久しぶりの訪問するこの店は、私の中ではグレーゾーン店の位置づけ。
料理は悪くは無いのですが相性がイマイチ。
シャンパンのテタンジェからもらったらしきクーラーが誇らしげに。
こう言うのってなんだか趣味が悪いと思うのは私だけ?
ちなみに私は味にあまり差を感じないので、もっぱら地元産のCAVAを飲んでいます。
ところで訪れたこの日は日曜日でしたがほぼ満席、相変わらず人気の様です。
まずはパン・コン・トマテ。 3.70€
厚くて硬くてイマイチ、この店の本店にあたるレストラン「L’Olivé」のあの
私も美味しいと認めるパン・コン・トマテをなぜ出さないのでしょう??
Patats de Olot 2.95€
バルセロナの郊外にあるOlotの町の名前が付いたジャガイモですが
もしかしてこれが料理の名前?
ブラバスも辛かったのですが、このボンバはその上をいく・・
途方もなく辛いソースでした。
中の具もこれはこれで凝っているのでしょうが、あまり辛くて何だか味が分からない・・
Calamarcitos”a la llauna” 6.45€
予想した料理とは違っていました。
そして味もこんな物かとガッカリ。
パンが付いて来ましたがジャガイモでお腹が膨れたので手を付けず。
アルボンデイガスの中のピンク色のセピア(甲イカ)は、まるで半熟のタコ焼きみたい。
Ensalada de ventresca, cebolla y tomate 6.90€
ツナとトマト、そして玉ねぎのサラダ
なんと作り置き。
冷蔵庫で冷え過ぎていたのか、オリーブオイルが固まっています (笑
玉ねぎは辛かったですがトマトは美味しかった。
Dados de solomillo a la pimienta negra 12.65€
ここで肉が食べたくなったので、これを頼んでみました
このぐらいの味でこのボリューム、そしてこの値段なら悪くない。
2人で食べて軽く飲んで
58.50€ (ワイン赤グラス2杯、水2本含む)
まず最初に、この店に来るにあたって一番危惧していたのは、カウンターの中の店員の
こちらまでが恥ずかしくなる様な、あの幼稚でおっちょこちょいのお馬鹿ノリ。
今回も多少その気配は感じましたが、まだ許せる範囲内で助かりました。
本題の料理に関してざっとと言いつつ、しつこ~く(笑) 述べると・・
パタタブラバスはジャガイモの揚げ加減か全体的に硬く、ソースも特徴無くイマイチ。
次に食べたOlotの芋料理もこれまたイマイチ。
ボンバはソースが辛過ぎて舌が痺れて訳が分からず。
小イカと豆料理もまるでインパクト無し。
アルボンデイガスは街場のバルで食べるのと何ら変わらないレベル。
ツナとトマトのサラダは作り置きがバレバレでしたが味は、まあそこそこ。
ヒレ肉のオイル焼きは、外食でお金を使ってこの程度かと溜め息。
最後に食べたタルタルが、今日唯一の当たりでした。
さて、良い食材を使ったウリの海鮮物、値段のはるそれを食べなかったせいか
今日はこの店にしては安くつきました。
ただ、その一方で冴えない料理の連続には非常に失望。
もちろん、ハズレ料理にことごとく当たった不運の日と言えなく
無いかも知れませんが、これだけ食べてこれだけハズレれば
そうも言っていられないでしょう。
この店の成功の後に、それに続けとここ数年の間に星付きシエフを始め、
若手で実力のある料理人達がバルセロナにオープンした創作ガストロバルの数々。
現在その中にあって気が付いてみれば、この店は既に過去の・・
店なのかもと思わせる今回の内容でした。
本当のところ、以前とのその印象の変わり様に私自身・・ 驚いています。
味わい:3.6 食材:3.9 技術:3.7 個性:3.78
雰囲気:3.9 ボリューム:3.8 コスト:3.7 サービス:3.5
満足度:62点