、
「Embat」「Taverna de Clinic」等と同じで、お世辞にもリラックスして食事出来る
と言う感じはありません。
お通しのオリーブ。
完熟タイプでなかなかイケますが、日本人には苦手な人も多いようです。
ドリンクは10€前半からとわりとリーズナブル。
セレクションは良く見る物ばかりで面白味には欠けますが、分かり易くて印象は悪くない。
在住者で良く知っている人なら「スーパーでも買える物だね」と 言われそうですが・・ (笑
CAVAは私の好きなこれ、グラモナのインペリアルにしました 22€
最初の料理は、マグロのマリネ。 21€
ちなみに今日は4人でシェアします。
このパンが付いてきました。
元祖はレストラン「L’Olivé」でしたでしょうか?
最近では、他にも凝った店がパン・コン・トマテに使うあのパンです。
マリネは「Cal Pep」のタルタルの様に胡麻油を効かせているのかと思ったら
普通にバージンオリーブオイル。
エビ、キノコ、オリーブオイル、そしてパンも相性良く絶品。
これは、非常に気に入りました。
茹でたあとに軽く焼いた、良く見かける創作。
これは、まずまずと言うところか。
ここで赤を1本、リオハのRODA 29€ (フォトは飲みきぅた後で撮影 (笑
さすが、知られたワイナリーだけあって手堅いワイン。
鴨のコンフィを頼んだはずが・・・・
出てきたのはフォアグラ (写真は1人前で6€)
最近はフォアグラの上に砂糖を掛けたあと炙ったカラマリサードが多いのですが、
これは上は塩だけにして、横に付いている甘いメンブリーヨと合わせます。
付け合わせのポテトとアーテイチョークのフリート。
これはイマイチ。
この栗のプリンが一番良かったが後は・・
まあどうでも良いか。 (笑
4人で食べて
総額:215.30ユーロ
(CAVA1本、赤1本、水3本、カフェ3杯含む、チュピート食後酒は店のサービス)
店は冒頭にも書きましたが周りは特に何も無い辺鄙な場所。
本来ならバル用のローカル(店舗)なのですが、それを無理やりレストランとして
使っているのに加え、限界までテーブルを詰め込んで入れているせいもあり、
レストランとしてのゆったり感はまるで無し。
またこの日は、声の大きい地元客(笑)
が多かった事もあり、とても快適なスペースとは言えませでした。
さて料理についていつもの様にざっと述べると・・
マグロのマリネは、ミントを使って安直な創作とも取れるのですが決して印象は悪くない。
エビとセプス茸は海老の甘味とキノコの味そしてオリーブオイルとが絶妙の組み合わせ
流行りのパン・コン・トマテ用のパンを使うと言うのも他の店に無いアイデアで◎
創作のタコ料理は決して悪くは無いですが、スペインにはタコ料理としては結局
プルポ・ガイエゴ以上の食べ方が無いのか?と実感。
オーダーと間違って出て来たフォアグラは及第点で特に可も無く不可も無く。
〆のチュレトンは肉の味わいとしては平均点ですが、見た目、量共にそれなりに満足。
まとめると・・
伝統と創作をミックスさせた様な料理なのですが味、アイデア共に悪く無い。
店は居心地が良いとは言えないのですが、もしかして久しぶりに当たりを引き当てたかも?
これからしばらくこの店を追いかけてみます。
ちなみに、この店の料理はシェアできる料理が多いのでレストランと言うより
バル的な使い方のほうが良いでしょう。
なので2人なんかで行くより、4人かそれ以上のグループがより楽しめるはずで
また一人当たりのコストもその方が確実に下がります。
尚、予約の難易度はかなり高いので最低でも1週間前には入れないと取れません。
味わい:4.4 食材:4.5 技術:4.3 個性:4.3
雰囲気:3.4 ボリューム:4.2 コスト:4.0 サービス:3.7
満足度:75点