さて今日は4人で訪問。
そのうち一人は今春都内でスペインバルを始める料理人さん。
いつもながらの小さな店ですが、今回来てみると以前は物置きだったスペース
左上に見える中二階に、 新たにテーブル席が出来ていました。
ところで、この店は3人の共同経営。
左から2番目は、おなじみ一つ星レストラン「Comerç24」のオーナーシエフでもある
カルレス・アベジャン氏と左右端がパートナー。
そして、まるで少年の様な童顔のシエフのトニー・ロメロ君は若干二十歳そこそこで、
この店を任された、これからが楽しみな若手シエフです。
来る度にメニューが少しずつ変わっています。
値段はそれなりで、安いと言う感じはありません。
このLOS PUCHEROSと言うのがコース。
もちろん、こんなのは食べません (笑
良い歳して自分の食べたい物を選べないようでは、グルメなんて言えません。
Brandada de Bacalao 2.6€×4
いわゆる、タラの練り物。
ただの奇をてらった料理かと思ったら、味は悪くなく気に入りました。
生牡蠣を特にセビッチエにする理由は無い様な・・
これは、そのままレモンを絞って食べるのがシンプルかつ一番美味しい食べ方でしょう。
イカにはイカ墨がたっぷり入っていて俗に言うMar y Montana、
海と山の幸を合わせたものです。
4人で食べて
140.40€ (ワイン1本、ビール4杯含む)
平日にも関わらず新しく出来た中二階のスペースまで満席。
そのせいかウエイター達は回り切れていなく、途中何度も待たされストレス感じました。
料理についてざっと述べると・・・
バカラオ(鱈)の練り物は、最初のツマミとして◎
次の牛テールのコロッケは面白いだけでなく味も良く気に入りました。
生牡蠣は特にセビッチエにする理由は無く、単なる流行りのトッピングと言うところ。
セピアとフォアグラは組み合わせとして、あと一歩と言う気はしましたが、まずまずでしょう。
この店バルセロナでは珍しくウナギ料理が一品必ずあるのですが、今日のそれはイマイチ。
あと骨の中の延髄と合わせて食べるタルタルは、見た目にインパクトはありますが
味の組み合わせとしては特に意味が無い、ただしタルタルの出来は合格点。
最後の伝統料理のアルボンデイガスは地味ですが、きっち作った物で好印象。
今日は日本からの料理人さんを含めて4人共が良い印象で店を後にしました。
ところで、その料理人さんいわく・・
「同じアベジャン経営なのにTapas24ってどうして、あんなに美味しくないんですか?」
・・・・・・・ と言う事で、私と意見が一致!(笑
味わい:4.4 食材:4.3 技術:4.2 個性:4.3
雰囲気:3.5 ボリューム:3.8 コスト:3.8 サービス:3.3
満足度:72点