前回お知らせした「カルソッツ・トライアル」 今日が第一回目です。
まず、今日の店はバルセロナで現在9つのブランド、その代表として「TRAVADOR」
「DIVINUS」あと日本のガイドブックにも載っている「El Gran Cafe」等を展開する
Cacheiroレストラングループ店の一つです。
さて、このグループ規模は大分小さいですが日本で言うところのファミレスグループ。
私が普段利用する事は無いのですが、カタルーニャ広場に隣接していて
観光客にも使いやすい店そして場所なので、第一回のカルソターダ検証店に選びました。
2階がブラセリア(炭焼きレストラン)。
もっとも炭焼きレストランと言っても、炭とは限らずガスが現在は主流。
ちなみに、この店かなりのキャパがあって1,2階合わせると優に200席以上はあります。
窓の外を見るとバルセロナの市内を横に走る大通りのグランビアが見え
その先はランブラ・デ・カタルーニャ通り。
そこには、あのCerveceria Caralanaの姉妹店のCiuda Condalなんかも見えたり。
では、いつもの様に料理にいきます。
まず最初にワインですが、普通カルソターダーではポロン(コレ)と呼ばれる
尿瓶の様な物ででてくるのですがこの店はボトルでした。
地元産のテーブルワインのスマロッカ赤は市売で5ユーロ程。
ブテイード(ソーセジ系)もパンと共に最初のお通しとして出て来ました。
さて、お通しを食べた後に出て来たエプロン。
これがカルソターダの定番グッズですが、あと一つ手袋もあるんですが・・
この店は手袋は出て来ません。
ジャジャ~ン! 登場カルソッツ!
・・・・ですが予想と少し違っていました。
土が付いた状態で豪快に火で焼くのではなく、ネギを綺麗にしてから
あらかじめ鉄板に油を敷いて焼きあげ、最後に金網の上で焦げ目を付けた物です。
カルソターダの重要なポイントでもあるソース。
多少ドレッシングぽさも感じはしましたが、わりと美味しい。
ソースに絡めて食べます。
ネギ、ソース共に感想としては、これはこれで悪くは無いと思います。
食べ終わった残骸。
鉄板の上で油で焼いただけあって皿がベトベト。
さて、ここでメインの肉。
肉4種はセオリー通り。 付け合わせは豆とトマトですが、セオリーから言うとここに
ポテトがあるのですが・・
トマトは美味しく焼けていましたが、豆はバサバサしていてイマイチ。
ソーセージは普通、スペアリブは既に焼いてから時間が経っている作り置きの様です。
お兄さん、気を効かせてアリオリとロメスコソースをしっかり持って来てくれました。
もうお腹一杯で食べれません!
と言う訳で残しましたが、これもある意味カルソターダのお決まり事。
スイートは別腹とは言いますが・・・
これも食べきれず半分以上残してしまいました。
2人で苦しい程食べて
48.00€ (ワイン赤1本、カフェ2杯含む)
私達を担当してくれたサービスのお兄さんですが、最初は観光客ずれしている様に
感じましたが、最後までしっかり仕事ができていてプロのサービス。
店はかなりの大箱ですが、造りとしては面白い。
あと客層は場所柄か殆どが観光客になります。
さて、カルソターダに付いてざっと述べると・・・
まず焼きに付いては、本来のカルソターダとは別物と言ってもいい鉄板焼き。
ネギの太さに関しては合格。
量はもう少しあっても良いかと思いますがネギが油濃かったので、こんなものか。
ソースは多少ドレッシングぽいかと思いましたが、一応合格点でしょう。
肉は一口食べて直ぐに作り置きと分かってしまった、スペアリブが減点ですが
ソーセジ、 豚、チキン共にまあ普通。
付け合わせの豆はイマイチでしたが、トマトは美味しく あと個人的にはポテトは
無くて良いですがアーテイチョークが欲しい。
デザートは2品ともカルソターダのデザートとしては悪くなく、間違いなく合格点。
料理以外になりますがメインの肉にCAVAが付かないのと、手袋が無いのが減点。
ただし、24€でこの料理ならコストパフォーマンスは優秀。
最後に・・
肉、デザート、お通し、パンどれも値段も値段ですし
大体及第点と言えなくないのですが、肝心のネギの焼き方。
鉄板で油を掛けて焼くそれは、邪道と言う事で私には認められません。
味わい:3.8 食材:3.9 技術:3.8 個性:3.8
雰囲気:3.9 ボリューム:4.8 コスト:4.5 サービス:4.2
満足度:64点