店内は昔ながら造り。
ブラセリア(炭焼きレストラン)でよく見かけるパターン。
さてネギは今が旬の真っただ中。
11月の終わり頃から始まるカルソッツですが、初期はどうしてもサイズが小さいのですが
年を明け1月後半辺りから、この様に太って食べ頃になってきます。
本場のタラゴナVallesでよく見かける古い農家を利用したレストランでは
葡萄の剪定の後に出た柴を使って豪快に焼きあげますが、
さすがにバルセロナ市内では、そんな事は出来ないのでガス台を使います。
「カルソターダー」のお決まりのエプロンと手袋。
手袋が出ない店も多いのですが、炭が爪の間に入ると
洗っても取りにくいので、やはりあった方が良いかと思います。
最初に出て来た定番のポロンに入った樽出しハウスワイン、それと水。
これ以外にメインの肉の時のCAVAが、セットメニューの値段に入っています。
パン・コン・トマテはブラセリアらしく田舎風パン。
これは冷えると不味く、そして水っぽくなるので出てきたら早めに食べた方がいいですね。
カルソッツの一番重要な要素の一つであるソース。
さてこの店の味はと言うと・・
平凡と言えばそうなのですが、粘り硬さも適当で一応合格点か。
ネギが登場!
皮を剥いて油を掛けて焼いたり、と言う様な邪道では無く本物。
食べた残骸。
カルソッツを何度も食べた事のある在住者の方ならお分かりと思うのですが
本来ネギはもっと焦げているのが普通。
さてメインの肉はこんな感じ。
私的には、あとこれに付け合わせに好物のアーテイチョークが欲しいのですが・・
総額:26ユーロ
サービスは同カテゴリーのレストランの中では平均点で特に問題無し。
ちなみに、この店の他に2軒姉妹店があるのですが、
その中でも本店に当たるここ「Taverna El Glop」 が一番雰囲気があるかと思います。
さて料理(カルソターダ)に付いて今日もざっと述べますと・・・
まず焼き加減は火の通りがあまく、ネギの中には噛み切りにくいものもありました。
良く焼くとカサが減ってしまい原価率が上がる=利益が減る?
と、店が考えているのかも知れませんが、もう少ししっかり焼かないとダメです。
ただネギの太さに関しては全く問題無く、良く太っていて ◎
ソースの味に関しては他店に比べて特筆する物は無いのですが、
硬さ粘り共にネギに絡めやすく、その点は悪くない。
メインの肉とソーセージは及第点で、まあこんな物でしょう。
欲を言えば付け合わせが豆だけでは寂しく、アーテイチヨークもしくはポテトが
欲しいところですが、この26ユーロの値段でそこまで望むのは酷。
〆のデザートのクレマカタラナは、いたって普通で無いよりマシ程度。
最後に・・
ネギの焼きが少し足りないのが難点ですが、それを除けば料理と値段のバランス、
雰囲気共に悪く無く、店も旅行者の扱いに慣れていて日本人にも使い易く
まあ少々安直な気はしますが、市内で食べる中ではお勧め店の一つ・・
と言う事にしておきます。。
味わい:3.9 食材:3.9 技術:3.8 個性:3.5 8
雰囲気:4.0 ボリューム:4.0 コスト:4.5 サービス:3.9
満足度:68点